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4章 闇夜を彷徨う
4-10 A級冒険者の考察 ◆ビーズ視点◆
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◆ビーズ視点◆
全速力で魔の大平原を駆け抜ける。
俺はナーヴァル砦長とともに話しながら走っている。
魔物を討伐していかなければ、お互いA級冒険者同士、奥地には時間通りに着く。
魔物の足の方が速ければ、足を止めさせられる。そうなると戦うしかないが、今のところ一直線に駆け抜けていく。今日の目的は魔物討伐ではない。
「極西の砦の魔物販売許可証もリアムが申請したものだ。一応言っておく。アレは坊ちゃんが一人で書き上げたものだ」
「は?アレは大商会の頭の良い猛者でさえ金でしか買えないと言わしめた書類だぞ。子供が書けるもんじゃない」
「今はともかく、砦にいたのは冒険者だけだった。坊ちゃんに書類の書き方を聞きに行っている冒険者が、坊ちゃんの手伝いができるわけないだろう」
冒険者が多いこの砦では書類だけでも大量だ。砦長室の惨状は数日間でわかったし、リアムの手腕はささやかな風の魔法研修会でも垣間見れた。砦に入りたての子供の冒険者たちと混じって研修を受けたけど、リアムは人に教えるのが上手い。聞き分けのない子供にも静かに声を荒立てずに教える。
そして、いつのまにか、ささやかな風の魔法を使いたいっと思わせてくれる。毎日の努力の積み重ねと言われると三日で飽きる。が、この砦ではリアムに言われた通り、魔法の訓練を毎日少しずつ皆がやっているのだ。ほんの微かな魔法でも使えると便利だ。そんなことはわかっているが、自分には魔法が使えないものだと思って挑戦すらしなかった。
可能性をこの年齢になって教えられるとは思わなかった。
魔法というのはまったく使えない者もいるが、攻撃魔法に拘らなければ、風ではなくとも何かしら使えるらしい。
ささやかな風の魔法というのは、将来的に魔の大平原で食堂の料理をレトルトパックで温かく食べられるために必要だ、と言われると、携帯食を試食した子供たちが頑張ろうという気になってしまった。この砦の食堂の食事は美味いからなあ。たぶん一年後に父ちゃんだけずるいっ、と息子に言われるに違いない。
ささやかな魔法研修の種類は、風の他にも水や火、その他諸々多岐にわたる。
一番人気は魔の大平原で実用性があるささやかな風の魔法である。食事を特に前面に押し出しているが、餌である人間のニオイに魔物は敏感だ。ゆるやかに上空に逃がすことにより、気づかれにくくすることができるのなら、ささやかな魔法とはいえ冒険者にとって有益だ。
ささやかな魔法はすべての冒険者が使える必要はない。パーティの中に誰かいれば良いのだ。
半日もただひた走れば、砦のことを聞いたり、俺自身のことを話したりする。
ナーヴァル砦長は意外と口が軽い。リアムのことをそんなに俺に話して良いのか?
