絶望の谷から

煙硝 -エンショウ-

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知らぬ間に過ぎていく日々

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あの頃は、もっと希望に満ち溢れていた。
時間の侵食だと信じたかった。しかし、どう考えても
場所を移動してから周りの態度が豹変したのだ。
これは何も知らない少年が時の侵食を経て全てを悟る物語。

何もかもがうまく行っていた。
それは小学生の序盤まででの話だった。
全て狂いだしたのは小学6年生から。
それまでは多少不満はあったが楽しい生活だった。
しかし全て勝手な都合で奪われたのだ。
愛の拙い手が空虚に消え去った。
引っ越せば不満が無くなるなんて夢を見ていた。
そんなことあるわけもないのに。人間は時々高望みをする。
しかしそれは希望があるからだ。自分は望むことすらできなくなった。
楽しい遊び場はなくなり、周りの人間からは除外されて、
その挙句元の友達すらも失った。信じたら必ず裏切られる。
自分は気づいた。何度も周りを信用して裏切られた結果だった。
昔は約束や希望が自分の信じる物だった。
でも中学生になって全て気づいてしまった。
約束は破った者勝ち。希望は実現しない。運命は生まれつき定まっている。
何も信じないことが自分を守る最善の手段だった。
信じたら裏切られる。一歩進むたびに何かを失う。
世の不条理は誰も指摘しない。軽はずみで踏まれた心は直らない。
夢を見れない、夢を見てもかき消される世界。信用したらおしまいな人間。
悪いことは嘘で作って周りを蹴落としたものが今の支配者。
機能しない憲法第11条。形だけしかない人権。
これがこの世界の惨状。
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