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2章 そして、地獄がはじまった
2-28 誰のために ◆リージェン視点◆
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◆リージェン視点◆
「母上ーーーーーーっ」
肉声だった。
拡声魔法を通していない、叫びだった。
あの子はそんな声も出せるのだと思ってしまったのも事実だ。
緊迫した大声は状況を俺に伝えた。
その場所も。
一瞬でリーメルさんのところへ飛んだ。
俺は戦斧の一撃でA級魔物を吹き飛ばしたが、リーメルさんの怪我の状況は上級治療薬をかけても間に合わないことは一目でわかった。
リーメルさんも目で俺をとめた。
「リアム、に、、、(伝えて)、砦を、守(らなくていいと)」
それだけを俺に伝えた。
「わかった、伝えるっ、安心しろっ」
リーメルさんは俺の目を見た後、永遠に力を失った。
まるで安心したかのように目を閉じた。
俺は砦の見晴らし台を見る。
リアムの姿はすでにない。
階下に降りていっているのだろう。
母上の元に駆けつけるために。
どうする?
息がある者なら砦に運ぶ。
治療できれば、次があるからだ。
完全なる死者の場合、その場に捨て置くのが基本だ。
魔物討伐が最優先になる。この魔物の大群だ。基本通り俺が動いても責める者はいない。
魔物が倒され、危険がなくなり、それでもまだ遺体が存在しているなら回収する。
が、ここに放置していたら、魔物に喰われる。五体満足に残っていることはまずないだろう。
俺がこのままリーメルさんの遺体をこの場に放置すれば。
リアムがA級魔物のウロウロしているこの最前線にやって来る。
死にに来るようなものだろう。
リアムの次の行動がわかってしまう。
アイツは異常なほどの母上至上主義。
もし遺体が自分の元に戻って来なかったら、永遠に魔の大平原を彷徨うぐらいはする。
それは砦にとってマイナスだ。
砦長のナーヴァルにとって痛手だ。
今のリアムの存在は、リーメルさんよりも砦に必要な存在となってしまっている。
最前線にやって来て母親を追いかけるように死ぬのも、遺体が戻らず砦からいなくなるのも、どちらも砦のためにリアムに選択させてはいけない。
それを、俺は一瞬に判断した。
リーメルさんを背負って、砦の出入口に駆ける。
すでに涙でボロボロで、手に黒いネームプレートを握りしめたリアムが待っていた。
状況はわかっているのだろう。
「リアムっ、俺はすぐに魔の大平原に戻るっ」
リーメルさんを出入口に横たわらせると、俺は彼に言った。
コレで最悪の事態は免れるだろう。
俺はさっさと最前線に戻ろうとした。
リアムは床に横たわった母上に駆け寄った。
「は、母上、、、」
その声には覇気がない。
リアムのそんな絶望の声も聞いたことがなかった。
このままにしておくと、リアムはずっとリーメルさんのそばを離れない。
これではリーメルさんをここに戻した意味がない。
砦のために、、、砦長のナーヴァルのために動いてもらわなければいけないのに。
俺は自分のためだけに、酷いことを言う。
自覚している。
リーメルさんの意に反して、リアムに惨いことを言う。
これはナーヴァルのせいではない。
俺の利己的な感情だ。
俺はナーヴァルのためなら、他人を切り捨ててしまう。他人がどうなろうとかまわないとさえ思っている。
真実を知れば、俺は恨まれるだろう。
リアムに殺したいと思うほど憎まれるだろう。
それでも、俺は口にする。
俺はリアムの元に戻る。
「リーメルさんから、お前に伝言だ。砦を守れ、と」
そう言い捨て、俺は最前線に戻っていった。
今、A級の魔物を単独で倒せる冒険者は、俺しかいない。
ナーヴァルが出てくるためには、リアムが砦の司令塔の役割を果たさなければいけない。
砦長として指示を出していたら、ナーヴァルは魔の大平原に出て来れない。
すぐにナーヴァルが最前線に出てきて、リアムが拡声魔法で砦の見晴らし台から冒険者に指示を出してきた。
本当にリアムにもリーメルさんにも悪いことをしたと思っている。
すまないと思っている。
けれど、俺が最優先するのは、ナーヴァルだ。
「、、、リージェン、お前、リーメルさんが坊ちゃんに砦を守れと、本当に言ったんだな」
真っ先にナーヴァルに疑われた。
つきあい長いからな。
リーメルさんを見ていればわかる。ナーヴァルにもわかっていることだろう。リーメルさんもリアムのことを一番大切に想っていた。リアムに対して砦に縛りつけるようなことを言うはずもない。
けれど。
「ん、ああ、確かに小さい声で聞こえづらかったが、俺には砦を守れと言われた気がしたんだが、もしかしたら、守ってだったかもしれない」
ナーヴァルは俺の言葉を信じたらしい。
今際の際で力もなく、聞こえた言葉だけをつなぎ合わせたのだろうという考えだろうが。
ナーヴァルが俺に抱くイメージは単純である。
