40 / 91
魔術師アッシュ編
第16話 (2/4)
しおりを挟む
「……魔術紋、か?」
ロイが静かに問いかける。
「そーそー。意外と博識だな、聖騎士サマ」
「騎士団内にも、魔力が伸び悩んで彫る者がいた。俺も、知識だけはある」
「首元やお袖からちょっと見えてるの、気になってましたけど……まさか、全身とは」
「あれあれ? イリアちゃん、オレのことそんなに見てくれてたの?」
三人が会話を交わす中、俺は、息を飲んでいた。
言葉を失っていた。
――いや待て。
ちょっと待てッ!!!
(ドスケベなのは、てめえの身体じゃねえか……っ!!!!!)
肩、胸、腹、背中、腰。
まるで全身を這う呪いのような、幾何学模様の黒い紋様。
神秘と危うさ、緻密さと暴力性――そのすべてが、脳に直接刺さってくる。
(っっっっっべえええええええ!!!! エッッッッッロ!!!!)
エロい。いや、エロすぎる。
性的じゃないのに、エロい。むしろ、性的でないからこそエロい。
見てるだけで股間が熱を持つ。下腹がじんじんする。神秘と背徳が入り混じる、禁断の構造美。なんだこれ、芸術か? チンポの神殿か?
口が乾く。舌が張り付く。
「えっと、それ……魔術の強化のために、彫ってるのか?」
やっとの思いで質問を絞り出すと、アッシュは当然といった顔で頷いた。
「おう。ここが魔力増幅で――」
彼はさらっと、自分の二の腕の紋様をなぞる。
その指が、ゆっくりと胸筋を通って、鎖骨へ。
「この辺が大規模魔術の時の安定化で――」
ごくりと喉が鳴る。
えっ、それ、乳首の上すれすれ……通って……?
「あと……こっちが精密制御用だな」
ひねった身体から見える、背中に回り込む紋様。引き締まった腰に刻まれた流線が、尾骨のあたりで交差していて――
(それ尻まで行ってない!?……尻にまで魔術紋……!? エッッッッッ……!?!?!?!?)
限界がきた。
勃ちそう。
いや、もう7割くらい勃ってる。ていうかギリギリまでタオルで誤魔化してるだけで、完全にフル勃起直前。
(あああああああもう無理!!! お願いだから、それ以上動かないでくれ!!!!!)
説明なんぞ聞こえちゃいない。
タオルの下で、俺の神聖な勇者棒が、ただただ神に祈りを捧げていた。
「それだけ刻むと……自前の魔術回路と干渉しませんか?」
イリアの問いに、アッシュはあっさり答える。
「まあ、フツーは魔力暴走して死ぬな。オレは根性と才能でカバーしたけど」
(さらっと言うなバケモン!!!)
俺の横で、ロイが合点がいったという風に「ああ」と呟いた。
「公衆浴場にあまり来ないのは……それが理由だったのか」
「おうよ~。別にオレはどう見られようと気にしねえけど、癒されに来てる奴を不快にしたら悪ぃからな」
――おうふ。
見た目:◎(エロい)
背徳感:◎ (エロい)
魔術的才能:◎ (すごい)
公共への配慮:◎ (えらい)
なのにチャラい:◎ (すごくエロい)
(なんなんだよ……何属性積めば気が済むんだよお前……ッ!)
魔術紋、性感帯エリア網羅しすぎだろ!!!
あれ絶対、触れたら「あっ……♡」とか言うタイプだろ……ッ!
それ、俺が持ってるべき属性だろ!!!
「ちなみに……」
そう言いながら、アッシュが腰のタオルを少しだけ、ずらした。
「この辺が空間魔力制御でさ。イリアちゃん、天国見たかったら今夜――」
イリアが、すっと手を掲げる。
「『聖なる御印、顕現せよ。悪しき魂を浄化し――』」
「冗談だって! 冗談!!!」
淡々とした詠唱開始に、アッシュが真顔で全力撤退。そのまま湯へザバァッと沈み込む。
揺れる湯面に、彼の魔術紋が淡く反射して揺らいだ。湯気に浮かぶその白磁のようなうなじが艶やかで、そして何より、めちゃくちゃエロい。
それを間近で見た俺は――
(もうダメだ。掘ってください、お願いします)
ぼんやりと湯に沈みかけていた。
ロイが静かに問いかける。
「そーそー。意外と博識だな、聖騎士サマ」
「騎士団内にも、魔力が伸び悩んで彫る者がいた。俺も、知識だけはある」
「首元やお袖からちょっと見えてるの、気になってましたけど……まさか、全身とは」
「あれあれ? イリアちゃん、オレのことそんなに見てくれてたの?」
三人が会話を交わす中、俺は、息を飲んでいた。
言葉を失っていた。
――いや待て。
ちょっと待てッ!!!
(ドスケベなのは、てめえの身体じゃねえか……っ!!!!!)
肩、胸、腹、背中、腰。
まるで全身を這う呪いのような、幾何学模様の黒い紋様。
神秘と危うさ、緻密さと暴力性――そのすべてが、脳に直接刺さってくる。
(っっっっっべえええええええ!!!! エッッッッッロ!!!!)
エロい。いや、エロすぎる。
性的じゃないのに、エロい。むしろ、性的でないからこそエロい。
見てるだけで股間が熱を持つ。下腹がじんじんする。神秘と背徳が入り混じる、禁断の構造美。なんだこれ、芸術か? チンポの神殿か?