「俺にそんなにベラベラと内情を話して良いのか?」
「お前は坊ちゃんと誓約を交わしている。坊ちゃんの誓約魔法からは逃げられない。なら、知ってもらっていた方が効率が良い」
「そうか」
「それにお前は知らないだろうが、母親が生きている間はあの坊ちゃんも、母上ー母上ーとひな鳥のように可愛らしく超笑顔で母親の後を追いかけまわしていたんぞ」
「、、、へ?」
急に足の力が抜けてしまった。
「うわっ、急に止まるなっ。どうした、ビーズっ」
ズザザザーーーーっと音がして、ナーヴァル砦長が急ブレーキをかけてかなり先で止まった。
「えっと、砦長が今、言った坊ちゃんってリアムのことでいいんだよな?」
「俺が坊ちゃんと呼ぶのはリアムしかいないだろうがっ」
「そんな気はしていたが。砦長はリアムがいないとき普通にリアムって呼ぶじゃないか。まあ、それはどうでもいい。可愛らしく超笑顔って?リアムが?あのリアムが?」
「いや、今のリアムからは信じられないのはわかるが、リアムは幼いときから、顔が超怖い、子供には即座に泣かれる俺でさえ笑顔で対応してくれていたんだっ」
ああ、顔が超怖いって砦長本人も自覚していたか。
「つまりなっ、何が言いたいかというと、リアムの母上の話は基本的に厳禁だ。リアムが感情的になるのは母上関連だけだ。昨日のように静かにブチ切れる。アーミーのことでいくら責められても反論もせずに甘んじて聞いていたのに、大切な人を亡くしたこともないと言われたらブチ切れた。わかっているんだ、リアムも大切な者を失う悲しさを。だから、アイツに何も言わなかったのに、アイツはその優しさを感じ取れなかった。この砦に昔からいる奴はリアムの笑顔を知っている。母上だけに向けていた心からの最上の笑顔を知っているんだ。だから、リアムが一番大切だった人を失っていることを、俺たちは嫌というほど知っている。お前たちは無神経に坊ちゃんに踏み込むな」
お前たち。
事情を知らない者たちを総称して。
「だが、今後、何も知らない者は増えていくだろう。砦は新しい冒険者を募集しているのだから」
「お前のように、砦は審査も通っていない冒険者が土足で踏み入ることはない。坊ちゃんが誓約魔法の使い手で良かったな。そうでなければ、俺たちはお前らを一生許さない」
ゾクリと背筋に冷たいものが流れた。
ナーヴァル砦長はここまで俺に釘を刺しに来たのだ。彼らにとっては俺だけでなく、加担した息子も同罪なのだ。
リアムの目はすでに俺に恨みなどない。
目が死んでいるので、どんな感情も死に絶えている目なのだが、冒険者として砦でせっせと働いてくれるのなら俺自身はすでにどうでもいい、という考えなのである。俺がどうでもいいなら、息子なんてさらにどうでもいい。
ようやくわかった。
なぜか、砦長やリアムは公に説明しなかった。この俺のことを。
俺の砦に対する罪を知っている者は、砦長、副砦長、補佐等ごく一部の人間だけである。街で息子の下宿先であるルンル婆さんの家の前で、リアムが一人の青年に事情を話しているから、普通に世間話のように砦で話されると思っていた。罪を罪だと俺に認識させるために。
周囲からの居づらくなる視線を浴びれば、準備期間なんか設けずに砦からさっさと出発して魔の大平原の奥地で長く遠征しているだろう。俺はできるだけ砦に帰らないようにしていただろう。
リアムは冒険者を危険に晒したいわけではない。
それはどんな冒険者であっても。
「はああああーーーーーっ」
ナーヴァル砦長は大きなため息を吐いた。
「でも、リアムにとってはお前も俺も同じ扱いだ。どんなに長年の付き合いでも、最愛の母上以外はリアムに取っちゃあ同じだ。リアムは砦を守れという母上の遺言を守り続けている。ただそれだけだ」
同じ扱い?
そんなわけがあるだろうか?
