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入院58日目
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看護師長に文句を言った。
「同じ入院費を払っているのになんでボケ老人は室内犬のマルチーズみたいにナースと長話しをしてチンコまで拭いてもらって手厚い看護なのに俺はお尻もオッパイも触らせてもらえず外で放し飼いなんだよ!
老人虐待、憲法で保障されている基本的人権の尊重に違反しているんじゃねえのか?」
「狸小路さんのおかげで私たちナースは大助かりよ。いつもありがとうございます。
これ、お礼のパンツです。
どうぞ」
「これが憧れの看護師長のパンティ⁈」
早速広げて匂いを嗅ごうとすると、
「看護師長さんのパンツってズロースなの?」
「それは先日退院したトメさんの忘れ物。こちらで処分して下さいって仰るから狸小路さんにプレゼントします。
よくウンチを漏らすおばあちゃんだったけどちゃんと洗濯してあるから大丈夫よ」
「こんなのイラン!、テヘラン空爆反対!」
私は看護師長にズロースを突き返した。
「あらもったいない。もったいないお化けが出るわよ」
でもキャバクラだって1時間4,000円。誰が担当になるかは店側の判断になる。
でも指名料を出せば⁈
「なら看護師長、瑠璃子さんを俺の専属にしてよ」
「ごめんなさいねー、ウチは病院だから指名は出来ないの」
「チッ」
私は舌打ちをした。
家に帰りたくない爺さんは意外にも多い。
家に帰ってもやることがないからだ。
ここでは上げ膳据え膳、おまけに美人ナースが色々と世話を焼いてくれる。
シワくちゃの口うるさい同居人(女房)がいて、家を出て行った子供たちや孫も寄りつかない。ただ毎日テレビを見て女房が嫌な顔をして下の世話をするだけの生活。
「よくもこんなに出るわねえ、汚いウンチが」
早くお迎えが来るようにと、塩マシマシ塩バター山盛りラーメンやジャンボシュークリーム、豚の角煮やニャンタッキーフライドチキンのチキンバーレルなどの塩分糖分脂分の多い食事を食わされる。
私の向かえの爺さんも明日で退院である。
いつも独り言で愚痴を呟いている。
「チクショー」
「ふざけんな」
でも美人ナースにはいい爺さんでいたいから、
「いつもありがとうございます」
と、ポメラニアンのようにしおらしい。
「飯を食って寝て血を取られてインスリンを注射されるだけの入院生活」
「明日退院で良かったですね?」
「それでもここがいいよ、家には帰りたくねえ」
私は思う、
「爺さん、そうなったのも全部アンタのせいなんだよ。タバコを一日に二箱も吸い、毎日泥酔するほど酒を飲み暴飲暴食。奥さんを労うこともなく家政婦のようにこき使って来た結果なんだよ」
と。
そして私もこの爺さんと同じだった。
だから家族も離れて行き、体もボロボロに壊れた。
自業自得である。
蒔いた種の実しかならない。
渋柿の種を蒔いても甘いシャインマスカットは実らないのである。
「同じ入院費を払っているのになんでボケ老人は室内犬のマルチーズみたいにナースと長話しをしてチンコまで拭いてもらって手厚い看護なのに俺はお尻もオッパイも触らせてもらえず外で放し飼いなんだよ!
老人虐待、憲法で保障されている基本的人権の尊重に違反しているんじゃねえのか?」
「狸小路さんのおかげで私たちナースは大助かりよ。いつもありがとうございます。
これ、お礼のパンツです。
どうぞ」
「これが憧れの看護師長のパンティ⁈」
早速広げて匂いを嗅ごうとすると、
「看護師長さんのパンツってズロースなの?」
「それは先日退院したトメさんの忘れ物。こちらで処分して下さいって仰るから狸小路さんにプレゼントします。
よくウンチを漏らすおばあちゃんだったけどちゃんと洗濯してあるから大丈夫よ」
「こんなのイラン!、テヘラン空爆反対!」
私は看護師長にズロースを突き返した。
「あらもったいない。もったいないお化けが出るわよ」
でもキャバクラだって1時間4,000円。誰が担当になるかは店側の判断になる。
でも指名料を出せば⁈
「なら看護師長、瑠璃子さんを俺の専属にしてよ」
「ごめんなさいねー、ウチは病院だから指名は出来ないの」
「チッ」
私は舌打ちをした。
家に帰りたくない爺さんは意外にも多い。
家に帰ってもやることがないからだ。
ここでは上げ膳据え膳、おまけに美人ナースが色々と世話を焼いてくれる。
シワくちゃの口うるさい同居人(女房)がいて、家を出て行った子供たちや孫も寄りつかない。ただ毎日テレビを見て女房が嫌な顔をして下の世話をするだけの生活。
「よくもこんなに出るわねえ、汚いウンチが」
早くお迎えが来るようにと、塩マシマシ塩バター山盛りラーメンやジャンボシュークリーム、豚の角煮やニャンタッキーフライドチキンのチキンバーレルなどの塩分糖分脂分の多い食事を食わされる。
私の向かえの爺さんも明日で退院である。
いつも独り言で愚痴を呟いている。
「チクショー」
「ふざけんな」
でも美人ナースにはいい爺さんでいたいから、
「いつもありがとうございます」
と、ポメラニアンのようにしおらしい。
「飯を食って寝て血を取られてインスリンを注射されるだけの入院生活」
「明日退院で良かったですね?」
「それでもここがいいよ、家には帰りたくねえ」
私は思う、
「爺さん、そうなったのも全部アンタのせいなんだよ。タバコを一日に二箱も吸い、毎日泥酔するほど酒を飲み暴飲暴食。奥さんを労うこともなく家政婦のようにこき使って来た結果なんだよ」
と。
そして私もこの爺さんと同じだった。
だから家族も離れて行き、体もボロボロに壊れた。
自業自得である。
蒔いた種の実しかならない。
渋柿の種を蒔いても甘いシャインマスカットは実らないのである。
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