テンプルム・ベルルム(聖域戦争)

ちょちょいのよったろー/羽絶 与鎮果

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第九章 【真名七番勝負(しんめいななばんしょうぶ)】

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 【女神リド】が申しつけてきた【真名勝負(しんめいしょうぶ)】を【ガラティア】が受けた事によって成立する事になった。
 【真名勝負】とは具体的にどの様な事をするのだろうか?
 それは、正式には【真名七番勝負(しんめいななばんしょうぶ)】と呼ばれる【神】の【本名】を賭けた闘いだ。
 100億種類以上あるとされる【ゲーム】の中から7つの【ゲーム】がランダムに決められて勝負する事になる。
 4本先取した方が勝ちと言うパターンもあるが、王道なのは、【ゲーム得点型】の勝負とされている。
 4本先取の場合、少ない場合、4回の戦いで決着がついてしまうが、【ゲーム得点型】の【勝負】は選ばれた【ゲーム】ごとに【得点】がついており、その【合計得点】で【勝敗】を決めると言うものである。
 これならば、例え、3対4で、【勝敗数】で負けていても、
 【10点】、【15点】、【18点】の合計【43点】で、【8点】、【7点】、【12点】、【5点】の合計【32点】の様に【合計得点】で勝てるので、7番目の【勝負】まで勝敗がわからないのである。
 極端は話をすれば、【勝率】が1対6で負けていても、
 【120点】と言う高得点を出し、【15点】、【20点】、【10点】、【30点】、【5点】、【20点】の合計【105点】よりも勝利したと言う事だって考えられるのだ。
 つまり、1回でも勝てれば勝つ可能性がある【戦い】と言うことになる。
 【女神リド】は、
「じゃあ、【ゲーム得点型】で良いわね?」
 と言った。
 【ガラティア】は、
「あぁ。
 それでかまわない」
 と答えた。
 【女神リド】は、
「七連勝で勝ってやるわ」
 と言う。
 【ガラティア】は、
「後で、【4本先取】の方が良かったと言われない様に最低でも4回は勝つわ」
 と言った。
 そして、【真名七番勝負(しんめいななばんしょうぶ)】が始まった。
 【第一の勝負】――
 それは、【属性リバーシ】と呼ばれる【勝負】だった。
 【ガラティア】と【女神リド】は、それぞれ、
 (1)【火属性】、
 (2)【水属性】、
 (3)【風属性】、
 (4)【土属性】、
 (5)【光属性】、
 (6)【闇属性】、
 ――の6つの【属性】の【表裏コイン】を選択する。
 このコインは見た目はどの【属性】か判別出来ない。
 選べる【表裏コイン】の数は全部で、40枚まで。
 その40枚で、6つの【属性】の【表裏コイン】を割り振る。
 例えば、
 (1)【火属性】/7枚、
 (2)【水属性】/7枚、
 (3)【風属性】/7枚、
 (4)【土属性】/7枚、
 (5)【光属性】/6枚、
 (6)【闇属性】/6枚、
 等の様に均等近くに割り振っても良いし、
 (1)【火属性】/17枚、
 (2)【水属性】/17枚、
 (3)【風属性】/3枚、
 (4)【土属性】/1枚、
 (5)【光属性】/1枚、
 (6)【闇属性】/1枚、
 等の様に極端な割り振りにしても良い。
 ただし、どの【属性】も最低1枚は選択しなくてはならない。
 それを前もって選んで置く。
 次に通常の【リバーシ】と同じ様に中央の4マスに互い違いに【表側コイン】と【裏側コイン】を配置しておく。
 それで準備は完了となる。
 後は【表側】と【裏側】を決めて、順番にマスにおいていき、【表側】や【裏側】に味方の【コイン】と挟む形で置けば、【裏返す】事が出来る。
 ただし、【裏返す】場合、【裏返される側】の【プレイヤー】の【コイン】で最も多い【属性】の【反対属性】で無ければ裏返せないというルールがある。
 例えば、【表側】の【コイン】を裏返す場合、【表側】で【裏返される】コインは3つあったと仮定する。
 裏返される【コイン】は、
 【火属性】2枚、
 【水属性】1枚、
 だったとすると、【裏側】の【プレイヤー】は、【火属性】の反対属性である【水属性】の【コイン】を置かないと裏返せないというルールになっている。
 【火属性】1枚、
 【水属性】1枚、
 【光属性】1枚、
 の場合は、数が均等なため、
 【火属性】、【水属性】、【光属性】のいずれかの反対属性のコインを置けば済むという事になるのだ。
 反対属性は、
 【火属性】と【水属性】、
 【風属性】と【土属性】、
 【光属性】と【闇属性】、
 と言う間柄になっている。
 このルールで、裏返していき、最終的に、【表側】か【裏側】かで数の多い【プレイヤー】が勝利すると言うものだが、追加ルールがある。
 それは、残り1種類の【属性】のコインしか無くなった時点で【ビンゴ】と言えば、勝てるというルールがあるのだ。
 つまり、極端な話、
 (1)【火属性】/35枚、
 (2)【水属性】/1枚、
 (3)【風属性】/1枚、
 (4)【土属性】/1枚、
 (5)【光属性】/1枚、
 (6)【闇属性】/1枚、
 と言う割り振りにすれば、最短で、5回、自分のターンが来た時点で、【ビンゴ】として、勝つことが出来るというものだ。
 最終的に数が多い方を取るか?
 それとも【ビンゴ】を狙うか?
 どちらの策を取るかは【プレイヤー次第】と言えた。
 結果として、【ビンゴ】を狙った【女神リド】の思惑はハズれ、【ガラティア】が多くの【裏側】にした事で勝利した。
 【女神リド】は、
「ぐぬぬぬぬ……
 次だ次。
 次こそは勝ってやる」
 と言った。
 【第二の勝負】――
 それは、【サドンデスヘルヘヴン】という勝負だった。
 100枚のカードを使用する【ゲーム】だ。
 裏面は全部同じ模様で表面だけ全部異なるイラストが描かれている。
 プレイヤーは、それぞれ、【ヘヴンカード】を七枚指定する。
 同時にそれとは異なる【ヘルカード】も3枚指定する。
 選び終わったら全て裏面にしてバラバラに配置する。
 後は【真剣衰弱】と同じ様に表面にしていくのだが、表面にするのは1ターンにつきサイコロ(六面ダイス)を振り、出た目の数だけ引く事になる。
 つまり、最大6枚、最低1枚を引くことになる。
 そうやって交互に【カード】を表面にしていき、先に指定した七枚の【ヘヴンカード】を手にした方が勝ちというゲームだが、相手に指定した【カード】が奪われていた場合、それでの勝ちは無くなる。
 それとはまた違った方法で勝つ方法があり、それは相手が指定した【ヘルカード】を1枚でも引く事である。
 そうなった場合、【ヘルカード】を引かない方が勝ちという事になる。
 この条件で勝負したが、1回目の勝負では決着がつかなかった。
 それは、相手プレイヤーが1枚でも自分の指定した【ヘヴンカード】を引いてしまい、なおかつ、双方が3枚の相手側の【ヘルカード】を引いてしまった場合だ。
 その場合は仕切り直しとなる。
 それを3回繰り返し、結果として、【女神リド】が勝った。
 【女神リド】は、
「どぅお?
