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第3章【一途に想うからこそ】
26罪 ネヘミヤと女王陛下③
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「…………ネヘ、ミヤ?」
何かが聞こえた気がした。
大切な人の気配を感じた気がした。
まるで、今ここにいるかのような――――そんな気配。
けれど、女王陛下があたりを見渡してもネヘミヤの姿はなかった。
「~~~~~~~っ」
それでも、女王陛下は分かった。ネヘミヤに何があったのか。
ネヘミヤと女王陛下は、主従の関係を結んでいるだけではなかったのだ。
心を通じ合わせ、同じ時間をともに過ごしてきた。
虫の知らせ――とでもいうのかもしれない。
女王陛下はネヘミヤがもうこの世にいないことを、何となくだが感じ取った。
半身が失われたような、胸の中がぽっかり空虚に空いてしまったような、そんな虚無感。
「ネヘッ……ミヤァッ……」
ネヘミヤの名前を口にしながら彼女は膝から崩れ落ちるように、その場にうずくまった。
大切な人はもう居ない。
守りたかった人は、もう居ない。
* * *
「…………」
白卯のツタに貫かれたまま、微動だにしなくなったネヘミヤを見つめながら、ゆっくりと息を吐き出した。
張り巡らしていた緊張が解けて、その場に崩れ落ちそうになる。
「雪様、大丈夫ですか?」
「白卯……ありがとう。大丈夫、だよ」
そうは言うけれど、実際問題、私は無理をしていた。
空元気、とも言うのかもしれない。
先ほどまでネヘミヤに体を蹂躙され、好き勝手にされてきた。
そして、それを皆に見られていたのだ。あられもない姿も見られ、声も聞かれている……恥ずかしい。
「雪ちゃん、助けられなくて……ごめんっ」
「私も……何も、できなくて……雪ちゃん…………ごめん、なさいっ」
「すまなかった」
ヴェル君も、静も、真兄も、申し訳なさそうな表情を浮かべて私をギュッと抱きしめてくれた。
そっと寄り添うように私を囲んで、みんなで私を抱きしめてくる。
その温もりが、優しさが、痛いくらいに身に染みる。
「うっ……うぅぅっ」
「雪様、今は泣きたいだけ泣いてください」
みなが受け止めます、と呟く白卯の声がより涙を誘うくらいに優しかった。
なんで私ばっかりこんな目に合うの? と、そんな風に思いながらも皆を守るために身を挺した。
恨めしくて、悔しくて、つらくて、何かを恨みたくなる気持ちもあった。
だけど、皆を守れてよかったとも思えた。
大手を振って喜ぶことは出来ないけど、少なくとも“後悔したくない”と思った。
「なるべく早くここを離れてテントを張って休みましょう?」
「そうだね。雪ちゃんの体も心配だし……ゆっくり休んでもらった方がいいかもしれないね」
静の提案をヴェル君がナイスアイディアだと頷きながら同意した。
大好きな彼に心配してもらえるのは嬉しいが、体が心配だというヴェル君の発言にフラッシュバックのようにネヘミヤとの行為が思い起こされ吐き気をもよおした。
何かが聞こえた気がした。
大切な人の気配を感じた気がした。
まるで、今ここにいるかのような――――そんな気配。
けれど、女王陛下があたりを見渡してもネヘミヤの姿はなかった。
「~~~~~~~っ」
それでも、女王陛下は分かった。ネヘミヤに何があったのか。
ネヘミヤと女王陛下は、主従の関係を結んでいるだけではなかったのだ。
心を通じ合わせ、同じ時間をともに過ごしてきた。
虫の知らせ――とでもいうのかもしれない。
女王陛下はネヘミヤがもうこの世にいないことを、何となくだが感じ取った。
半身が失われたような、胸の中がぽっかり空虚に空いてしまったような、そんな虚無感。
「ネヘッ……ミヤァッ……」
ネヘミヤの名前を口にしながら彼女は膝から崩れ落ちるように、その場にうずくまった。
大切な人はもう居ない。
守りたかった人は、もう居ない。
* * *
「…………」
白卯のツタに貫かれたまま、微動だにしなくなったネヘミヤを見つめながら、ゆっくりと息を吐き出した。
張り巡らしていた緊張が解けて、その場に崩れ落ちそうになる。
「雪様、大丈夫ですか?」
「白卯……ありがとう。大丈夫、だよ」
そうは言うけれど、実際問題、私は無理をしていた。
空元気、とも言うのかもしれない。
先ほどまでネヘミヤに体を蹂躙され、好き勝手にされてきた。
そして、それを皆に見られていたのだ。あられもない姿も見られ、声も聞かれている……恥ずかしい。
「雪ちゃん、助けられなくて……ごめんっ」
「私も……何も、できなくて……雪ちゃん…………ごめん、なさいっ」
「すまなかった」
ヴェル君も、静も、真兄も、申し訳なさそうな表情を浮かべて私をギュッと抱きしめてくれた。
そっと寄り添うように私を囲んで、みんなで私を抱きしめてくる。
その温もりが、優しさが、痛いくらいに身に染みる。
「うっ……うぅぅっ」
「雪様、今は泣きたいだけ泣いてください」
みなが受け止めます、と呟く白卯の声がより涙を誘うくらいに優しかった。
なんで私ばっかりこんな目に合うの? と、そんな風に思いながらも皆を守るために身を挺した。
恨めしくて、悔しくて、つらくて、何かを恨みたくなる気持ちもあった。
だけど、皆を守れてよかったとも思えた。
大手を振って喜ぶことは出来ないけど、少なくとも“後悔したくない”と思った。
「なるべく早くここを離れてテントを張って休みましょう?」
「そうだね。雪ちゃんの体も心配だし……ゆっくり休んでもらった方がいいかもしれないね」
静の提案をヴェル君がナイスアイディアだと頷きながら同意した。
大好きな彼に心配してもらえるのは嬉しいが、体が心配だというヴェル君の発言にフラッシュバックのようにネヘミヤとの行為が思い起こされ吐き気をもよおした。
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