神の壜(カミのフラスコ)

ぼっち・ちぇりー

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 壊れたおもちゃたち

ジゲンキリ

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 レイピア野郎はため息をつくと、グランディル語で何やら話し始めた。
「𓍢𓃀𓍯𓎡𓍢 𓈖𓍯 𓉔𓇋𓏏𓍯𓏏𓄿𓏏𓇋 𓅓𓍯 𓉔𓍯𓈖𓏏𓍯𓍢 𓈖𓇋 𓍯𓂋𓍯𓎡𓄿 𓂧𓄿。」

「𓃀𓍯𓎡𓍢𓏏𓄿𓏏𓇋 𓉔𓄿 𓅓𓍢𓏏𓇌𓇋𓎡𓍯𓍢𓉔𓍢𓎡𓍢𓆓𓍢𓍢 𓅱𓍯 𓋴𓇋𓏏𓄿 𓎡𓍢𓈖𓇋 𓈖𓇋 𓏏𓄿𓇋𓋴𓍢𓂋𓍢 𓉔𓇌𓇋 𓈖𓍯 𓃀𓍯𓍢𓎡𓍯𓍢 𓅱𓍯 𓃀𓇋𓍯𓍢𓏏𓇌𓎡𓇋 𓅓𓄿𓂧𓇌 𓈖𓇋 𓏏𓍯𓂋𓇋𓋴𓇋𓅓𓄿𓂋𓇋 𓏏𓇋𓅓𓇋𓄿𓎡𓍢 𓅱𓍯 𓏏𓇌𓇋𓎡𓇋𓍯𓍢𓋴𓇋𓏏𓇌𓇋𓂋𓍢 𓏏𓍯 𓇋𓍢𓈖𓍯𓈖𓇋 𓈖𓄿𓈖𓇋 𓎼𓄿 𓉔𓍢𓅓𓄿𓈖 𓈖𓄿𓈖𓂧𓄿𓇋。」
  
「何言ってんか分かんねえよ。」
 俺は怒りに任せて小太刀を振り下ろす。
 が、彼にはそれが読めていたと言わんばかりに、俺の左手を右手で受け止めて投げ飛ばしてくる。
"感が良いのか、それとも。"
 彼が首に下げているアレ、ただの装飾品にしては場違いだ。
 未来視なんていう能力なら少し厄介だろう。
"未来視と空間転移を使えるバケモノをどう殺そうか。"
 俺の頭はそのことでいっぱいになった。
 だが今までのことで、大体奴の癖を見抜くことは出来た。
「𓉔𓇋𓏏𓍯 𓎼𓄿 𓄂𓈖𓄿𓋴𓇋 𓏏𓇌𓁹𓍢 𓏏𓍯𓇋𓍢𓈖𓍯 𓈖𓇋。」
 人間の視界が異様に狭いことを、この男も知っている。
 俺は立ち上がると、小太刀を左手から離し、鞭のように振るった。
 獲物を追う獣というものは、視野を広げる必要が無く、逆に目の前の獲物を、より立体的に見る必要がある。
「さっきから背中ばっかり狙ってきやがって。貴族の格好をしておいて、陰湿な奴だな!! 」
 チャクラムを薙ぎ払い、背後に転移してきたであろうレイピア野郎に一撃をお見舞いする。
 咄嗟の行動で、未来を掴んだ彼が、レイピアの柄で鎖を受け止める。
 奴が動きを止めた。
 その一瞬の隙を逃すことなく、次の攻撃に転ずる。
---雷月クレセント・チャージド---
"考える隙すら与えない。"
---雷刃ライジン---
 奴との距離を一気に詰め、そのまま押し通す。
 さっきとは形勢が逆転している。
 レイピア野郎は、防御姿勢を崩さず、空間転移も使えないようであった。
 奴の短剣が瞬く。
「させねえよ。」
 わずかな俺の攻撃の間を掻い潜って、転移しようとした彼へ向けて呪術を打ち込むべく銃鬼を構える。
---黒虎牙ホロウ・ファング---
 漆黒の虎が、奴に襲い掛かる。
 空間転移がキャンセルされ、奴はそのまま後方へとぶっ飛ぶ。
 そしてチャクラムを操作し、身体全身に力を込める。
 身体が稲妻を帯び始める。
 空を雲が覆い、雷が轟く。
 身体が徐々に電気を帯びていく。
 いかずちが俺の体に降り注ぐ。
 そして、そのエネルギーを全てチャクラムに内蔵されたコイルへと注いだ。
---ロンギヌスrail・gun---
 電気エネルギーが変換され、強烈な推進力となる。
 小太刀が勢いよく発射されて、レイピア野郎を貫き、後方の山を更地にした。
 両手に違和感を感じる。
「電極がやられたか。」
 エネルギーを使い果たした俺はそのまま地面に倒れ込んだ。
 


 
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