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第14話 タコス
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side:フィオナ
目が覚めると、私はベッドから降りて窓のカーテンを開けて外を確認する。
よし!
夜明け前なので外はまだ暗い。
こんなに早い時間に起きられるか心配だったけど、目もバッチリ開いて気分爽快だ♪
今日は朝食を作らせて貰う予定だから、昨日はかなり早くに寝たのが良かったのだろう。
動きやすい服に着替えると早速厨房に向かう。
「おはようございまーす。」
「「おはようございますフィオナ様」」
厨房に来ると既にポーラさんとアリスさんが準備万端で待っていた。
「2人とも早いですね、今日はチュニーは休みですか?」
「はい、我々メイドは毎日交代でお休みを頂いております。」
「それよりフィオナ様、朝食は何を作るんですか?」
「『タコス』を作りたいと思います。」
「タコス?」
「トウモロコシや小麦粉で作った生地を薄く焼いて作った『トルティーヤ』という薄パンのような物に、野菜や肉を挟んだ料理です。
今回は、レタス、タマネギ、トマト、アボカド、チーズ、蒸した鶏肉を挟んで、タルタルソースかサルサソースのどちらかをかけて食べて貰うかと考えてます。」
「サンドイッチの親戚みたいな料理ですね♪」
「確かに似てるかも。あとスープは必要ですよね?」
「具材を変えたタコスを数種類作れば、コンソメスープに溶き卵を入れたシンプルなスープで充分かと」
「ではそれでお願いします。」
「「かしこまりました。」」
はい!
あっという間に朝食の完成♪
ブルーム公爵家に仕えているだけあってポーラさんもアリスさんも優秀だ。
2人は私のざっくりした説明を聞いただけで完璧なタコスを作るんだもの
問題はルーファウス様に気に入って貰えるかどうかだけど、昨日作った水餃子よりは素材そのままの味を楽しむ料理だから、、、大丈夫かな?
味見をしたアリスさんがサムズアップで問題無し!と太鼓判を押してくれたからそれほど心配はしていない
ただ、私に向かってサムズアップした後に、「フィオナ様に向かって失礼でしょ!」とポーラさんに叱られていたけどね
私としてはそれくらい気軽に接してくれた方が楽で良いんだけど、急に変えるのは難しいだろうから徐々にやって行くしかないか。
時間が余ったのでアリスさんと一緒に具材を変えたタコスを試作していたら、リビングにルーファウス様がやって来たので
作ったタコスとスープを持ってリビングに向かう。
「ルーファウス様、おはようございます。」
「おはよう。ポーラから朝食は貴女が作ると聞いたのだが、、、これはまた初めて見る料理だな」
「タコスという料理です。お好みでタルタルソースかサルサソースをかけて食べて下さい。」
「タルタルにサルサ?」
あぁ~、ルーファウス様が困った表情をされている。
普通にタルタルソースとサルサソースを出したけど、どちらもキャラメリゼ王国には無いソースだ。
いや、材料と作り方はシンプルだから王国中を探せば何処かにはあるだろうと思う。
もしかしたら庶民の間では普及しているけれど、貴族の中には『庶民と同じ物は食べない』と考えている人が少なからず居るから
貴族にだけ普及して無い可能性は充分にある。
「えっと、濃厚な味が良ければタルタルソースを、さっぱりした味が良ければサルサソースを使って下さい。」
「そうか、、、ではサルサソースを使ってみよう。いただきます。」
なっ?!
ルーファウス様が豪快にタコスにかぶり付いた事にも驚いたけど、口の周りを一切汚す事無く優雅に召し上がっている姿は
もはや芸術なのでは?
私なら絶対にソースが口の周りに付いて大変な事になってるよ。
やっぱり同じ公爵家でも、ブルーム公爵家とフォルティエス公爵では天と地ほどの差があるらしい。
「ルーファウス様、タコスの味はいかがですか?」
「シンプルな味付けでとても美味しい♪」
「それは良かったです。もっと濃厚なソースを作ったり、スパイスを使って刺激的な味にしたりも出来ますけど、シンプルな味付けが宜しいでしょうか?」
「濃い味付けは苦手だが、貴女が作るなら色んな料理を試してみたいとは思う。ただ、無理して作る必要は無い。
貴女は好きな事をして過ごしてくれれば良いから。」
「かしこまりました。」
うーむ
『無理して作る必要は無い』と言う事は、『もう作るな』という意味なのかな?
それとも私が無理をしないように気を使ってくれている?
この辺りの真意を読み取るのは私にはまだ無理ね。
だからと言ってルーファウス様に『その言葉の真意は?』と質問出来るほど、私の神経は太く無い。
前世の記憶でも、相手に真意が伝わらずトラブルになるのはよくある事みたいだし、自分で勝手に解釈せずに後でポーラさんかアリスさんに相談してみよう。
つづく。
目が覚めると、私はベッドから降りて窓のカーテンを開けて外を確認する。
よし!