 勝ったわ。
 ざまぁ見ろだわ」
 と勝ち誇った。
 【ガラティア】は、
「……まだ、一勝一敗だ。
 勝負はこれからだ」
 と言った。
 【女神リド】は、
「次も勝ってやるわ。
 そして、悔しがらせてやる。
 見てなさい」
 と次の勝負の勝利を予告したのだった。
 【第三の勝負】――
 それは、【ビンゴページ】と言う物だった。
 本を取り出し、先にページ数を宣言する。
 そして、相手より先に宣言した通りの【ページ】が開けて居れば勝ちというゲームだ。
 宣言するのは奇数ページ、偶数ページどちらでも良い。
 ページは連なった番号になっているので、どちらかが合っていれば良しとする。
 至って単純なゲームである。
 この勝負で【女神リド】は37回目にして当たりページを引いた。
 宣言通り、この勝負を勝ってみせたのである。
 【女神リド】は、
「お~ほほほっ。
 ざまぁ見なさい。
 このまま六連勝よ。
 ボロ負けにしてやるわ。
 ほえ面をかかせてやる」
 と言った。
 【ガラティア】は、
「勝負はまだ、4回残っている。
 結果はまだわからない」
 と言った。
 【第四の勝負】――
 それは、【指定宝探し】と言うものだった。
 1000種類のアイテムの山がある。
 と同時にその1000種類の【アイテム】の【リスト】も乗っている。
 【プレイヤー】はそれぞれ【0】から【12】まである【ルーレット】を回し、出た【数字】の数だけ、【リスト】から指定する。
 【プレイヤー】が指定したアイテムを【相手プレイヤー】は探す事になる。
 その宝を探すのに使った【タイム】を競う勝負だ。
 当然、【タイム】の早い方が勝ちとなる。
 この勝負で、【女神リド】は【9】となり、【ガラティア】は【7】となった。
 数的には多い数字を引いた【女神リド】が有利だった。
 だが、そのハンデがあっても【ガラティア】は先に9つの【アイテム】を探し当てたのだった。
 【女神リド】が7つの【アイテム】を探すのにかかった時間――43分27秒。
 【ガラティア】が9つの【アイテム】を探すのにかかった時間――41分56秒。
 と言う結果になった。
 【女神リド】は、
「ず、ずるいわ。
 反則よ。
 何で、私の方が遅いのよ」
 と抗議する。
 【ガラティア】は、
「効率良く探しただけ。
 数は関係ない。
 1000種類の中から効率良く9種類のアイテムを発見した。 
 ただ、それだけの事よ。
 適当に探していたあなたとは違う。
 ……これでまた同じ」
 と反論した。
 【女神リド】は、
「次こそ、あんたを完膚無きまでに叩きのめしてやるわ。
 見てなさい。
 必ずぎゃふんと言わせてやるから」
 と言った。
 【ガラティア】は、
「……もう、負けるつもりはない。
 残った3回の勝負は私が勝つ」
 と言った。
 【女神リド】は、
「ふざけんな。
 だったら、残り1敗でもしたら、あんたの負けで良いな?
 【女神】に二言は無いな?」
 と言った。
 無茶苦茶な言いがかりである。
 だが、それに対して、【ガラティア】は、
「それで良い。
 必ず勝つから」
 と言った。
 それを見ていた【一郎太】は、
「そんな……」
 と言った。
 見ていてハラハラし出したのだった。
 【第五の勝負】――
 それは、【間違い探し部屋】と言うものだった。
 左右に【同じアイテム】が同じ様な配置で置かれている2つの【部屋】がある。
 そこには100カ所の間違いがある。
 【プレイヤー】は交互に【0】から【12】までのルーレットを回し、出た【数字】の分数だけ、部屋の中を見ることが出来る。
 それで、順番にやっていき、先に間違いの指摘が過半数を超えた方が勝ちという【ゲーム】である。
 この勝負に対して、先行の【女神リド】は【0】をあて、探せなかった。
 対して【ガラティア】は【12】をあて、12分間部屋を探した結果、1回目のターンで43カ所の間違いを指摘した。
 それに焦った【女神リド】は、
「12出ろ。
 12出ろ」
 と言って【ルーレット】を回したが出た数字は【3】。
 3分間しか探せなかった。
 結局先に【ガラティア】に指摘されたと言うのもあって、見つけられたのはたったの4つ。
 続く【ガラティア】は【8】を出し、それで24カ所の間違いを指摘した。
 終わってみれば、2回のターンで、【ガラティア】は43+24で67カ所を指摘、
 【女神リド】は0+4で4カ所を指摘。
 【ガラティア】の圧倒的な勝利に終わった。
 【女神リド】は、
「つ、次よ次。
 次こそはあんたに引導を渡してやるわ。
 覚悟するのね」
 と言った。
 【ガラティア】は、
「次も私が勝つ。
 もう、負けない」
 と言った。
 どちらの言葉が肯定されるのか?
