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ファイル:EX オーバーロード
ファーストコンタクト
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「長官と何話してたの? 」
「娘を頼むだとよ。」
バコン。
おい、もうやめてくれよ。馬鹿になっちゃうじゃん。
おいおい冗談じゃねえぜ。ちゃんと科学的根拠もあるんだからな。
「流石に冗談でしょ、彼女はまだ未成年よ。」
「能力についてだよ。」
彼女はタコのように茹で上がった。
「バカッ。」
一発多く殴られた。
やっぱりコイツは揶揄うと損だな。
「何を話しているんですか? 」
「大人同士の話よ。」
鵞利場が慌てて誤魔化す。
そういうと、彼女はクシャりと笑った。
「どうした? 」
「いいえ、貴方は 世界境界の使い手と聞きました。鵞利場さんには使わないんですね。その魔法。」
今度は俺の心が熱くなる。
「別に。この魔法はなぁ殴る方も痛いんだよ。そりゃ甲冑を素手で叩くのと同じようなモンだし。コイツは貧弱だから尚更だ。」
「いつも一言多いのよアンタは。」
彼女が俺の背中を叩く。
「ッて。」
「フフフ。さぁ着きましたよ。お二人とも。現場に向かいましょう。」
気がつくと、エレベーターの数字は『1』を指していた。
「チンッ」
軽快な音とともに、フロントが姿を現す。
「現場ってどこへ? 」
「まずは対話です。いきなり彼らを追っ払うなんて野蛮人じゃないんですから。」
「まずは彼らに、私たちが文明人だということを理解してもらわなくては。」
俺は腕を組んだ。
「ってことは俺たちの任務は、半ば親善大使に近い形になるってことか。」
「はい、貴方は私たちの護衛です。」
なるほど、だからこんな煩わしい『首輪』が付いている訳ねー
外では黒服の男が、俺たちを待っていて。
いや、訂正する。待っていたのは彼女をだ。
倫が彼に手を挙げると、黒服は、公安車のドアを開ける。
「さぁ乗って下さい。」
俺たちは彼女の車に乗り込んだ。
「経費はどこ持ち? 」
「もちろん犯罪課ですよ。別に遊びに行くわけじゃなくて、私たちは仕事をしに行くわけですから。別にこんなモノ、職権濫用にはあたりませんよ。」
「北条、狭い。太った? 」
「そりゃあな。囚人がジム通いなんて面目ねえだろう? 」
彼女は少し悩んだ。
「いや……アリかも。今度申請してあげるね。」
今日の彼女はやけに機嫌が良い。
いや、こういう挑発的な態度がいけないのかも知れない。
俺ももっと素直にならないとなぁ。
と、窓に肘を付くと、アクリルガラスの前で頰を付いた。
「そんなに、変わりました? この街? 」
「うーん。俺の場合、しばらく街を見ていなかったから余計だよ。本堂は、俺の見ていない五年の間、街が変わっていく過程を見て来たわけだろ? 」
「そうですね。私は、そんなこと、考えてもいなかったかも知れません。メモメモ。」
「あと、倫で良いです。そっちの方が慣れているので。」
真面目な子だなぁ。
「着いたわよ。」
彼女が、目の前のバリケードテープを指さす。
『keep out』
真上にはちょうど、エレベーターから垣間見た巨大な宇宙船の口が鎮座している。
倫は車から降りると、バリケードテープをくぐり、中心で叫んだ。
「私は平等社会の代表です。オーバーロードの皆さんたちと、話がしたく、ここまで来ました。」
しばらくすると、沈黙を保っていた口が、音を立てて起動し始めた。
中から、二人のルナリアンが出現し、俺たちを見下ろす。
「なんだ? 俺たちも暇じゃない。」
「そうそう、アンタら平等社会人の研究と、それをレポートにまとめて、本部に提出しないといけないのよ。」
「単刀直入に言います。今すぐ、前言撤回して、能力者たちを説得して下さい。貴方たちの行いが、街に混乱を巻き起こしています。」
俺は手枷をつけたまま、腕を後ろに回した。
「プっ。」
「何を言い出すかと思えば。で? 俺たちが声明を出すことで、俺たちにはどんなメリットがある。」
「それは…… 」
彼女が口籠る。
俺は、手枷を外すと、彼らが笑い出す前にぶん殴った。
「どうだ? お前らにも分かる言語だろう? ちゃんと通じたか? 」
「えっ、ちょっと。アラームが鳴らない。いや、そういうことじゃなくて、客人を殴るなんて。てか、手錠を外せたんですか? 」
「そりゃあ魔法が使えればな。」
ルナリアン場頬を押さえながら、俺を睨んだ。
「行くぞ。クロ。コイツにはキツいお仕置きが必要なようだ。」
「無様ねえ。アンタも。」
彼らがやる気になったところで、俺は右手の人差し指で銃のポーズを取ってから、指先で虹色の物体を放った。
「「無駄だ。」」
彼らが放つ黒と赤の物体は、俺の 絶対物質と衝突し、彼らの攻撃を食い破り、彼らを電流で骨にしたあと、こんがり焼いて、絶対零度で凍らせた。
少しの前、自力で動き出すと、今度は、肉弾戦の動きを取る。
「能力で対消滅を起こせないのなら。」
「アナタに直接、反物質をぶち込んで、消してあげる。」
俺は両手に世界境界を纏うと、圧縮した地面を蹴り上げて、彼らの元まで飛び上がる。
男の方が、右手で俺に触れようとしてくるので、彼の手首をガッチリ掴むと、反対側から、俺を攻撃して来ている女の右手にガッチリ合わせた。
反物質と反物質が衝突し、反発して、二人は真逆の方向に飛ばされる。
「「上だ!! 」」
疾走し、俺の真上を取ったようだ。
人間の視界は、さほど広くない。
頭の上というモノも、視界の外に含まれる。
俺は両腕に絶対物質を宿すと、彼らの腹部を同時に殴った。
「「カッ」」
反動で、胃の内容物が飛び出す。
彼らを少し強引に地面へと下ろすと、彼らは尻餅をつき、両腕で後ずさる。
「魔法使いは……大兄弟助は、倒されたと聞いたが? 」
俺は親指を立てると、それを自分に向ける。
「俺が大兄弟助だ。」
「上の人間呼んでこいよ。お前じゃ話になんねえ。言いたいことがあんだよ。」
「「ヒッ!! 悪質クレーマー!! 」」
彼らは意味の分からないことを言いながら、宇宙船へ帰って行った。
「そうやって、他人を弄んで。アナタのような大人は嫌いです。」
倫が険しい顔で俺を睨む。
「なら、俺を手玉に取れるぐらいにならないとな。封じてみろよ。俺の『魔法』を。」
「娘を頼むだとよ。」
バコン。
おい、もうやめてくれよ。馬鹿になっちゃうじゃん。
おいおい冗談じゃねえぜ。ちゃんと科学的根拠もあるんだからな。
「流石に冗談でしょ、彼女はまだ未成年よ。」
「能力についてだよ。」
彼女はタコのように茹で上がった。
「バカッ。」
一発多く殴られた。
やっぱりコイツは揶揄うと損だな。
「何を話しているんですか? 」
「大人同士の話よ。」
鵞利場が慌てて誤魔化す。
そういうと、彼女はクシャりと笑った。
「どうした? 」
「いいえ、貴方は 世界境界の使い手と聞きました。鵞利場さんには使わないんですね。その魔法。」
今度は俺の心が熱くなる。
「別に。この魔法はなぁ殴る方も痛いんだよ。そりゃ甲冑を素手で叩くのと同じようなモンだし。コイツは貧弱だから尚更だ。」
「いつも一言多いのよアンタは。」
彼女が俺の背中を叩く。
「ッて。」
「フフフ。さぁ着きましたよ。お二人とも。現場に向かいましょう。」
気がつくと、エレベーターの数字は『1』を指していた。
「チンッ」
軽快な音とともに、フロントが姿を現す。
「現場ってどこへ? 」
「まずは対話です。いきなり彼らを追っ払うなんて野蛮人じゃないんですから。」
「まずは彼らに、私たちが文明人だということを理解してもらわなくては。」
俺は腕を組んだ。
「ってことは俺たちの任務は、半ば親善大使に近い形になるってことか。」
「はい、貴方は私たちの護衛です。」
なるほど、だからこんな煩わしい『首輪』が付いている訳ねー
外では黒服の男が、俺たちを待っていて。
いや、訂正する。待っていたのは彼女をだ。
倫が彼に手を挙げると、黒服は、公安車のドアを開ける。
「さぁ乗って下さい。」
俺たちは彼女の車に乗り込んだ。
「経費はどこ持ち? 」
「もちろん犯罪課ですよ。別に遊びに行くわけじゃなくて、私たちは仕事をしに行くわけですから。別にこんなモノ、職権濫用にはあたりませんよ。」
「北条、狭い。太った? 」
「そりゃあな。囚人がジム通いなんて面目ねえだろう? 」
彼女は少し悩んだ。
「いや……アリかも。今度申請してあげるね。」
今日の彼女はやけに機嫌が良い。
いや、こういう挑発的な態度がいけないのかも知れない。
俺ももっと素直にならないとなぁ。
と、窓に肘を付くと、アクリルガラスの前で頰を付いた。
「そんなに、変わりました? この街? 」
「うーん。俺の場合、しばらく街を見ていなかったから余計だよ。本堂は、俺の見ていない五年の間、街が変わっていく過程を見て来たわけだろ? 」
「そうですね。私は、そんなこと、考えてもいなかったかも知れません。メモメモ。」
「あと、倫で良いです。そっちの方が慣れているので。」
真面目な子だなぁ。
「着いたわよ。」
彼女が、目の前のバリケードテープを指さす。
『keep out』
真上にはちょうど、エレベーターから垣間見た巨大な宇宙船の口が鎮座している。
倫は車から降りると、バリケードテープをくぐり、中心で叫んだ。
「私は平等社会の代表です。オーバーロードの皆さんたちと、話がしたく、ここまで来ました。」
しばらくすると、沈黙を保っていた口が、音を立てて起動し始めた。
中から、二人のルナリアンが出現し、俺たちを見下ろす。
「なんだ? 俺たちも暇じゃない。」
「そうそう、アンタら平等社会人の研究と、それをレポートにまとめて、本部に提出しないといけないのよ。」
「単刀直入に言います。今すぐ、前言撤回して、能力者たちを説得して下さい。貴方たちの行いが、街に混乱を巻き起こしています。」
俺は手枷をつけたまま、腕を後ろに回した。
「プっ。」
「何を言い出すかと思えば。で? 俺たちが声明を出すことで、俺たちにはどんなメリットがある。」
「それは…… 」
彼女が口籠る。
俺は、手枷を外すと、彼らが笑い出す前にぶん殴った。
「どうだ? お前らにも分かる言語だろう? ちゃんと通じたか? 」
「えっ、ちょっと。アラームが鳴らない。いや、そういうことじゃなくて、客人を殴るなんて。てか、手錠を外せたんですか? 」
「そりゃあ魔法が使えればな。」
ルナリアン場頬を押さえながら、俺を睨んだ。
「行くぞ。クロ。コイツにはキツいお仕置きが必要なようだ。」
「無様ねえ。アンタも。」
彼らがやる気になったところで、俺は右手の人差し指で銃のポーズを取ってから、指先で虹色の物体を放った。
「「無駄だ。」」
彼らが放つ黒と赤の物体は、俺の 絶対物質と衝突し、彼らの攻撃を食い破り、彼らを電流で骨にしたあと、こんがり焼いて、絶対零度で凍らせた。
少しの前、自力で動き出すと、今度は、肉弾戦の動きを取る。
「能力で対消滅を起こせないのなら。」
「アナタに直接、反物質をぶち込んで、消してあげる。」
俺は両手に世界境界を纏うと、圧縮した地面を蹴り上げて、彼らの元まで飛び上がる。
男の方が、右手で俺に触れようとしてくるので、彼の手首をガッチリ掴むと、反対側から、俺を攻撃して来ている女の右手にガッチリ合わせた。
反物質と反物質が衝突し、反発して、二人は真逆の方向に飛ばされる。
「「上だ!! 」」
疾走し、俺の真上を取ったようだ。
人間の視界は、さほど広くない。
頭の上というモノも、視界の外に含まれる。
俺は両腕に絶対物質を宿すと、彼らの腹部を同時に殴った。
「「カッ」」
反動で、胃の内容物が飛び出す。
彼らを少し強引に地面へと下ろすと、彼らは尻餅をつき、両腕で後ずさる。
「魔法使いは……大兄弟助は、倒されたと聞いたが? 」
俺は親指を立てると、それを自分に向ける。
「俺が大兄弟助だ。」
「上の人間呼んでこいよ。お前じゃ話になんねえ。言いたいことがあんだよ。」
「「ヒッ!! 悪質クレーマー!! 」」
彼らは意味の分からないことを言いながら、宇宙船へ帰って行った。
「そうやって、他人を弄んで。アナタのような大人は嫌いです。」
倫が険しい顔で俺を睨む。
「なら、俺を手玉に取れるぐらいにならないとな。封じてみろよ。俺の『魔法』を。」
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