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魔術師アッシュ編
第12話 (3/3)
しおりを挟む「……ロイ」
ぽつりと名を呼ばれる。
ジークの手が、まだ熱を持った俺の陰茎へと伸びてくる。ぐちゅり、と、先ほど互いが吐き出した精液が混ざり合う水音が響いた。
そのまま彼は片脚を持ち上げ、膝裏に手をかけて、自らの奥を――さらけ出すように、俺に見せた。
「このまま、いける……?」
何を求められているのかは、聞かずとも分かっていた。
狭いシャワー室。濡れた肌。ぬめりの残る自分のペニス。
「……ああ」
そう答えながら、自然と身体が動いていた。
腰をわずかに屈め、ジークの後孔へと自分の熱を押し当てる。
間を置かずに、唇を重ねた。濡れた髪の香りと、彼の舌の熱を感じながら、ゆっくりと、慎重に、腰を進める。
「ん゛っ……♡ うぅん……♡」
狭く、きつい。
それでも、彼の身体は確かに俺を受け入れてくれていた。深く沈むたびに、甘く蕩けた声が漏れ、俺の背を駆け上がる。
奥まで到達した感触。
その余韻を味わう間もなく――思わず、腰を動かしていた。
ぐちゅっ、ぐちゅっ――
少しずつ、結合部の滑りが増していく。
淫靡な水音が、シャワー音の裏で反響する。
ジークの身体が徐々に崩れかけていくのを感じて、濡れた腿の裏に腕を通して引き寄せた。腰を固定するように支えると――その分、より深く繋がれるようになった。
「ふぅ……ん♡ んむ……っ、んん……♡」
深く唇を重ねたまま、彼を壁に押し付けて腰を突き入れる。脳が蕩けて、自分がどう動いているのかも分からなくなってくる。
だが不意に、ジークの片脚が床すれすれでほぼ浮いていることに気づいた。
……これ、辛くないだろうか。
そう思い、唇を離し、顔を覗き込む。
「ジーク、体勢辛くないか……?」
彼の目は、すでに焦点を失っていた。涙に滲んだ蒼い瞳が、俺を見ているのに、見えていない。
「っん……これで、いいっ……♡ もっと……もっとぉ……♡」
その言葉に、胸が焼けた。
もっと、と言われても……これでは難しい。
――そうだ。
俺はジークのもう片方の脚も膝裏から抱え上げ、身体ごと引き寄せる。重力を預け合うように、彼を胸元に抱き込んだ。
「っ、あ゛あぁぁっ!?♡♡♡」
ジークの背が反り、喉が震えた。
そのまま密着し、深く、奥まで――さっきとは比べものにならないほど、自由に動ける。
「んっお゛……♡ これ、だめぇ……♡ 変なとこ……当たっ……!? ん゛んっっっっ♡♡♡」
腰を打ち付けるたびに、ジークの膝が跳ねる。壁際に押し付けられた彼の身体を支えながら、俺は何度も、何度も、最奥を貫いた。
再び唇を奪い、言葉も声も飲み込む。
湿った音とくぐもった嬌声が、シャワーの音に溶けて、狭い空間に淫らに響いていく。
快楽に溺れていた。でも……この胸の奥にあるのは、確かに――愛だった。
腰を叩きつけて、最奥に熱を注ぎ込むと、ジークの中が搾り取るように締め付けてきた。
そうやって、何度も、何度も、彼の身体を貪り尽くす。
この感触を、忘れたくないと思った。
――けれど、その願いは、なぜか湯気の向こうに消えていった。
あとに残ったのは、熱だけだった。
——————
【補足】
・ジークがしっかり巻き戻したため、第12話の内容はロイの記憶から消えました。
・今回ジーク視点は無しですが、終始「ロイちんぽしゅごいぃぃ♡♡♡」しか考えていませんのでご安心(?)ください。
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