【完結】公爵令嬢に転生したので両親の決めた相手と結婚して幸せになります!

永倉伊織

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第10話 使用人の食事情

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side:フィオナ


さてと

庭で色々と出来るようになるのは明日以降だから、今日はこれから何をするべきだろう?

朧気な前世の記憶に従うなら、『嫁』という存在は専業主婦であれば家の仕事全般をするのが普通だったように思う。

だがしかし、ここはキャラメリゼ王国に存在する貴族の中でも、上から数えた方が早いほどの名門ブルーム公爵家

そんな名門に嫁ぐ予定の私が屋敷の廊下を雑巾掛けなどすれば、外聞が悪いと言われてしまうかもしれない。

私は所詮田舎の貧乏貴族の娘、今さら落ちる評判など無いけれど、ルーファウス様が悪く言われてしまうような事は避けないといけない。

それに、私がやり過ぎるとメイドさん達の仕事を奪う事になってしまうから、これも避けなければならない

貴族の娘に生まれて14年、この辺りの加減が未だによく分からないのよねぇ。

食事の手伝いくらいなら大丈夫だろうから、さっそく厨房に行こう。


「おはようございまーす。」

「おはようございますフィオナ様」


厨房に来るとメイドのチュニーが1人でジャガイモの皮を剥いている所だった。


「厨房にはチュニーだけ?ポーラさんとアリスさんは他の仕事なのかな?」

「えっと、メイド長はお休みでアリスさんは屋敷の掃除をしてます。今頃はお風呂場に居ると思いますよ」

「そうなんだ、2人で大変じゃない?」

「ルーファウス様は1人暮らしで昼間は仕事で留守にされていますから、来客はほとんどありません。
御結婚されれば奥様となる御方がお茶会を開くのかもしれませんけど、今はそれもありませんから、仕事はだいたい午前中で終わるんです。
だから大変と感じた事は無いですね。」


うーん

これは益々私のする事が無いのでは(汗)


「えっと、芋の皮を剥くの手伝わせて貰っても良いかな?」

「えっ?あの、フィオナ様はルーファウス様の婚約者ですよね?そのような事をなさる必要はありませんよ」

「それは、、、これは趣味、そう趣味なのよ!ルーファウス様からも趣味なら好きにして良いと言われているから大丈夫よ?」


嘘は言ってない!

趣味は庭で野菜を作る事だけだなんて、私は一言も言ってないから嘘では無い!


「んー、ルーファウス様がそう仰ったなら良いのかな、、、?」

「全然大丈夫!私が無理を言って手伝わせて貰うんだから。芋はお昼ご飯に使うの?」

「はい、茹でてスープの具にする予定です。」

「他には何を作るの?」

「あとはパンですね」

「スープとパンだけ?メイン料理は?」

「スープがメイン料理ですかね?」


なっ、なんて事なの(悲)

これが朝食ならまだしも、昼食がスープとパンだけって、全然足りないわよ!

いえ、これがブルーム公爵家では普通だと言われれば、私が文句を言える立場には無いんだけど、、、

あれ?

厨房をよく見ると肉や魚が用意されているんだけど、もしかして私の昼食は使用人とは別に用意されているって事?

良かった~♪

っていうか全然良くなーい!


「ねぇ、スープとパンだけで足りる?庭師のスミスさんは大柄だから沢山食べそうだけど」

「確かにスミスさんはいつも不満そうにしてますね。でも昼食ってこれが普通じゃないですか?」


あぁ~

これはよくない傾向ね。

私の朧気な前世の記憶の中にも、『これが普通』とか『昔からこうだから』とか、明確な理由も無いのになんとなく続けている事って沢山あった気がする。


「えっと、私の普通で言うと、お昼ご飯もしっかり食べるのよね。せっかくだし趣味も兼ねてジャガイモを使って一品作って良いかな?」

「ジャガイモは沢山あるんで構いませんけど」

「じゃあ決まり♪」


私がジャガイモで作ろうと思ってるのはパンにポテトサラダを挟んだ『ポテサラサンド』だ。

まぁポテトサラダに限定せずに、ジャガイモに牛肉を混ぜた『ビーフポテトサンド』でも構わない。

キャラメリゼ王国でサンドイッチは『軽食』に分類されて、お茶請けくらいでしか出されないけど

ジャガイモならお腹にも溜まって満足感もあるだろうから、スミスさんも喜んでくれそうよね。

そうと決まれば、ブルーム公爵家の食事改善大作戦

開始だぁー!





つづく。
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