闇魔法剣士、王都を見限りスローライフを目指す

レクス

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プロローグ

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あれは、何年前だっただろうか
まだ10歳の頃、8年前だ

適当な本で、聖騎士という物に憧れを抱き親の反対も振り切って村を飛び出した
家族も、友達も、村の人達も、全て二度と合わぬと誓い来た…はずだった
聖騎士というものの本性を知らなかった当時は

俺は、聖騎士の入団試験を行う王都の道中も欠かさず剣と魔法の鍛錬に励み
他の受験者には目もくれず死に物狂いで努力して、聖騎士の座を掴み取った
そこまで、1年間

やっとの事で果たした大望、期待に胸を膨らませていた
だが、聖騎士というゴミの本質を知った時…絶望した

他の受験者は貴族という立場と金を利用し聖騎士へ
名誉ある聖騎士、その名誉は冒険者達から奪い取った物だという
聖騎士は高い給金だけ貰い酒池肉林に塗れ何もしない、汚濁の溜まり場だった

努力した為に、せめてもと1ヶ月後の初めての集金だけを貰い即脱退
こんな聖騎士を浄化もせず放っておく王族、中身の無い勲章を手に入れる為の貴族の商売道具
聖騎士となり魔物を屠り民の英雄に…そんな夢は早々に砕け散った

俺は、聖騎士になったとは言え村に帰る訳にもいかず冒険者になった
此処でも地道にランクを上げ、依頼をこなし着実に実績を上げていった
王都周辺の魔物を屠り、報酬含め多額の金を手に入れた

その過程で、情報を重要視する冒険者だったからこそと言うべきか
様々な、王族貴族の愚かさを知り得ることとなった

自身の種族が至高だと傲り他種族を異様に蔑み
そんな理由だけで罪の無い獣人を殺し犯し略奪し、卑劣の限りを尽くした

まさか、と思った俺は無理やり魔王城に侵入し世界の全てを知ると言う魔王と会った
最初こそ警戒されたが、必死に説得し衝撃の事実を知る事となった
予想通りではあった…でも、あまりにも驚愕的な事実を知らされることとなった

そして、腐った王族貴族の住む王都に見限りを付け好い加減に村に帰ることを決めた
魔物達の異変、放っておけば王都が滅びるような物も見知らぬ振りをして
否、魔王に頼み王都を滅ぼすように促して

知り得た事実を公表するつもりは無い
それはあまりにも…万人の反感を生みすぎる
だから、と言うのも何だが…田舎の村に帰り隠居する事にした

親に友に、そして…アリサに会う為に
未だ皆が、無事であると願って

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