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第11章 家族の幸せの為に
閑話 頑張るマリーナ
side:マリーナ
「創造神様、『B定食』という物が何か教えて頂けますでしょうか?」
「・・・」
うーん
今日も答えて頂けなかったかぁ(悲)
最近の私は夕食後、我が家の礼拝室で創造神様に祈りを捧げるという日課が追加されました。
理由としては
シンさんが我が家に来た時に降臨なされた、創造神様とその御友達の会話の中に出て来た『B定食』という物が何かを教えて頂く為
創造神様と御友達の雰囲気から『B定食』という物は、神という存在にとってはかなり重要な物なのではないかと思われます。
サウスビーチでは材料が手に入らないかもしれないけれど、ナガクラ様にも『B定食』が何か分かれば教えて欲しいと言われているし
ここはなんとしても答えて頂かなければ!
ただ、ナガクラ様がキャラバンシティに帰ってから、我が家の礼拝室に創造神様が降臨された事はありません。
やはり私はまだ創造神様に認められていないという事でしょうか?
ガチャッ
「マリーナどうだった?」
創造神像の前でしばらくぼーっとしていると、礼拝室にお母様が様子を見に来ました。
「お母様、残念ながら」
「仕方ないわねぇ、お願いしたからって神が降臨なさる事など無いのが普通だから。 まぁ神殿は女神様からの神託があったとか、女神様が降臨されたとかってしょっちゅう発表しているけれどね。
シンさんの話では創造神様は楽しい事の為にしか降臨なさらないらしいから、神殿の発表は嘘でしょう。」
「神殿はどうでも良いですけど、創造神様が降臨なさるには何かが足りないのでしょうか?」
「そもそもシンさん以外の人の前に降臨なさるのかどうかも分からないから、、、スンスン、スンスン?
ねぇマリーナ、私の鼻に間違いが無いなら、この匂いはもしかしてサウスビーチの伝統的なお供え物の匂いかしら?」
「そうですよ、サウスビーチに伝わる伝統的なお供え物『クムクムのゼリー寄せ』です。お供え物としてこれ以上の物はありません。」
「あぁ~」
え?
何故かお母様が頭を抱えているのだけど
「あの、お母様?」
「とりあえずお供え物として『クムクムのゼリー寄せ』は止めた方が良いわね。」
「お供えしたら毎回うっすら光って消えて行きますけど、駄目なのですか?」
「駄目って事は無いと思うのよ、一所懸命に作った料理なんだから。でも全く人気が無くて日常的に食べる人は居ないでしょ?」
「伝統料理ってそういうものなのでは?」
「シンさんがお供えしてる物を見てると、皆が喜んで食べる料理ばかりなのよ。だから、創造神様が降臨なさるには最低限そういう料理が必要なんじゃないかしら」
「創造神様はこの世界の食文化の発展を望んでいると?」
「シンさんに教えて貰った創造神様の印象でしかないけれど、食いしん坊なのかなって(笑)」
「うーん、分かりました。さっそく料理長に相談してみます!」
「頑張ってねマリーナ!」
「はい!」
「ディエゴ料理長!ディエゴ料理長は居ますかー?」
礼拝室を出てそのまま厨房に来た私はディエゴ料理長を探して周囲を見回す。
「マリーナ様何か御用ですか?」
「創造神様にお供えする新たな料理が必要なんです。一緒に考えて下さい!」
「考えるのは構いませんが、ナガクラ様に相談した方が早いと思いますよ」
「出来ればサウスビーチに住む人だけで考えた料理が創造神様には喜ばれそうな気がするの」
「ふむふむ、サウスビーチ独自の料理が必要なのですね?」
「そう!さすが料理長、理解が早くて助かります♪」
「魚貝は必須としても、私では手持ちの調味料で味付けして焼くか煮るかくらいしか思い付きませんね」
「私の理想は皆が気軽に食べられる料理ですね、一部のお金持ちだけが食べられるような料理は食文化の発展には邪魔です。」
「サバ、アジ、マグロ、サケ、カツオ、この辺りは季節問わずよく捕れるので安く提供出来ますが」
「サウスビーチで1番馴染みがあるのはサバですけど、、、」
「あのマリーナ様、試作してみたい料理があるのですがよろしいですか?」
「勿論です!どのような料理なのですか?」
「味噌で魚を煮込むとどうなるのか気になってまして、ただしサケ以外は臭みが出やすいんでどうしたものかと悩んでいたのですが、薬師に相談したらショウガが良いのではとアドバイスを貰いましたので、試そうかと」
「料理なのに薬師に相談?」
「ナガクラ様は薬に使う薬草やスパイスを料理に使ってましたから、もしやと思いまして、ナガクラ様の真似をしてるだけなので独自の料理と言えないかも知れませんけど」
「良いのではないでしょうか。何事も最初の1歩は師匠の技を模倣する所から始まるように思います。」
「言われてみれば、ナガクラ様には教えられてばかりですね(笑)師弟の契りは交わしていませんが、ナガクラ様を師匠と呼ぶ事に差し支えはありません。
よし!
師匠に負けぬ料理を作ってみせます!」
「頑張って下さい!」
「先ずは鍋にサケの切り身を並べて、臭み消しのショウガと酒を味噌に混ぜて鍋に入れる。後は煮崩れないように煮込めば完成です。念の為に臭みの少ないサケでも同じように作っておきます。」
「これは楽しみです♪」
ーー15分後ーー
グツグツグツ、グツグツグツグツ、グツグツ
スンスン、スンスン♪
「ねぇディエゴ料理長、鍋から凄く良い匂いがするんだけど!もう出来たんじゃない?」
「ええ、そろそろ蓋を開けてみますか。パカッと」
「「おおっ!」」
「スンスン、スンスン、、、サバの臭みは消えているようですね。では同時に味見をしましょうか、せーの」
「「あーんっ」」
「旨っ!」
「ふむふむ、驚くほど味噌とサバの相性が良いですね♪」
「ねぇディエゴ料理長、これってもしかして」
「私もマリーナ様と同じ考えかと」
「ディエゴ料理長、礼拝室に行くわよ!」
「はいっ!」
「創造神様、『B定食』という物が何か教えて頂けますでしょうか?」
「・・・」
うーん
今日も答えて頂けなかったかぁ(悲)
最近の私は夕食後、我が家の礼拝室で創造神様に祈りを捧げるという日課が追加されました。
理由としては
シンさんが我が家に来た時に降臨なされた、創造神様とその御友達の会話の中に出て来た『B定食』という物が何かを教えて頂く為
創造神様と御友達の雰囲気から『B定食』という物は、神という存在にとってはかなり重要な物なのではないかと思われます。
サウスビーチでは材料が手に入らないかもしれないけれど、ナガクラ様にも『B定食』が何か分かれば教えて欲しいと言われているし
ここはなんとしても答えて頂かなければ!
ただ、ナガクラ様がキャラバンシティに帰ってから、我が家の礼拝室に創造神様が降臨された事はありません。
やはり私はまだ創造神様に認められていないという事でしょうか?
ガチャッ
「マリーナどうだった?」
創造神像の前でしばらくぼーっとしていると、礼拝室にお母様が様子を見に来ました。
「お母様、残念ながら」
「仕方ないわねぇ、お願いしたからって神が降臨なさる事など無いのが普通だから。 まぁ神殿は女神様からの神託があったとか、女神様が降臨されたとかってしょっちゅう発表しているけれどね。
シンさんの話では創造神様は楽しい事の為にしか降臨なさらないらしいから、神殿の発表は嘘でしょう。」
「神殿はどうでも良いですけど、創造神様が降臨なさるには何かが足りないのでしょうか?」
「そもそもシンさん以外の人の前に降臨なさるのかどうかも分からないから、、、スンスン、スンスン?
ねぇマリーナ、私の鼻に間違いが無いなら、この匂いはもしかしてサウスビーチの伝統的なお供え物の匂いかしら?」
「そうですよ、サウスビーチに伝わる伝統的なお供え物『クムクムのゼリー寄せ』です。お供え物としてこれ以上の物はありません。」
「あぁ~」
え?
何故かお母様が頭を抱えているのだけど
「あの、お母様?」
「とりあえずお供え物として『クムクムのゼリー寄せ』は止めた方が良いわね。」
「お供えしたら毎回うっすら光って消えて行きますけど、駄目なのですか?」
「駄目って事は無いと思うのよ、一所懸命に作った料理なんだから。でも全く人気が無くて日常的に食べる人は居ないでしょ?」
「伝統料理ってそういうものなのでは?」
「シンさんがお供えしてる物を見てると、皆が喜んで食べる料理ばかりなのよ。だから、創造神様が降臨なさるには最低限そういう料理が必要なんじゃないかしら」
「創造神様はこの世界の食文化の発展を望んでいると?」
「シンさんに教えて貰った創造神様の印象でしかないけれど、食いしん坊なのかなって(笑)」
「うーん、分かりました。さっそく料理長に相談してみます!」
「頑張ってねマリーナ!」
「はい!」
「ディエゴ料理長!ディエゴ料理長は居ますかー?」
礼拝室を出てそのまま厨房に来た私はディエゴ料理長を探して周囲を見回す。
「マリーナ様何か御用ですか?」
「創造神様にお供えする新たな料理が必要なんです。一緒に考えて下さい!」
「考えるのは構いませんが、ナガクラ様に相談した方が早いと思いますよ」
「出来ればサウスビーチに住む人だけで考えた料理が創造神様には喜ばれそうな気がするの」
「ふむふむ、サウスビーチ独自の料理が必要なのですね?」
「そう!さすが料理長、理解が早くて助かります♪」
「魚貝は必須としても、私では手持ちの調味料で味付けして焼くか煮るかくらいしか思い付きませんね」
「私の理想は皆が気軽に食べられる料理ですね、一部のお金持ちだけが食べられるような料理は食文化の発展には邪魔です。」
「サバ、アジ、マグロ、サケ、カツオ、この辺りは季節問わずよく捕れるので安く提供出来ますが」
「サウスビーチで1番馴染みがあるのはサバですけど、、、」
「あのマリーナ様、試作してみたい料理があるのですがよろしいですか?」
「勿論です!どのような料理なのですか?」
「味噌で魚を煮込むとどうなるのか気になってまして、ただしサケ以外は臭みが出やすいんでどうしたものかと悩んでいたのですが、薬師に相談したらショウガが良いのではとアドバイスを貰いましたので、試そうかと」
「料理なのに薬師に相談?」
「ナガクラ様は薬に使う薬草やスパイスを料理に使ってましたから、もしやと思いまして、ナガクラ様の真似をしてるだけなので独自の料理と言えないかも知れませんけど」
「良いのではないでしょうか。何事も最初の1歩は師匠の技を模倣する所から始まるように思います。」
「言われてみれば、ナガクラ様には教えられてばかりですね(笑)師弟の契りは交わしていませんが、ナガクラ様を師匠と呼ぶ事に差し支えはありません。
よし!
師匠に負けぬ料理を作ってみせます!」
「頑張って下さい!」
「先ずは鍋にサケの切り身を並べて、臭み消しのショウガと酒を味噌に混ぜて鍋に入れる。後は煮崩れないように煮込めば完成です。念の為に臭みの少ないサケでも同じように作っておきます。」
「これは楽しみです♪」
ーー15分後ーー
グツグツグツ、グツグツグツグツ、グツグツ
スンスン、スンスン♪
「ねぇディエゴ料理長、鍋から凄く良い匂いがするんだけど!もう出来たんじゃない?」
「ええ、そろそろ蓋を開けてみますか。パカッと」
「「おおっ!」」
「スンスン、スンスン、、、サバの臭みは消えているようですね。では同時に味見をしましょうか、せーの」
「「あーんっ」」
「旨っ!」
「ふむふむ、驚くほど味噌とサバの相性が良いですね♪」
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「はいっ!」
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