3 / 9
接点と関係性
3; 知りたい
しおりを挟む
なんで彼は、私が心から笑ってないと気づいたのだろうか。
今まで気づかれるどころか、いつも笑顔で悩みが無さそうって言われるくらいなのに…。
なんで見透かされたことに混乱しながらも、彼の笑顔を綺麗だと思っているんだろうか。
「月詠さんさ、いつもニコニコって感じで笑ってるけど楽しい?」
「は? 君になんでそんなことを言われなきゃいけないの。」
この人、私を馬鹿にしてるのか?
「勘違いしないでね、馬鹿にしてるつもりは無いから。
たださ、君は心から笑ってないってすぐわかったんだよ。 だから、なんでだろうって気になってた。」
「心から笑ってるけど?」
今までひたすら隠してきたのに、初めて話して、顔もろくに覚えてなかった奴に見透かされるなんて…
バレたくない。
けど、彼は気づいている。 何故かそんな気がする。
「僕が休む前位にね、君が友達…いや、クラスメイトと言った方がいいかな。 その子達と話してる時の君の笑顔は全く楽しいって感じがしなかった。」
「だから気になってたんだ、なんで月詠さんは周りに合わせて笑顔を絶やさない様にしてるのかって。」
「ねぇ、それは私がそんなことないよって言っても受け入れて貰える気がしないんだけど?」
「うん、その通りだよ。
僕さ、中々学校に行くことも出来ないから、少ない期間で皆の事を知れる様にと思って、小さい頃から人の笑顔を良く見てたんだ。」
「そしたらさ、月詠さんを見た時に彼女はとても苦しいって感じで笑ってるって気づいた。」
小さい頃から人の笑顔を良く見てたとしても、中々気づく事なんて出来ないだろう。
でも、優しい笑顔をする彼だからこそ気づいたのか…いや、気づかれてしまったのかもしれない。
「そんなに苦しい感じで笑ってた?」
「とてもね。 だからさ、月詠さん、君がなんでそんな風に笑うのか僕は知りたい。 」
何故だろう。
言ってしまえば嫌悪されるかもしれない。
他の人にも知られてしまうかも知れない。
そう思うのに、話してもいいかな?
聞いて欲しいな。 どうやったら君見たいに笑えるのかも知りたいと思ってしまう。
でも…
「…私が心から笑えて無いって事は全否定出来ない。
けど、理由を話す気はないよ。」
話したら、私の中にあるつまらない、嫌だって感情が少しは楽になるかもしれない。
でも、話せるわけがないんだよ…。
「月詠さんは…。 いや、何でもない。
僕はこれから理由を教えて貰えるように、君が楽しいと思った 笑顔が見れるようにしたい。」
「だからこれから宜しくね、月詠まひろ さん。」
そんなに優しい笑顔をしても返答は決まってる。
「嫌だ。 宜しくなんてしなくていい。」
「そう言われても関わるからね。」
柔らかい様に見えて、とても不敵という感じで彼は笑った。
あぁ、彼と今関わっている事が手遅れだったのかもしれない…。
今まで気づかれるどころか、いつも笑顔で悩みが無さそうって言われるくらいなのに…。
なんで見透かされたことに混乱しながらも、彼の笑顔を綺麗だと思っているんだろうか。
「月詠さんさ、いつもニコニコって感じで笑ってるけど楽しい?」
「は? 君になんでそんなことを言われなきゃいけないの。」
この人、私を馬鹿にしてるのか?
「勘違いしないでね、馬鹿にしてるつもりは無いから。
たださ、君は心から笑ってないってすぐわかったんだよ。 だから、なんでだろうって気になってた。」
「心から笑ってるけど?」
今までひたすら隠してきたのに、初めて話して、顔もろくに覚えてなかった奴に見透かされるなんて…
バレたくない。
けど、彼は気づいている。 何故かそんな気がする。
「僕が休む前位にね、君が友達…いや、クラスメイトと言った方がいいかな。 その子達と話してる時の君の笑顔は全く楽しいって感じがしなかった。」
「だから気になってたんだ、なんで月詠さんは周りに合わせて笑顔を絶やさない様にしてるのかって。」
「ねぇ、それは私がそんなことないよって言っても受け入れて貰える気がしないんだけど?」
「うん、その通りだよ。
僕さ、中々学校に行くことも出来ないから、少ない期間で皆の事を知れる様にと思って、小さい頃から人の笑顔を良く見てたんだ。」
「そしたらさ、月詠さんを見た時に彼女はとても苦しいって感じで笑ってるって気づいた。」
小さい頃から人の笑顔を良く見てたとしても、中々気づく事なんて出来ないだろう。
でも、優しい笑顔をする彼だからこそ気づいたのか…いや、気づかれてしまったのかもしれない。
「そんなに苦しい感じで笑ってた?」
「とてもね。 だからさ、月詠さん、君がなんでそんな風に笑うのか僕は知りたい。 」
何故だろう。
言ってしまえば嫌悪されるかもしれない。
他の人にも知られてしまうかも知れない。
そう思うのに、話してもいいかな?
聞いて欲しいな。 どうやったら君見たいに笑えるのかも知りたいと思ってしまう。
でも…
「…私が心から笑えて無いって事は全否定出来ない。
けど、理由を話す気はないよ。」
話したら、私の中にあるつまらない、嫌だって感情が少しは楽になるかもしれない。
でも、話せるわけがないんだよ…。
「月詠さんは…。 いや、何でもない。
僕はこれから理由を教えて貰えるように、君が楽しいと思った 笑顔が見れるようにしたい。」
「だからこれから宜しくね、月詠まひろ さん。」
そんなに優しい笑顔をしても返答は決まってる。
「嫌だ。 宜しくなんてしなくていい。」
「そう言われても関わるからね。」
柔らかい様に見えて、とても不敵という感じで彼は笑った。
あぁ、彼と今関わっている事が手遅れだったのかもしれない…。
0
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
診察室の午後<菜の花の丘編>その1
スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。
そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。
「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。
時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。
多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。
この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。
※医学描写はすべて架空です。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる