1 / 6
愛よ消えないで
しおりを挟む
side:ルナ
朝、目が覚めると
カーテンの隙間から射し込む光に目がシパシパしてどうにも目が開けられない。
やはり朝は苦手だ。
朝が苦手なのは私の隣で寝ているレオも同じようで、この時間に自発的に起きる事は無い。
と言っても
レオと出会ってまだ四日しか経っていないから、レオが本当に朝が弱いかどうかは分からない。
幸せそうに寝ているレオの顔を眺めているのも良いけれど、朝には起きておくのがルールだ。
ルールを破ったからと言って罰がある訳でも無い。それでも私はレオと出逢ったこの偶然を、この先もずっと大事にして行きたいと思っている。
膝を抱えて寒さに耐えた雨の日の辛さは生涯忘れる事は無いだろう。
でも今は雨をしのげる家があり、私の心を温めてくれるレオが居る。
だからレオ
早く目を覚まして
目を覚まして私の瞳を見つめて安心させて欲しい。
・・・
ぺシッ!
ペシペシッ!
「う゛っ、、、ルナ止めて、顔が痛い(泣)」
「レオが起きないから仕方なくよ」
「うん、起きなきゃいけないのは分かってる、でも顔をペシペシ叩かなくても良いと思う。」
「2度と以前のような生活には戻りたく無いでしょ?レオはそこのところ判ってくれていると思っていたけど」
「大丈夫判ってる。またひとりきりになるのはさみしいからね。それに、、、」
「それに?」
「ルナとはずっと一緒に居たい。たぶんボク達はここで死ぬまで生きて行くんだと思う。」
「まぁそうかもね、あっ!来たわ準備して」
「うん!」
「ルナ~、レオ~、起きてる~?」
「「にゃ~」」
「わぁっ!揃ってお出迎え?いつの間にそんなに仲良くなったのよぉ~♪」
ワシャワシャワシャワシャ!
くっ
人間の女
助けられた恩はあるけど、スキンシップはもう少し控えめにしろ!
(ルナ堪えて(汗))
(分かってるけど、毛を逆撫でされるのはちょっと、、、)
「フギャッ!」
「ルナごめーん、毛がもこもこで気持ち良いからつい。次はレオの番ね、もう我が家には慣れたかな~?」
ワシャワシャワシャワシャ
(未だ勝手が分からず不安はあるけど、ごはんは気に入ったよ人間の女)
「にゃん」
「ふふっ、今日のレオはご機嫌さんだねぇ♪はぁ~、行きたくないけどルナとレオを養う為にも私は仕事に行って来ます。」
(仕事、とは何かよく分からないけど、私とレオの幸せの為に頑張りなさい人間の女)
「にゃー」
(頑張れー、人間の女!)
「にゃっ!」
「あぁー、もう!ルナとレオが愛し過ぎる。あっ?!そろそろ出ないと、2匹とも大人しく待っててね、行って来まーす。」
バタンッ
「まったく、あの人間の女は毎朝忙しないんだから」
「ボクはまだここに来て四日だけど、いつもあんな感じ?」
「そうね、私がここに来て1年くらいだけど、朝はだいたいあんな感じね。ふぁ~、眠い。寝直さない?」
「賛成」
ガチャッ
「ただいま!ルナ~、レオ~、ご飯だよ~♪」
むむっ!
人間の女が帰って来たようね
(レオ起きて)
(んー、、ふぁ~、ごはん?)
(そうよ、美味しいニュルニュルのご飯を貰う為に分かってるわよね?)
(任せて!)
瞳をキラキラさせたレオの横に私は座る。
私達の求めるものはただひとつ、人間の女がたまにくれるニュルニュルしたご飯だ!
私はもう2度と迷わない、愛するレオとニュルニュルご飯を手に入れる為
私はレオの瞳をみつめてタイミングを計る、、、
((せーのっ))
「「にゃー♪」」
「ルナとレオがお出迎えしてくれるなら、私はこれからも生きて行けるよぉ~(泣)」
(人間の女、泣いてる場合では無い。私とレオの幸せの為に早くニュルニュルご飯を!)
完。
朝、目が覚めると
カーテンの隙間から射し込む光に目がシパシパしてどうにも目が開けられない。
やはり朝は苦手だ。
朝が苦手なのは私の隣で寝ているレオも同じようで、この時間に自発的に起きる事は無い。
と言っても
レオと出会ってまだ四日しか経っていないから、レオが本当に朝が弱いかどうかは分からない。
幸せそうに寝ているレオの顔を眺めているのも良いけれど、朝には起きておくのがルールだ。
ルールを破ったからと言って罰がある訳でも無い。それでも私はレオと出逢ったこの偶然を、この先もずっと大事にして行きたいと思っている。
膝を抱えて寒さに耐えた雨の日の辛さは生涯忘れる事は無いだろう。
でも今は雨をしのげる家があり、私の心を温めてくれるレオが居る。
だからレオ
早く目を覚まして
目を覚まして私の瞳を見つめて安心させて欲しい。
・・・
ぺシッ!
ペシペシッ!
「う゛っ、、、ルナ止めて、顔が痛い(泣)」
「レオが起きないから仕方なくよ」
「うん、起きなきゃいけないのは分かってる、でも顔をペシペシ叩かなくても良いと思う。」
「2度と以前のような生活には戻りたく無いでしょ?レオはそこのところ判ってくれていると思っていたけど」
「大丈夫判ってる。またひとりきりになるのはさみしいからね。それに、、、」
「それに?」
「ルナとはずっと一緒に居たい。たぶんボク達はここで死ぬまで生きて行くんだと思う。」
「まぁそうかもね、あっ!来たわ準備して」
「うん!」
「ルナ~、レオ~、起きてる~?」
「「にゃ~」」
「わぁっ!揃ってお出迎え?いつの間にそんなに仲良くなったのよぉ~♪」
ワシャワシャワシャワシャ!
くっ
人間の女
助けられた恩はあるけど、スキンシップはもう少し控えめにしろ!
(ルナ堪えて(汗))
(分かってるけど、毛を逆撫でされるのはちょっと、、、)
「フギャッ!」
「ルナごめーん、毛がもこもこで気持ち良いからつい。次はレオの番ね、もう我が家には慣れたかな~?」
ワシャワシャワシャワシャ
(未だ勝手が分からず不安はあるけど、ごはんは気に入ったよ人間の女)
「にゃん」
「ふふっ、今日のレオはご機嫌さんだねぇ♪はぁ~、行きたくないけどルナとレオを養う為にも私は仕事に行って来ます。」
(仕事、とは何かよく分からないけど、私とレオの幸せの為に頑張りなさい人間の女)
「にゃー」
(頑張れー、人間の女!)
「にゃっ!」
「あぁー、もう!ルナとレオが愛し過ぎる。あっ?!そろそろ出ないと、2匹とも大人しく待っててね、行って来まーす。」
バタンッ
「まったく、あの人間の女は毎朝忙しないんだから」
「ボクはまだここに来て四日だけど、いつもあんな感じ?」
「そうね、私がここに来て1年くらいだけど、朝はだいたいあんな感じね。ふぁ~、眠い。寝直さない?」
「賛成」
ガチャッ
「ただいま!ルナ~、レオ~、ご飯だよ~♪」
むむっ!
人間の女が帰って来たようね
(レオ起きて)
(んー、、ふぁ~、ごはん?)
(そうよ、美味しいニュルニュルのご飯を貰う為に分かってるわよね?)
(任せて!)
瞳をキラキラさせたレオの横に私は座る。
私達の求めるものはただひとつ、人間の女がたまにくれるニュルニュルしたご飯だ!
私はもう2度と迷わない、愛するレオとニュルニュルご飯を手に入れる為
私はレオの瞳をみつめてタイミングを計る、、、
((せーのっ))
「「にゃー♪」」
「ルナとレオがお出迎えしてくれるなら、私はこれからも生きて行けるよぉ~(泣)」
(人間の女、泣いてる場合では無い。私とレオの幸せの為に早くニュルニュルご飯を!)
完。
1
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
あんなにわかりやすく魅了にかかってる人初めて見た
しがついつか
恋愛
ミクシー・ラヴィ―が学園に入学してからたった一か月で、彼女の周囲には常に男子生徒が侍るようになっていた。
学年問わず、多くの男子生徒が彼女の虜となっていた。
彼女の周りを男子生徒が侍ることも、女子生徒達が冷ややかな目で遠巻きに見ていることも、最近では日常の風景となっていた。
そんな中、ナンシーの恋人であるレオナルドが、2か月の短期留学を終えて帰ってきた。
密会~合コン相手はドS社長~
日下奈緒
恋愛
デザイナーとして働く冬佳は、社長である綾斗にこっぴどくしばかれる毎日。そんな中、合コンに行った冬佳の前の席に座ったのは、誰でもない綾斗。誰かどうにかして。
すべてはあなたの為だった~狂愛~
矢野りと
恋愛
膨大な魔力を有する魔術師アレクサンダーは政略結婚で娶った妻をいつしか愛するようになっていた。だが三年経っても子に恵まれない夫妻に周りは離縁するようにと圧力を掛けてくる。
愛しているのは君だけ…。
大切なのも君だけ…。
『何があってもどんなことをしても君だけは離さない』
※設定はゆるいです。
※お話が合わないときは、そっと閉じてくださいませ。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる