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援軍
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敵の集中砲火により佐々木はもはや打つ手はないと思っていた。しかしそこに希望の光が
差し込んだのだ。
「こちら03機甲科部隊。これより敵主力部隊に攻撃を開始する。01大隊は後方に避難されたし。」 と無線が入った。
と、次の瞬間敵右翼側の丘から味方戦車隊が
現れたのだ。
「隊長、敵戦力は前方に集中しています。」
「了解。目標前方敵主力部隊、全車一斉射撃爆散弾用意‼︎」
爆散弾とは弾丸のコアの部分が亜鉛粉末になっておりこれが目標に着弾すると同時に外に出る。その瞬間、亜鉛粉末は空気と結合し爆発するのだ。敵は至近距離で爆発されるため即死である。しかしこの弾には欠点もある。命中率が極めて低いのだ。通常の弾丸よりも重いからである。かといって至近距離からの射撃ではこちら側にも被害が及ぶため
そんなに好んで使われる弾ではない。しかし今回のような敵より高い位置からの射撃では
命中率が格段に上がる。しかしなぜ戦車隊は
敵戦闘機に見つからずこうも地理的有利な場所に来れたのか?
それは坂口が誘導したからである。
「こちら01中隊長。現在03機甲科部隊が
攻撃を開始。野戦特化部隊は目標位置を
左300に変更せよ。」
そう坂口は指揮系統が麻痺している中、
自らが指揮官となり前線部隊を指揮していたのだ。
「こちら01中隊長、06航空部隊応答願う。」
「こちら06航空部隊、目標地点到達まであと、70」
「こちら司令本部、まもなく戦闘海域に
03海上機動部隊が到着する。送れ」
「了解」
機甲科部隊による攻撃で敵歩兵部隊は壊滅的
被害を受けていた。
「こちら01中隊長、01大隊長聞こえるか。」
「こちら01大隊長、送れ」
「これより最終防衛作戦を開始する。我ら
陸上部隊は残りの敵戦力を完全に排除する、準備を急がせろ‼︎」
「分かった。」
「03小隊、応答せよ」
「こちら水島、送れ」
「これより最終防衛作戦を開始する。
03小隊は迫撃砲による援護射撃をかいしせよ。」
「了解」
「こちら03機動部隊、これより敵機動部隊に向け、攻撃を開始する。」
「こちら06航空部隊、これより敵戦闘機隊
を攻撃する。」
ここから国防連軍は形勢逆転で勝利を収めた
しかし勝利というにはあまりにも被害が大きすぎた。
ー東京中央政府ー
「今回の被害は?」
「はっ、歩兵死傷者約50000人、航空機7機撃墜、砲撃砲4門大破、戦車2機大破です。」
「しかし総司令、この程度の被害で済んだのは幸運というものですな。」
そう言ったのは副司令である黒田宏である。
「うむ、して敵側の予想被害は?」
「はっ、敵歩兵部隊は全滅、戦闘機26機
撃墜との報告、戦車6両、敵機動部隊の2/3
にあたる戦力を壊滅させたとの報告です。」
「分かった。下がっていいぞ。」
「しかし五十嵐、私も幸運とは言ったが、
流石に見過ごせんほどの被害だな。」
「あぁ、このまま列強諸国が攻め入ってきたらまずいな。」
「しかし先に前線の救護が先です。」
「そうだな、では至急北九州防衛隊から救護隊を結成し南西諸島戦線に派遣せよ。」
「了解いたしました。」
ー南西諸島戦線鹿児島指宿防衛前線ー
「今回の防衛前線部隊の人って大半が
入隊まもない志願兵だったんですね。」
水島が唐突にそう言った。
「仕方ない、奴らも前線に行くと分かって志願したんだ。死ぬ覚悟くらいはできていた
はずだ。」
「しかしいくらなんでもあの死に方は...」
「軍人ならば軍人らしく散ってゆくことが
本望であろう。」
しかし坂口はここで言葉が詰まる。
改めて目の前の光景を見ても続きが言えるだろうか。屍とその血でできた水溜り。まさに
地獄だった。
「確かにこの死に方はひどいな...」
坂口はそう呟いた。
ーアメリカ軍南西艦隊司令本部ー
「なんだこのザマは、海兵部隊は全滅、艦隊戦力のおよそ2/3が消失、この状況をどうしろと...」
「援軍を待つましかないですね。」
「その間に奴らが進行してきたら我々は
おしまいだ。」
「しかし、奴らも前線部隊が全滅したことにより少しばかりは焦っています。その間に
援軍の補充を。」
「本国がそんなすぐに援軍を用意はできない。」
そんな時電信員が部屋に飛び込んできた。
「参謀、本国より緊急電です‼︎」
「なんだと、N4作戦を開始するだと...」
差し込んだのだ。
「こちら03機甲科部隊。これより敵主力部隊に攻撃を開始する。01大隊は後方に避難されたし。」 と無線が入った。
と、次の瞬間敵右翼側の丘から味方戦車隊が
現れたのだ。
「隊長、敵戦力は前方に集中しています。」
「了解。目標前方敵主力部隊、全車一斉射撃爆散弾用意‼︎」
爆散弾とは弾丸のコアの部分が亜鉛粉末になっておりこれが目標に着弾すると同時に外に出る。その瞬間、亜鉛粉末は空気と結合し爆発するのだ。敵は至近距離で爆発されるため即死である。しかしこの弾には欠点もある。命中率が極めて低いのだ。通常の弾丸よりも重いからである。かといって至近距離からの射撃ではこちら側にも被害が及ぶため
そんなに好んで使われる弾ではない。しかし今回のような敵より高い位置からの射撃では
命中率が格段に上がる。しかしなぜ戦車隊は
敵戦闘機に見つからずこうも地理的有利な場所に来れたのか?
それは坂口が誘導したからである。
「こちら01中隊長。現在03機甲科部隊が
攻撃を開始。野戦特化部隊は目標位置を
左300に変更せよ。」
そう坂口は指揮系統が麻痺している中、
自らが指揮官となり前線部隊を指揮していたのだ。
「こちら01中隊長、06航空部隊応答願う。」
「こちら06航空部隊、目標地点到達まであと、70」
「こちら司令本部、まもなく戦闘海域に
03海上機動部隊が到着する。送れ」
「了解」
機甲科部隊による攻撃で敵歩兵部隊は壊滅的
被害を受けていた。
「こちら01中隊長、01大隊長聞こえるか。」
「こちら01大隊長、送れ」
「これより最終防衛作戦を開始する。我ら
陸上部隊は残りの敵戦力を完全に排除する、準備を急がせろ‼︎」
「分かった。」
「03小隊、応答せよ」
「こちら水島、送れ」
「これより最終防衛作戦を開始する。
03小隊は迫撃砲による援護射撃をかいしせよ。」
「了解」
「こちら03機動部隊、これより敵機動部隊に向け、攻撃を開始する。」
「こちら06航空部隊、これより敵戦闘機隊
を攻撃する。」
ここから国防連軍は形勢逆転で勝利を収めた
しかし勝利というにはあまりにも被害が大きすぎた。
ー東京中央政府ー
「今回の被害は?」
「はっ、歩兵死傷者約50000人、航空機7機撃墜、砲撃砲4門大破、戦車2機大破です。」
「しかし総司令、この程度の被害で済んだのは幸運というものですな。」
そう言ったのは副司令である黒田宏である。
「うむ、して敵側の予想被害は?」
「はっ、敵歩兵部隊は全滅、戦闘機26機
撃墜との報告、戦車6両、敵機動部隊の2/3
にあたる戦力を壊滅させたとの報告です。」
「分かった。下がっていいぞ。」
「しかし五十嵐、私も幸運とは言ったが、
流石に見過ごせんほどの被害だな。」
「あぁ、このまま列強諸国が攻め入ってきたらまずいな。」
「しかし先に前線の救護が先です。」
「そうだな、では至急北九州防衛隊から救護隊を結成し南西諸島戦線に派遣せよ。」
「了解いたしました。」
ー南西諸島戦線鹿児島指宿防衛前線ー
「今回の防衛前線部隊の人って大半が
入隊まもない志願兵だったんですね。」
水島が唐突にそう言った。
「仕方ない、奴らも前線に行くと分かって志願したんだ。死ぬ覚悟くらいはできていた
はずだ。」
「しかしいくらなんでもあの死に方は...」
「軍人ならば軍人らしく散ってゆくことが
本望であろう。」
しかし坂口はここで言葉が詰まる。
改めて目の前の光景を見ても続きが言えるだろうか。屍とその血でできた水溜り。まさに
地獄だった。
「確かにこの死に方はひどいな...」
坂口はそう呟いた。
ーアメリカ軍南西艦隊司令本部ー
「なんだこのザマは、海兵部隊は全滅、艦隊戦力のおよそ2/3が消失、この状況をどうしろと...」
「援軍を待つましかないですね。」
「その間に奴らが進行してきたら我々は
おしまいだ。」
「しかし、奴らも前線部隊が全滅したことにより少しばかりは焦っています。その間に
援軍の補充を。」
「本国がそんなすぐに援軍を用意はできない。」
そんな時電信員が部屋に飛び込んできた。
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