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ファイル:1 リべレイター・リベリオン
決戦前夜
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「全く信じられない!! アンタを信用して送り出した私が馬鹿だったわ。」
俺は鵞利場に後頭部を踏みつけられている。
宜野座が隣で俺を白い目で見、その状況を本堂が滑稽だと言わんばかりに笑っている。
「誤解だッ。」
当然ながら俺と彼女との会話が、本堂と鵞利場に語られることはなかった。
んま後はお察しの通りだ。
俺が彼女に粗相を働いたから、今俺は上司様に踏みつけられている。
「いだだだだだだ。手首閉まってるしまってるよぉ~」
「口で言っても分かるないなら、体に直接教え込むしか無いでしょうが。」
「んで俺が悪い前提で話が進んでいるんだよ。」
「アンタならやりかねないでしょうが!! 」
なんで俺には、こうも信用が無いのだろうか。
てか、信じて送り出したと言う言葉は嘘だったのだろうか?
「異世界人との文化の違いでこうなっただけだ。俺は悪くねえ。」
何も間違ったことは言っていない。彼女の世界の思想・文化に俺は感銘を受けた。
だから俺と彼女は引き剥がされた。
「この変態!! 」
どうやらこの言葉は、事態をさらに悪化させてしまったらしい。
「パンパン。」
本堂が手を叩いた。
「まぁまぁ、そこの犯罪者のことは置いておいて、異世界人との決闘の件なんだが…… 」
俺の後頭部から、脚が解かれる。
起き上がれるようになった俺は上を見上げた。
「君たちにも出場してもらうことになった。」
俺たちは何も考えず、何も話さず、コクリと頷いた。
俺も、彼らと戦いたい。
彼らがどんな能力者で、どんな力を持っていて、どのような戦い方をするのか知りたくなった。
「はい、やらせて下さい。」
本堂は目を丸くしている。
鵞利場も驚いていた。
唯一宜野座だけが、俺の顔を真っ直ぐ見つめている。
「まぁキミがやる気になってくれるのなら、それ以上言うことはあるまいが。」
「決戦は二日後だ。それまで英気を養ってくれ。」
俺が執行者になって初めてと言って良い休日。
だが、それもオブザーバーの彼女がついて回ることになるだろう。
「ねえ北条? 」
国際政府のビルを後にして、すぐ、鵞利場が俺に話しかけた。
俺たちは信号が青になったことを確認し、横断歩道を渡り始める。
「何か私に隠していることない? 」
俺は少し考えた。
彼女にこのことを話すべきが迷ったからだ。
万が一のことがある。
もし彼女が異世界人に憤慨してしまったら、俺の望みは潰えることになる。
彼女はこの世界を比較的肯定的に捉えている。
そのような人間に、(上層部、本堂長官も含めて)異世界人のことを教えたくは無かった。
「隠していることはあるよ。でも言ったところで鵞利場は理解できない。」
「なんかムカつく。」
だが彼女からは、拳が飛んでくることも、手錠が締め付けられることもなかった。
信号を渡り終えて、歩道を歩き始める。
「なぁ鵞利場? 」
「なーに北条? 」
「もし、能力者が無能力者となんの隔たりもなく暮らせている世界が存在するとしたら、お前はどうする? 」
___車道を一台のガソリン車が通った。
「この世界ならまだしも、他所の世界の人間が、どう言う考え方をしようなんて知ったこと無いわよ。政治や社会思想に優劣なんて無いの。そういう人間の驕りが争いを呼ぶのよ。思想なんて所詮人間の考えた概念でしか無いわ。このことを忘れると人間は傲慢になり、自己の存在を見失うことになる。」
俺は辺りを見回した。誰も彼女の言葉を聞いていない。
俺は驚いた。
彼女からこんな言葉が出るなんて。多分上層部に聞かれていたら、彼女の身も無事ではなくなるだろう。
「逆にアンタはどうなのよ。」
俺はその問いに答えることが出来なかった。
俺は今、初めて彼女を疑った。
これは罠かも知れないと。
彼女は俺から平等社会に否定的な意見を炙り出そうと、心の奥底にある感情を、吐露させようと、そうやってラストプリズンに送り込もうとしているのでは?
