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「こんな重要な会で開会の挨拶を任された事を光栄に思う
今回は珍しく遠方の方々にもお越し頂いて、より一層豪勢な会となりそうだ
所で…」
一時的に内装を一新し会場と化した広大な食堂
煌びやかな服装を身に纏う人々が大勢と集まっている
同時に豪華な料理の数々が乱立し、礼服を着る使用人も居る
護衛なのか、武具を装備した奴も雇い主の傍に佇んでいる
「さて、長らく喋ってしまったな
話したい相手も多い事だろう、時間は有限だ
挨拶はここらで終わりたいと思う
それでは、乾杯」
「「「乾杯!!」」」
早速貴族たちは動き始め各々が話し掛けている
礼節を第1とする彼らは紳士的
だが、他を見下すように侮蔑に似た意識を撒き散らす
貴族の大多数は権力と金を盾に見下すのが大好きだ
常に自分は優位であり他は劣等だと思い込んでいる
自身の身の丈に合わぬ力を与えられた者は歪む
「身分が人を作る」と言うが
人が身分を作るべきだろう
地位によって変わる人間は
器の小さき者である
どんな地位であり
自分の責任を果たし
変わらぬ者こそが君主なのである
とは良く言われた物だ
全くその通りだ、と思考し感心する
確かに貴族という座に責任を持ち成し遂げる者は善人だ
「アビス、王族から呼びが掛かってるから行くぞ」
会場の奥、主催の王族が控える部屋である
そこらの貴族と王族では命の重みが違うのだ
同じホールで騒げる程に軽い命ではない
「おぉ、来たか」
「久しぶり、3年くらいか?」
「いや2年程度だろう」
仲睦まじく喋り出す父親と国王
王妃と母親も喋り始め、それは暫く続く
1人俯く少女、今年で5歳となる第3王女だ
「で、彼が噂のアビス君かい?」
「どうだ、自慢の息子だぞ」
「面白い子だね」
この異世界でも、髪や瞳の色は遺伝で決まると立証されている
ここでは多種多様な色彩を誇り、同じ国とは思えない様な色の相違があるが
少なくとも、母親と父親 もしくは祖父母の色を受け継ぐ
だが、アビスは例外
父親は錆色の髪に同じく錆色の瞳、母親は金髪に翠の瞳
実際に二人の間でアビスより先に産まれた長男は金色の髪に錆色の瞳
銀髪金瞳の側室との間の長女は銀髪に錆色の瞳だ
しかし、アビスは違う
祖父母とも、先祖を幾ら辿ろうと見つからない
病弱なまでの白髪、そして毛色同様 先祖を幾ら辿ろうと見つからない紅と碧のオッドアイ
多少、男としては長く伸ばされた髪
ルビーとサファイアを埋め込んだような宝石のように煌びやかな瞳
眉目秀麗 容姿端麗、線の細い容姿は女子にも間違いそうな程に繊細そうで美しい
まるで一種の芸術作品とも呼べるだろう
だが、それはどうでも良くなるほど 極小数の人間のみが知る情報がある
遺伝と関係無しの色を持ち産まれた者、その多くは特異的な力を持つ
単純に突然変異に価する色の異常は、その者の特異的な能力を示す
これは、意外と周知の事実だ
だが、更に限られた人物しか知らない事がある
オッドアイ、片眼同士で色の違う瞳の持ち主は
『神の使い』であると言う物である
これは、国の精鋭魔導士の集まる宮廷魔導士団の長
軍事を統括する国軍の最高司令官と国王のみが知る極秘の知識
実際は、アビスは神自身なのだが
そしてオッドアイが、そう言った云われを持ち極少数であれど有識者が居ることも知っている
だが、騒ぎにも出来なければ未だ確証が無い迷信でもある
態々隠す事も無い、その美しい瞳を
「空間魔法が得意だと聞いたが、他には何が出来る?」
「植物魔法 以外は全般的に扱えるが、水と土は他に比べると少し苦手だ
ほぼ確定のような憶測だが、自然に関する属性に対して親和性が低い
だが、あくまで他の属性と比べるとだ
少なくとも第3級宮廷魔導士くらいには及ぶだろう」
「待てアビス、そんな事聞いてないぞ?」
「言ってないからな」
「マセガキが!!」
「そう怒るな、小さな子供がした事だ」
「何だ?」
唐突に王女に向けて言葉を放つアビス
先程から、長い間目線を向けてくるのだ
主に、紅碧の宝石の様な瞳に向けて
「あ、いや、何でもないです」
直ぐに俯く王女
王妃と同じく桃色の長髪に蒼色の瞳を伏せる
少し暑くなってきた時期にしては、肌を一切見せない服装
確かに貴族界で女性が肌を晒す事は下品とはされているが
舞踏会などでは大胆に胸元を開いた服装をするし
背中を守る布など存在しないドレスさえある
生脚を見せることが唯一、禁忌とされている節がある
だが、王女は指先まで徹底して肌を見せていない
首さえも高く首筋に沿うような襟が隠し、前髪も重たく乗り掛かり額を隠す
ドレスのスカートも完全に足を覆い隠し見える物は無い
瞳さえも前髪の隙間から覗き見える程度だ
更には使用人が着けるような髪を落とさぬよう包み込む帽子を被り
前髪だけを出しているという異様なファッションをしている
「…病気か?」
「!?!?」
「例えば、肌が白く変化している」
「!!!」
全く喋らないが、王女から動揺や衝撃が伝わってくる
「白斑、だな」
「娘の病気を知っているのか?」
「幼児の時に感染症になっただろう、その頃から身体中に白い斑点が出てきた筈だ」
「…そこまで言い当てるか」
「白斑、外部から侵入した細菌を殺す為に存在する免疫が暴走
肌の色を作る機関へと攻撃を繰り返し、身体中に白い斑点が浮かび上がる」
「す、凄い…娘は、娘は治せるの!?」
国王と王妃が緊張と期待の眼差しを向ける
王女も同じく心情を激しくして抱えているだろう
アビスに付き添いに来た両親も、自身の息子の賢さに驚いている
「治す事は可能だ」
「含みのある表現だが?」
流石は一国を治める君主と言った所だろう
娘の苦悩とあれど冷静さを出来るだけ保ち目敏く相手の発言を
いや、目敏くと言うより耳敏く か?
取り敢えず、アビスの含みある言い方に気が付いたのは流石と言えるだろう
「白斑の斑点模様は、顔面 手足 脇下 臍 だけでは無い
既に治すなら俺に生脚を晒すことは勿論、斑点模様は乳首や陰部にも浮かぶ
1人の女性として、一国の王族として、許せるのか?」
戦慄が奔る
当然だ、治したいなら裸体を晒せと 自らの純潔を贄としなければならぬと
そう、言っているのだから
「どうにか出来ないのか?」
「薬の作り方は知ってるが、生憎 機材も材料も無い」
「何が、必要なんだ?」
「火龍の牙、と言って持って来れるのか?」
「火龍だと!?!?」
主に、龍 と呼ばれる種別の魔物は大災にも数えられる
様々な龍種が存在するが、どれも他を隔絶した強さを誇っている
その中でも別格なのが、属性を司る龍種
火 水 土 風 闇 光 雷 治癒 植物 時空 生命、どれも龍種の中で上位の実力を持つ
そんな龍の、牙
取ってくるなど、幾ら娘の病気を治す為とはいえ多くの兵を犠牲にしなければならない
そんな事を良しと出来る程、王という立場は甘くない
「本当に、君は治せるんだな?」
「今は無理だ、光属性と治癒属性の実力が足りない」
「何年必要なんだ?」
魔法の習得には途方も無い時間が掛かる
それは本当に気が遠くなるような期間、同じ属性を使い続け
何度も何度も繰り返し繰り返し、ようやく壁を越えられる
短くて年単位、長くて数十年単位掛かるのが普通なのだ
「5年、10歳になるまで待て さすれば治せる」
「…それまで娘の婚約者を見付けるなと?」
「頭が固いな、別に見付けて裸体でも晒せばいい
逆にそっちの方が見られても気が楽だろう?
確かに婚約者は認めないかも知れないが、見たなら白斑に嫌でも気づく
それを治す為だ、と言っておけば疑われる事も無い」
「娘に、痴女になれと言うのか?」
常識、と言うより暗黙の了解に近い物だが
貴族界において婚約者や恋人が居るのに、如何なる事情でも他の男に肌を許すのは
痴女、変態だと云われが付き纏う事となる
「見はするが、触れはしない 外見的にも問題には然程ならん」
「…分かった、光と治癒に特化した教師は必要か?」
「必要ない、特殊体質の俺には常識が通じない」
「…5年後だ、必ず治して欲しい」
「任せろ」
それから少し会話して、部屋を出る
王族は期待と不安を膨らませ、部屋を出た一家も不安に駆られていた
アビスは早速、2属性の鍛錬を始めている演技をする
実際の所、彼の実力を吟味すれば余裕で治療は可能だろう
だが、幾ら5歳であれ王族一家の女性の裸体を見る訳には行かない
どうせ それを良い事に、婚約でも無理やり結ばせに来るだろう
王侯貴族の娘は、長女は兎も角 次女以降は政略結婚だ
当然、政略の為に当時の年齢や歳の差は関係無く
早くて6歳遅くて9歳、これが普通とされる
中には、4歳で齢50を超す中年の貴族と婚約をした者もいる始末
将来的に旅を目的とするアビスからすれば、彼女との婚約は致命傷
婚約という事実を盾に、彼ほどの実力者を国内に留めようとするのは当然だ
様々な思惑が交差する中、各々が心を騒がせる
唯一、アビスだけが冷静かもしれない
それが、5年前の出来事である
今回は珍しく遠方の方々にもお越し頂いて、より一層豪勢な会となりそうだ
所で…」
一時的に内装を一新し会場と化した広大な食堂
煌びやかな服装を身に纏う人々が大勢と集まっている
同時に豪華な料理の数々が乱立し、礼服を着る使用人も居る
護衛なのか、武具を装備した奴も雇い主の傍に佇んでいる
「さて、長らく喋ってしまったな
話したい相手も多い事だろう、時間は有限だ
挨拶はここらで終わりたいと思う
それでは、乾杯」
「「「乾杯!!」」」
早速貴族たちは動き始め各々が話し掛けている
礼節を第1とする彼らは紳士的
だが、他を見下すように侮蔑に似た意識を撒き散らす
貴族の大多数は権力と金を盾に見下すのが大好きだ
常に自分は優位であり他は劣等だと思い込んでいる
自身の身の丈に合わぬ力を与えられた者は歪む
「身分が人を作る」と言うが
人が身分を作るべきだろう
地位によって変わる人間は
器の小さき者である
どんな地位であり
自分の責任を果たし
変わらぬ者こそが君主なのである
とは良く言われた物だ
全くその通りだ、と思考し感心する
確かに貴族という座に責任を持ち成し遂げる者は善人だ
「アビス、王族から呼びが掛かってるから行くぞ」
会場の奥、主催の王族が控える部屋である
そこらの貴族と王族では命の重みが違うのだ
同じホールで騒げる程に軽い命ではない
「おぉ、来たか」
「久しぶり、3年くらいか?」
「いや2年程度だろう」
仲睦まじく喋り出す父親と国王
王妃と母親も喋り始め、それは暫く続く
1人俯く少女、今年で5歳となる第3王女だ
「で、彼が噂のアビス君かい?」
「どうだ、自慢の息子だぞ」
「面白い子だね」
この異世界でも、髪や瞳の色は遺伝で決まると立証されている
ここでは多種多様な色彩を誇り、同じ国とは思えない様な色の相違があるが
少なくとも、母親と父親 もしくは祖父母の色を受け継ぐ
だが、アビスは例外
父親は錆色の髪に同じく錆色の瞳、母親は金髪に翠の瞳
実際に二人の間でアビスより先に産まれた長男は金色の髪に錆色の瞳
銀髪金瞳の側室との間の長女は銀髪に錆色の瞳だ
しかし、アビスは違う
祖父母とも、先祖を幾ら辿ろうと見つからない
病弱なまでの白髪、そして毛色同様 先祖を幾ら辿ろうと見つからない紅と碧のオッドアイ
多少、男としては長く伸ばされた髪
ルビーとサファイアを埋め込んだような宝石のように煌びやかな瞳
眉目秀麗 容姿端麗、線の細い容姿は女子にも間違いそうな程に繊細そうで美しい
まるで一種の芸術作品とも呼べるだろう
だが、それはどうでも良くなるほど 極小数の人間のみが知る情報がある
遺伝と関係無しの色を持ち産まれた者、その多くは特異的な力を持つ
単純に突然変異に価する色の異常は、その者の特異的な能力を示す
これは、意外と周知の事実だ
だが、更に限られた人物しか知らない事がある
オッドアイ、片眼同士で色の違う瞳の持ち主は
『神の使い』であると言う物である
これは、国の精鋭魔導士の集まる宮廷魔導士団の長
軍事を統括する国軍の最高司令官と国王のみが知る極秘の知識
実際は、アビスは神自身なのだが
そしてオッドアイが、そう言った云われを持ち極少数であれど有識者が居ることも知っている
だが、騒ぎにも出来なければ未だ確証が無い迷信でもある
態々隠す事も無い、その美しい瞳を
「空間魔法が得意だと聞いたが、他には何が出来る?」
「植物魔法 以外は全般的に扱えるが、水と土は他に比べると少し苦手だ
ほぼ確定のような憶測だが、自然に関する属性に対して親和性が低い
だが、あくまで他の属性と比べるとだ
少なくとも第3級宮廷魔導士くらいには及ぶだろう」
「待てアビス、そんな事聞いてないぞ?」
「言ってないからな」
「マセガキが!!」
「そう怒るな、小さな子供がした事だ」
「何だ?」
唐突に王女に向けて言葉を放つアビス
先程から、長い間目線を向けてくるのだ
主に、紅碧の宝石の様な瞳に向けて
「あ、いや、何でもないです」
直ぐに俯く王女
王妃と同じく桃色の長髪に蒼色の瞳を伏せる
少し暑くなってきた時期にしては、肌を一切見せない服装
確かに貴族界で女性が肌を晒す事は下品とはされているが
舞踏会などでは大胆に胸元を開いた服装をするし
背中を守る布など存在しないドレスさえある
生脚を見せることが唯一、禁忌とされている節がある
だが、王女は指先まで徹底して肌を見せていない
首さえも高く首筋に沿うような襟が隠し、前髪も重たく乗り掛かり額を隠す
ドレスのスカートも完全に足を覆い隠し見える物は無い
瞳さえも前髪の隙間から覗き見える程度だ
更には使用人が着けるような髪を落とさぬよう包み込む帽子を被り
前髪だけを出しているという異様なファッションをしている
「…病気か?」
「!?!?」
「例えば、肌が白く変化している」
「!!!」
全く喋らないが、王女から動揺や衝撃が伝わってくる
「白斑、だな」
「娘の病気を知っているのか?」
「幼児の時に感染症になっただろう、その頃から身体中に白い斑点が出てきた筈だ」
「…そこまで言い当てるか」
「白斑、外部から侵入した細菌を殺す為に存在する免疫が暴走
肌の色を作る機関へと攻撃を繰り返し、身体中に白い斑点が浮かび上がる」
「す、凄い…娘は、娘は治せるの!?」
国王と王妃が緊張と期待の眼差しを向ける
王女も同じく心情を激しくして抱えているだろう
アビスに付き添いに来た両親も、自身の息子の賢さに驚いている
「治す事は可能だ」
「含みのある表現だが?」
流石は一国を治める君主と言った所だろう
娘の苦悩とあれど冷静さを出来るだけ保ち目敏く相手の発言を
いや、目敏くと言うより耳敏く か?
取り敢えず、アビスの含みある言い方に気が付いたのは流石と言えるだろう
「白斑の斑点模様は、顔面 手足 脇下 臍 だけでは無い
既に治すなら俺に生脚を晒すことは勿論、斑点模様は乳首や陰部にも浮かぶ
1人の女性として、一国の王族として、許せるのか?」
戦慄が奔る
当然だ、治したいなら裸体を晒せと 自らの純潔を贄としなければならぬと
そう、言っているのだから
「どうにか出来ないのか?」
「薬の作り方は知ってるが、生憎 機材も材料も無い」
「何が、必要なんだ?」
「火龍の牙、と言って持って来れるのか?」
「火龍だと!?!?」
主に、龍 と呼ばれる種別の魔物は大災にも数えられる
様々な龍種が存在するが、どれも他を隔絶した強さを誇っている
その中でも別格なのが、属性を司る龍種
火 水 土 風 闇 光 雷 治癒 植物 時空 生命、どれも龍種の中で上位の実力を持つ
そんな龍の、牙
取ってくるなど、幾ら娘の病気を治す為とはいえ多くの兵を犠牲にしなければならない
そんな事を良しと出来る程、王という立場は甘くない
「本当に、君は治せるんだな?」
「今は無理だ、光属性と治癒属性の実力が足りない」
「何年必要なんだ?」
魔法の習得には途方も無い時間が掛かる
それは本当に気が遠くなるような期間、同じ属性を使い続け
何度も何度も繰り返し繰り返し、ようやく壁を越えられる
短くて年単位、長くて数十年単位掛かるのが普通なのだ
「5年、10歳になるまで待て さすれば治せる」
「…それまで娘の婚約者を見付けるなと?」
「頭が固いな、別に見付けて裸体でも晒せばいい
逆にそっちの方が見られても気が楽だろう?
確かに婚約者は認めないかも知れないが、見たなら白斑に嫌でも気づく
それを治す為だ、と言っておけば疑われる事も無い」
「娘に、痴女になれと言うのか?」
常識、と言うより暗黙の了解に近い物だが
貴族界において婚約者や恋人が居るのに、如何なる事情でも他の男に肌を許すのは
痴女、変態だと云われが付き纏う事となる
「見はするが、触れはしない 外見的にも問題には然程ならん」
「…分かった、光と治癒に特化した教師は必要か?」
「必要ない、特殊体質の俺には常識が通じない」
「…5年後だ、必ず治して欲しい」
「任せろ」
それから少し会話して、部屋を出る
王族は期待と不安を膨らませ、部屋を出た一家も不安に駆られていた
アビスは早速、2属性の鍛錬を始めている演技をする
実際の所、彼の実力を吟味すれば余裕で治療は可能だろう
だが、幾ら5歳であれ王族一家の女性の裸体を見る訳には行かない
どうせ それを良い事に、婚約でも無理やり結ばせに来るだろう
王侯貴族の娘は、長女は兎も角 次女以降は政略結婚だ
当然、政略の為に当時の年齢や歳の差は関係無く
早くて6歳遅くて9歳、これが普通とされる
中には、4歳で齢50を超す中年の貴族と婚約をした者もいる始末
将来的に旅を目的とするアビスからすれば、彼女との婚約は致命傷
婚約という事実を盾に、彼ほどの実力者を国内に留めようとするのは当然だ
様々な思惑が交差する中、各々が心を騒がせる
唯一、アビスだけが冷静かもしれない
それが、5年前の出来事である
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