夜明け前なので外はまだ暗い。
こんなに早い時間に起きられるか心配だったけど、目もバッチリ開いて気分爽快だ♪
今日は朝食を作らせて貰う予定だから、昨日はかなり早くに寝たのが良かったのだろう。
動きやすい服に着替えると早速厨房に向かう。
「おはようございまーす。」
「「おはようございますフィオナ様」」
厨房に来ると既にポーラさんとアリスさんが準備万端で待っていた。
「2人とも早いですね、今日はチュニーは休みですか?」
「はい、我々メイドは毎日交代でお休みを頂いております。」
「それよりフィオナ様、朝食は何を作るんですか?」
「『タコス』を作りたいと思います。」
「タコス?」
「トウモロコシや小麦粉で作った生地を薄く焼いて作った『トルティーヤ』という薄パンのような物に、野菜や肉を挟んだ料理です。
今回は、レタス、タマネギ、トマト、アボカド、チーズ、蒸した鶏肉を挟んで、タルタルソースかサルサソースのどちらかをかけて食べて貰うかと考えてます。」
「サンドイッチの親戚みたいな料理ですね♪」
「確かに似てるかも。あとスープは必要ですよね?」
「具材を変えたタコスを数種類作れば、コンソメスープに溶き卵を入れたシンプルなスープで充分かと」
「ではそれでお願いします。」
「「かしこまりました。」」
はい!
あっという間に朝食の完成♪
ブルーム公爵家に仕えているだけあってポーラさんもアリスさんも優秀だ。
2人は私のざっくりした説明を聞いただけで完璧なタコスを作るんだもの
問題はルーファウス様に気に入って貰えるかどうかだけど、昨日作った水餃子よりは素材そのままの味を楽しむ料理だから、、、大丈夫かな?
味見をしたアリスさんがサムズアップで問題無し!と太鼓判を押してくれたからそれほど心配はしていない
ただ、私に向かってサムズアップした後に、「フィオナ様に向かって失礼でしょ!」とポーラさんに叱られていたけどね
私としてはそれくらい気軽に接してくれた方が楽で良いんだけど、急に変えるのは難しいだろうから徐々にやって行くしかないか。
時間が余ったのでアリスさんと一緒に具材を変えたタコスを試作していたら、リビングにルーファウス様がやって来たので
作ったタコスとスープを持ってリビングに向かう。
「ルーファウス様、おはようございます。」
「おはよう。ポーラから朝食は貴女が作ると聞いたのだが、、、これはまた初めて見る料理だな」
「タコスという料理です。お好みでタルタルソースかサルサソースをかけて食べて下さい。」
「タルタルにサルサ?」
あぁ~、ルーファウス様が困った表情をされている。
普通にタルタルソースとサルサソースを出したけど、どちらもキャラメリゼ王国には無いソースだ。
いや、材料と作り方はシンプルだから王国中を探せば何処かにはあるだろうと思う。
もしかしたら庶民の間では普及しているけれど、貴族の中には『庶民と同じ物は食べない』と考えている人が少なからず居るから
貴族にだけ普及して無い可能性は充分にある。
「えっと、濃厚な味が良ければタルタルソースを、さっぱりした味が良ければサルサソースを使って下さい。」
「そうか、、、ではサルサソースを使ってみよう。いただきます。」
なっ?!
ルーファウス様が豪快にタコスにかぶり付いた事にも驚いたけど、口の周りを一切汚す事無く優雅に召し上がっている姿は
もはや芸術なのでは?
私なら絶対にソースが口の周りに付いて大変な事になってるよ。
やっぱり同じ公爵家でも、ブルーム公爵家とフォルティエス公爵では天と地ほどの差があるらしい。
「ルーファウス様、タコスの味はいかがですか?」
「シンプルな味付けでとても美味しい♪」
「それは良かったです。もっと濃厚なソースを作ったり、スパイスを使って刺激的な味にしたりも出来ますけど、シンプルな味付けが宜しいでしょうか?」
「濃い味付けは苦手だが、貴女が作るなら色んな料理を試してみたいとは思う。ただ、無理して作る必要は無い。
貴女は好きな事をして過ごしてくれれば良いから。」
「かしこまりました。」
うーむ
『無理して作る必要は無い』と言う事は、『もう作るな』という意味なのかな?
それとも私が無理をしないように気を使ってくれている?
この辺りの真意を読み取るのは私にはまだ無理ね。
だからと言ってルーファウス様に『その言葉の真意は?』と質問出来るほど、私の神経は太く無い。
前世の記憶でも、相手に真意が伝わらずトラブルになるのはよくある事みたいだし、自分で勝手に解釈せずに後でポーラさんかアリスさんに相談してみよう。
つづく。
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