ナーヴァル砦長の自嘲的な笑いがそれが真実だと物語っているようだ。
「砦を守れ、か」
だから、リアムは砦を守り続けているということか。
最強の盾となって。それは力の強さという意味だけではない。
「、、、だが、そんなことを言うリーメルさんじゃなかった。リアムを砦から解放する言葉をリーメルさんは言ったはずだった」
「解放?」
「リーメルさんの最後の言葉を聞いたのはリージェンだ。アイツは単純に聞き間違えたか、早とちりしたかどちらかだ。力なく息絶えたのなら、語尾が定かではなかったと思われる。母親の砦を守れと言う言葉は、リアムを砦に縛りつけるだけだ」
「それはお前たちにとって好都合だったのではないのか?」
「だから、言っただろう。俺たちは坊ちゃんの笑顔を見ているって。今の表情はやるせない。砦では何の代わりにもならないんだ。砦にとって坊ちゃんは必要不可欠な人物だが、俺たちは自発的にいてもらいたいんだよ」
「聞いたのが、リージェン副砦長か」
確かに彼なら大切な場面でもあっけらかんと聞き間違えそうだ。
昨日はあまりにもリージェン副砦長の派手な戦闘に閉口した。囮役だからこそ、魔物の血肉を飛び散らせたんだよな?あんな魔物の討伐方法じゃ、魔物を倒せても買取価格に響く。あまりにも状態がひどいと買い取ってもらえないことさえある。魔法で跡形も残らない可能性が高いから、ああいう戦い方だったんだよな?と本人に尋ねてみたかったが怖くて聞けなかった。
軽口を叩くリージェン副砦長に、リアムはにっこりと営業スマイルとわかる笑顔を向けていた。
うん、だから現役A級冒険者なのに副砦長なのか、と思ったわけだ、俺も。
この後、ナーヴァル砦長は奥地で出会ったA級、B級冒険者パーティに俺を紹介していった。
砦長が昨日の囮作戦をかいつまんで説明すると、A級冒険者パーティ数個が仲間にならないかと俺を誘った。単独が難しそうなら、お願いするかもしれないと言っておいた。
「まあ、単独ができないわけじゃあない。リアムもたまにこの辺、日帰りでうろついているからな」
明るくA級冒険者たちが教えてくれた。
「は?」
あれ?リアムってD級冒険者じゃなかったっけ?D級冒険者の行動範囲って、砦から見える地平線まで、って研修で説明された気がするんだけどなー?
ここって奥地だったよなー?空の雰囲気がおどろおどろしいのを確認。
「それをナーヴァル砦長が追いかけてきて、チッと舌打ちしているリアムを見かけるんだよー」
A級冒険者たちの話に砦長が渋い顔をしている。
嫌がられてないか、砦長?しつこいと嫌われるぞ。
全速力で魔の大平原を駆け抜ける。
俺はナーヴァル砦長とともに話しながら走っている。
魔物を討伐していかなければ、お互いA級冒険者同士、奥地には時間通りに着く。
魔物の足の方が速ければ、足を止めさせられる。そうなると戦うしかないが、今のところ一直線に駆け抜けていく。今日の目的は魔物討伐ではない。
「極西の砦の魔物販売許可証もリアムが申請したものだ。一応言っておく。アレは坊ちゃんが一人で書き上げたものだ」
「は?アレは大商会の頭の良い猛者でさえ金でしか買えないと言わしめた書類だぞ。子供が書けるもんじゃない」
「今はともかく、砦にいたのは冒険者だけだった。坊ちゃんに書類の書き方を聞きに行っている冒険者が、坊ちゃんの手伝いができるわけないだろう」
冒険者が多いこの砦では書類だけでも大量だ。砦長室の惨状は数日間でわかったし、リアムの手腕はささやかな風の魔法研修会でも垣間見れた。砦に入りたての子供の冒険者たちと混じって研修を受けたけど、リアムは人に教えるのが上手い。聞き分けのない子供にも静かに声を荒立てずに教える。
そして、いつのまにか、ささやかな風の魔法を使いたいっと思わせてくれる。毎日の努力の積み重ねと言われると三日で飽きる。が、この砦ではリアムに言われた通り、魔法の訓練を毎日少しずつ皆がやっているのだ。ほんの微かな魔法でも使えると便利だ。そんなことはわかっているが、自分には魔法が使えないものだと思って挑戦すらしなかった。
可能性をこの年齢になって教えられるとは思わなかった。
魔法というのはまったく使えない者もいるが、攻撃魔法に拘らなければ、風ではなくとも何かしら使えるらしい。
ささやかな風の魔法というのは、将来的に魔の大平原で食堂の料理をレトルトパックで温かく食べられるために必要だ、と言われると、携帯食を試食した子供たちが頑張ろうという気になってしまった。この砦の食堂の食事は美味いからなあ。たぶん一年後に父ちゃんだけずるいっ、と息子に言われるに違いない。
ささやかな魔法研修の種類は、風の他にも水や火、その他諸々多岐にわたる。
一番人気は魔の大平原で実用性があるささやかな風の魔法である。食事を特に前面に押し出しているが、餌である人間のニオイに魔物は敏感だ。ゆるやかに上空に逃がすことにより、気づかれにくくすることができるのなら、ささやかな魔法とはいえ冒険者にとって有益だ。
ささやかな魔法はすべての冒険者が使える必要はない。パーティの中に誰かいれば良いのだ。
半日もただひた走れば、砦のことを聞いたり、俺自身のことを話したりする。
ナーヴァル砦長は意外と口が軽い。リアムのことをそんなに俺に話して良いのか?
「俺にそんなにベラベラと内情を話して良いのか?」
「お前は坊ちゃんと誓約を交わしている。坊ちゃんの誓約魔法からは逃げられない。なら、知ってもらっていた方が効率が良い」
「そうか」
「それにお前は知らないだろうが、母親が生きている間はあの坊ちゃんも、母上ー母上ーとひな鳥のように可愛らしく超笑顔で母親の後を追いかけまわしていたんぞ」
「、、、へ?」
急に足の力が抜けてしまった。
「うわっ、急に止まるなっ。どうした、ビーズっ」
ズザザザーーーーっと音がして、ナーヴァル砦長が急ブレーキをかけてかなり先で止まった。
「えっと、砦長が今、言った坊ちゃんってリアムのことでいいんだよな?」
「俺が坊ちゃんと呼ぶのはリアムしかいないだろうがっ」
「そんな気はしていたが。砦長はリアムがいないとき普通にリアムって呼ぶじゃないか。まあ、それはどうでもいい。可愛らしく超笑顔って?リアムが?あのリアムが?」
「いや、今のリアムからは信じられないのはわかるが、リアムは幼いときから、顔が超怖い、子供には即座に泣かれる俺でさえ笑顔で対応してくれていたんだっ」
ああ、顔が超怖いって砦長本人も自覚していたか。
「つまりなっ、何が言いたいかというと、リアムの母上の話は基本的に厳禁だ。リアムが感情的になるのは母上関連だけだ。昨日のように静かにブチ切れる。アーミーのことでいくら責められても反論もせずに甘んじて聞いていたのに、大切な人を亡くしたこともないと言われたらブチ切れた。わかっているんだ、リアムも大切な者を失う悲しさを。だから、アイツに何も言わなかったのに、アイツはその優しさを感じ取れなかった。この砦に昔からいる奴はリアムの笑顔を知っている。母上だけに向けていた心からの最上の笑顔を知っているんだ。だから、リアムが一番大切だった人を失っていることを、俺たちは嫌というほど知っている。お前たちは無神経に坊ちゃんに踏み込むな」
お前たち。
事情を知らない者たちを総称して。
「だが、今後、何も知らない者は増えていくだろう。砦は新しい冒険者を募集しているのだから」
「お前のように、砦は審査も通っていない冒険者が土足で踏み入ることはない。坊ちゃんが誓約魔法の使い手で良かったな。そうでなければ、俺たちはお前らを一生許さない」
ゾクリと背筋に冷たいものが流れた。
ナーヴァル砦長はここまで俺に釘を刺しに来たのだ。彼らにとっては俺だけでなく、加担した息子も同罪なのだ。
リアムの目はすでに俺に恨みなどない。
目が死んでいるので、どんな感情も死に絶えている目なのだが、冒険者として砦でせっせと働いてくれるのなら俺自身はすでにどうでもいい、という考えなのである。俺がどうでもいいなら、息子なんてさらにどうでもいい。
ようやくわかった。
なぜか、砦長やリアムは公に説明しなかった。この俺のことを。
俺の砦に対する罪を知っている者は、砦長、副砦長、補佐等ごく一部の人間だけである。街で息子の下宿先であるルンル婆さんの家の前で、リアムが一人の青年に事情を話しているから、普通に世間話のように砦で話されると思っていた。罪を罪だと俺に認識させるために。
周囲からの居づらくなる視線を浴びれば、準備期間なんか設けずに砦からさっさと出発して魔の大平原の奥地で長く遠征しているだろう。俺はできるだけ砦に帰らないようにしていただろう。
リアムは冒険者を危険に晒したいわけではない。
それはどんな冒険者であっても。
「はああああーーーーーっ」
ナーヴァル砦長は大きなため息を吐いた。
「でも、リアムにとってはお前も俺も同じ扱いだ。どんなに長年の付き合いでも、最愛の母上以外はリアムに取っちゃあ同じだ。リアムは砦を守れという母上の遺言を守り続けている。ただそれだけだ」
同じ扱い?
