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はじまり。
夜花伊桜里
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俺は脱衣所で牡丹と一緒に服を着ると、そのままリビングルームへと入った。
ソファーでくつろぐ亜星が俺に気がつくと、手を振る。
「どう? 慎二? 決心はついた? 」
俺は首を横に振る。
「悪いな牡丹。さっきあんな約束していてなんだが……」
「大丈夫。ゆっくり考えて。」
亜星も牡丹に続ける。
「大丈夫。まだ時間はあるわ。」
「それよりマスターから指令が出たの。」
俺は眉を顰めた。
"えっなにこれは? とんでもなくブラックなとこに来ちまったなぁ。"
俺は渋々指令を読む。
「修行? 」
「そうそう、私たちも君も、君が三国のいずれかに捕まって処刑されるのはまずいわけだ。だから君に強くなってもらうことにした。組織を抜けるにしても、協力するにしても、生き抜く力は必要でしょ? 」
「君はもうマルチコンストラクターじゃない。凛月はもう使えないの。」
その通りだった。だが修行をすると言っても。
「師匠ならそこにいるよ。夜花伊桜里ちゃん。」
「なんで私が。」
ソファーで本を読んでいた彼女は、しおりを挟むのも忘れて抗議した。
「伊桜里は心拍数捜査のエキスパートでしょ。彼の術式、時空壊を見てほしいんだ。」
「いやよ。そんなロリコン野郎に私の貴重な時間を割くなんて。第一、コイツは英雄の息子でしょ。なんで戦闘技術の一つも教えなかったのよ。」
そう言って彼女はリビングから出て行ってしまった。
「なんか斥から聞いていたイメージと違うな。」
「彼女にもね。この八年間色々あったのよ。」
亜星はソファーから立ち上がった。
「夕飯の支度するから手伝ってよ。」
「ええとあのな……俺料理苦手でな。槍馬と美奈に『包丁を握るな。』って言われてるし。」
「そんなの大丈夫よ。私が教えてあげるから。」
俺はナイフを手に取り、ゴツゴツした芋の芽を取る。
「伊桜里の呪術はそんなに凄いのか? 」
彼女は、ヘビの背腸を抜き取りながら答えた。
「忘れたの? あなたをカーミラから助けたのも彼女よ。彼女は身体強化術式という点だけでは、あなたより上よ。」
「その……なんだ。言いにくいんだが、斥によると、伊桜里は、聖に心臓を飛ばされたみたいだが。」
彼女は血合を洗いながら答えた。
「そう見たいね。それをボケた呪具が誤って飲み込んだみたい。」
「代償が全く違う呪具だが、彼女の術式を俺の銃鬼で応用できるのか? 」
彼女は魚とエビで肉ダネを作っている。
「チッチッチ。君の能力は虚数電子の操作。つまり魔力を操ることだ。」
「呪術で、ある程度のことは出来るようになるよ。」
そうだ、普段から何気なく銃鬼を使っていた俺だが、イメージすれば、ある程度のことが出来てしまうことに疑問を持ったことはない。
剣を作ったり、電気の代わりに使ってみたり、身体能力を上げたり、赤外線を見えるようにしたり、体感時間を引き伸ばしたりと、一つの呪具で多種多様な用途に代用できていた。
「その虚数電子っていうのはなんだよ。」
「君が取られた代償そのものだよ。」
彼女は肉ダネを薄く伸ばした小麦の生地に包んでいく。
「ホラ、手、止まってる。」
「感情か。」
「そうそう、串を刺して火が通ってそうだったら、マッシャーを使って。」
改めて、この呪具が凄い代物であることを自覚した。
「ちがーう。そこのあみあみのやつ。」
"全てをオマエに与えよう。"
「そ・れ・は・オタマ。」
彼女に体を差し出した時のことを思い出した。
「それからそれから!! ジャジャーンこれなーんだ。」
多分調味料の類だろう。
彼女が中身を絞り出すと、グロテスクな音と共に、白く黄色い物体が放り出される。
「極東じゃ見ないでしょ。」
「これはねグランディルの調味料。マヨネーズっていうのよ。」
彼女はそれを芋に塗りたくると、湯掻いた野菜の切れ端と腸の肉詰めのようなものを投入して、ヘラでグリグリ混ぜ始めた。
「あー力いるのよねこれ。ちょっと変わって? 」
"力がいる? "
俺はヘラを握って、芋を混ぜようとした。
「バキ」
硬い音と共に、木のヘラが折れる。
「ちょっと力入れすぎよ。」
「すまん……」
卓上に料理が並ぶ頃には、ミシュマッシュ一堂が、リビングに集まっていた。
Mとアルブに牡丹、梓帆手と伊桜里、そしてドミートリィ。
彼は不思議な顔で俺をまじまじと見てから椅子に腰掛けた。
「ミーチャには紹介してなかったわね。コレが私たちの希望。英雄の息子、桐生慎二だよ。」
彼は俺を胡散臭そうに見つめ、口を開いた。
「英雄は角が生えているのか? それ以外は人間と変わらん。本当にコイツには転界に登る権利があるのか? 神器は使ったことがあるか? 」
「そんなに一気に質問されても困るぜ。てか転界ってなんだよ。神器って? 」
「だめだこりゃー。」
亜星が水餃子を箸で摘んで飲み込むと、口を開く。
「ごめんね。コイツおつむがあまり良くないからさ。」
"いや、なにも説明してなかった人がよく言うよ。"
「あー説明してなかったっけな。転界ってのは神がいる場所で、神器っていうのは……君も知ってるでしょ。ブレイク家が持っている剣。」
「アルテマやジゲンキリだな。」
「そうそう、シド・ブレイクはね。代償を軽減するために、神器を一二個に分けたの、シャルル・アイシャに命じてね。」
俺は新たな疑問が浮かんで、思わず質問してしまう。
「待てよ一二振りって、アイツらが持っている剣は五つだけじゃねえか。」
「ヒント。君も一振り持ってるよ。」
残り七本の剣……
七本……
「七宝隊長? 」
「ご名答。そうそう、セブンスソードの剣、元々アレはグランディルの七英雄のものだったのよ。」
待て、一振りっていうのは……
「闇の剣は? 」
アルブが奥の部屋から持ってくる。
鞘に仕舞割れているが、柄からは禍々しい瘴気が漂っている。
「どうやらユグドラシルの根を経由する途中で、宿主との契約が解除された見たいなんだ。あそこは不思議な空間だからね。」
「そのおかげで剣の力も弱まった。君は助かったわけだ。」
亜星が話を戻す。
「ローランド大陸の殆どは瘴気に満ちていて、誰も立ち寄らない訳だけど。ここにある台座に神器を突き立てると、転界に行けるようになるの。」
それはつまり。
「カーミラとも七宝とも戦うことになるってことだな。」
俺は悩んだ。すぐに決断しなくて良かったと思ってしまった。
「亜星……」
「わ、悪かったわよ詳細を説明しなかったのは。でも、君、いま動揺してたでしょ。」
「慎重になるのは分かる。色々なことがありすぎたから。でも私たちにはもう君しか居ないの。ハムサが極東の契約者たちを襲って全ての能力を取り戻したら……」
悩んでるだけではいけない。決断しなくては。
もう十分だろ桐生慎二。
答えは出ている。
俺の答えは……
ソファーでくつろぐ亜星が俺に気がつくと、手を振る。
「どう? 慎二? 決心はついた? 」
俺は首を横に振る。
「悪いな牡丹。さっきあんな約束していてなんだが……」
「大丈夫。ゆっくり考えて。」
亜星も牡丹に続ける。
「大丈夫。まだ時間はあるわ。」
「それよりマスターから指令が出たの。」
俺は眉を顰めた。
"えっなにこれは? とんでもなくブラックなとこに来ちまったなぁ。"
俺は渋々指令を読む。
「修行? 」
「そうそう、私たちも君も、君が三国のいずれかに捕まって処刑されるのはまずいわけだ。だから君に強くなってもらうことにした。組織を抜けるにしても、協力するにしても、生き抜く力は必要でしょ? 」
「君はもうマルチコンストラクターじゃない。凛月はもう使えないの。」
その通りだった。だが修行をすると言っても。
「師匠ならそこにいるよ。夜花伊桜里ちゃん。」
「なんで私が。」
ソファーで本を読んでいた彼女は、しおりを挟むのも忘れて抗議した。
「伊桜里は心拍数捜査のエキスパートでしょ。彼の術式、時空壊を見てほしいんだ。」
「いやよ。そんなロリコン野郎に私の貴重な時間を割くなんて。第一、コイツは英雄の息子でしょ。なんで戦闘技術の一つも教えなかったのよ。」
そう言って彼女はリビングから出て行ってしまった。
「なんか斥から聞いていたイメージと違うな。」
「彼女にもね。この八年間色々あったのよ。」
亜星はソファーから立ち上がった。
「夕飯の支度するから手伝ってよ。」
「ええとあのな……俺料理苦手でな。槍馬と美奈に『包丁を握るな。』って言われてるし。」
「そんなの大丈夫よ。私が教えてあげるから。」
俺はナイフを手に取り、ゴツゴツした芋の芽を取る。
「伊桜里の呪術はそんなに凄いのか? 」
彼女は、ヘビの背腸を抜き取りながら答えた。
「忘れたの? あなたをカーミラから助けたのも彼女よ。彼女は身体強化術式という点だけでは、あなたより上よ。」
「その……なんだ。言いにくいんだが、斥によると、伊桜里は、聖に心臓を飛ばされたみたいだが。」
彼女は血合を洗いながら答えた。
「そう見たいね。それをボケた呪具が誤って飲み込んだみたい。」