 【第六の勝負】――
 それは、【アナグラムパズル】と呼ばれるものだった。
 出鱈目の順番で言葉があり、それを並べ替えて余すこと無く使い、言葉を作るというものだ。
 簡単な例を挙げれば、
 【アッイチェンマスンストロプルバナナキリレモーマンゴップルパイナロベリーメーウカット】
 ――と言う出鱈目に配置された【アナグラム文】がある。
 それと同時に、
 (01)【ア???】、
 (02)【?イ????】、
 (03)【??ナ】、
 (04)【?ウ?】、
 (05)【??リ?】、
 (06)【マ???】、
 (07)【?モ?】、
 (08)【?ト????】、
 (09)【??ン】、
 (10)【?ス???】、
 という指定がされていたとする。
 【プレイヤー】はそれに該当する文字を考えて埋めていくという物になる。
 このパターンの場合、解答は、
 (01)【アップル】、
 (02)【パイナップル】、
 (03)【バナナ】、
 (04)【キウイ】、
 (05)【チェリー】、
 (06)【マンゴー】、
 (07)【レモン】、
 (08)【ストロベリー】、
 (09)【メロン】、
 (10)【マスカット】、
 となる。
 これでアナグラム文を余すところ無く使い、言葉として成立する【名称】を言った事になるので、クリアとなる。
 これを【1000文字のアナグラム文】を使って【170種類の言葉】を作るというのがルールとなっている。
 これだとあるものを書いたとしても他の文字が作れなくなったら作り直しという過酷なルールだ。
 例えば、先ほどの場合、
 【キウイ】の【イ】と【ストロベリー】の【ス】で【イス】という言葉は作れるが、どの言葉にも当てはまらないし、これを仮に作ってしまうと【キウイ】と【ストロベリー】を作るための【文字】が足りなくなるという事になる。
 それくらい難しい勝負と言えた。
 それに対して、【ガラティア】は、2時間32分59秒という驚異的早さで解答したのだった。
 【ガラティア】は、
「これで4本先取の場合も私の勝ちだ」
 と言った。
 【女神リド】は、
「まだよ。
 最後の勝負で負けたらそれであんたの負けが確定するのよ。
 それは忘れないでもらいたいわね」
 と言った。
 【ガラティア】は、
「それでもかまわない。
 次も私が勝つ」
 と言った。
 【女神リド】は、
「言ってろ。
 負けて、醜く歪んだ顔を拝んでやるよ」
 と言った。
 完全に悪役である。
 【第七の勝負】――
 それは、【アイテム価格勝負】だった。
 これは1000種類のアイテムからサイコロ(六面ダイス)を三回降って出た目の合計の数だけ、選ぶ。
 そして、そのアイテムの査定額の合計が高い方が勝ちという運と目利きの勝負となっている。
 この勝負に対して、【女神リド】は、
 1回目【5】、
 2回目【6】、
 3回目【6】、
 ――を引いた。
 つまり、合計5+6+6で、17種類のアイテムを選べると言うことになる。
 対して【ガラティア】は、
 1回目【3】、
 2回目【1】、
 3回目【4】、
 ――を引いた。
 つまり、合計3+1+4で、8種類のアイテムを選べるという事になる。
 17対8。
 その差2倍以上。
 それを見て、【女神リド】は、
「ふっ……
 ははっ……
 勝ったわ。
 これはもう圧勝ね。
 ばぁ~か」
 と言った。
 それは【女神】の威厳など何もない小学生の悪口の様なものだった。
 【ガラティア】は、
「……まだ、負けてない。
 目利きの方が重要だ」
 と言った。
 【女神リド】は、
「ふんっ。
 そうね。 
 確かにね。
 でもね、そうはさせないわ。
 先に私が選ぶ。
 あんたは残り物を選びなさいよ。
 これで私の勝ちは確定よ。
 そうね……
 これと、これと、これと……
 あ、そっちも高そうね。
 これと、これと、それにあれ……
 まだまだ選べるわよ。
 どれにしようかなぁ~」
 と既に勝ち誇った表情を浮かべていた。
 結局、【女神リド】は、先に17種類のアイテムを選んでしまった。
 【女神リド】は、
「さぁ、どうぞ。
 あんたの番よ。
 まぁ、せいぜい、がらくたの中から掘り出し物でも探すのね。
 ありっこ無いけど……」
 と言った。
 【一郎太】は心配そうに、
「大丈夫かい?」
 と声をかける。
 【ガラティア】は、
「大丈夫です。
 やはり思った通り。
 彼女には勝てます。
 彼女からは【神性】が失われています。
 天の加護は私にあります」
 と言った。
 【一郎太】は、
「天の加護って?」
 と聞いた。
 【ガラティア】は、
「【女神】として正しく行動しているかどうかで得られる【加護】です。
 彼女はパートナーをないがしろにしていた。
 物の様に扱っていた。
 だから、天の加護も彼女を見放したのです。
 今の彼女は物の価値も見極められない程、衰えている」
 と言った。
 【女神リド】は、
「せいぜい、ほざいてなさいよ。
 どっちにしろ17点手にした私に勝つことなんて不可能よ。
 これだけきらびやかなアイテムがあるのだから……」
 と言った。
 【ガラティア】は、
「物の価値はきらびやかであれば高いという物ではない。
 それをこれから証明する」
 と言って、一つ一つアイテムを選んでいった。
 そして、8つのアイテムを選んだのだった。
 【女神リド】が集めたアイテム17点、
 【ガラティア】が集めたアイテム8点、
 揃った事で今度は査定が始まった。
 【女神リド】が集めたアイテムは、
 (01)【アイテムA】――【14万ゼニー】、
 (02)【アイテムB】――【17万ゼニー】、
 (03)【アイテムC】――【22万ゼニー】、
 (04)【アイテムD】――【13万ゼニー】、
 (05)【アイテムE】――【19万ゼニー】、
 (06)【アイテムF】――【24万ゼニー】、
 (07)【アイテムG】――【31万ゼニー】、
 (08)【アイテムH】――【12万ゼニー】、
 (09)【アイテムI】――【32万ゼニー】、
 (10)【アイテムJ】――【28万ゼニー】、
 (11)【アイテムK】――【21万ゼニー】、
 (12)【アイテムL】――【18万ゼニー】、
 (13)【アイテムM】――【16万ゼニー】、
 (14)【アイテムN】――【12万ゼニー】、
 (15)【アイテムO】――【17万ゼニー】、
 合計金額【296万ゼニー】
 と出た。
 【女神リド】は、
「おーほっほっほ……
 見た?
 見ましたぁ?
 【296万ゼニー】ですって。
 【296万ゼニー】。
 これで勝ちはもらったわ。
 あんたの8点で超えられる訳がないわ。
 ざまぁみろだわ。
 悔しがれ。
 ほれっ悔しがれ。
 あ~っはっはっはっ……」
 と勝ち名乗りをあげた。
 対して、【ガラティア】の方は、
 (01)【アイテムP】――【38万ゼニー】、
 (02)【アイテムQ】――【46万ゼニー】、
 (03)【アイテムR】――【57万ゼニー】、
 (04)【アイテムS】――【83万ゼニー】、
 (05)【アイテムT】――【91万ゼニー】、
 (06)【アイテムU】――【48万ゼニー】、
 (07)【アイテムV】――【55万ゼニー】、
 (08)【アイテムW】――【69万ゼニー】、
 合計金額【487万ゼニー】
 と出た。
 何と、【200万ゼニー】近くの大差を付けて【ガラティア】の方が高額査定となった。
 【女神リド】が最も高い評価を得た【アイテムI】――【32万ゼニー】の方が【ガラティア】が最も低い評価となった【アイテムP】――【38万ゼニー】を下回るという驚きの結果になったのだ。
 【ガラティア】は、
「これが真実よ。
 あなたは【真偽眼(しんぎがん)】さえ曇ってしまっている」
 と言った。
 【女神リド】は、
「ば、バカな……
 そんなバカな……
 そんなはずは……」
 とつぶやいた。
 動揺して目がうつろになっている。
 【ガラティア】は、
「これで、この勝負も私の勝ち」
 と言った。
 【女神リド】は、
「あり得ない、あり得ない、あり得ない、あり得ない、あり得ない、あり得ない、あり得ない、あり得ない、あり得ない、あり得ない、あり得ない、あり得ない、あり得ない、あり得ない、あり得ない、あり得ない、あり得ない、あり得ない、あり得ない、
 ……あり得ない……
 そんなはずがない。 
 そんな訳がない。
 何で……?」
 と動揺が大きくなっていった。
 それに対して、
「【リド様】ぁ~。
 まだ、負けてません。
 まだ、結果が出てません。
 諦めないでぇ~」
 と叫ぶ声がした。
 【女神リド】のパートナーの【男性】だった。
 【ガラティア】は、
「……どうやら、あなたの勝利を信じている者が居るみたいですね……
 意外でしたが……」
 とつぶやいた。
 【女神リド】は、
「そうよ。
 これは【4本先取】じゃなくて、【ゲーム得点型】。
 勝負はまだ、決まってないのよ」
 と言った。
 こうして、7番勝負が終わり、後は各【ゲーム】の【得点】の集計が残されるのみとなった。
 (1)【1番勝負】/【属性リバーシ】→【ガラティア】の勝利、
 (2)【2番勝負】/【サドンデスヘルヘヴン】→【女神リド】の勝利、
 (3)【3番勝負】/【ビンゴページ】→【女神リド】の勝利、
 (4)【4番勝負】/【指定宝探し】→【ガラティア】の勝利、
 (5)【5番勝負】/【間違い探し部屋】→【ガラティア】の勝利、
 (6)【6番勝負】/【アナグラムパズル】→【ガラティア】の勝利、
 (7)【7番勝負】/【アイテム価格勝負】→【ガラティア】の勝利、
 勝敗数で言えば5対2で【ガラティア】が勝っている。
 だが、これは勝敗数の勝負ではない。
 勝利した【ゲーム】の【得点】による勝負なのだ。
 それで、得点を照らし合わせてみると、
 (1)【1番勝負】/【属性リバーシ】→24点、
 (2)【2番勝負】/【サドンデスヘルヘヴン】→46点、
 (3)【3番勝負】/【ビンゴページ】→21点、
 (4)【4番勝負】/【指定宝探し】→26点、
 (5)【5番勝負】/【間違い探し部屋】→18点、
 (6)【6番勝負】/【アナグラムパズル】→49点、
 (7)【7番勝負】/【アイテム価格勝負】→16点、
 【女神リド】の得点は46+21で合計67点、
 【ガラティア】の得点は24+26+18+49+16で合計133点と言う事になった。
 結果はダブルスコアで【ガラティア】が勝利したが、もしも【女神リド】の2つの勝利が高い得点のもので【ガラティア】が低い得点のものばかりだった場合、良い勝負をしていたという事になる。
 やはり、勝負は終わって見るまでわからなかったという事だ。
 【女神リド】は、
「負けた……
 負けてしまった……
 おしまいだ……
 何もかもおしまいだ……」
 と言って青ざめる。
 これから自分を待ちかまえる運命を悲観しているのだ。
 【ガラティア】は、
「約束通り、【本名】を教えてもらうわよ。
 拒否は出来ない。
 これは契約なのだから……」
 と言った。
 【女神リド】は、
「あ……うぅ……
 口が勝手に……
 私の……
 私の【本名】は【フロンティア】……」
 と言った。
 【女神リド】の【本名】が【フロンティア】だと言うことがわかった。
 【ガラティア】は、
「では【フロンティア】。
 【女神フェスタア】の名において命じます。
 私に対する敵対行為をやめなさい。
 敵対した場合、あなたには【死】の罰が与えられるでしょう。
 それと【テンプルム・ベルルム(聖域戦争)】においては私達の陣営に協力しなさい。
 ならば、そこの【男性】に免じて、【死罪】は免除します。
 良いですね?」
 と命じた。
 そこの【男性】とは【フロンティア】のパートナーの男性の事だ。
 彼女の事を思うその【男性】の気持ちを組んだのだ。
 【フロンティア】は、
「……は……い。
 わ、わかり……ました」
 と頷いた。
 こうして、【女神リド/フロンティア】は【女神フェスタア/ガラティア】の傘下に加わる事になったのだった。
 【フロンティア】の敗北により、戦闘していた【ヴェリアブル】VS【ミンストレル】と【ヴィエーラ】VS【カプリース】も戦いをやめた。
 主が負けた以上、【ミンストレル】と【カプリース】も傘下に加わる事になる。
 戦いが終わって【一郎太】は【フロンティア】のパートナーの【男性】に近寄って声を掛けた。
「君の名前は?
 僕の名前は【一郎太】です。
 これからは仲間としてよろしくお願いします」
 と言って握手を求めた。
 【フロンティア】のパートナーの【男性】は、
「【宗一郎(そういちろう)】です。
 でも、俺……負けたと思ってないんで。
 そこの所、勘違いしないで欲しいで……す」
 と言った。
 【一郎太】は、
「うん。
 それで良いよ。
 こっちも戦闘に勝って相手を従わせたいとは思っていないから。
 大事なのは、戦闘を回避する事。
 そう言う訳でこれからもよろしくね。
 何かあった時はお互い助け合うって事で」
 と言った。
 雨降って地固まる。
 色々遺恨はあったが、ひとまず戦いは終了したのだった。
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ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

異世界転生したおっさんが普通に生きる

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 第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位 応援頂きありがとうございました!  異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界  主人公のゴウは異世界転生した元冒険者  引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。  知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?

【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活

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大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!

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数々の倒産寸前の企業を立て直してきた敏腕コンサルタントの男は、過労の末に命を落とし、異世界で目を覚ます。  転生先は、帝国北部の辺境にあるアインハルト伯爵家の若き当主、アレク。  しかし、そこは「帝国の重荷」と蔑まれる、借金まみれで領民が飢える極貧領地だった。  凍える屋敷、迫りくる借金取り、絶望する家臣たち。  詰みかけた状況の中で、アレクは独自のユニーク魔法【構造解析(アナライズ)】に目覚める。  それは、物体の構造のみならず、組織の欠陥や魔法術式の不備さえも見抜き、再構築(クラフト)するチート能力だった。  「問題ない。この程度の赤字、前世の案件に比べれば可愛いものだ」  前世の経営知識と規格外の魔法で、アレクは領地の大改革に乗り出す。  痩せた土地を改良し、特産品を生み出し、隣国の経済さえも掌握していくアレク。  そんな彼の手腕に惹かれ、集まってくるのは一癖も二癖もある高貴な美女たち。 これは、底辺から這い上がった若き伯爵が、最強の布陣で自領を帝国一の都市へと発展させ、栄華を極める物語。

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