60 / 61
入院60日目
しおりを挟む
透析がある日はシャワーには入っちゃダメ。
だから火、木、土が私のシャワータイムの日である。
出来れば朝イチで浴びたい。
水虫やインキンタムシのジジババが、チンコや黒アワビ、ウンチの着いたケツを洗う前に使いたいからだ。
シャワーの予約をしようとナース・ステーションに向かって歩いていると、介護士の海老名さんと会った。
彼女はいつも明るくやさしい。
どんどん綺麗になって行く。
(彼氏、出来たな?)
そんな彼女だが妊娠中に病を患い、3ヶ月の絶対安静の面会謝絶の凄まじい体験をし、息子さんは無事生むことは出来たが、たった2歳の歩き始めた一番可愛いい盛りで天国に旅立ってしまったという。
以前、泣きながらそれを話してくれた海老名さんに私も胸を撃たれた。
やはり人は何らかの人には言えない、言いたくない悲しみを抱いて生きているようだ。
「狸小路さん、シャワー予約してありますからどうぞ」
「何でわかったの? 今それを言いに行くところだったんだよ」
「何となく、シャワー浴びたいだろうなあと思って。
背中流してあげましょうか?」
流石に、
「オチンチンも洗って」
なんて海老名さんにはお尻が裂けても言えない。
(クソ! ボケ老人になりてえ。
そうすればチンコも丁寧に洗ってもらえて、ドサクサに紛れてお触りもできるのに)
「あらあら、どうしたの? こんなにカチンコチンになっちゃって。うふ、かわいい」
妄想が止まらない。
今日の昼間の担当ナースは梓さんだった。
ショートヘアのチャーミングで仕事が丁寧な美人である。
「私.夏川さんと看護学校の同級生なんです。
私は大学を中退してからなので、年齢は2歳上なんですけどね」
「そうなんだ? 大学では何を専攻していたの?」
「体育大学でバスケをやっていました」
「すごいね? スラムダンクじゃん!」
「大したことないですよ」
と謙遜することろがまたいい。Good!
屈託なく笑う彼女。
「どうして看護師さんになったの?」
「おばあちゃんが入院している時の看護師さんのお仕事に感動したからです」
この質問をして即答できるナースは優秀な人が多い。
看護師になった目的が明確だからだ。
だからブレない。
「夏川さんと梓さんは同じ匂いがする。
ふたりにはいつも五月のやさしい風が吹いている」
「ありがとうございます」
人生で大切なことは、
「何の為にそれをするのか」だ。
私は気分が良くなり、久しぶりに屋上にやって来た。
そこに寂しそうにタバコを吸う妙がいた。
だから火、木、土が私のシャワータイムの日である。
出来れば朝イチで浴びたい。
水虫やインキンタムシのジジババが、チンコや黒アワビ、ウンチの着いたケツを洗う前に使いたいからだ。
シャワーの予約をしようとナース・ステーションに向かって歩いていると、介護士の海老名さんと会った。
彼女はいつも明るくやさしい。
どんどん綺麗になって行く。
(彼氏、出来たな?)
そんな彼女だが妊娠中に病を患い、3ヶ月の絶対安静の面会謝絶の凄まじい体験をし、息子さんは無事生むことは出来たが、たった2歳の歩き始めた一番可愛いい盛りで天国に旅立ってしまったという。
以前、泣きながらそれを話してくれた海老名さんに私も胸を撃たれた。
やはり人は何らかの人には言えない、言いたくない悲しみを抱いて生きているようだ。
「狸小路さん、シャワー予約してありますからどうぞ」
「何でわかったの? 今それを言いに行くところだったんだよ」
「何となく、シャワー浴びたいだろうなあと思って。
背中流してあげましょうか?」
流石に、
「オチンチンも洗って」
なんて海老名さんにはお尻が裂けても言えない。
(クソ! ボケ老人になりてえ。
そうすればチンコも丁寧に洗ってもらえて、ドサクサに紛れてお触りもできるのに)
「あらあら、どうしたの? こんなにカチンコチンになっちゃって。うふ、かわいい」
妄想が止まらない。
今日の昼間の担当ナースは梓さんだった。
ショートヘアのチャーミングで仕事が丁寧な美人である。
「私.夏川さんと看護学校の同級生なんです。
私は大学を中退してからなので、年齢は2歳上なんですけどね」
「そうなんだ? 大学では何を専攻していたの?」
「体育大学でバスケをやっていました」
「すごいね? スラムダンクじゃん!」
「大したことないですよ」
と謙遜することろがまたいい。Good!
屈託なく笑う彼女。
「どうして看護師さんになったの?」
「おばあちゃんが入院している時の看護師さんのお仕事に感動したからです」
この質問をして即答できるナースは優秀な人が多い。
看護師になった目的が明確だからだ。
だからブレない。
「夏川さんと梓さんは同じ匂いがする。
ふたりにはいつも五月のやさしい風が吹いている」
「ありがとうございます」
人生で大切なことは、
「何の為にそれをするのか」だ。
私は気分が良くなり、久しぶりに屋上にやって来た。
そこに寂しそうにタバコを吸う妙がいた。
1
あなたにおすすめの小説
月弥総合病院
御月様(旧名 僕君☽☽︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
アレンジ可シチュボ等のフリー台本集77選
上津英
大衆娯楽
シチュエーションボイス等のフリー台本集です。女性向けで書いていますが、男性向けでの使用も可です。
一人用の短い恋愛系中心。
【利用規約】
・一人称・語尾・方言・男女逆転などのアレンジはご自由に。
・シチュボ以外にもASMR・ボイスドラマ・朗読・配信・声劇にどうぞお使いください。
・個人の使用報告は不要ですが、クレジットの表記はお願い致します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる