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魔術師アッシュ編
第12話 (2/3)
しおりを挟むジークの屹立したソレを見て、呼吸が止まる。
目を見開いた俺は、ゆっくりと彼の顔へと視線を動かす。
ジークの蒼い瞳が細められ、口元が、ゆっくりと、いたずらっぽく、笑った。
「ああ……バレちゃった?」
その声。
その顔。
――“彼”は、俺の知っているジークか?
思考が追いつくより早く、その男の腕が俺の首に絡みつき、ぐっと引き寄せられる。
唇が、塞がれた。
それは、熱く、そしてあまりにも甘いキスだった。
シャワーの音に紛れて、くちゅ、くちゅと水音が響く。ジークの絡まる舌の熱と、唾液の甘さに思考がどろりと溶けていく。
――なぜ。
そう問いかける理性の声は、もう聞こえない。
引き剥がそうとした腕に、力が入らない。狭いシャワー室は逃げ場を与えてくれず、逆に身体を密着させる。そして俺は――知らず、ジークに身を委ねていた。
舌が、勝手に動く。ジークの舌を追い、絡めて、貪る。
「んんっ……♡ ん、ふ……♡」
甘く崩れた声が響くたびに、背筋が震える。
やがて、首に回された腕がふわりと外れた。その代わりに、石鹸液を纏ったぬるぬるの指先が俺の腹を撫で上げてくる。くすぐったさと熱が交じるその感触に、肩がぴくりと跳ねた。
やがて指先は胸元へと上り、乳首に触れた――瞬間、
「っ……」
びりびりとした電流のような刺激が走る。
ふっとジークが唇を離し、耳元に顔を寄せた。くすぐるような吐息と一緒に、囁きが降ってくる。
「だいぶ……感度上がってきたな」
その言葉に、背中がぞくりと粟立つ。
「ほら……俺のも、触って……?」
手を取られ、導かれるままに指先がジークの乳首に触れる。ぷくりと膨れたその頂に、指がかすめた瞬間、ジークの肩が跳ねた。
「っあ……♡」
声が甘く弾けた。
そのまま、ジークの手が下へと滑り――俺の、張り詰めたものを優しく包み込む。石鹸液を纏った手が、ぬるりと撫で上げる。それだけで、腰が抜けそうになる。
湯気の向こうに、ジークの顔が霞んで見えた。これが夢か現か、それさえも分からない。
「もうちょっと……腰、かがめて……?」
言われるがまま、ほんの少し身体を屈めた瞬間――ジークのそれと、俺のそれが、ぴたりと触れ合った。
「……あっ、すご……♡」
ジークが小さく息を呑む。
熱い。
互いの脈打つ熱と、それを擦り合わせているという光景が、さらに興奮を掻き立てる。
彼がそれらを手で包もうとする。しかし――
「……ん、ちょっと……でかくなりすぎ……♡」
どちらも膨張しきっていて、片手では足りない。ジークの指の隙間から、肉が溢れる。
片方を包めば、もう片方がはみ出す。その都度、ジークは手の位置を変えようとするが、収まりきらないペニスが二本、互いに擦れ合いながら、熱を持って脈動していた。
見かねて、俺は静かに手を添えた。
石鹸液と先走りが混じった液体が、ぬるり、と手のひらに絡みつく。
「……ん……ロイ……ッ♡」
呟かれた声は、震えていた。
二人がかりで、絡み合った怒張を同時に扱く。ぬるつく感触、擦れ合う熱。潤滑された皮膚が押し合いながら、ぐちゅぐちゅと一層いやらしい音を立てる。
「はあっ……♡ ロイ……♡」
「ジーク……っ」
蕩けた声。
頬に張りついた濡れた黒髪。
蒼い瞳が潤んで、俺をまっすぐに見ている。
――もう限界だった。
今度は、俺から唇を奪った。
舌を差し入れ、深く貪る。
互いに舌を絡めながら、吸いながら、手を動かし、肉を擦り合わせる。乳首にも手を伸ばし、くすぐるように撫でると、ジークが震える。
「んっ……ふぅっ……♡」
快感だけがすべてを支配していた。
いつの間にか、絶頂が目前に迫っていた。
最後のひと擦りで、二人同時に――
「……っあ、イクっ……♡」
びゅるっ、と――滾った熱が、互いの腹の間で、重なり合いながら弾け飛んだ。ジークの肌に俺の欲望が刻まれていくようで――背筋が震えた。
ジークの身体がびくびくと痙攣し、膝が崩れそうになる。俺は咄嗟に彼の脚の間に足を差し込み、腰に手を添えて支えた。小柄ではないはずの彼が、腕の中で妙に軽く感じる。
ジークは息を整えながら、背中を壁にもたれかけて体勢を立て直す。その目元に滲む熱と吐息の甘さが、未だ身体の奥をかき乱していた。
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