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第2章 商い篇
第21話 これからの事となんやかんや
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side:桜井美智瑠
「ふんふんふふ~ん、ふっふふ~♪」
「ベアトリスさんお茶どうぞ」
「ミチルさんありがとう♪」
「なっちゃんもどうぞ」
「みっちゃんありがとう♪」
私となっちゃんとベアトリスさんは現在、お店の中にテーブルと椅子を置いて寛いでいる
そして着替えを終えたベアトリスさんが鼻唄を歌うくらいにご機嫌なのは、私が渡したスポブラとボクサーパンツのお陰だ
下着の値段が高く買えなかった為に今までノーブラ&ノーパン生活だったベアトリスさんは
スポブラとボクサーパンツを着て、「乳首と股間が擦れて痛くならない!」って言って涙を流すほどに感動していた
いくら慣れてるからって、ノーブラ&ノーパンで1日中ダンジョンを歩いていたら痛くもなるだろう
たぶんだけど、乳首も股間も鍛えたからといってそれほど痛みに強くはならない気がする
ようするに今まで大変だったという事なんだろう。
「ねぇミチルさんにナホさん、確認だけど本当にこの服と下着は貰って良いの?」
「構いませんよ、その代わりと言う訳では無いですけど、しばらくお店を手伝って欲しいです。ポーターの仕事を優先したいと仰るなら諦めますけど」
「是非お店を手伝わせて欲しい!ポーターの数は充分足りてるし、何よりお店を手伝う方が断然報酬が良いから♪ただし報酬の7割くらいは銀貨で欲しいなぁ」
「それなら全部銀貨で良いんじゃないですか?商品を買う時に代金を報酬から引いてベアトリスさんに渡せば済みますけど」
「なるほど、その方が簡単だね」
「質問なんですけど、ポーターって女性しか居ないんですか?」
「勿論男性も居るよ、ウチのギルドが例外的に女性の割合が多いだけだね。もっと言うとダンジョン支部には女性しか居ないから安心して良いよ♪」
「ん?安心の意味がちょっと分からないですけど」
「もしかして2人は男と話しをする機会は少ない?」
「「はい」」
私がなっちゃんの顔を見ると、なっちゃんもこちらを見ながら頷いたので一緒に返事をする
「まぁそんな感じはしていたから驚きは無いんだけど、2人はもうちょっと危機感を持たないと駄目だよ」
「一応危機感は持ってるつもりなんですけど」
「そっか、じゃあ聞くけど今までに人の居ない場所に強引に連れて行かれて犯されそうになった事は?」
「「えっ?」」
「ごめん、急にこんな質問されたら驚くよね。でも2人の反応からそういう経験は無い事が分かった。まぁそういう事なんだよ、街で暮らしていれば多かれ少なかれそういう経験はするもんさ」
おぅふ(汗)
少しくらいは街の中を見て歩きたいなって思ってたのに、そんなに治安が悪かったなんて
「ベアトリスさんもそういう経験が?」
「まぁね、馬鹿な男が多過ぎるせいで幼い頃からナイフの扱いを教えられたし、つま先に鉄を仕込んだ靴を履かされて蹴りの練習もさせられたよ。お陰で男の股間を蹴るのが上手くなったけどね(笑)」
「「アハハ(汗)」」
ひぃぃぃ、こんな事を笑いながら言われても全く笑えへんって!
「恐がらせるつもりは無かったんだけど、2人は見た目が良いから馬鹿な事を考える男も寄って来やすいんだよ。」
「私達を守る為にわざわざダンジョンにギルドの支部を作ったんですか?」
「それもあるけど、馬鹿な男が2人にちょっかいを出したせいでお店が潰れるのは困るんだよ。同じ女性として2人を守りたい気持ちもあるけど、こんなに良いお店が無くなるのは困るからね。まっ、お互いの利害が一致した結果だと考えてくれると嬉しいな」
「という事はポーターギルドは権力からも私達を守って頂けると解釈して良いんですか?勿論相応の対価は支払いますけど」
おーい、なっちゃーん!
いきなり突っ込んだ質問はやめてぇー(汗)
「ふふっ、ナホさんはなかなか大胆だねぇ、ミチルさんもこの程度の事で慌ててたら舐められるよ(笑)『絶対に守る』と約束は出来ないけど、万が一の時は2人が逃げる時間を稼ぐ事だけは約束する!」
『ガシッ!』
なんだかよく分からないうちに私達3人はガッチリと固い握手を交わし、ベアトリスさんはお店の商品となっちゃんが渡した駄菓子を両手に抱えてご機嫌で帰って行った。
私だけこの雰囲気に付いて行けて無いんだけど、、、
つづく。
「ふんふんふふ~ん、ふっふふ~♪」
「ベアトリスさんお茶どうぞ」
「ミチルさんありがとう♪」
「なっちゃんもどうぞ」
「みっちゃんありがとう♪」
私となっちゃんとベアトリスさんは現在、お店の中にテーブルと椅子を置いて寛いでいる
そして着替えを終えたベアトリスさんが鼻唄を歌うくらいにご機嫌なのは、私が渡したスポブラとボクサーパンツのお陰だ
下着の値段が高く買えなかった為に今までノーブラ&ノーパン生活だったベアトリスさんは
スポブラとボクサーパンツを着て、「乳首と股間が擦れて痛くならない!」って言って涙を流すほどに感動していた
いくら慣れてるからって、ノーブラ&ノーパンで1日中ダンジョンを歩いていたら痛くもなるだろう
たぶんだけど、乳首も股間も鍛えたからといってそれほど痛みに強くはならない気がする
ようするに今まで大変だったという事なんだろう。
「ねぇミチルさんにナホさん、確認だけど本当にこの服と下着は貰って良いの?」
「構いませんよ、その代わりと言う訳では無いですけど、しばらくお店を手伝って欲しいです。ポーターの仕事を優先したいと仰るなら諦めますけど」
「是非お店を手伝わせて欲しい!ポーターの数は充分足りてるし、何よりお店を手伝う方が断然報酬が良いから♪ただし報酬の7割くらいは銀貨で欲しいなぁ」
「それなら全部銀貨で良いんじゃないですか?商品を買う時に代金を報酬から引いてベアトリスさんに渡せば済みますけど」
「なるほど、その方が簡単だね」
「質問なんですけど、ポーターって女性しか居ないんですか?」
「勿論男性も居るよ、ウチのギルドが例外的に女性の割合が多いだけだね。もっと言うとダンジョン支部には女性しか居ないから安心して良いよ♪」
「ん?安心の意味がちょっと分からないですけど」
「もしかして2人は男と話しをする機会は少ない?」
「「はい」」
私がなっちゃんの顔を見ると、なっちゃんもこちらを見ながら頷いたので一緒に返事をする
「まぁそんな感じはしていたから驚きは無いんだけど、2人はもうちょっと危機感を持たないと駄目だよ」
「一応危機感は持ってるつもりなんですけど」
「そっか、じゃあ聞くけど今までに人の居ない場所に強引に連れて行かれて犯されそうになった事は?」
「「えっ?」」
「ごめん、急にこんな質問されたら驚くよね。でも2人の反応からそういう経験は無い事が分かった。まぁそういう事なんだよ、街で暮らしていれば多かれ少なかれそういう経験はするもんさ」
おぅふ(汗)
少しくらいは街の中を見て歩きたいなって思ってたのに、そんなに治安が悪かったなんて
「ベアトリスさんもそういう経験が?」
「まぁね、馬鹿な男が多過ぎるせいで幼い頃からナイフの扱いを教えられたし、つま先に鉄を仕込んだ靴を履かされて蹴りの練習もさせられたよ。お陰で男の股間を蹴るのが上手くなったけどね(笑)」
「「アハハ(汗)」」
ひぃぃぃ、こんな事を笑いながら言われても全く笑えへんって!
「恐がらせるつもりは無かったんだけど、2人は見た目が良いから馬鹿な事を考える男も寄って来やすいんだよ。」
「私達を守る為にわざわざダンジョンにギルドの支部を作ったんですか?」
「それもあるけど、馬鹿な男が2人にちょっかいを出したせいでお店が潰れるのは困るんだよ。同じ女性として2人を守りたい気持ちもあるけど、こんなに良いお店が無くなるのは困るからね。まっ、お互いの利害が一致した結果だと考えてくれると嬉しいな」
「という事はポーターギルドは権力からも私達を守って頂けると解釈して良いんですか?勿論相応の対価は支払いますけど」
おーい、なっちゃーん!
いきなり突っ込んだ質問はやめてぇー(汗)
「ふふっ、ナホさんはなかなか大胆だねぇ、ミチルさんもこの程度の事で慌ててたら舐められるよ(笑)『絶対に守る』と約束は出来ないけど、万が一の時は2人が逃げる時間を稼ぐ事だけは約束する!」
『ガシッ!』
なんだかよく分からないうちに私達3人はガッチリと固い握手を交わし、ベアトリスさんはお店の商品となっちゃんが渡した駄菓子を両手に抱えてご機嫌で帰って行った。
私だけこの雰囲気に付いて行けて無いんだけど、、、
つづく。
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