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63話 完全包囲
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8月20日0930 東かがわ市内
我々は前進を続ける。
我々が前進する度に
敵は後退する。
やがて徐々に包囲は
その輪郭を見せ始める。
敵は海を背にするようにして
後退を続けるしかない。
味方部隊の姿が
徐々に見え始め
敵の正面と側面を
脅かしていく
敵の部隊が肉眼で
はっきりと視認できるのは
珍しかった
一区画にまとめられた
敵は強固に抵抗を続けて
いる。
みれば移動に時間が
かかる敵の迫撃砲や
多重層ロケット弾などは
放棄されている。
周囲は瓦礫の山であり
牽引して動かすにも
分解して動かすにも
困難だと判断したからか
あるいは単純に
もう弾薬がないから
かもしれなかった。
ヘリが飛んでいる事から
制空権はこちら側にある
自分達のはるか後方の
太平洋側から視認できるほどの
爆発が起きていた。
恐らく
敵ミサイルなどを
高射特科が撃ち落としたのだろう
つまりは
敵の大規模な火力支援は
この局地的には少ないと
いうことだ。
近くで指揮を取っていた
他小隊の小隊長が
突然倒れる。
綺麗に頭を
撃ち抜かれて即死していた。
「狙撃手です!!!
頭を出さないで!!!
「瓦礫に隠れて射線を切って!!!」
紀伊3尉が叫び、
不用意に前線のラインを
あげない様にする。
敵が戦う意思がある限りは
決して油断はできなかった。
やがて敵のドローンが
上空を飛び始め
見覚えのある
銀色の犬型のロボットが
戦場に姿を現し始める。
「ロボットウルフ!
この戦線にも投入していたのか!」
元は偵察や強行偵察型のものだ。
こういった瓦礫で視認の難しい
戦場では打ってつけのものだ。
多少、弾が当たっても
問題がないロボットウルフは
瓦礫に隠れている自衛隊を捕捉し
撃ち殺していく。
弾薬を使い尽くせば
隊員を巻き込んで自爆を
していた。
ロボットウルフを
恐れて顔を出せば
狙撃手に撃ち殺された。
ロボットウルフは
まだ配備され間もなく
運用方法も戦況に即したものではなく
あいまいなはずである。
敵はこの局地で
即興ではあるが戦術を完成
させつつあるように思えた。
「落ち着いてください!
ロボットウルフそこまで
数は多くありません!
配線を狙って冷静に対処を!」
「戦況を動かす程のものでは
ありません!」
紀伊3尉が士気が下がらない
よう必死に叫び
小隊をつなぎとめてくれる。
冷静になれば
目の前で対処しなければならない
ロボットウルフは
2~3機ぐらいのものだ。
MINIMIなどの機関銃でも
応戦し脅威は排除されていき
膠着しかけた戦線に
再び味方の迫撃砲が届き
狙撃手もろとも殺していく。
応戦する敵からの銃撃の
音は見る間に減っていく。
敵の増援の気配もなく
火力支援も制空権を
取り返そうともしない。
敵の司令官はこの部隊を
見捨てた事を感じた。
私は無感情に
引き金を引き
前進を続けた。
いくらかの敵兵は
戦う事をやめ、武器を捨てた。
白旗をあげ始めていた。
我々は前進を続ける。
我々が前進する度に
敵は後退する。
やがて徐々に包囲は
その輪郭を見せ始める。
敵は海を背にするようにして
後退を続けるしかない。
味方部隊の姿が
徐々に見え始め
敵の正面と側面を
脅かしていく
敵の部隊が肉眼で
はっきりと視認できるのは
珍しかった
一区画にまとめられた
敵は強固に抵抗を続けて
いる。
みれば移動に時間が
かかる敵の迫撃砲や
多重層ロケット弾などは
放棄されている。
周囲は瓦礫の山であり
牽引して動かすにも
分解して動かすにも
困難だと判断したからか
あるいは単純に
もう弾薬がないから
かもしれなかった。
ヘリが飛んでいる事から
制空権はこちら側にある
自分達のはるか後方の
太平洋側から視認できるほどの
爆発が起きていた。
恐らく
敵ミサイルなどを
高射特科が撃ち落としたのだろう
つまりは
敵の大規模な火力支援は
この局地的には少ないと
いうことだ。
近くで指揮を取っていた
他小隊の小隊長が
突然倒れる。
綺麗に頭を
撃ち抜かれて即死していた。
「狙撃手です!!!
頭を出さないで!!!
「瓦礫に隠れて射線を切って!!!」
紀伊3尉が叫び、
不用意に前線のラインを
あげない様にする。
敵が戦う意思がある限りは
決して油断はできなかった。
やがて敵のドローンが
上空を飛び始め
見覚えのある
銀色の犬型のロボットが
戦場に姿を現し始める。
「ロボットウルフ!
この戦線にも投入していたのか!」
元は偵察や強行偵察型のものだ。
こういった瓦礫で視認の難しい
戦場では打ってつけのものだ。
多少、弾が当たっても
問題がないロボットウルフは
瓦礫に隠れている自衛隊を捕捉し
撃ち殺していく。
弾薬を使い尽くせば
隊員を巻き込んで自爆を
していた。
ロボットウルフを
恐れて顔を出せば
狙撃手に撃ち殺された。
ロボットウルフは
まだ配備され間もなく
運用方法も戦況に即したものではなく
あいまいなはずである。
敵はこの局地で
即興ではあるが戦術を完成
させつつあるように思えた。
「落ち着いてください!
ロボットウルフそこまで
数は多くありません!
配線を狙って冷静に対処を!」
「戦況を動かす程のものでは
ありません!」
紀伊3尉が士気が下がらない
よう必死に叫び
小隊をつなぎとめてくれる。
冷静になれば
目の前で対処しなければならない
ロボットウルフは
2~3機ぐらいのものだ。
MINIMIなどの機関銃でも
応戦し脅威は排除されていき
膠着しかけた戦線に
再び味方の迫撃砲が届き
狙撃手もろとも殺していく。
応戦する敵からの銃撃の
音は見る間に減っていく。
敵の増援の気配もなく
火力支援も制空権を
取り返そうともしない。
敵の司令官はこの部隊を
見捨てた事を感じた。
私は無感情に
引き金を引き
前進を続けた。
いくらかの敵兵は
戦う事をやめ、武器を捨てた。
白旗をあげ始めていた。
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