私は異世界で平凡な生活がしたい

栗林柴乃

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第1章 私異世界転生しました

第9話 パーティメンバー行方不明

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 私はいつもと同じように宿をでた、でもその心は楽しくて仕方がなかった。
 初めてのパーティでの仕事ということもあり、私は心をウキウキさせながらギルドに向かった。

 だけどギルドにつくとそこは慌ただしくて大変なことになっていた、ギルドスタッフやハンターたちは大慌てだった。
 ちょっと耳を傾けると私でもやばいことが分かってきた。

「おい!早く捜索隊をだせ!まだこの近くにいるかもしれん!」
「各ギルドおよび検問所に連絡!」
「何がなんでも探し出せ!ハンターをさらったことを思い知らせてやれ!」

 どうやらハンターが誘拐されたらしい、でもこんな街でハンターの誘拐というのはおかしい、それになぜハンターなのかもわからなかった・・・。
 ハンターは各自で武術をやっているので捕まえるのは大変なはずなのに・・・。
 そうなことを思いながらうろちょろしているとシスイたちを見つけた、だが彼らは浮かない顔をしていた。
 私がゆっくり近づいていくとシスイが私に気づき近づいてきた、そして申し訳なさそうな顔でこっちを見てきて、話し始めた。

「すまない、今日の狩りは中止だ」
「え?一体何があったの?」
「・・・アイカが・・・誘拐された・・・」
「・・・え?」

 私は彼の言っていることに疑いを感じたが、周りを見ていてこれは冗談ではないと感じた、私はシスイたちが座っていたテーブルに座った。
 エルとノエルも落ち込んだ顔をしていて、反応が薄かった。たぶんすごい衝撃を覚えているのだろう。

「それで私たちは探しに行かないの?」
「行きたいけど・・・いけないんだ」

 エルがすごい悲しい顔で話し始めた。そのあとにシスイが説明してくれた。

「こういう誘拐とかの時はハンターランクがC以上のものじゃないとダメなんだ、もし俺たちみたいな素人が行って犠牲を増やさないために・・・」
 それを聞いた私は理解はできた。

 未熟なものを行かして犠牲を増やしたくないというギルド側の配慮だろう、人質の人数が増えるだけ、助けるほうもやりにくくなるのはわかっている。
 だけど・・・私はそんなことで諦めたくないし、あきらめる必要がない。

 何せ私には人並み以上の能力があるのだから・・・。

 シスイたちはギルドで待機しているということなので私は常設依頼をするふりをギルドを出た、そのまま初心者が行く森に向かい考えた。

(ほぼ確実に複数による犯行だということは確定、1人でできるはずがないし)

 私はいろいろ考えたが1つだけおかしな点があることに気が付いた、アイカは火の魔法が使える魔術師。
 そんなハンターを拉致するのは大変なことではないだろうか・・・。
 つまり最悪身内の犯行ということもありうることだということだ・・・。

 といってももう手段は決まっているし、その準備もしないといけないが。まずは場所を特定しないといけない。
 のでここはナノに頼ることにした。

「ナノ!いるんでしょ!」
『はいはい、いますよ』
 
 ナノは私の目の前に急に姿を現した、

「ナノ調べて欲しいことがあるんだけど」
『アイカさんの居場所ですよね』
「話が早いじゃない」
『もうすでに場所はわかっていますよ、案内しましょうか』
「頼んでいい?それと・・・」
 
 私はナノにあるものを用意を頼んだ、瞬間にナノ聞き返してきた。

『本当によろしいですか?』
「何を今更言ってるのよ、今回は緊急事態だから仕方がなくよ、それにさらった連中は全員殺すから問題ないわよ」
『わかりました、では鞄の中に入れておきます、それでここがその場所なのですが・・・』

 その場所を見て私は固まった・・・というかなぜそこに?と叫びたいところだった。

「え?そこって・・・」
『頼まれたものお作りになりますか?』
「・・・保留にして、こっちを用意してくれない?」
『はい、了解しました』

 ナノは返事をすると姿を消した、私はさっきナノがしめした場所に向かう。
 その場を180度反転して、私は街に向かって歩き始めた・・・。

 街の中進んでいくと、そこはこの町の中心部あたりにきた。ここは町の行政施設などが集まっているところだった。
 その多く並んだ建物の中で私は一つの建物の前に立った、そこには看板でこう書いてあった。

『市長邸宅』

 
 そのころアイカはというと・・・。

「この料理・・・おいしいですね」

 アイカは目の前に並んでいる豪華な食事を食べながら市長と楽しい会食をしていた。
 アイカの目の前には市長が座っており、彼もまた食事をとっていた。

「いや、どうかね。私の料理人たちの腕はたいしたものだろう」
 市長は自慢げに言っていた。

「すごいいい腕の料理人がいるんですね、私でもこんな食事は示唆しぶりですよ」
「いや、まさかですよ。なんであなたがこんな町にいるのかと最初は思いましたが・・・どうですかこの町はいいところでしょう・・・アイカ王女様」
 するとアイカはにこやかに微笑んだ。

「お忍びで来たはずなのにどうしてばれてしまうんでしょうね?」
「それは王女様、何せ私たち役人は王女様のお顔くらい覚えていないといけませんからね」
「あら?そんな決まりあったかしら?」
「常識としてですよ、常識として」

ドンドン

 すると使用人が扉をたたいて入ってきた。

「ご食事中失礼します、市長にお会いしたいという方が見えているのですが」
「一体なんだね、こんな時に。」

 するとアイカはにこやかに言った。

「私は構いませんわよ?」
 その答えに市長はうなずくしかなかった、何せ相手は王女なのだから。
「わかった通せ・・・」
「かしこまりました」
「あっそうだ、そのもの名前は何と申す」
「はい、ニア様とお伺いしています」
「なに!誠か!私から誘うとしていたが、あっちから来てくれたのは好都合だ。丁重にお向かいしろ」
「かしこまりました」

 使用人はそのまま扉を閉めた、アイカは市長に聞きだした。
「なぜそのニアっていう子に興味があるんですか?」

 すると市長は間を置いてから話し始めた。

「・・・彼女はあの歳にしてすごい考えの持ち主です、ギルドで話を聞きましたが彼女の言っていることは理に適っていましたので」
「・・・私も少し興味がわいてきましたはどんな方なのでしょう」
「歳は王女様とさほど離れてはいなかったはずですよ?確か12歳とか言っていました」
「私とあまり変わらないですね」

 その時扉が空いた、そこに立っていたのはまさしく今話に上がっていたニアだった。

「失礼します」

 私は一礼をして挨拶をした。
 あまたを上げるとそこには市長とアイカが会食をしていた。

「おおうニア君じゃないか、なんだ君から、私から誘いに行こうと思っていたのに」
 市長は喜んだ表情で言ったが私は違った。
「そうですね、今度また市長とはゆっくりお話ししたいものです、今回は市長ではなく、そちらのお嬢さんに用事がありますので」
「ほほうそうか・・・そういえばお二方は同じパーティメンバーでしたな」
「はい、そのために今ギルド内は大変なことになっています」
「なに?一体なんでだ?」
「アイカさんが誘拐されといううわさが広まって捜索隊も編成されています」

 それを聞いた市長は慌てて近くにいた使用人に命じた。

「おい!早くギルドに行きアイカ王女は私が保護していると伝えてこい!」
 するとアイカはその言葉にくぎを刺した。
「王女ということは言わないでもらえますか?」
 すると市長と使用人は慌てて。
「え?なんですと・・・」
「いいですか、言わないでくれませんか?」

 アイカの強い押しに市長と使用人は押された。
「かしこまりました、その通りに」

 すると使用人は部屋から飛び出していった。

 それを見ていた市長は私に座るように言ったので、私は近くにあった椅子に腰を掛けた、そこで一言口を開いた。

「ではアイカ王女様・・・説明していただいてもいいですか?なぜあなたが王族の身分を隠しているのかを・・・」
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