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9章 理想と現実と、嫌がらせ
9-7 野菜も食え ◆従者ベル視点◆
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◆従者ベル視点◆
「肉焼くのに邪魔」
思いっ切り無下に扱われてしまったので、嫌がらせで二人の間に割り込んでやった。
わざわざ馬車で迎えに来てあげたのにこの仕打ちっ。
仲良し小好しでイチャつきながら料理の準備をしているんじゃねえっ。
「魔物肉があるのなら売ってくださいよー」
「いくらで?」
キッチリ確認する最強の盾、そういうの嫌いじゃないよ。
「物を見せてもらわないと正確には言えないが、冒険者ギルドの買取価格よりは高くする」
ほんの少し俺を見る視線が柔らかくなった気がする。
横にいるギル氏の視線は痛いままだが。
「、、、今は食事の準備中だから、後で見せる。だが、冒険者へ個別に交渉しなくとも冒険者ギルドから買え」
「そうしたいのは山々だけど、冒険者ギルドはこの国が国境封鎖したときに撤退しちゃったからさあ。たいていの強い魔物はフリント様の魔法で始末されるんだけど、再利用できる状態じゃないんだよね」
「ああ、冒険者向きじゃないんだな」
狩人が動物を狩るように、冒険者というのは魔物を狩る。
魔物を綺麗に討伐してナンボである。
肉を痛めず、皮や爪を綺麗なままに納品すると、冒険者ギルドでも良い値が付く。
魔物の種類が同じだからと、毎回同じ値がつくわけでもない。
魔物だってカラダの大きさや質の良さ等、個体差が存在する。
すべてが同じ金額で購入されたら、どんなに杜撰な討伐になることか。だいたいの目安はあるが。
ただし、あまりにも強すぎる魔物の場合、冒険者たちも生きて帰ることが最優先される。
その魔物を倒すのが困難になればなるほど、細かい肉片だろうと皮の切れ端だろうと、それらは高額になる。
どんな状態になっていようとも買い取られる魔物というのは、そうとう強い魔物である。
国を守るのを優先する騎士や兵士等や、フリント女王は基本的に魔物がどうなろうと知ったことではない。
結果的に魔物を倒せればいいのである。
肉がミンチ状態になっていて料理工程が省けた、と思える人は幸せである。地面に落ちた土まみれ、泥まみれのミンチ肉をどのように洗浄するのか。無理な話だ。どう頑張って料理しようとジャリジャリと砂を噛む。
せめてかたまり肉なら洗って使えるものを。
冒険者では魔導士でも強力な魔法を使える者が重宝されるわけではない。
食い扶持を魔法で吹っ飛ばされたら、冒険者たちは非常に困るのである。
それが必要なのは命の危険があるどうしようもないときだけだ。
冒険者では魔導士も火力がありながら器用な者が求められるのである。
「冒険者もいなくなったから、この国では魔物が増えているのか?」
「冒険者ギルドが撤退しても、この国の冒険者すべてがいなくなるわけじゃないから、魔物は討伐されていたんだが、買い取る先がなくなれば冒険者という仕事から転職せざる得ない。フリント様が動いたところで、さすがにお一人だからねえ」
「すべてが一対一の交渉になれば、魔物を狩ってきても売るのが面倒だからな。知識や人脈があればできないことではないが」
最強の盾は話がわかるなあ。
けれど、この人は何で自分がオルレア・バーレイだって主張するんだろう。
まあ、他国で最強の盾が動いて犯罪に巻き込まれたらヤバイってことはわかるけど。ウィト王国の最強の盾が犯罪者だって国際手配されても困るよねえ。
匿いたい国は山ほど挙手するだろうけど。
ウィト王国が手放さないだろうけど。
デント王国にいたのはオルレア・バーレイだと主張すれば、オルト・バーレイは無傷である。
あちらはソイ王国のソイファ王太子と結婚するのだから、どうなろうともソイ王国が守ってくれる。
わからないことではないが。
「すべての雑務を冒険者ギルドに投げていた者が、急に売買もやれと言われても無理だよね。魔物が蔓延るこの国では必要な仕事だから、必要に応じて街や村が雇っているようだけど、冒険者ギルドのようにはいかないね」
「良くも悪くも昔からある組織だからな。ノウハウも積み重なって今がある」
「兄ちゃん、夕食だ」
「お、ありがとう、ギル」
会話していたら、最強の盾に肉が超メインな食事を渡している。さらに厚切りな肉を焼き続けているが。
いつのまにか焚き火を囲む冒険者一同。いや、冒険者ではない者が一人いたか。
皇帝の影が考えを読めない笑顔でそこにいる。
対外的な怖さでいったら、最強の盾よりもこの人物の方が怖い。
結局、帝国からデント王国には何の損害賠償もない。
俺にもスープやら肉やらパンやらが渡される。
「あ、俺にもくれるんだ」
「いらないなら返してもらっても良いんだぞ」
「ありがたくいただきます」
ギル氏にお礼を言って最強の盾を見ると、すでに美味しそうに食べ始めている。
肉をうまそうに食うなー、と思って食べたら、おやまあ、なんて美味しいこと。
「うまっ。何このお肉、お高い肉?」
「お前、俺たちの会話ちゃんと聞いてた?冒険者ギルドで買取価格が低い魔物肉だよ」
はい、この最強の盾は経済観念がしっかりしている。
どこの高位貴族にここまで考えて食事をするヤツがいるんだ?