「代償が全く違う呪具だが、彼女の術式を俺の銃鬼で応用できるのか? 」
彼女は魚とエビで肉ダネを作っている。
「チッチッチ。君の能力は虚数電子の操作。つまり魔力を操ることだ。」
「呪術で、ある程度のことは出来るようになるよ。」
そうだ、普段から何気なく銃鬼を使っていた俺だが、イメージすれば、ある程度のことが出来てしまうことに疑問を持ったことはない。
剣を作ったり、電気の代わりに使ってみたり、身体能力を上げたり、赤外線を見えるようにしたり、体感時間を引き伸ばしたりと、一つの呪具で多種多様な用途に代用できていた。
「その虚数電子っていうのはなんだよ。」
「君が取られた代償そのものだよ。」
彼女は肉ダネを薄く伸ばした小麦の生地に包んでいく。
「ホラ、手、止まってる。」
「感情か。」
「そうそう、串を刺して火が通ってそうだったら、マッシャーを使って。」
改めて、この呪具が凄い代物であることを自覚した。
「ちがーう。そこのあみあみのやつ。」
"全てをオマエに与えよう。"
「そ・れ・は・オタマ。」
彼女に体を差し出した時のことを思い出した。
「それからそれから!! ジャジャーンこれなーんだ。」
多分調味料の類だろう。
彼女が中身を絞り出すと、グロテスクな音と共に、白く黄色い物体が放り出される。
「極東じゃ見ないでしょ。」
「これはねグランディルの調味料。マヨネーズっていうのよ。」
彼女はそれを芋に塗りたくると、湯掻いた野菜の切れ端と腸の肉詰めのようなものを投入して、ヘラでグリグリ混ぜ始めた。
「あー力いるのよねこれ。ちょっと変わって? 」
"力がいる? "
俺はヘラを握って、芋を混ぜようとした。
「バキ」
硬い音と共に、木のヘラが折れる。
「ちょっと力入れすぎよ。」
「すまん……」
卓上に料理が並ぶ頃には、ミシュマッシュ一堂が、リビングに集まっていた。
Mとアルブに牡丹、梓帆手と伊桜里、そしてドミートリィ。
彼は不思議な顔で俺をまじまじと見てから椅子に腰掛けた。
「ミーチャには紹介してなかったわね。コレが私たちの希望。英雄の息子、桐生慎二だよ。」
彼は俺を胡散臭そうに見つめ、口を開いた。
「英雄は角が生えているのか? それ以外は人間と変わらん。本当にコイツには転界に登る権利があるのか? 神器は使ったことがあるか? 」
「そんなに一気に質問されても困るぜ。てか転界ってなんだよ。神器って? 」
「だめだこりゃー。」
亜星が水餃子を箸で摘んで飲み込むと、口を開く。
「ごめんね。コイツおつむがあまり良くないからさ。」
"いや、なにも説明してなかった人がよく言うよ。"
「あー説明してなかったっけな。転界ってのは神がいる場所で、神器っていうのは……君も知ってるでしょ。ブレイク家が持っている剣。」
「アルテマやジゲンキリだな。」
「そうそう、シド・ブレイクはね。代償を軽減するために、神器を一二個に分けたの、シャルル・アイシャに命じてね。」
俺は新たな疑問が浮かんで、思わず質問してしまう。
「待てよ一二振りって、アイツらが持っている剣は五つだけじゃねえか。」
「ヒント。君も一振り持ってるよ。」
残り七本の剣……
七本……
「七宝隊長? 」
「ご名答。そうそう、セブンスソードの剣、元々アレはグランディルの七英雄のものだったのよ。」
待て、一振りっていうのは……
「闇の剣は? 」
アルブが奥の部屋から持ってくる。
鞘に仕舞割れているが、柄からは禍々しい瘴気が漂っている。
「どうやらユグドラシルの根を経由する途中で、宿主との契約が解除された見たいなんだ。あそこは不思議な空間だからね。」
「そのおかげで剣の力も弱まった。君は助かったわけだ。」
亜星が話を戻す。
「ローランド大陸の殆どは瘴気に満ちていて、誰も立ち寄らない訳だけど。ここにある台座に神器を突き立てると、転界に行けるようになるの。」
それはつまり。
「カーミラとも七宝とも戦うことになるってことだな。」
俺は悩んだ。すぐに決断しなくて良かったと思ってしまった。
「亜星……」
「わ、悪かったわよ詳細を説明しなかったのは。でも、君、いま動揺してたでしょ。」
「慎重になるのは分かる。色々なことがありすぎたから。でも私たちにはもう君しか居ないの。ハムサが極東の契約者たちを襲って全ての能力を取り戻したら……」
悩んでるだけではいけない。決断しなくては。
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俺の答えは……
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