だから、俺が読唇術でしっかりとリーメルさんのリアムに伝えたい言葉を聞き取れていたということを考えつきもしない。
リアムはどうなのだろう。
俺に対して疑っていないのだろうか。
ナーヴァルが医務室を去った後、リアムと二人きりになった。
俺はさらに利己的なことを言う。
「リアム、お前もわかっている通り、本当なら魔物討伐が最優先なんだ。もう、あのとき、リーメルさんは息を引き取っていた。だが、もしリーメルさんをあのままにして、リーメルさんの遺体がお前の元に戻って来なかったら、お前はどんなに俺が亡くなったと言っても、一人でリーメルさんを探しに魔の大平原に出ていってしまう危険性があった。それだけはさせてはいけないと思ったんだ」
コイツを砦に縛りつけるために。
どんなにリアムがそれを嫌がっても、砦には必要だから。
「リーメルさんが砦に眠るのなら、砦で活躍するお前をずっと見守っていてくれるさ、他の家族じゃなくて、お前の姿をな」
冒険者として、砦の管理者として、ずっと砦にいろ、と。
リーメルさんの意も、リアムの意も、すべて無視して、俺は言う。
恨むのなら俺だけを恨んでくれ。
殺したいほど憎むのなら、いつか砦がお前の手や俺の手を必要となくなったら、いくらでも俺を殺していいから。
謝れるとは思っていない。
リアムが俺の謝罪を受け入れるとは露ほども思っていない。
それほど、俺はリアムに対して非情なことをやっている。
母上大好きなリアムに対して、母上の最期の言葉を偽るなんてことは、彼にとっては非情の極みだろう。
「兄上ーっ、お弁当を持ってきましたーっ。一緒に食べましょう。あ、リージェンさん」
勢いよく入ってきたリアムの弟の頭を撫でる。
「アミール、兄貴のそばにいてやれ」
「はいっ、もちろんですっ」
俺は医務室を後にする。
リアム、お前はもう少し周りを見ろ。
母上だけでなく、お前を支える人間はお前の周りに大勢いるのだから。
リーメルさんを見送りに来た街の人たちは、お前を心配して来ている者も多いのだから。
冒険者の中にはお前の陰口を言う者もいることにはいる。けれど、お前の実力を知っている者たちは、お前が砦にいることを幸運だと思っている。メルクイーン男爵家の長男や次男ではなく、冒険者としての実力が伴った三男が冒険者になったことを歓迎している。
八歳でA級、B級冒険者たちに実力を認められているのだから、相当なものだろう。
だから、もし怒りを向けるのなら、砦ではなく俺に向けてくれ。
いくらでも俺に怒りを向けてくれ。
ナーヴァルが幸せになるというのなら、俺はどうなってもかまわないのだから。
「母上ーーーーーーっ」
肉声だった。
拡声魔法を通していない、叫びだった。
あの子はそんな声も出せるのだと思ってしまったのも事実だ。
緊迫した大声は状況を俺に伝えた。
その場所も。
一瞬でリーメルさんのところへ飛んだ。
俺は戦斧の一撃でA級魔物を吹き飛ばしたが、リーメルさんの怪我の状況は上級治療薬をかけても間に合わないことは一目でわかった。
リーメルさんも目で俺をとめた。
「リアム、に、、、(伝えて)、砦を、守(らなくていいと)」
それだけを俺に伝えた。
「わかった、伝えるっ、安心しろっ」
リーメルさんは俺の目を見た後、永遠に力を失った。
まるで安心したかのように目を閉じた。
俺は砦の見晴らし台を見る。
リアムの姿はすでにない。
階下に降りていっているのだろう。
母上の元に駆けつけるために。
どうする?
息がある者なら砦に運ぶ。
治療できれば、次があるからだ。
完全なる死者の場合、その場に捨て置くのが基本だ。
魔物討伐が最優先になる。この魔物の大群だ。基本通り俺が動いても責める者はいない。
魔物が倒され、危険がなくなり、それでもまだ遺体が存在しているなら回収する。
が、ここに放置していたら、魔物に喰われる。五体満足に残っていることはまずないだろう。
俺がこのままリーメルさんの遺体をこの場に放置すれば。
リアムがA級魔物のウロウロしているこの最前線にやって来る。
死にに来るようなものだろう。
リアムの次の行動がわかってしまう。
アイツは異常なほどの母上至上主義。
もし遺体が自分の元に戻って来なかったら、永遠に魔の大平原を彷徨うぐらいはする。
それは砦にとってマイナスだ。
砦長のナーヴァルにとって痛手だ。
今のリアムの存在は、リーメルさんよりも砦に必要な存在となってしまっている。
最前線にやって来て母親を追いかけるように死ぬのも、遺体が戻らず砦からいなくなるのも、どちらも砦のためにリアムに選択させてはいけない。
それを、俺は一瞬に判断した。
リーメルさんを背負って、砦の出入口に駆ける。
すでに涙でボロボロで、手に黒いネームプレートを握りしめたリアムが待っていた。
状況はわかっているのだろう。
「リアムっ、俺はすぐに魔の大平原に戻るっ」
リーメルさんを出入口に横たわらせると、俺は彼に言った。
コレで最悪の事態は免れるだろう。
俺はさっさと最前線に戻ろうとした。
リアムは床に横たわった母上に駆け寄った。
「は、母上、、、」
その声には覇気がない。
リアムのそんな絶望の声も聞いたことがなかった。
このままにしておくと、リアムはずっとリーメルさんのそばを離れない。
これではリーメルさんをここに戻した意味がない。
砦のために、、、砦長のナーヴァルのために動いてもらわなければいけないのに。
俺は自分のためだけに、酷いことを言う。
自覚している。
リーメルさんの意に反して、リアムに惨いことを言う。
これはナーヴァルのせいではない。
俺の利己的な感情だ。
俺はナーヴァルのためなら、他人を切り捨ててしまう。他人がどうなろうとかまわないとさえ思っている。
真実を知れば、俺は恨まれるだろう。
リアムに殺したいと思うほど憎まれるだろう。
それでも、俺は口にする。
俺はリアムの元に戻る。
「リーメルさんから、お前に伝言だ。砦を守れ、と」
そう言い捨て、俺は最前線に戻っていった。
今、A級の魔物を単独で倒せる冒険者は、俺しかいない。
ナーヴァルが出てくるためには、リアムが砦の司令塔の役割を果たさなければいけない。
砦長として指示を出していたら、ナーヴァルは魔の大平原に出て来れない。
すぐにナーヴァルが最前線に出てきて、リアムが拡声魔法で砦の見晴らし台から冒険者に指示を出してきた。
本当にリアムにもリーメルさんにも悪いことをしたと思っている。
すまないと思っている。
けれど、俺が最優先するのは、ナーヴァルだ。
「、、、リージェン、お前、リーメルさんが坊ちゃんに砦を守れと、本当に言ったんだな」
真っ先にナーヴァルに疑われた。
つきあい長いからな。
リーメルさんを見ていればわかる。ナーヴァルにもわかっていることだろう。リーメルさんもリアムのことを一番大切に想っていた。リアムに対して砦に縛りつけるようなことを言うはずもない。
けれど。
「ん、ああ、確かに小さい声で聞こえづらかったが、俺には砦を守れと言われた気がしたんだが、もしかしたら、守ってだったかもしれない」
ナーヴァルは俺の言葉を信じたらしい。
今際の際で力もなく、聞こえた言葉だけをつなぎ合わせたのだろうという考えだろうが。
ナーヴァルが俺に抱くイメージは単純である。
だから、俺が読唇術でしっかりとリーメルさんのリアムに伝えたい言葉を聞き取れていたということを考えつきもしない。
リアムはどうなのだろう。
俺に対して疑っていないのだろうか。
ナーヴァルが医務室を去った後、リアムと二人きりになった。
俺はさらに利己的なことを言う。
「リアム、お前もわかっている通り、本当なら魔物討伐が最優先なんだ。もう、あのとき、リーメルさんは息を引き取っていた。だが、もしリーメルさんをあのままにして、リーメルさんの遺体がお前の元に戻って来なかったら、お前はどんなに俺が亡くなったと言っても、一人でリーメルさんを探しに魔の大平原に出ていってしまう危険性があった。それだけはさせてはいけないと思ったんだ」
コイツを砦に縛りつけるために。
どんなにリアムがそれを嫌がっても、砦には必要だから。
「リーメルさんが砦に眠るのなら、砦で活躍するお前をずっと見守っていてくれるさ、他の家族じゃなくて、お前の姿をな」
冒険者として、砦の管理者として、ずっと砦にいろ、と。
リーメルさんの意も、リアムの意も、すべて無視して、俺は言う。
恨むのなら俺だけを恨んでくれ。
殺したいほど憎むのなら、いつか砦がお前の手や俺の手を必要となくなったら、いくらでも俺を殺していいから。
謝れるとは思っていない。
リアムが俺の謝罪を受け入れるとは露ほども思っていない。
それほど、俺はリアムに対して非情なことをやっている。
母上大好きなリアムに対して、母上の最期の言葉を偽るなんてことは、彼にとっては非情の極みだろう。
「兄上ーっ、お弁当を持ってきましたーっ。一緒に食べましょう。あ、リージェンさん」
勢いよく入ってきたリアムの弟の頭を撫でる。
「アミール、兄貴のそばにいてやれ」
「はいっ、もちろんですっ」
俺は医務室を後にする。
リアム、お前はもう少し周りを見ろ。
母上だけでなく、お前を支える人間はお前の周りに大勢いるのだから。
リーメルさんを見送りに来た街の人たちは、お前を心配して来ている者も多いのだから。
冒険者の中にはお前の陰口を言う者もいることにはいる。けれど、お前の実力を知っている者たちは、お前が砦にいることを幸運だと思っている。メルクイーン男爵家の長男や次男ではなく、冒険者としての実力が伴った三男が冒険者になったことを歓迎している。
八歳でA級、B級冒険者たちに実力を認められているのだから、相当なものだろう。
だから、もし怒りを向けるのなら、砦ではなく俺に向けてくれ。
いくらでも俺に怒りを向けてくれ。
ナーヴァルが幸せになるというのなら、俺はどうなってもかまわないのだから。
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