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第33話 昔の写真
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「颯人くん、楓にお礼言っておいてね。二人と話すように、頑固なお父さんを説得してくれたんだから」
祖父の退室後に、月江さんが打ち明けた。
「私が言っても喧嘩になっちゃうけど、孫には甘いのよ、あの人」
孫ってそういうものなのか? よく分からないな……。
って俺も孫だが? 俺には厳しかったが?
「今、自分も孫なのにって思ったでしょ」
「えっ」
超能力者か、月江さんは。
「ちょっと待ってて」
そう言って、月江さんは棚をガサゴソと漁り出す。
「この棚はお父さんのなんだけど……」
「勝手に開けて大丈夫なんですか?」
「だいじょーぶ、だいじょーぶ」
結構、大雑把なんだな、月江さんは。
「あー、あったあった」
そう言って、月江さんが取り出したのは、一通の手紙と写真の束。
「こちらに載っているのは、はやとさんですか?」
セラフィーラさんが赤ん坊の写真に指をさす。
「よくわかったね。この写真に写ってるのは昔の颯人くんだよ」
「そうなのですか! ふふ、とても小さいですね」
セラフィーラさんは微笑みながら写真を見つめる。
「で、どうして俺の写真がここにあるんですか?」
「その手紙を読んでみて」
俺は差し出された手紙を読み上げる。差出人は母さんだ。
「子どもが生まれました。名前は颯人です。……えっ、これだけ? つまり、どういうことですか?」
「そんな男と一緒になっても苦労するぞって言った父さんへの当てつけだよ。私たちは、子どもが生まれて幸せに暮らしています。ざまぁみろって言うね」
母さん、なかなかにアグレッシブなことしてるな。
「しかも、それからは半年ごとに颯人くんの写真だけが送られてくるんだよ。笑っちゃうよね」
は? 何言ってん……まじだ。写真の束をめくっていくと、ちょっとずつ俺が大きくなってく。
「こっっわ……」
母強しと思いつつもドン引きした。
あぁ、写真を見ていたから、祖父も楓さんも初見で俺のことがわかったのか。
「でもね。お父さんはそれを捨てずに大事にしまってるんだよ。後悔か戒めか、はたまた家族愛なのか。ただ一つ確かなのは、孫には甘いってこと。今日も君が騙されてないか確認したくらいだし」
じゃあなんで、もっと早く、それこそ隕石が落ちる前に関係を築けなかったんだ。
「これまでは、機会がなかっただけなんだよ。人間関係って案外そういうものなのかも。気負わずに、もっとラフに生きていいんだよ」
機会か......。機会さえあれば、もっと早くに楓さんとも、従姉妹として仲良くなっていたのかな。
「この写真、聖魔剣にそっくりですね」
聖魔剣っていうと、転生前に、父さんと母さんが勝手にポイント引き換えで入手した、家族共用の武器だったっけ?
あれのせいで、俺だけポイントが少なくて【賢者の目】とかいうハズレスキルを使う羽目になったんだよな。
「ちょっと見せてください」
写真には、おもちゃの剣を握り締めた俺が満面の笑みで写っていた。
この剣、見覚えが。
……思い出した。
俺の幼いころの夢は、剣士になることだった。
修行とかいって、保育園で戦いごっこなんかもしていた。
成長するに従って、いつの間にか忘れてたが、父さんと母さんはずっと覚えていた。
だから、ファミリープランで一人分以上のポイントを使って、わざわざ昔のおもちゃにそっくりな剣を購入したんだ。
「そっか、俺のためだったんだ……」
「はやとさん? お辛いのですか?」
涙腺が緩みかけた俺へ、セラフィーラさんは心配そうな顔を向ける。
「いえ、昔のこと思い出して。大丈夫です」
「わかりました」
「感傷的になっても仕方ない! お二人さん、これから夕食にしない? 当宿自慢の料理をご馳走するよ!」
「本当ですか!?」
温泉だけでなく、夕食までいただけるとは!
◇
俺たちは和室に戻って、料理を待った。
「失礼致します。お料理をお持ちしました」
部屋に入ってきたのは、仲居さんの格好をした楓さん。
パチパチパチ、と料理に拍手を送るセラフィーラさん。
「こういうのもやってるんですか?」
「はい。お手伝い程度ですが……」
すげぇ、まだ中学生だってのに。
「こちらは飛騨牛の味噌焼きになります」
楓さんは料理の説明をしていく。
うんうん、やっぱ飛騨牛だよね。
産地がどうとか、味付けがどうとか、料理に興味津々なセラフィーラさんの質問攻めへの受け答えも完璧だった。
「楓さんすごいですね。いつでも宿を継げそうですね」
「あ、ありがとうございます」
楓さんは照れくさそうに言葉を返す。
「中学を卒業したら宿を継ぐんですか?」
「いえ、大学卒業までは自由にしていいと言われています」
「何かやりたいことがあるのですか?」
「いえ、まだ考え中です」
「見つかるといいですね!」
「はい……」
将来の終着点が決まっていると、色々と動きづらいだろうな。
おっと、大事なことを伝え忘れていた。
「説得ありがとうございます。おかげさまで、戸籍の再取得と引越し費用を、援助してもらることになりました」
「私には、それくらいしか力になれないので。それにずっと颯人さんに会いたいと……いえ、なんでもないです」
ぎこちない会話になってしまった。
何か言いたげな様子だった。
◇
夕食を終えた俺たちは、布団で眠りにつく。
「美味しいお食事でしたね」
「はい、超おいしかったです」
「明日、いよいよですね」
「はい、ようやく戸籍が取得できますね」
「戸籍が取得できたら、東京に戻らないといけないのですよね」
「そうですね」
「素敵な場所でしたから、少し名残惜しいです……。もちろん東京も離れたくありません。私ってわがままですね。こんなこと初めてです」
「いいじゃないですか、わがままで」
セラフィーラさんは、だんだんと人間っぽい考えを持つようになった。
「また、来ましょう」
「はやとさん、約束ですよ」
「はい」
俺たちは布団の中で指切りをした。
「我が加護を受け取りたまえ。ブライア ローズ」
俺は、睡眠魔法で眠りに落ちた。
祖父の退室後に、月江さんが打ち明けた。
「私が言っても喧嘩になっちゃうけど、孫には甘いのよ、あの人」
孫ってそういうものなのか? よく分からないな……。
って俺も孫だが? 俺には厳しかったが?
「今、自分も孫なのにって思ったでしょ」
「えっ」
超能力者か、月江さんは。
「ちょっと待ってて」
そう言って、月江さんは棚をガサゴソと漁り出す。
「この棚はお父さんのなんだけど……」
「勝手に開けて大丈夫なんですか?」
「だいじょーぶ、だいじょーぶ」
結構、大雑把なんだな、月江さんは。
「あー、あったあった」
そう言って、月江さんが取り出したのは、一通の手紙と写真の束。
「こちらに載っているのは、はやとさんですか?」
セラフィーラさんが赤ん坊の写真に指をさす。
「よくわかったね。この写真に写ってるのは昔の颯人くんだよ」
「そうなのですか! ふふ、とても小さいですね」
セラフィーラさんは微笑みながら写真を見つめる。
「で、どうして俺の写真がここにあるんですか?」
「その手紙を読んでみて」
俺は差し出された手紙を読み上げる。差出人は母さんだ。
「子どもが生まれました。名前は颯人です。……えっ、これだけ? つまり、どういうことですか?」
「そんな男と一緒になっても苦労するぞって言った父さんへの当てつけだよ。私たちは、子どもが生まれて幸せに暮らしています。ざまぁみろって言うね」
母さん、なかなかにアグレッシブなことしてるな。
「しかも、それからは半年ごとに颯人くんの写真だけが送られてくるんだよ。笑っちゃうよね」
は? 何言ってん……まじだ。写真の束をめくっていくと、ちょっとずつ俺が大きくなってく。
「こっっわ……」
母強しと思いつつもドン引きした。
あぁ、写真を見ていたから、祖父も楓さんも初見で俺のことがわかったのか。
「でもね。お父さんはそれを捨てずに大事にしまってるんだよ。後悔か戒めか、はたまた家族愛なのか。ただ一つ確かなのは、孫には甘いってこと。今日も君が騙されてないか確認したくらいだし」
じゃあなんで、もっと早く、それこそ隕石が落ちる前に関係を築けなかったんだ。
「これまでは、機会がなかっただけなんだよ。人間関係って案外そういうものなのかも。気負わずに、もっとラフに生きていいんだよ」
機会か......。機会さえあれば、もっと早くに楓さんとも、従姉妹として仲良くなっていたのかな。
「この写真、聖魔剣にそっくりですね」
聖魔剣っていうと、転生前に、父さんと母さんが勝手にポイント引き換えで入手した、家族共用の武器だったっけ?
あれのせいで、俺だけポイントが少なくて【賢者の目】とかいうハズレスキルを使う羽目になったんだよな。
「ちょっと見せてください」
写真には、おもちゃの剣を握り締めた俺が満面の笑みで写っていた。
この剣、見覚えが。
……思い出した。
俺の幼いころの夢は、剣士になることだった。
修行とかいって、保育園で戦いごっこなんかもしていた。
成長するに従って、いつの間にか忘れてたが、父さんと母さんはずっと覚えていた。
だから、ファミリープランで一人分以上のポイントを使って、わざわざ昔のおもちゃにそっくりな剣を購入したんだ。
「そっか、俺のためだったんだ……」
「はやとさん? お辛いのですか?」
涙腺が緩みかけた俺へ、セラフィーラさんは心配そうな顔を向ける。
「いえ、昔のこと思い出して。大丈夫です」
「わかりました」
「感傷的になっても仕方ない! お二人さん、これから夕食にしない? 当宿自慢の料理をご馳走するよ!」
「本当ですか!?」
温泉だけでなく、夕食までいただけるとは!
◇
俺たちは和室に戻って、料理を待った。
「失礼致します。お料理をお持ちしました」
部屋に入ってきたのは、仲居さんの格好をした楓さん。
パチパチパチ、と料理に拍手を送るセラフィーラさん。
「こういうのもやってるんですか?」
「はい。お手伝い程度ですが……」
すげぇ、まだ中学生だってのに。
「こちらは飛騨牛の味噌焼きになります」
楓さんは料理の説明をしていく。
うんうん、やっぱ飛騨牛だよね。
産地がどうとか、味付けがどうとか、料理に興味津々なセラフィーラさんの質問攻めへの受け答えも完璧だった。
「楓さんすごいですね。いつでも宿を継げそうですね」
「あ、ありがとうございます」
楓さんは照れくさそうに言葉を返す。
「中学を卒業したら宿を継ぐんですか?」
「いえ、大学卒業までは自由にしていいと言われています」
「何かやりたいことがあるのですか?」
「いえ、まだ考え中です」
「見つかるといいですね!」
「はい……」
将来の終着点が決まっていると、色々と動きづらいだろうな。
おっと、大事なことを伝え忘れていた。
「説得ありがとうございます。おかげさまで、戸籍の再取得と引越し費用を、援助してもらることになりました」
「私には、それくらいしか力になれないので。それにずっと颯人さんに会いたいと……いえ、なんでもないです」
ぎこちない会話になってしまった。
何か言いたげな様子だった。
◇
夕食を終えた俺たちは、布団で眠りにつく。
「美味しいお食事でしたね」
「はい、超おいしかったです」
「明日、いよいよですね」
「はい、ようやく戸籍が取得できますね」
「戸籍が取得できたら、東京に戻らないといけないのですよね」
「そうですね」
「素敵な場所でしたから、少し名残惜しいです……。もちろん東京も離れたくありません。私ってわがままですね。こんなこと初めてです」
「いいじゃないですか、わがままで」
セラフィーラさんは、だんだんと人間っぽい考えを持つようになった。
「また、来ましょう」
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