あるいは俺にカマをかけているんだ。
この犬は使える犬か? あるいは、他文化に触れて、使い物にならなくなった駄犬か。
「私はね。そういう世界もいいと思うわ。今の平等社会も好きだけど、そういう世界も、良いかなって思うの。恋愛するのも自由だし、どう生きるかも自由。こうやってオブザーバーになるために必死に努力してきたから、そういうのに結構憧れていたりもするんだ。」
「だからね。北条の考えていることもおかしく無いと思うよ。そりゃそうよ。抑圧されて不快に思わない人間なんて居ないわ。その手錠は必要悪。能力者が犯罪に手を染めなければ、手錠なんていらないんだから。」
気がつけば俺は……
そうだ泣いていたんだ。これまでずっと心の中に溜まっていた黒いヘドロが溢れ出したようだった。
無能力者たちが手錠をつけた俺を見つけて、襲おうとしたが、どうやら白けてしまったらしい。
俺が泣いているからだ。
そうだ。能力者だって泣くんだ。
お前ら無能力者と同じように。
ただ異能を持つだけのただの人間なんだ。
「明日、一緒に買い物に行きましょう。久しぶりの休日なんだから、人生楽しまなきゃ損でしょ。」
* * *
「やぁ摩天楼の錬金術師。気分はどうかな? 」
鈍色のカビ臭い鉄格子の向こうで、本堂守が不敵に笑っている。
「最悪だクソ野郎。」
俺の今の感情を、率直に世界へと吐き捨てた。
だが、錬金術が発動することはない。
俺の手には手錠が付けられている。
あの忌々しき全体主義者の枷が。
「煮るなり焼くなり好きにしろ。俺はもう寝る。」
それ以外にすることはない。
リベリオンは散り散りになってしまったし、玉鉄のサムライ野郎も捕まっちまった。
助けを待つか?
いいや死んでもごめんだね。
アイツを殺すどころか、アイツに助けられるなんて。
「オイオイ、今日僕が来たのは、動物鑑賞のためでも、ペットの選り好みでもない。」
「君に、君自身に興味があったから来たんだ。」
俺に?なんの用だ?
「君は、もう一度、あの男と戦いたくないかな? 鎖鎌の電気使いの少年と。」
…桐生…慎二…
自然と俺は彼の言葉を呟いていた。それほどに彼との出会いは斬新だった。
彼は能力者でありながら、その能力を他者のために使っていた。
そして俺は負けた。彼に。能力のスペックなら俺の方が遥かに上だ。
原子を制するということは、世界を制する。
そう!! 世界を牛耳るこの金川錬華様が雷しか使えない三流に…だ。
だが、彼にそれを悟られるわけには行かなかった。
うまく利用されるだけ。それだけは分かっている。
だってコイツは、犯罪課の長官、本堂守なのだから。
「ふん、興味ないね。」
そっぽを向いて床につこうとする。
「待って、君の願い事なんでも一つ叶えてあげるからさ。どうか、私の話を聞いてくれないか? 」
不覚にも俺は、その言葉に反応してしまう。
「万城は今どうしている? 」
本堂の表情を見る辺り、どうやらお手上げの様だ。
「どうやら彼女の能力の本質は、脳ではなく目にあるらしい。」
「テストで視覚統合をしただけで、受刑者の目が潰れたよ。」
「なら彼女は……もう良いだろう? 手錠を外して楽にしてやってくれ。」
「言われなくても殺すつもりだよ。上層部も私もね。」
俺は本堂の胸ぐらを、鉄格子から手を伸ばして、掴み上げた。
「おーおー怖い怖い。猛獣が檻から出て私の胸ぐらを掴みよったわ。」
俺は彼を激しく揺さぶる。
「生きたままっだ。」
彼は口笛を吹いては、知らん顔をした。
「そんな……虎に翼をつけて野に放つ様なこと、上層部が許すはずないだろう? 」
「彼女は子年だ。虎じゃない。」
「あっそうなの? 」
「アンタ、俺がアンタに従えば、なんでもするって言ったな。」
本堂は冷たい視線で俺を見る。
それから重い唇を開いた。
「よろしい。今から任務の概要を伝える。もう逃げられないぞ。私と君との契約はもう成立しているのだから。」
俺は鵞利場に後頭部を踏みつけられている。
宜野座が隣で俺を白い目で見、その状況を本堂が滑稽だと言わんばかりに笑っている。
「誤解だッ。」
当然ながら俺と彼女との会話が、本堂と鵞利場に語られることはなかった。
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「口で言っても分かるないなら、体に直接教え込むしか無いでしょうが。」
「んで俺が悪い前提で話が進んでいるんだよ。」
「アンタならやりかねないでしょうが!! 」
なんで俺には、こうも信用が無いのだろうか。
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だから俺と彼女は引き剥がされた。
「この変態!! 」
どうやらこの言葉は、事態をさらに悪化させてしまったらしい。
「パンパン。」
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「まぁまぁ、そこの犯罪者のことは置いておいて、異世界人との決闘の件なんだが…… 」
俺の後頭部から、脚が解かれる。
起き上がれるようになった俺は上を見上げた。
「君たちにも出場してもらうことになった。」
俺たちは何も考えず、何も話さず、コクリと頷いた。
俺も、彼らと戦いたい。
彼らがどんな能力者で、どんな力を持っていて、どのような戦い方をするのか知りたくなった。
「はい、やらせて下さい。」
本堂は目を丸くしている。
鵞利場も驚いていた。
唯一宜野座だけが、俺の顔を真っ直ぐ見つめている。
「まぁキミがやる気になってくれるのなら、それ以上言うことはあるまいが。」
「決戦は二日後だ。それまで英気を養ってくれ。」
俺が執行者になって初めてと言って良い休日。
だが、それもオブザーバーの彼女がついて回ることになるだろう。
「ねえ北条? 」
国際政府のビルを後にして、すぐ、鵞利場が俺に話しかけた。
俺たちは信号が青になったことを確認し、横断歩道を渡り始める。
「何か私に隠していることない? 」
俺は少し考えた。
彼女にこのことを話すべきが迷ったからだ。
万が一のことがある。
もし彼女が異世界人に憤慨してしまったら、俺の望みは潰えることになる。
彼女はこの世界を比較的肯定的に捉えている。
そのような人間に、(上層部、本堂長官も含めて)異世界人のことを教えたくは無かった。
「隠していることはあるよ。でも言ったところで鵞利場は理解できない。」
「なんかムカつく。」
だが彼女からは、拳が飛んでくることも、手錠が締め付けられることもなかった。
信号を渡り終えて、歩道を歩き始める。
「なぁ鵞利場? 」
「なーに北条? 」
「もし、能力者が無能力者となんの隔たりもなく暮らせている世界が存在するとしたら、お前はどうする? 」
___車道を一台のガソリン車が通った。
「この世界ならまだしも、他所の世界の人間が、どう言う考え方をしようなんて知ったこと無いわよ。政治や社会思想に優劣なんて無いの。そういう人間の驕りが争いを呼ぶのよ。思想なんて所詮人間の考えた概念でしか無いわ。このことを忘れると人間は傲慢になり、自己の存在を見失うことになる。」
俺は辺りを見回した。誰も彼女の言葉を聞いていない。
俺は驚いた。
彼女からこんな言葉が出るなんて。多分上層部に聞かれていたら、彼女の身も無事ではなくなるだろう。
「逆にアンタはどうなのよ。」
俺はその問いに答えることが出来なかった。
俺は今、初めて彼女を疑った。
これは罠かも知れないと。
彼女は俺から平等社会に否定的な意見を炙り出そうと、心の奥底にある感情を、吐露させようと、そうやってラストプリズンに送り込もうとしているのでは?
あるいは俺にカマをかけているんだ。
この犬は使える犬か? あるいは、他文化に触れて、使い物にならなくなった駄犬か。
「私はね。そういう世界もいいと思うわ。今の平等社会も好きだけど、そういう世界も、良いかなって思うの。恋愛するのも自由だし、どう生きるかも自由。こうやってオブザーバーになるために必死に努力してきたから、そういうのに結構憧れていたりもするんだ。」
「だからね。北条の考えていることもおかしく無いと思うよ。そりゃそうよ。抑圧されて不快に思わない人間なんて居ないわ。その手錠は必要悪。能力者が犯罪に手を染めなければ、手錠なんていらないんだから。」
気がつけば俺は……
そうだ泣いていたんだ。これまでずっと心の中に溜まっていた黒いヘドロが溢れ出したようだった。
無能力者たちが手錠をつけた俺を見つけて、襲おうとしたが、どうやら白けてしまったらしい。
俺が泣いているからだ。
そうだ。能力者だって泣くんだ。
お前ら無能力者と同じように。
ただ異能を持つだけのただの人間なんだ。
「明日、一緒に買い物に行きましょう。久しぶりの休日なんだから、人生楽しまなきゃ損でしょ。」
* * *
「やぁ摩天楼の錬金術師。気分はどうかな? 」
鈍色のカビ臭い鉄格子の向こうで、本堂守が不敵に笑っている。
「最悪だクソ野郎。」
俺の今の感情を、率直に世界へと吐き捨てた。
だが、錬金術が発動することはない。
俺の手には手錠が付けられている。
あの忌々しき全体主義者の枷が。
「煮るなり焼くなり好きにしろ。俺はもう寝る。」
それ以外にすることはない。
リベリオンは散り散りになってしまったし、玉鉄のサムライ野郎も捕まっちまった。
助けを待つか?
いいや死んでもごめんだね。
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「君に、君自身に興味があったから来たんだ。」
俺に?なんの用だ?
「君は、もう一度、あの男と戦いたくないかな? 鎖鎌の電気使いの少年と。」
…桐生…慎二…
自然と俺は彼の言葉を呟いていた。それほどに彼との出会いは斬新だった。
彼は能力者でありながら、その能力を他者のために使っていた。
そして俺は負けた。彼に。能力のスペックなら俺の方が遥かに上だ。
原子を制するということは、世界を制する。
そう!! 世界を牛耳るこの金川錬華様が雷しか使えない三流に…だ。
だが、彼にそれを悟られるわけには行かなかった。
うまく利用されるだけ。それだけは分かっている。
だってコイツは、犯罪課の長官、本堂守なのだから。
「ふん、興味ないね。」
そっぽを向いて床につこうとする。
「待って、君の願い事なんでも一つ叶えてあげるからさ。どうか、私の話を聞いてくれないか? 」
不覚にも俺は、その言葉に反応してしまう。
「万城は今どうしている? 」
本堂の表情を見る辺り、どうやらお手上げの様だ。
「どうやら彼女の能力の本質は、脳ではなく目にあるらしい。」
「テストで視覚統合をしただけで、受刑者の目が潰れたよ。」
「なら彼女は……もう良いだろう? 手錠を外して楽にしてやってくれ。」
「言われなくても殺すつもりだよ。上層部も私もね。」
俺は本堂の胸ぐらを、鉄格子から手を伸ばして、掴み上げた。
「おーおー怖い怖い。猛獣が檻から出て私の胸ぐらを掴みよったわ。」
俺は彼を激しく揺さぶる。
「生きたままっだ。」
彼は口笛を吹いては、知らん顔をした。
「そんな……虎に翼をつけて野に放つ様なこと、上層部が許すはずないだろう? 」
「彼女は子年だ。虎じゃない。」
「あっそうなの? 」
「アンタ、俺がアンタに従えば、なんでもするって言ったな。」
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