そんなわけがあるだろうか?
ナーヴァル砦長の自嘲的な笑いがそれが真実だと物語っているようだ。
「砦を守れ、か」
だから、リアムは砦を守り続けているということか。
最強の盾となって。それは力の強さという意味だけではない。
「、、、だが、そんなことを言うリーメルさんじゃなかった。リアムを砦から解放する言葉をリーメルさんは言ったはずだった」
「解放?」
「リーメルさんの最後の言葉を聞いたのはリージェンだ。アイツは単純に聞き間違えたか、早とちりしたかどちらかだ。力なく息絶えたのなら、語尾が定かではなかったと思われる。母親の砦を守れと言う言葉は、リアムを砦に縛りつけるだけだ」
「それはお前たちにとって好都合だったのではないのか?」
「だから、言っただろう。俺たちは坊ちゃんの笑顔を見ているって。今の表情はやるせない。砦では何の代わりにもならないんだ。砦にとって坊ちゃんは必要不可欠な人物だが、俺たちは自発的にいてもらいたいんだよ」
「聞いたのが、リージェン副砦長か」
確かに彼なら大切な場面でもあっけらかんと聞き間違えそうだ。
昨日はあまりにもリージェン副砦長の派手な戦闘に閉口した。囮役だからこそ、魔物の血肉を飛び散らせたんだよな?あんな魔物の討伐方法じゃ、魔物を倒せても買取価格に響く。あまりにも状態がひどいと買い取ってもらえないことさえある。魔法で跡形も残らない可能性が高いから、ああいう戦い方だったんだよな?と本人に尋ねてみたかったが怖くて聞けなかった。
軽口を叩くリージェン副砦長に、リアムはにっこりと営業スマイルとわかる笑顔を向けていた。
うん、だから現役A級冒険者なのに副砦長なのか、と思ったわけだ、俺も。
この後、ナーヴァル砦長は奥地で出会ったA級、B級冒険者パーティに俺を紹介していった。
砦長が昨日の囮作戦をかいつまんで説明すると、A級冒険者パーティ数個が仲間にならないかと俺を誘った。単独が難しそうなら、お願いするかもしれないと言っておいた。
「まあ、単独ができないわけじゃあない。リアムもたまにこの辺、日帰りでうろついているからな」
明るくA級冒険者たちが教えてくれた。
「は?」
あれ?リアムってD級冒険者じゃなかったっけ?D級冒険者の行動範囲って、砦から見える地平線まで、って研修で説明された気がするんだけどなー?
ここって奥地だったよなー?空の雰囲気がおどろおどろしいのを確認。
「それをナーヴァル砦長が追いかけてきて、チッと舌打ちしているリアムを見かけるんだよー」
A級冒険者たちの話に砦長が渋い顔をしている。
嫌がられてないか、砦長?しつこいと嫌われるぞ。
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