口が乾く。舌が張り付く。
「えっと、それ……魔術の強化のために、彫ってるのか?」
やっとの思いで質問を絞り出すと、アッシュは当然といった顔で頷いた。
「おう。ここが魔力増幅で――」
彼はさらっと、自分の二の腕の紋様をなぞる。
その指が、ゆっくりと胸筋を通って、鎖骨へ。
「この辺が大規模魔術の時の安定化で――」
ごくりと喉が鳴る。
えっ、それ、乳首の上すれすれ……通って……?
「あと……こっちが精密制御用だな」
ひねった身体から見える、背中に回り込む紋様。引き締まった腰に刻まれた流線が、尾骨のあたりで交差していて――
(それ尻まで行ってない!?……尻にまで魔術紋……!? エッッッッッ……!?!?!?!?)
限界がきた。
勃ちそう。
いや、もう7割くらい勃ってる。ていうかギリギリまでタオルで誤魔化してるだけで、完全にフル勃起直前。
(あああああああもう無理!!! お願いだから、それ以上動かないでくれ!!!!!)
説明なんぞ聞こえちゃいない。
タオルの下で、俺の神聖な勇者棒が、ただただ神に祈りを捧げていた。
「それだけ刻むと……自前の魔術回路と干渉しませんか?」
イリアの問いに、アッシュはあっさり答える。
「まあ、フツーは魔力暴走して死ぬな。オレは根性と才能でカバーしたけど」
(さらっと言うなバケモン!!!)
俺の横で、ロイが合点がいったという風に「ああ」と呟いた。
「公衆浴場にあまり来ないのは……それが理由だったのか」
「おうよ~。別にオレはどう見られようと気にしねえけど、癒されに来てる奴を不快にしたら悪ぃからな」
――おうふ。
見た目:◎(エロい)
背徳感:◎ (エロい)
魔術的才能:◎ (すごい)
公共への配慮:◎ (えらい)
なのにチャラい:◎ (すごくエロい)
(なんなんだよ……何属性積めば気が済むんだよお前……ッ!)
魔術紋、性感帯エリア網羅しすぎだろ!!!
あれ絶対、触れたら「あっ……♡」とか言うタイプだろ……ッ!
それ、俺が持ってるべき属性だろ!!!
「ちなみに……」
そう言いながら、アッシュが腰のタオルを少しだけ、ずらした。
「この辺が空間魔力制御でさ。イリアちゃん、天国見たかったら今夜――」
イリアが、すっと手を掲げる。
「『聖なる御印、顕現せよ。悪しき魂を浄化し――』」
「冗談だって! 冗談!!!」
淡々とした詠唱開始に、アッシュが真顔で全力撤退。そのまま湯へザバァッと沈み込む。
揺れる湯面に、彼の魔術紋が淡く反射して揺らいだ。湯気に浮かぶその白磁のようなうなじが艶やかで、そして何より、めちゃくちゃエロい。
それを間近で見た俺は――
(もうダメだ。掘ってください、お願いします)
ぼんやりと湯に沈みかけていた。
30
あなたにおすすめの小説
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
お兄ちゃんができた!!
くものらくえん
BL
ある日お兄ちゃんができた悠は、そのかっこよさに胸を撃ち抜かれた。
お兄ちゃんは律といい、悠を過剰にかわいがる。
「悠くんはえらい子だね。」
「よしよ〜し。悠くん、いい子いい子♡」
「ふふ、かわいいね。」
律のお兄ちゃんな甘さに逃げたり、逃げられなかったりするあまあま義兄弟ラブコメ♡
「お兄ちゃん以外、見ないでね…♡」
ヤンデレ一途兄 律×人見知り純粋弟 悠の純愛ヤンデレラブ。
【BL】男なのになぜかNo.1ホストに懐かれて困ってます
猫足
BL
「俺としとく? えれちゅー」
「いや、するわけないだろ!」
相川優也(25)
主人公。平凡なサラリーマンだったはずが、女友達に連れていかれた【デビルジャム】というホストクラブでスバルと出会ったのが運の尽き。
碧スバル(21)
指名ナンバーワンの美形ホスト。自称博愛主義者。優也に懐いてつきまとう。その真意は今のところ……不明。
「絶対に僕の方が美形なのに、僕以下の女に金払ってどーすんだよ!」
「スバル、お前なにいってんの……?」
冗談?本気?二人の結末は?
美形病みホス×平凡サラリーマンの、友情か愛情かよくわからない日常。
※現在、続編連載再開に向けて、超大幅加筆修正中です。読んでくださっていた皆様にはご迷惑をおかけします。追加シーンがたくさんあるので、少しでも楽しんでいただければ幸いです。
親友が虎視眈々と僕を囲い込む準備をしていた
こたま
BL
西井朔空(さく)は24歳。IT企業で社会人生活を送っていた。朔空には、高校時代の親友で今も交流のある鹿島絢斗(あやと)がいる。大学時代に起業して財を成したイケメンである。賃貸マンションの配管故障のため部屋が水浸しになり使えなくなった日、絢斗に助けを求めると…美形×平凡と思っている美人の社会人ハッピーエンドBLです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
悪役令息に転生したらしいけど、何の悪役令息かわからないから好きにヤリチン生活ガンガンしよう!
ミクリ21 (新)
BL
ヤリチンの江住黒江は刺されて死んで、神を怒らせて悪役令息のクロエ・ユリアスに転生されてしまった………らしい。
らしいというのは、何の悪役令息かわからないからだ。
なので、クロエはヤリチン生活をガンガンいこうと決めたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる