【完結】『続・聖パラダイス病院』(作品260123)

菊池昭仁

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入院10日目

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 術後3時間は絶対安静だと言われ、左腕でカラダを支えたり、重い物を持つことは厳禁された。


 「狸小路さん、シャントを作ったら何かのアクシデントに遭遇した時には頭とシャントを庇って下さいね」

 以前は頭とタマキンだったが今度は左腕も守らなければいけない。
 腕がもう1本欲しいと思った。


 人間には三大欲求がある。
 食欲,睡眠欲、性欲がそれだ。
 つまり生存欲求と生命の継承欲求である。
 この病院は食事が良かった。
 タッチパネルで食事のメニューを選ぶと好きな物が調理され、それを犬型ロボットのパトラッシュが運んで来てくれる。
 何でパトラッシュがロボットかと言うと、ネロと一緒に天国に行っちゃったからである。
 鰻重でも豚骨ラーメンでもハリケーン・ゲッツのラムレーズンアイスでもカロリーと塩、糖分を症状に合わせて調整してくれるのだ。
 だからストレスにならない。
 医食同源なのである。
 食事は味覚だけでなく、熱い冷たいや食感も大切だ。
 食べる喜びは生きる喜びである。
 まあ病気になると食欲は減退するから食欲があるという事は病気ではないということでもあるのだが。

 眠る事も大切だ。悩みや痛み、苦しみがあると眠る事が出来なくなる。
 このパラダイス病院では浅田真央ちゃんや大谷翔平が寝ているマットでキングサイズ。
 こっそり彼女を連れ込むことも可能だ。 
 
 そして性欲。これはデーモン病院でも御法度である。
 もちろんこのパラダイス病院でも流石にナースや女医さんにエッチなことを言っただけでも筋弛緩剤を注射されてしまう。
 だがデリヘルは黙認され、たまにAVのロケにも使われていた。
 まさにパラダイスであった。
 おかげでこのパラダイス病院の待遇は世界一であった。
 病院経営が行き詰まる昨今、パラダイス病院は黒字であり、安定経営であった。
 つまり硬いことは言わない病院なのである。
 それにより患者の治癒率は高く、ベッドの回転も良かった。
 回転とは稼働率の事であり、昭和に流行ったラブホテルの回転ベッドの事ではない事は一応申し添えておく。
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