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第8話
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「今夜はレイモンド様と待ちに待ったお夜伽の日。長かったー。
お食事してお酒飲んで、それからそれから、ああしてこうして、こんなことやあんなこともしちゃって。うふっ
もうー、ヤダヤダ~!
今日のランジェリーはこれにしちゃおーっと。
このフリフリ、レースたっぷりシルクのパンティと、本当はいらないお揃いのブラ。
メロンパンを2つ入れてっと、ルンルン!
香水はDior の『Rose de rose』にしようかなあー?
だってわたくし、「薔薇の中の薔薇」ですもの。オーッホッホッホッ」
その日、私はいつものようにローレライと午後の紅茶を楽しんでいた。
「サファイア、このアールグレイのシフォンケーキには生クリームをたっぷりとかけて食べると美味しいわよ。やってごらんなさい」
「ありがとうローレライ。
うん、とってもおいしい! まるでオッパイが落ちちゃいそう!」
「それをいうなら「ほっぺ」でしょう? そんな貧乳じゃ落ちないわよ。あはははは」
(誰も貧乳なんていってねえぞコラ! ローレライ!)
サファイアは一瞬カチンと来たが今日は男爵とのエッチの日。冷静でいられた。
なにしろ今夜はレイモンドと、47日ぶりの「合体」の日。
多少のことは気にしない、気にしない。
ローレライは東郷青児の絵のように、優雅に紅茶を楽しんでいた。
「サファイア、なんだか今日はとっても楽しそうね? 何かいいことでもあるの?」
おっとヤバイヤバイ。うっかりしゃべっちゃうところだった。
ごめんね、ローレライ。私はあなたも好きだけど、やっぱり私はレイモンド様が好きなの。
すっかりバイ・セクシャルにされちゃったけど、私は男性が好き。
「だって今日はとってもいいお天気でしょう? なんだかワクワクしちゃうんだもん」
「今日はとってもいいお天気ですものね? 悲しいくらいにいいお天気・・・。
どう? お紅茶のお替りは?」
「ありがとう、もう沢山。
あれ、なんだか眠い。とても眠、い・・・。
疲れて、んの、か、な? 私・・・」
サファイアの手からウエッジウッドのティーカップが滑り落ち、大理石の床に砕け散った。
崩れ落ちそうになったサファイアのカラダを抱きとめるローレライ。
「ごめんなさいねサファイア。
私も女ですもの、あなたの恋する気持ちはわかるわ。
でもね? 女だから許せないの。あなたとレイモンドが愛し合うことが。
レイモンドもサファイアも、私の物よ・・・」
サファイアが目を覚ましたのは自分のベッドの上だった。
「あれれ? 私いつの間に寝ちゃったんだろう。
えっ? 今何時!
大変、もうこんな時間!」
時計はすでに真夜中の3時を過ぎていた。
サファイアはレイモンド卿の寝室へと駆けて行った。
「どうしよう! せっかくのお夜伽の日なのに!
寝過ごすなんて最悪! バカバカ! 私のバカ!」
レイモンド卿の寝室に着くと、サファイアは静かにドアを開けた。
「遅くなりました~、レイモン、ド、さま・・・」
するとそこにはとんでもない愛の営みが展開されていた。
なんとそこにはアンドレとレイモンド卿の男性同士の営みがなされていたからだ。
美しいアドニスのようなアンドレの肉体と、レイモンド卿の鋼のような肉体。
レズビアンとは違う、甘美で麗しい男性同士の行為。BL。
「おお、私のアンドレ。よいぞ、あの巨乳たちとは比べ物にならん締まり具合だ!」
「レ、レイモンド様。よろしいのですか? 今日は、あの貧乳、サファイア様と、まぐわう日、なのでは?」
「すておけ、すておけ。時間になっても来ぬあやつめが悪いのだ。
どうだアンドレ? こちらの方の具合は?」
「レイモンド様、もう、我慢が・・・。あうっ!」
「私も、そろそろ来ておるぞ! アンドレーっ!」
サファイアは初めて見てしまった。
愛し合うゲイ同士の生々しい現場を。
「ああ綺麗。なんて美しいのかしら? 美しい男同士が愛し合う姿って・・・」
サファイアはその場にヘナヘナと座り込んでしまい、呆然とその光景を眺めていた。
自分の敏感なところに手を触れながら。
お食事してお酒飲んで、それからそれから、ああしてこうして、こんなことやあんなこともしちゃって。うふっ
もうー、ヤダヤダ~!
