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ファイル:2幻略結婚
因果と解放
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「……やられたか。」
気がつくと俺はソファーで寝かされていた。
黒い大理石のテーブルに、14型の旧式テレビ。
俺はそれからあることに気がついた。
「手錠が……ない。」
能力も自由に扱えている。
間違いない。俺は能力の鎖から解放されたのだ。
ふと、黒いテーブルに、一枚の紙があることに気がついた俺は、それを手に取り、無意識のうちに読み始めていた。
私の傭兵へ。
君は私のために良く働いてくれた。もう気がついていると思うけど、それは私からのプレゼントよ。
気に入ってくれたかしら。
自由になりたい。そう君は言っていたわよね。
まず、こんな方法をとってしまったことを謝罪しなければならないかしら。
でもこうでもしないと、キミはきっと私に着いてきたし。
だって蝠ちゃんの時だってそうだったじゃない。
報酬をもらって、逃げろって言われて、それでもキミは逃げずに本堂元長官と勇敢に戦った。
でも、これは私の戦いだから。
キミに譲れない戦いがあるように、私にも、譲れない因縁があるの。
そろそろ行かなきゃ。
キミも早くそこを離れた方が良い。
これからは、また裏社会で。
大丈夫、キミほどの能力者なら、ひくて数多だから。
キミの美しいクライアント 安田倫子より
「じぉぉぉぉぉ談じゃねえ。」
俺は怒った。
自分が置いて行かれたことへの怒りでも、なんの相談もなく眠らされたことでもない。
一方的にエゴを押し付けられて、俺の気持ちを蔑ろにされたからだ。
確かに、手錠を外された俺は自由だ。
自由になりたい。今でもそう思っている。
だが……
鵞利場……
そうだ。あの手枷は俺と彼女とを結ぶ、唯一の鎖。
逃れられない運命の鎖だ。
「奴を一発殴りてえのは、オマエだけじゃねえんだよ。」
俺は隠れ家を飛び出すと、壁を登り、屋上へと登った。
国際政府の建物が良く見える。
足元で空間を圧縮すると、一気に解き放った。
途中で空上バイクとすれ違い、空飛ぶ布団と正面衝突しそうになると、空中物件の屋根スレスレを通り、国際政府の入り口にへと着地した。
俺に気がついたスキルホルダーたちが、一斉に能力を発動させる。
視界が銀世界に包まれて、次は灼熱、その次は地割れが起こり、竜巻が俺を襲う。
「邪魔だ!! 」
彼らを薙ぎ払い、国際政府のオフィスに入った。
ライオットシールドを持った公安の人間たちが雁首揃えて俺を待っている。
彼らまでゆっくり歩いていくと、俺の前に立っていた人間の、シールド向けて右拳でストレートを放つ。
対超能力者用に特殊加工された抗魔の盾に、大きな穴を開ける。
殴られた男は、奥のエレベーター近くまで吹っ飛ぶ。
ゆっくりと歩いて行き、エレベーターへとたどり着く。
50階の中庭。
多分、式はそこで行われている筈だ。
さっき外から見えた。
矢印ボタンを押しても、箱が降りてこないことを確認した俺は、ルートを階段にへと切り替える。
よせくる敵をちぎっては投げ、ちぎっては投げ、一段一段怒りを踏みしめながら進んだ。
30階あたりで、息切れを起こしている安田に会う。
彼女は、M16の銃身を杖代わりに使い、片膝をついていた。
「おい、アンタ!! 」
俺は高圧的な態度で、彼女に話しかけた。
「あら、賢い犬ね。戻って来るなんて。」
彼女が、あまりにも疲労困憊した顔で俺を見るもんだから、俺も返す言葉に困った。
俺は周囲のスキルホルダーを拳一つで無力化させると、彼女の元に再び戻った。
「私…….行かなきゃ。」
満身創痍になろうとも、彼女の目はまだ死んではいない。
権力闘争、そんなもんじゃない。
きっと彼女と大麻の間には、もっと大きな何かがある筈なんだ。
俺は彼女の手を取った。
「大丈夫。一人で歩けるから。」
「長官を支えるのが俺の、執行者の仕事だ。」
「そう言えば……そう言う話だったわね。でも、貴方が首を突っ込む義理はないの。」
この女は、この後に及んで。
「俺が、無関係なわけ無いだろ。職も、上司も、好いた女も全部全部アイツに取られて…… 何オマエだけが被害者ぶっているんだ。」
「北条……? 」
「取り返すんだ。全部全部。」
「犯罪課の上司も、俺の居場所も、鵞利場小子も。」
「重いわね。こんな部下を持った上司が可哀想。」
「ほっとけ。俺は自分がやりたいようにやるだけだ。」
* * *
50階で、国際政府に似合わない木製の両扉を開けた。
「「パチパチパチパチ。」」
ドアを開けた途端に、観客たちの祝福が、俺の鼓膜に飛び込んでくる。
何を祝福しているかって?
スーツを着た黒縁メガネの男と、小さすぎるウェディングドレスの女。
俺はレッドカーペットを踏み躙るように一歩一歩、泥をなすりつけて歩いた。
「コイツらも、お前の操り人形か? 」
「確かめようが無いだろう、そんなこと。」
「式場に花婿がいれば祝福するのが、せめてもの礼儀だ。」
「この世界の人間はみんな空っぽだ。社会が人間から考えることを放棄させている。」
「だから空っぽの彼らに俺は中身を与えてやったのさ。」
「そして彼女にもね。」
俺は我を忘れて彼へと飛びかかった。
それを鵞利場へと遮られる。
「カチャッ。」
セーフティーが降りる音。
冷たい黒光した近代兵器の小口が、新郎へと向けられる。
「おやおや、安田さん? これはどう言う真似かな? サプライズにしては、少々過激すぎる気がするのだが。」
「とぼけるな!! 父の仇だッ!! 」
安田倫子という人間が、目に涙を溜めて、憎しみのこもった顔で、彼に銃口を向けていた。
「ああ、倫太郎さんのことか。不慮の事故だってね。居た堪れないばかりだ。」
「バババババ。」
「おっと。」
彼はあり得ない速度で、教壇から離れると、来客の頭の上に座った。
「ったく。そんなに熱くなんなよ。法廷で犯罪者を侮辱するクソ虫を、一匹始末しただけじゃねえか。」
「貴様ッ!! 」
彼は銃弾が発砲させるのを見てから、右側に大きく飛んだ。
「あんなドクズがお前さんの父親だってな。同情するぜ。」
彼女はマガジンを交換すると、再び彼へと銃口を向けた。
「法廷で父がどのような人物であったなんて関係ない。私にとってはたった一人の父親だったんだ。」
大麻の動きは明らかに人間の動きでは無い。
目押しで銃弾を避けている。
瞳孔は開き、目はここからでも分かるぐらい充血していた。
"アイツ、自分自身にドラックを? "
俺は安田に加勢すべく、前傾姿勢になった。
鵞利場に手首を掴まれる。
「……手錠、無くなっちゃったんだね。私の元に北条をつないでおくための首輪。」
いつもと様子が違う。
多分鵞利場も……
「北条も、私の元からいなくなっちゃうの? パパとママみたいに。」
「俺はいなくならない。ずっとお前のそばにいる。」
「……嘘つき。」
「私より、安田さんの方が良いんでしょ。私、子供っぽいもんね。胸も小さいし。すぐ暴力を振るっちゃうし。」
「ここに来るために、お前に会うために協力してもらっていた。それだけだ。」
彼女は虚な目で力無く笑った。
「良いんだよ。私は、好大さんに、たっくさん愛してもらうから。好大さん、言ったから。絶対に一人にしないって。ずっとキミのそばにいるって。北条みたいにいなくならないって。」
俺は力を込めた。
彼女を救いたいという気持ちではなく、彼女を、大麻から引き剥がしたいというドス黒い感情で。
世界と彼女との繋がりを絶った。
「いやッ。」
洗脳が解けた彼女は、俺を引き剥がすと、すぐさま大麻の元に逃げ込んでしまう。
そして、大麻から、大麻の人差し指から流れる血を飲んでいた。
再び彼女に洗脳がかかる。
「ハハハ、醜い男だなキミは。」
「君が、北条力という人間が、彼女の何を理解しているのかね? 」
「私は、彼女の全てを理解している。なんだって、幼馴染だからね。」
俺はおかしくなって笑ってしまった。
彼は彼女を幸せにすることなどできないのだ。
だからあんな能力に頼っているのだ。
「何がおかしい!! 気が振れたか? この低脳!! 」
「馬鹿だな俺は、こんな男に嫉妬していたなんてさ。」
俺は再び構え直した。
「こいよヤク中、テメェの腐った頭かち割って、シラフに戻してやるからよ。」
気がつくと俺はソファーで寝かされていた。
黒い大理石のテーブルに、14型の旧式テレビ。
俺はそれからあることに気がついた。
「手錠が……ない。」
能力も自由に扱えている。
間違いない。俺は能力の鎖から解放されたのだ。
ふと、黒いテーブルに、一枚の紙があることに気がついた俺は、それを手に取り、無意識のうちに読み始めていた。
私の傭兵へ。
君は私のために良く働いてくれた。もう気がついていると思うけど、それは私からのプレゼントよ。
気に入ってくれたかしら。
自由になりたい。そう君は言っていたわよね。
まず、こんな方法をとってしまったことを謝罪しなければならないかしら。
でもこうでもしないと、キミはきっと私に着いてきたし。
だって蝠ちゃんの時だってそうだったじゃない。
報酬をもらって、逃げろって言われて、それでもキミは逃げずに本堂元長官と勇敢に戦った。
でも、これは私の戦いだから。
キミに譲れない戦いがあるように、私にも、譲れない因縁があるの。
そろそろ行かなきゃ。
キミも早くそこを離れた方が良い。
これからは、また裏社会で。
大丈夫、キミほどの能力者なら、ひくて数多だから。
キミの美しいクライアント 安田倫子より
「じぉぉぉぉぉ談じゃねえ。」
俺は怒った。
自分が置いて行かれたことへの怒りでも、なんの相談もなく眠らされたことでもない。
一方的にエゴを押し付けられて、俺の気持ちを蔑ろにされたからだ。
確かに、手錠を外された俺は自由だ。
自由になりたい。今でもそう思っている。
だが……
鵞利場……
そうだ。あの手枷は俺と彼女とを結ぶ、唯一の鎖。
逃れられない運命の鎖だ。
「奴を一発殴りてえのは、オマエだけじゃねえんだよ。」
俺は隠れ家を飛び出すと、壁を登り、屋上へと登った。
国際政府の建物が良く見える。
足元で空間を圧縮すると、一気に解き放った。
途中で空上バイクとすれ違い、空飛ぶ布団と正面衝突しそうになると、空中物件の屋根スレスレを通り、国際政府の入り口にへと着地した。
俺に気がついたスキルホルダーたちが、一斉に能力を発動させる。
視界が銀世界に包まれて、次は灼熱、その次は地割れが起こり、竜巻が俺を襲う。
「邪魔だ!! 」
彼らを薙ぎ払い、国際政府のオフィスに入った。
ライオットシールドを持った公安の人間たちが雁首揃えて俺を待っている。
彼らまでゆっくり歩いていくと、俺の前に立っていた人間の、シールド向けて右拳でストレートを放つ。
対超能力者用に特殊加工された抗魔の盾に、大きな穴を開ける。
殴られた男は、奥のエレベーター近くまで吹っ飛ぶ。
ゆっくりと歩いて行き、エレベーターへとたどり着く。
50階の中庭。
多分、式はそこで行われている筈だ。
さっき外から見えた。
矢印ボタンを押しても、箱が降りてこないことを確認した俺は、ルートを階段にへと切り替える。
よせくる敵をちぎっては投げ、ちぎっては投げ、一段一段怒りを踏みしめながら進んだ。
30階あたりで、息切れを起こしている安田に会う。
彼女は、M16の銃身を杖代わりに使い、片膝をついていた。
「おい、アンタ!! 」
俺は高圧的な態度で、彼女に話しかけた。
「あら、賢い犬ね。戻って来るなんて。」
彼女が、あまりにも疲労困憊した顔で俺を見るもんだから、俺も返す言葉に困った。
俺は周囲のスキルホルダーを拳一つで無力化させると、彼女の元に再び戻った。
「私…….行かなきゃ。」
満身創痍になろうとも、彼女の目はまだ死んではいない。
権力闘争、そんなもんじゃない。
きっと彼女と大麻の間には、もっと大きな何かがある筈なんだ。
俺は彼女の手を取った。
「大丈夫。一人で歩けるから。」
「長官を支えるのが俺の、執行者の仕事だ。」
「そう言えば……そう言う話だったわね。でも、貴方が首を突っ込む義理はないの。」
この女は、この後に及んで。
「俺が、無関係なわけ無いだろ。職も、上司も、好いた女も全部全部アイツに取られて…… 何オマエだけが被害者ぶっているんだ。」
「北条……? 」
「取り返すんだ。全部全部。」
「犯罪課の上司も、俺の居場所も、鵞利場小子も。」
「重いわね。こんな部下を持った上司が可哀想。」
「ほっとけ。俺は自分がやりたいようにやるだけだ。」
* * *
50階で、国際政府に似合わない木製の両扉を開けた。
「「パチパチパチパチ。」」
ドアを開けた途端に、観客たちの祝福が、俺の鼓膜に飛び込んでくる。
何を祝福しているかって?
スーツを着た黒縁メガネの男と、小さすぎるウェディングドレスの女。
俺はレッドカーペットを踏み躙るように一歩一歩、泥をなすりつけて歩いた。
「コイツらも、お前の操り人形か? 」
「確かめようが無いだろう、そんなこと。」
「式場に花婿がいれば祝福するのが、せめてもの礼儀だ。」
「この世界の人間はみんな空っぽだ。社会が人間から考えることを放棄させている。」
「だから空っぽの彼らに俺は中身を与えてやったのさ。」
「そして彼女にもね。」
俺は我を忘れて彼へと飛びかかった。
それを鵞利場へと遮られる。
「カチャッ。」
セーフティーが降りる音。
冷たい黒光した近代兵器の小口が、新郎へと向けられる。
「おやおや、安田さん? これはどう言う真似かな? サプライズにしては、少々過激すぎる気がするのだが。」
「とぼけるな!! 父の仇だッ!! 」
安田倫子という人間が、目に涙を溜めて、憎しみのこもった顔で、彼に銃口を向けていた。
「ああ、倫太郎さんのことか。不慮の事故だってね。居た堪れないばかりだ。」
「バババババ。」
「おっと。」
彼はあり得ない速度で、教壇から離れると、来客の頭の上に座った。
「ったく。そんなに熱くなんなよ。法廷で犯罪者を侮辱するクソ虫を、一匹始末しただけじゃねえか。」
「貴様ッ!! 」
彼は銃弾が発砲させるのを見てから、右側に大きく飛んだ。
「あんなドクズがお前さんの父親だってな。同情するぜ。」
彼女はマガジンを交換すると、再び彼へと銃口を向けた。
「法廷で父がどのような人物であったなんて関係ない。私にとってはたった一人の父親だったんだ。」
大麻の動きは明らかに人間の動きでは無い。
目押しで銃弾を避けている。
瞳孔は開き、目はここからでも分かるぐらい充血していた。
"アイツ、自分自身にドラックを? "
俺は安田に加勢すべく、前傾姿勢になった。
鵞利場に手首を掴まれる。
「……手錠、無くなっちゃったんだね。私の元に北条をつないでおくための首輪。」
いつもと様子が違う。
多分鵞利場も……
「北条も、私の元からいなくなっちゃうの? パパとママみたいに。」
「俺はいなくならない。ずっとお前のそばにいる。」
「……嘘つき。」
「私より、安田さんの方が良いんでしょ。私、子供っぽいもんね。胸も小さいし。すぐ暴力を振るっちゃうし。」
「ここに来るために、お前に会うために協力してもらっていた。それだけだ。」
彼女は虚な目で力無く笑った。
「良いんだよ。私は、好大さんに、たっくさん愛してもらうから。好大さん、言ったから。絶対に一人にしないって。ずっとキミのそばにいるって。北条みたいにいなくならないって。」
俺は力を込めた。
彼女を救いたいという気持ちではなく、彼女を、大麻から引き剥がしたいというドス黒い感情で。
世界と彼女との繋がりを絶った。
「いやッ。」
洗脳が解けた彼女は、俺を引き剥がすと、すぐさま大麻の元に逃げ込んでしまう。
そして、大麻から、大麻の人差し指から流れる血を飲んでいた。
再び彼女に洗脳がかかる。
「ハハハ、醜い男だなキミは。」
「君が、北条力という人間が、彼女の何を理解しているのかね? 」
「私は、彼女の全てを理解している。なんだって、幼馴染だからね。」
俺はおかしくなって笑ってしまった。
彼は彼女を幸せにすることなどできないのだ。
だからあんな能力に頼っているのだ。
「何がおかしい!! 気が振れたか? この低脳!! 」
「馬鹿だな俺は、こんな男に嫉妬していたなんてさ。」
俺は再び構え直した。
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