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ファイル:4火星の叛逆者
始まりの魔法使い
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俺がラストプリズンに着く頃には、背中の爆弾の時報なんていくつ聞いたか覚えてはいないが、感覚的に、一二時間が経つまであと一、二時間だと思っている。
それまでに俺は九条念を殺さなくてはならない。
鵞利場にはあんなことを言ったが、一つに二つは選べない。
彼女を殺さなければ、俺の背中のコレは爆発し、最悪彼女のことを巻き込みかねないからだ。
俺がラストプリズンの最新部にたどり着いた時、すでに二人は対峙しており……
決着はほぼついたも同然であった。
九条の四肢はもがれており、そばには傷だらけでかろうじて立っている鵞利場の姿が。
彼女は俺を見ると、ふらりと倒る。
「さぁ力、九条さんを捕まえて、今上に連絡するから。『生捕りにしたから爆弾解いてください。』って。」
彼女は俺を思ってそう言ってくれているそれは受中承知だ。
だが、それを上層部が飲んでくれることは……おそらく無いだろう。
もし、上層部がその条件を飲んでくれたとしても、九条は身体中をいじくりまわされて、最後は脳髄を引っこ抜かれて、無能力者たちの腕におさまるだけだ。
それが彼女にとって幸せ……か。
答えは最初から決まっていた。
俺には彼女を殺す義務がある。
「ちょっと待って!!何しようとしているの? 」
彼女ももう気づいただろう。
「嘘つきッ。」
彼女は泣いていた。
俺を責めるのでは無く泣いていた。
コレだから。
コレだから、女は嫌いなんだ。
感情的ですぐに情に訴えかける。
その彼女の言動が、俺に更なる罪悪感を植え付ける。
自分だけ助かろうとしていることについてか?
肉親を殺そうとしていることについてか?
それとも彼女との約束を破り、彼女を傷つけたことか?
俺は悪い人間だ。
全てを裏切り、自分の目的のために利用しているのだから。
「そうやって楽な方に逃げても何も変わらないわよ。」
俺はその鵞利場の言葉になぜかカチンと来た。
彼女の言っていることは正しいのに。
彼女は俺のためにそう言ってくれているのに。
間違っているのは俺なのに。
「だったらどうしろっていうんだ? このまま死ねっていうのか? 」
俺の押さえていた理性が爆発する。
もう、冷静さなんて保ってられない。
「それだけならまだ良い。死んでも良いさ。俺だけならな。」
「俺もどうすれば良いか分からないんだよ。能力者も、無能力者も護りたい。だけどどっちかなんて選べないんだよ。どちらかの味方になるか、どちらかの敵になるしか無い。少なくとも奴らにはそう見えている。俺たちがどう考えようとも……だ。」
今、この閉鎖的な空間で、後頭部のコレが爆発すれば、九条も、鵞利場も俺の爆発に巻き込まれて死ぬだろう。
今の満身創痍の状態では確実に死ぬ。
間違いなく。
「俺はお前を殺したく無い。だから俺はアイツを…… 」
「コロス。」
俺は重い足を引き摺りながら、彼女の元へと迫る。
その間も彼女は必死に本部へとコールをしていた。
だが、繋がる様子は一向にない。
虚しくもコール音だけが響いていた。
俺が彼女の元に歩み寄ると、彼女は安堵の表情を見せた。
「なぁ力。人の愛は素晴らしいな。」
「まざかアンタがやられるなんてな。」
「そう、あの子はとても強かった。生捕ることは殺すことより難しい。乾杯だ。」
「……」
俺は腰から毒薬を取り出した。
「殺して……くれるのか? 」
「ああ、コレは俺がやらなきゃならない。出来るだけ苦しまないように殺してやる。毒薬を飲め。そしたら痺れが来る前に首を落としてやる。」
俺が彼女の口に毒薬を注ごうとしたその時。
ことは起こった。
奥で拘束されていた能力者。(脳は謎の機材にすっぽり覆われており、男か女かはわからない。)の両手両足の拘束が解かれ、システムダウンする。
そして、覆面がスッカリ取り除かれると、男はゆっくり立ち上がり、俺から九条を取り上げた。
「汝だな。この俺を長き封印から解放したのは…… 」
彼の声を初めて聞いた。
俺は彼の名を知っている。
「大兄弟助ッ。」
過去に一度、能力者たちを引き連れて、反乱を起こした張本人。
平等社会きっての大罪人。
始まりの魔法使い。
「ほう、よりによってお前がコイツを…… 」
彼はそう意味ありげな言葉を発してから、監獄のテラスの開けている場所へと飛び出した。
そして空高く登ると、能力者たちに向けて、スピーチを行う。
[虐げられる哀れな子羊たちよ!! 刮目せよ!! 世は帰ってきた!! ]
脳内に直接響いてくる嫌な音。
鵞利場も耳を押さえて震えている。
おそらく能力者たちの脳内に直接話しかけているのだ。
彼に出来ないわけがない。
だって彼は、能力者たちすべての脳をいじくりまわしたのだから。
肌の色を判別できるのも、目の色を判別できるのも、すべて彼が俺たちの脳をいじくりまわしたからだ。
コレぐらいのことができない訳がない。
スクリーンに慌てた様子のビック・ファーザーが映る。
[おい!! コレはどういうことだ!! ファッ? 私? なぜ私の顔がスクリーンに映っている? 今すぐ止めろ。避難する準備だ!! ]
情けない声を上げる彼を側近のオブライエンが必死に引き留めていた。
[何を……落ち着いてください。閣下。]
そう、彼は清々しいほどに落ち着いていた。
まるでこの出来事を予期していたようである。
スクリーンに映る彼へ向けて、大兄弟助は激励を送った。
「大義であったぞオブライエン。今までお勤めご苦労だった。情報収集を行い。羊たちを導き。そして世を復活させた。」
[またまた、かたじけない。全知全能のアナタ様なら、小生の行いなど、必要なかったはず。ただただ、アナタ様を思うと、この矮小な行動を抑えきれなかっただけでございます。どうかお許しください。」
そういうと、彼は頬を膨らませてそっぽをむいた。
「お前のその堅苦しいところ。世は嫌いじゃ。」
彼は持ち上げた彼女向けて、指を弾き、その行動とともに、彼女の四肢が再生される。
「汝にはリワードをやらねばならぬな。」
彼女は目を開け、不敵に笑うと、大兄弟助の横に静止した。
「何が……どういうことだ? 」
「言ったな北条。私はまだ死ねないと。みんなのためにも。」
「お前のためにも。」
鵞利場はなんとか立ち上がると、空に浮かぶ二つの化け物を見た。
そして弟助は俺に手を翳す。
俺の中で何かが引き抜かれそうになったが、その何か が俺の身体に縛り付き、同時に弟助は苦虫をすりつぶした。
「どうやら能力はお前を気に入ったようだ。」と。
俺は自分の本質が引っ張り出されたような気がして、咄嗟に叫んだ。
「やめろ!!俺の能力に何をした? 」
彼はキョトンとした顔をしてからその言葉の意味を理解してから、腹を抱えてクスクスと笑い出す。
「俺の能力か。」
「どうやら鈍いお前はまだ気がついていないようだな。九条だって、金川だって言わなくても気が付いていたぞ。最も、俺のフューチャー・ジャッジメントが、未来を修正するために、新たな魔法を生み出すとは思っていなかったがな。思わぬ誤算であったし、世も知らない魔法の使い方があったとはまた賢くなってしまったわけだが。」
その時、俺は全てを察した。
「この能力は、俺のものでは無い、彼が俺に貸し与えた物だと。」
「やっと能天気なお前でも飲み込めたようだな。」
「自分だけが特別だと。そう思って、そう自惚れていたのだろうが、それは違う。」
「いつだって人間は愚かだ。」
「そうは思わないか? 北条力。」
「他人から与えられたモノを、自分の力だと勘違いし、自惚れて、他者を見下し、肥えていくサマは。」
「全く。コレだから人間は捨てられんのよ。」
それから彼の表情は嘲笑から憤怒へと変わる。
「だがな北条。」
声のトーンは徐々に低くなっていく。
「喜べ。俺の掘り出し物は、どうやらお前を選んだようだ。」
「世は、能力を返してほしい。」
「だが、能力は帰ってこない。」
「ならどうするか? 」
<<<<<<<<<殺してでも奪い取る>>>>>>>>
それまでに俺は九条念を殺さなくてはならない。
鵞利場にはあんなことを言ったが、一つに二つは選べない。
彼女を殺さなければ、俺の背中のコレは爆発し、最悪彼女のことを巻き込みかねないからだ。
俺がラストプリズンの最新部にたどり着いた時、すでに二人は対峙しており……
決着はほぼついたも同然であった。
九条の四肢はもがれており、そばには傷だらけでかろうじて立っている鵞利場の姿が。
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「さぁ力、九条さんを捕まえて、今上に連絡するから。『生捕りにしたから爆弾解いてください。』って。」
彼女は俺を思ってそう言ってくれているそれは受中承知だ。
だが、それを上層部が飲んでくれることは……おそらく無いだろう。
もし、上層部がその条件を飲んでくれたとしても、九条は身体中をいじくりまわされて、最後は脳髄を引っこ抜かれて、無能力者たちの腕におさまるだけだ。
それが彼女にとって幸せ……か。
答えは最初から決まっていた。
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自分だけ助かろうとしていることについてか?
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それとも彼女との約束を破り、彼女を傷つけたことか?
俺は悪い人間だ。
全てを裏切り、自分の目的のために利用しているのだから。
「そうやって楽な方に逃げても何も変わらないわよ。」
俺はその鵞利場の言葉になぜかカチンと来た。
彼女の言っていることは正しいのに。
彼女は俺のためにそう言ってくれているのに。
間違っているのは俺なのに。
「だったらどうしろっていうんだ? このまま死ねっていうのか? 」
俺の押さえていた理性が爆発する。
もう、冷静さなんて保ってられない。
「それだけならまだ良い。死んでも良いさ。俺だけならな。」
「俺もどうすれば良いか分からないんだよ。能力者も、無能力者も護りたい。だけどどっちかなんて選べないんだよ。どちらかの味方になるか、どちらかの敵になるしか無い。少なくとも奴らにはそう見えている。俺たちがどう考えようとも……だ。」
今、この閉鎖的な空間で、後頭部のコレが爆発すれば、九条も、鵞利場も俺の爆発に巻き込まれて死ぬだろう。
今の満身創痍の状態では確実に死ぬ。
間違いなく。
「俺はお前を殺したく無い。だから俺はアイツを…… 」
「コロス。」
俺は重い足を引き摺りながら、彼女の元へと迫る。
その間も彼女は必死に本部へとコールをしていた。
だが、繋がる様子は一向にない。
虚しくもコール音だけが響いていた。
俺が彼女の元に歩み寄ると、彼女は安堵の表情を見せた。
「なぁ力。人の愛は素晴らしいな。」
「まざかアンタがやられるなんてな。」
「そう、あの子はとても強かった。生捕ることは殺すことより難しい。乾杯だ。」
「……」
俺は腰から毒薬を取り出した。
「殺して……くれるのか? 」
「ああ、コレは俺がやらなきゃならない。出来るだけ苦しまないように殺してやる。毒薬を飲め。そしたら痺れが来る前に首を落としてやる。」
俺が彼女の口に毒薬を注ごうとしたその時。
ことは起こった。
奥で拘束されていた能力者。(脳は謎の機材にすっぽり覆われており、男か女かはわからない。)の両手両足の拘束が解かれ、システムダウンする。
そして、覆面がスッカリ取り除かれると、男はゆっくり立ち上がり、俺から九条を取り上げた。
「汝だな。この俺を長き封印から解放したのは…… 」
彼の声を初めて聞いた。
俺は彼の名を知っている。
「大兄弟助ッ。」
過去に一度、能力者たちを引き連れて、反乱を起こした張本人。
平等社会きっての大罪人。
始まりの魔法使い。
「ほう、よりによってお前がコイツを…… 」
彼はそう意味ありげな言葉を発してから、監獄のテラスの開けている場所へと飛び出した。
そして空高く登ると、能力者たちに向けて、スピーチを行う。
[虐げられる哀れな子羊たちよ!! 刮目せよ!! 世は帰ってきた!! ]
脳内に直接響いてくる嫌な音。
鵞利場も耳を押さえて震えている。
おそらく能力者たちの脳内に直接話しかけているのだ。
彼に出来ないわけがない。
だって彼は、能力者たちすべての脳をいじくりまわしたのだから。
肌の色を判別できるのも、目の色を判別できるのも、すべて彼が俺たちの脳をいじくりまわしたからだ。
コレぐらいのことができない訳がない。
スクリーンに慌てた様子のビック・ファーザーが映る。
[おい!! コレはどういうことだ!! ファッ? 私? なぜ私の顔がスクリーンに映っている? 今すぐ止めろ。避難する準備だ!! ]
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「何が……どういうことだ? 」
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「やめろ!!俺の能力に何をした? 」
彼はキョトンとした顔をしてからその言葉の意味を理解してから、腹を抱えてクスクスと笑い出す。
「俺の能力か。」
「どうやら鈍いお前はまだ気がついていないようだな。九条だって、金川だって言わなくても気が付いていたぞ。最も、俺のフューチャー・ジャッジメントが、未来を修正するために、新たな魔法を生み出すとは思っていなかったがな。思わぬ誤算であったし、世も知らない魔法の使い方があったとはまた賢くなってしまったわけだが。」
その時、俺は全てを察した。
「この能力は、俺のものでは無い、彼が俺に貸し与えた物だと。」
「やっと能天気なお前でも飲み込めたようだな。」
「自分だけが特別だと。そう思って、そう自惚れていたのだろうが、それは違う。」
「いつだって人間は愚かだ。」
「そうは思わないか? 北条力。」
「他人から与えられたモノを、自分の力だと勘違いし、自惚れて、他者を見下し、肥えていくサマは。」
「全く。コレだから人間は捨てられんのよ。」
それから彼の表情は嘲笑から憤怒へと変わる。
「だがな北条。」
声のトーンは徐々に低くなっていく。
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