今日のランジェリーはこれにしちゃおーっと。
このフリフリ、レースたっぷりシルクのパンティと、本当はいらないお揃いのブラ。
メロンパンを2つ入れてっと、ルンルン!
香水はDior の『Rose de rose』にしようかなあー?
だってわたくし、「薔薇の中の薔薇」ですもの。オーッホッホッホッ」
その日、私はいつものようにローレライと午後の紅茶を楽しんでいた。
「サファイア、このアールグレイのシフォンケーキには生クリームをたっぷりとかけて食べると美味しいわよ。やってごらんなさい」
「ありがとうローレライ。
うん、とってもおいしい! まるでオッパイが落ちちゃいそう!」
「それをいうなら「ほっぺ」でしょう? そんな貧乳じゃ落ちないわよ。あはははは」
(誰も貧乳なんていってねえぞコラ! ローレライ!)
サファイアは一瞬カチンと来たが今日は男爵とのエッチの日。冷静でいられた。
なにしろ今夜はレイモンドと、47日ぶりの「合体」の日。
多少のことは気にしない、気にしない。
ローレライは東郷青児の絵のように、優雅に紅茶を楽しんでいた。
「サファイア、なんだか今日はとっても楽しそうね? 何かいいことでもあるの?」
おっとヤバイヤバイ。うっかりしゃべっちゃうところだった。
ごめんね、ローレライ。私はあなたも好きだけど、やっぱり私はレイモンド様が好きなの。
すっかりバイ・セクシャルにされちゃったけど、私は男性が好き。
「だって今日はとってもいいお天気でしょう? なんだかワクワクしちゃうんだもん」
「今日はとってもいいお天気ですものね? 悲しいくらいにいいお天気・・・。
どう? お紅茶のお替りは?」
「ありがとう、もう沢山。
あれ、なんだか眠い。とても眠、い・・・。
疲れて、んの、か、な? 私・・・」
サファイアの手からウエッジウッドのティーカップが滑り落ち、大理石の床に砕け散った。
崩れ落ちそうになったサファイアのカラダを抱きとめるローレライ。
「ごめんなさいねサファイア。
私も女ですもの、あなたの恋する気持ちはわかるわ。
でもね? 女だから許せないの。あなたとレイモンドが愛し合うことが。
レイモンドもサファイアも、私の物よ・・・」
サファイアが目を覚ましたのは自分のベッドの上だった。
「あれれ? 私いつの間に寝ちゃったんだろう。
えっ? 今何時!
大変、もうこんな時間!」
時計はすでに真夜中の3時を過ぎていた。
サファイアはレイモンド卿の寝室へと駆けて行った。
「どうしよう! せっかくのお夜伽の日なのに!
寝過ごすなんて最悪! バカバカ! 私のバカ!」
レイモンド卿の寝室に着くと、サファイアは静かにドアを開けた。
「遅くなりました~、レイモン、ド、さま・・・」
するとそこにはとんでもない愛の営みが展開されていた。
なんとそこにはアンドレとレイモンド卿の男性同士の営みがなされていたからだ。
美しいアドニスのようなアンドレの肉体と、レイモンド卿の鋼のような肉体。
レズビアンとは違う、甘美で麗しい男性同士の行為。BL。
「おお、私のアンドレ。よいぞ、あの巨乳たちとは比べ物にならん締まり具合だ!」
「レ、レイモンド様。よろしいのですか? 今日は、あの貧乳、サファイア様と、まぐわう日、なのでは?」
「すておけ、すておけ。時間になっても来ぬあやつめが悪いのだ。
どうだアンドレ? こちらの方の具合は?」
「レイモンド様、もう、我慢が・・・。あうっ!」
「私も、そろそろ来ておるぞ! アンドレーっ!」
サファイアは初めて見てしまった。
愛し合うゲイ同士の生々しい現場を。
「ああ綺麗。なんて美しいのかしら? 美しい男同士が愛し合う姿って・・・」
サファイアはその場にヘナヘナと座り込んでしまい、呆然とその光景を眺めていた。
自分の敏感なところに手を触れながら。
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