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明神の孫
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「だれかいるのか!」
声がした。
枯れた笹の葉と薄の穂が擦れあう、ざわりざわりとした音は、うたかたの景色そのものである。ふわりとただよう四肢。糸の切れた木偶人形のように、関節がばらばらだ。ちかちかと明滅する意識と、まだ深淵にある体。鬱陶しくもあり、快楽でもある。てんでばらばらの世界。まだあと少しばかり堪能させてくれよ――寝返りをうった、そのときだ。
「そこにいるんだろうが。さっさと出てこいや!」
鼻のあたりを真一文字に叩き斬ってやりたくなるような、うわずった男の声が響く。
はっとして目を開けた。
すでに日は高く昇っていた。かたわらで忠員が太刀の柄に手をかけている。じわりと額に浮いた汗が妙になまなましく、これが夢ではないのだと、通信は思い知った。
音をたてないように体を起こすと、木の幹に隠れ息を殺した。耳を澄ませると、ざくざくという落ち葉を踏みしめる音が、いくつも聞こえてくる。
もしや教経が追ってきたのか――最悪の想像が、頭のうちを駆け巡る。あの男には勝てない。少なくとも、いまのおれでは……通信は震える拳を握りしめた。怖じ気づいていることを忠員に悟らせまいと、なんとか声を絞りだす。
「追っ手か」
「わかりません。ですが」
忠員の指し示す方向を見た。草木のあいだから垣間見える男たちのなかに、白い旗をさしているものがいる。
「源氏方だ」
通信は、ほっと胸をなでおろした。きっと今木の噂を聞きつけて来たに違いない。駆け出そうとする通信を、忠員が羽交い締めにした。
「わたしが行きます。若はここにいてください」
「なんで、白旗だぜ」
「罠かもしれません」
忠員が神妙な面持ちで言った。
そのような回りくどいことをするだろうか、多勢に無勢で――通信の反論を制すように、忠員が小さく首を振る。
「もしわたしが死のうものなら、なにがなんでも逃げて、生きのびて、そのあとで、いつか仇を討ってください」
「あ、忠員」
引きとめる言葉も聞かず、忠員は岩陰からおどりでた。通信は、自分も飛びだしていきたいという気持ちをぐっとこらえて、身を小さくする。
「命は取らないでくれ。このとおり弓も太刀も持っちゃいない」
武具を放りだし両手をあげた忠員を、すぐさま男たちがとりかこんだ。男たちは白旗をさしたものの他に十名ほど。そのうちの一人が忠員を跪かせると、両腕を背に回して締めあげた。
「平次様」
人垣が割れる。あらわれた男の浅葱色の直垂が、はっとするほど目をひいた。
「馬は二頭でお前は一人か」
忠員のたじろぎが伝わってくる。彼らはすでに、通信と忠員が繋いだ駒を見つけているのだ。
「馬は、わたしが二頭ひいてきたんですよ」
すん……と、だれかが鼻をすする。
「おい、嘘言ってんな馬鹿。下っ端がいきがってんじゃねぇ、殺すぞ」
頭のてっぺんにつき抜けるような、しかし喉になにかが詰まっているような、こめかみに響く声で男が喚く。声の様子からすると若そうではある。悪態も、ここまでくれば芸になるのではないかというような独特の調子があった。ひどい罵詈雑言だというのに、なぜか言葉の意味を考えさせない。こざっぱりとしていて嫌味がない。
「ま、隠してるんなら、てめぇの主人だろうが」
背をあずけている木の幹の向こうで、しら、と太刀を引きぬく音がした。忠員を斬ろうとしているにちがいない。通信は太刀の柄に手をかける。
「わたしは源氏方です」
「さあどうだかな。なんせこのあたりは平家の連中がうようよしてっからよ」
男の言葉に、「そうだそうだ」と男たちがはやす。
「愚図で使い物にならねぇ郎等ひとり、さしだしておいて、いまごろ自分はぷかぷか波の上ってのは、ありそうじゃねぇか、なあ」
この男、砂抜きをしていない貝のように不快だ。坂東者は品性に欠けると聞くが、それにしても程度というものがある。男の言葉が自分に対して向けられると、腹の奥がざわりと疼いた。
「自分の郎等がここまで言われて出てこれねぇのかよ、お前の主人は」
そばで聞き耳をたてていることに気がついているのだろう。通信は、男のあおりをなんとか耐えた。忠員が命がけで待てと言った、生きろと言った、その気持ちを踏みにじることに躊躇したからだ。
一度、心を落ちつけようと、大きく息を吸って――。
「ははっ、お前かわいそうだな」
吐くと同時に立ちあがり、力一杯抜き身の太刀を投げつけた。太刀は背の低い雑木の枝を刈りとりながら飛び、跪いた忠員のすぐ脇の地面に突き刺さる。
「撤回しろよ」
通信は、ふんぞり返っている浅葱色の男を睨みつけた。
日に焼けた浅黒い肌に、派手な直垂がよく似あう若武者であった。気の強そうな切れあがった目尻と引き結ばれた薄い唇が印象的で、その相貌には隼のような鋭さがあった。
だが体格はそれほど恵まれていない。全体的に骨ばっていて華奢だ。頭が小さくなで肩で、長い首などは通信が片手でへし折ることができそうである。
こいつには勝てる――通信は値踏みした。
矢をつがえ弓弦を引き絞ると、忠員をかこんでいた男たちが若武者を守るように動く。良い動きをするものだと通信は少し感心した。その隙に忠員が駆け戻ってくる。手にはさきほど通信が投げた抜き身の太刀が握られていた。
「し、死ぬかと思いましたよ」
「まあこれでおれがお前を助けるのは二度目だな」
「若の投げたつけた太刀で――いやいいですよ、もう。じゃあそれで」
若武者は矢を向けられても微動だにしなかった。腕を組み、しばらく考えるように首を捻っていたが、なにを思ったのか郎等たちに武器を納めさせた。矢をつがえたままでいる通信のほうへ歩みよると、顎に手をあていぶか訝しむように目を細めた。
「お前、だれ」
「伊予国の住人、河野四郎通信」
「嘘でしょ?」
名を告げたとたん、若武者がうろたえた。白目がちの剣呑な瞳が揺れ、言葉を探すかのように、口を開けたり閉じたりしている。
相手の反応に通信は満足した。坂東にも通信の名が知れ渡っているということだろう。つがえていた矢を空穂にしまい、尊大にふんぞりかえった。
「うわ、本当にいやがった」
「おう、恐れおののいたのか、田舎者」
「ひくわぁ」
通信の挑発などまるで意に介さず、若武者が表情を歪める。
「おれ、ぜってぇ親父だけは敵にまわしたくねぇわ」
ため息まじりに言って両肩を落とすと、通信に、「ついてこい」と顎で促した。
若武者は郎等どもがひいてきたかわらげ河原毛の馬に跨がると、なにも言わずに駒を進めた。
郎等たちが手際よく通信と忠員の馬もひいてきて騎乗を手伝った。さきほどまでの態度とはうって変わって、丁寧な物腰だ。
しばらくすると田畑の広がる開けた土地に出た。見晴らしの良い小道を常足で行く。
「相模国の住人、梶原平三が次男、梶原平次景高」
そっぽを向き、突き出した口先だけを動かして名乗る様子は、さながら餌をついばむ鶏のようだった。つんと尖った鼻先と頬が、冷たい風に晒されて赤く色づいている。
「梶原?」
「若、若」
慌てたように忠員が通信の馬の手綱を揺する。
「鎌倉より平家追討のために、西海五か国に遣わされた惣追捕使のうちのお一人です」
「土肥殿ではなく」
「もう一人のほうの」
「いまから貴殿の父上に会えばいいのか」
「いや、親父はもっとうしろにいる。親父たちは淡路をかたづけて、播磨の国衙に立ち寄ってんのさ」
景高がちらりと背後に視線を向ける。通信は緒方との会話を思いだしていた。なるほど、淡路の平家方を一掃したのは彼らだったのか。
「親父が今木城の噂をきいて、ありゃあ負けるから、残党がいたら拾ってこい! って、おれを先に走らせたんだわ。だいたいこのあたりにいるだろうってさ。親父は昔から、そういうの見つけるの得意なんだわね」
やれ膝が痛ぇ、肩があがらねぇってうるせぇんだよ。自分じゃめっきり動かねぇからよ――そう悪態をつく景高の横顔はどこか誇らしげであった。
「四郎は西海戦線の源氏の大将、みかわどの三河殿の所に連れてくからよ」
「四郎って」
随分と軽く扱われたものだと通信は呆れた。しかし、その気安さは、こそばゆくもある。通信のかたわらで忠員がぽかんと口を開けていた。
景高は見た目から推測するに二十歳そこそこだろう。しかし坂東武者のなかでは、それなりの立場にあるのかもしれない。あるいは調子に乗った田舎者が分別もわきまえずにいるだけだ。そうおのれに言い聞かせた。これでいよいよ源氏の軍と合流できるのだ。
源氏軍には舟が足りていないという。それに彼らは舟の扱いにも慣れていないと聞くから、重用されるのはまちがいないはずだ。通信は自然と昂揚した。
「しっかし、きったねぇ格好してんなあ。臭ぇぞ」
指をさしてげらげらと笑う景高に、通信は思い切りいやな顔をして見せた。
声がした。
枯れた笹の葉と薄の穂が擦れあう、ざわりざわりとした音は、うたかたの景色そのものである。ふわりとただよう四肢。糸の切れた木偶人形のように、関節がばらばらだ。ちかちかと明滅する意識と、まだ深淵にある体。鬱陶しくもあり、快楽でもある。てんでばらばらの世界。まだあと少しばかり堪能させてくれよ――寝返りをうった、そのときだ。
「そこにいるんだろうが。さっさと出てこいや!」
鼻のあたりを真一文字に叩き斬ってやりたくなるような、うわずった男の声が響く。
はっとして目を開けた。
すでに日は高く昇っていた。かたわらで忠員が太刀の柄に手をかけている。じわりと額に浮いた汗が妙になまなましく、これが夢ではないのだと、通信は思い知った。
音をたてないように体を起こすと、木の幹に隠れ息を殺した。耳を澄ませると、ざくざくという落ち葉を踏みしめる音が、いくつも聞こえてくる。
もしや教経が追ってきたのか――最悪の想像が、頭のうちを駆け巡る。あの男には勝てない。少なくとも、いまのおれでは……通信は震える拳を握りしめた。怖じ気づいていることを忠員に悟らせまいと、なんとか声を絞りだす。
「追っ手か」
「わかりません。ですが」
忠員の指し示す方向を見た。草木のあいだから垣間見える男たちのなかに、白い旗をさしているものがいる。
「源氏方だ」
通信は、ほっと胸をなでおろした。きっと今木の噂を聞きつけて来たに違いない。駆け出そうとする通信を、忠員が羽交い締めにした。
「わたしが行きます。若はここにいてください」
「なんで、白旗だぜ」
「罠かもしれません」
忠員が神妙な面持ちで言った。
そのような回りくどいことをするだろうか、多勢に無勢で――通信の反論を制すように、忠員が小さく首を振る。
「もしわたしが死のうものなら、なにがなんでも逃げて、生きのびて、そのあとで、いつか仇を討ってください」
「あ、忠員」
引きとめる言葉も聞かず、忠員は岩陰からおどりでた。通信は、自分も飛びだしていきたいという気持ちをぐっとこらえて、身を小さくする。
「命は取らないでくれ。このとおり弓も太刀も持っちゃいない」
武具を放りだし両手をあげた忠員を、すぐさま男たちがとりかこんだ。男たちは白旗をさしたものの他に十名ほど。そのうちの一人が忠員を跪かせると、両腕を背に回して締めあげた。
「平次様」
人垣が割れる。あらわれた男の浅葱色の直垂が、はっとするほど目をひいた。
「馬は二頭でお前は一人か」
忠員のたじろぎが伝わってくる。彼らはすでに、通信と忠員が繋いだ駒を見つけているのだ。
「馬は、わたしが二頭ひいてきたんですよ」
すん……と、だれかが鼻をすする。
「おい、嘘言ってんな馬鹿。下っ端がいきがってんじゃねぇ、殺すぞ」
頭のてっぺんにつき抜けるような、しかし喉になにかが詰まっているような、こめかみに響く声で男が喚く。声の様子からすると若そうではある。悪態も、ここまでくれば芸になるのではないかというような独特の調子があった。ひどい罵詈雑言だというのに、なぜか言葉の意味を考えさせない。こざっぱりとしていて嫌味がない。
「ま、隠してるんなら、てめぇの主人だろうが」
背をあずけている木の幹の向こうで、しら、と太刀を引きぬく音がした。忠員を斬ろうとしているにちがいない。通信は太刀の柄に手をかける。
「わたしは源氏方です」
「さあどうだかな。なんせこのあたりは平家の連中がうようよしてっからよ」
男の言葉に、「そうだそうだ」と男たちがはやす。
「愚図で使い物にならねぇ郎等ひとり、さしだしておいて、いまごろ自分はぷかぷか波の上ってのは、ありそうじゃねぇか、なあ」
この男、砂抜きをしていない貝のように不快だ。坂東者は品性に欠けると聞くが、それにしても程度というものがある。男の言葉が自分に対して向けられると、腹の奥がざわりと疼いた。
「自分の郎等がここまで言われて出てこれねぇのかよ、お前の主人は」
そばで聞き耳をたてていることに気がついているのだろう。通信は、男のあおりをなんとか耐えた。忠員が命がけで待てと言った、生きろと言った、その気持ちを踏みにじることに躊躇したからだ。
一度、心を落ちつけようと、大きく息を吸って――。
「ははっ、お前かわいそうだな」
吐くと同時に立ちあがり、力一杯抜き身の太刀を投げつけた。太刀は背の低い雑木の枝を刈りとりながら飛び、跪いた忠員のすぐ脇の地面に突き刺さる。
「撤回しろよ」
通信は、ふんぞり返っている浅葱色の男を睨みつけた。
日に焼けた浅黒い肌に、派手な直垂がよく似あう若武者であった。気の強そうな切れあがった目尻と引き結ばれた薄い唇が印象的で、その相貌には隼のような鋭さがあった。
だが体格はそれほど恵まれていない。全体的に骨ばっていて華奢だ。頭が小さくなで肩で、長い首などは通信が片手でへし折ることができそうである。
こいつには勝てる――通信は値踏みした。
矢をつがえ弓弦を引き絞ると、忠員をかこんでいた男たちが若武者を守るように動く。良い動きをするものだと通信は少し感心した。その隙に忠員が駆け戻ってくる。手にはさきほど通信が投げた抜き身の太刀が握られていた。
「し、死ぬかと思いましたよ」
「まあこれでおれがお前を助けるのは二度目だな」
「若の投げたつけた太刀で――いやいいですよ、もう。じゃあそれで」
若武者は矢を向けられても微動だにしなかった。腕を組み、しばらく考えるように首を捻っていたが、なにを思ったのか郎等たちに武器を納めさせた。矢をつがえたままでいる通信のほうへ歩みよると、顎に手をあていぶか訝しむように目を細めた。
「お前、だれ」
「伊予国の住人、河野四郎通信」
「嘘でしょ?」
名を告げたとたん、若武者がうろたえた。白目がちの剣呑な瞳が揺れ、言葉を探すかのように、口を開けたり閉じたりしている。
相手の反応に通信は満足した。坂東にも通信の名が知れ渡っているということだろう。つがえていた矢を空穂にしまい、尊大にふんぞりかえった。
「うわ、本当にいやがった」
「おう、恐れおののいたのか、田舎者」
「ひくわぁ」
通信の挑発などまるで意に介さず、若武者が表情を歪める。
「おれ、ぜってぇ親父だけは敵にまわしたくねぇわ」
ため息まじりに言って両肩を落とすと、通信に、「ついてこい」と顎で促した。
若武者は郎等どもがひいてきたかわらげ河原毛の馬に跨がると、なにも言わずに駒を進めた。
郎等たちが手際よく通信と忠員の馬もひいてきて騎乗を手伝った。さきほどまでの態度とはうって変わって、丁寧な物腰だ。
しばらくすると田畑の広がる開けた土地に出た。見晴らしの良い小道を常足で行く。
「相模国の住人、梶原平三が次男、梶原平次景高」
そっぽを向き、突き出した口先だけを動かして名乗る様子は、さながら餌をついばむ鶏のようだった。つんと尖った鼻先と頬が、冷たい風に晒されて赤く色づいている。
「梶原?」
「若、若」
慌てたように忠員が通信の馬の手綱を揺する。
「鎌倉より平家追討のために、西海五か国に遣わされた惣追捕使のうちのお一人です」
「土肥殿ではなく」
「もう一人のほうの」
「いまから貴殿の父上に会えばいいのか」
「いや、親父はもっとうしろにいる。親父たちは淡路をかたづけて、播磨の国衙に立ち寄ってんのさ」
景高がちらりと背後に視線を向ける。通信は緒方との会話を思いだしていた。なるほど、淡路の平家方を一掃したのは彼らだったのか。
「親父が今木城の噂をきいて、ありゃあ負けるから、残党がいたら拾ってこい! って、おれを先に走らせたんだわ。だいたいこのあたりにいるだろうってさ。親父は昔から、そういうの見つけるの得意なんだわね」
やれ膝が痛ぇ、肩があがらねぇってうるせぇんだよ。自分じゃめっきり動かねぇからよ――そう悪態をつく景高の横顔はどこか誇らしげであった。
「四郎は西海戦線の源氏の大将、みかわどの三河殿の所に連れてくからよ」
「四郎って」
随分と軽く扱われたものだと通信は呆れた。しかし、その気安さは、こそばゆくもある。通信のかたわらで忠員がぽかんと口を開けていた。
景高は見た目から推測するに二十歳そこそこだろう。しかし坂東武者のなかでは、それなりの立場にあるのかもしれない。あるいは調子に乗った田舎者が分別もわきまえずにいるだけだ。そうおのれに言い聞かせた。これでいよいよ源氏の軍と合流できるのだ。
源氏軍には舟が足りていないという。それに彼らは舟の扱いにも慣れていないと聞くから、重用されるのはまちがいないはずだ。通信は自然と昂揚した。
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