どんなに高くても食いたいものを食うのが貴族。
「安くてこんなにうまいなんて。冒険者ギルドも見る目がない」
「、、、コレはギルが下処理をして焼いてくれるからうまいんだ。誰でもこうなるというわけではない」
最強の盾がうまそうに肉を食いながら言った。
「コレも料理の技術があってこそか」
「俺のような食えればいいと思うようなヤツではこうならないんだ」
相槌が打ちにくい発言だな。
最強の盾がバーレイ侯爵家に虐げられてきたのは有名な話だ。
だから、帝国にしてやられる。
ウィト王国の最強の盾が帝国に取られたら、周辺国家は太刀打ちできなくなる。
だから、その前に。
その考えが俺の頭をもたげると、ゾクリと周辺の空気が変わった。
最強の盾は俺のことなんか関係なく肉を食べているが、他の十四人の視線が俺に刺さる。
表情に出した覚えはないのだが。
「なあ、女王の従者だっけ」
「フリント女王の従者のベル殿ですよ」
皇帝の影ルイジィが他己紹介をしてくれる。
笑顔だが一番冷ややかだ。
この集団の前では名乗っていないのに。
何もかも知っているんだと脅されている気がする。
「兄ちゃんに手を出すようなら、俺たちが黙っちゃいない」
「えー、お前ら、俺が負けると思っているのー?心外だなー」
肉を食べながら、最強の盾が抗議の声をあげている。
「いや、兄ちゃんでも毒とか寝込みを襲われるとか、いろいろあんだろ」
「ははは、何を言っているんだ、頭領。コイツが持っている毒で俺が殺せるわけがない」
笑っているのに。
その目が。
俺をとらえた。
最強の盾がオルレア・バーレイだと主張していた頃が懐かしく思えるほど。
息も、瞬きもできない時間が長い。
最強の盾は俺が毒を持っていることを知っている。
普通の人なら即死レベルの猛毒も。
この最強の盾に対して隠し持つことなどできるはずもない。
「やっぱり、普通の一般人の俺では無理」
ベソォ。
泣くぞ、俺。
実力が違い過ぎて、交渉すらできない。
「この従者、涙モロすぎるぞ。もう少し厚顔にならないと、女王の政敵につけこまれるだろ」
「フリント女王に政敵はおりませんよ。現在は独裁国家なのですから」
「それでも、全員が全員、女王を神のように崇め奉っているわけじゃないんだろ」
「力で抑え込む恐怖政治ですから、フリント女王に対抗できる救世主が現れればすぐに革命軍が編成されますよ」
「この国のどこにフリント女王に対抗できる救世主がいるんだ?」
「魔法に関しては、数が力になりませんからねえ」
最強の盾と皇帝の影の会話は正確な情報をこの二人が得ていることを示す。
「王弟であったホップ公爵、女王の妹であるリーフ王女。国民らがこの二人を担ぎ上げてもらえば、女王は国家を転覆させようとしたとして二人を処罰できる。女王はデント王国民を根絶やしにしたいのだから、冤罪をでっち上げるよりも好都合」
「その二人はフリント女王に対抗できる力がありませんよ」
「そうだね、彼ら自身には、」
最強の盾は続きを言わなかった。
ギル氏が最強の盾の皿に肉を追加してしまったために、うまうまと肉を頬張り続けている。
「肉焼くのに邪魔」
思いっ切り無下に扱われてしまったので、嫌がらせで二人の間に割り込んでやった。
わざわざ馬車で迎えに来てあげたのにこの仕打ちっ。
仲良し小好しでイチャつきながら料理の準備をしているんじゃねえっ。
「魔物肉があるのなら売ってくださいよー」
「いくらで?」
キッチリ確認する最強の盾、そういうの嫌いじゃないよ。
「物を見せてもらわないと正確には言えないが、冒険者ギルドの買取価格よりは高くする」
ほんの少し俺を見る視線が柔らかくなった気がする。
横にいるギル氏の視線は痛いままだが。
「、、、今は食事の準備中だから、後で見せる。だが、冒険者へ個別に交渉しなくとも冒険者ギルドから買え」
「そうしたいのは山々だけど、冒険者ギルドはこの国が国境封鎖したときに撤退しちゃったからさあ。たいていの強い魔物はフリント様の魔法で始末されるんだけど、再利用できる状態じゃないんだよね」
「ああ、冒険者向きじゃないんだな」
狩人が動物を狩るように、冒険者というのは魔物を狩る。
魔物を綺麗に討伐してナンボである。
肉を痛めず、皮や爪を綺麗なままに納品すると、冒険者ギルドでも良い値が付く。
魔物の種類が同じだからと、毎回同じ値がつくわけでもない。
魔物だってカラダの大きさや質の良さ等、個体差が存在する。
すべてが同じ金額で購入されたら、どんなに杜撰な討伐になることか。だいたいの目安はあるが。
ただし、あまりにも強すぎる魔物の場合、冒険者たちも生きて帰ることが最優先される。
その魔物を倒すのが困難になればなるほど、細かい肉片だろうと皮の切れ端だろうと、それらは高額になる。
どんな状態になっていようとも買い取られる魔物というのは、そうとう強い魔物である。
国を守るのを優先する騎士や兵士等や、フリント女王は基本的に魔物がどうなろうと知ったことではない。
結果的に魔物を倒せればいいのである。
肉がミンチ状態になっていて料理工程が省けた、と思える人は幸せである。地面に落ちた土まみれ、泥まみれのミンチ肉をどのように洗浄するのか。無理な話だ。どう頑張って料理しようとジャリジャリと砂を噛む。
せめてかたまり肉なら洗って使えるものを。
冒険者では魔導士でも強力な魔法を使える者が重宝されるわけではない。
食い扶持を魔法で吹っ飛ばされたら、冒険者たちは非常に困るのである。
それが必要なのは命の危険があるどうしようもないときだけだ。
冒険者では魔導士も火力がありながら器用な者が求められるのである。
「冒険者もいなくなったから、この国では魔物が増えているのか?」
「冒険者ギルドが撤退しても、この国の冒険者すべてがいなくなるわけじゃないから、魔物は討伐されていたんだが、買い取る先がなくなれば冒険者という仕事から転職せざる得ない。フリント様が動いたところで、さすがにお一人だからねえ」
「すべてが一対一の交渉になれば、魔物を狩ってきても売るのが面倒だからな。知識や人脈があればできないことではないが」
最強の盾は話がわかるなあ。
けれど、この人は何で自分がオルレア・バーレイだって主張するんだろう。
まあ、他国で最強の盾が動いて犯罪に巻き込まれたらヤバイってことはわかるけど。ウィト王国の最強の盾が犯罪者だって国際手配されても困るよねえ。
匿いたい国は山ほど挙手するだろうけど。
ウィト王国が手放さないだろうけど。
デント王国にいたのはオルレア・バーレイだと主張すれば、オルト・バーレイは無傷である。
あちらはソイ王国のソイファ王太子と結婚するのだから、どうなろうともソイ王国が守ってくれる。
わからないことではないが。
「すべての雑務を冒険者ギルドに投げていた者が、急に売買もやれと言われても無理だよね。魔物が蔓延るこの国では必要な仕事だから、必要に応じて街や村が雇っているようだけど、冒険者ギルドのようにはいかないね」
「良くも悪くも昔からある組織だからな。ノウハウも積み重なって今がある」
「兄ちゃん、夕食だ」
「お、ありがとう、ギル」
会話していたら、最強の盾に肉が超メインな食事を渡している。さらに厚切りな肉を焼き続けているが。
いつのまにか焚き火を囲む冒険者一同。いや、冒険者ではない者が一人いたか。
皇帝の影が考えを読めない笑顔でそこにいる。
対外的な怖さでいったら、最強の盾よりもこの人物の方が怖い。
結局、帝国からデント王国には何の損害賠償もない。
俺にもスープやら肉やらパンやらが渡される。
「あ、俺にもくれるんだ」
「いらないなら返してもらっても良いんだぞ」
「ありがたくいただきます」
ギル氏にお礼を言って最強の盾を見ると、すでに美味しそうに食べ始めている。
肉をうまそうに食うなー、と思って食べたら、おやまあ、なんて美味しいこと。
「うまっ。何このお肉、お高い肉?」
「お前、俺たちの会話ちゃんと聞いてた?冒険者ギルドで買取価格が低い魔物肉だよ」
はい、この最強の盾は経済観念がしっかりしている。
どこの高位貴族にここまで考えて食事をするヤツがいるんだ?
どんなに高くても食いたいものを食うのが貴族。
「安くてこんなにうまいなんて。冒険者ギルドも見る目がない」
「、、、コレはギルが下処理をして焼いてくれるからうまいんだ。誰でもこうなるというわけではない」
最強の盾がうまそうに肉を食いながら言った。
「コレも料理の技術があってこそか」
「俺のような食えればいいと思うようなヤツではこうならないんだ」
相槌が打ちにくい発言だな。
最強の盾がバーレイ侯爵家に虐げられてきたのは有名な話だ。
だから、帝国にしてやられる。
ウィト王国の最強の盾が帝国に取られたら、周辺国家は太刀打ちできなくなる。
だから、その前に。
その考えが俺の頭をもたげると、ゾクリと周辺の空気が変わった。
最強の盾は俺のことなんか関係なく肉を食べているが、他の十四人の視線が俺に刺さる。
表情に出した覚えはないのだが。
「なあ、女王の従者だっけ」
「フリント女王の従者のベル殿ですよ」
皇帝の影ルイジィが他己紹介をしてくれる。
笑顔だが一番冷ややかだ。
この集団の前では名乗っていないのに。
何もかも知っているんだと脅されている気がする。
「兄ちゃんに手を出すようなら、俺たちが黙っちゃいない」
「えー、お前ら、俺が負けると思っているのー?心外だなー」
肉を食べながら、最強の盾が抗議の声をあげている。
「いや、兄ちゃんでも毒とか寝込みを襲われるとか、いろいろあんだろ」
「ははは、何を言っているんだ、頭領。コイツが持っている毒で俺が殺せるわけがない」
笑っているのに。
その目が。
俺をとらえた。
最強の盾がオルレア・バーレイだと主張していた頃が懐かしく思えるほど。
息も、瞬きもできない時間が長い。
最強の盾は俺が毒を持っていることを知っている。
普通の人なら即死レベルの猛毒も。
この最強の盾に対して隠し持つことなどできるはずもない。
「やっぱり、普通の一般人の俺では無理」
ベソォ。
泣くぞ、俺。
実力が違い過ぎて、交渉すらできない。
「この従者、涙モロすぎるぞ。もう少し厚顔にならないと、女王の政敵につけこまれるだろ」
「フリント女王に政敵はおりませんよ。現在は独裁国家なのですから」
「それでも、全員が全員、女王を神のように崇め奉っているわけじゃないんだろ」
「力で抑え込む恐怖政治ですから、フリント女王に対抗できる救世主が現れればすぐに革命軍が編成されますよ」
「この国のどこにフリント女王に対抗できる救世主がいるんだ?」
「魔法に関しては、数が力になりませんからねえ」
最強の盾と皇帝の影の会話は正確な情報をこの二人が得ていることを示す。
「王弟であったホップ公爵、女王の妹であるリーフ王女。国民らがこの二人を担ぎ上げてもらえば、女王は国家を転覆させようとしたとして二人を処罰できる。女王はデント王国民を根絶やしにしたいのだから、冤罪をでっち上げるよりも好都合」
「その二人はフリント女王に対抗できる力がありませんよ」
「そうだね、彼ら自身には、」
最強の盾は続きを言わなかった。
ギル氏が最強の盾の皿に肉を追加してしまったために、うまうまと肉を頬張り続けている。
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