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危機再来
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「N4作戦を開始するだと⁈」
N4作戦とは、原子力爆弾(Nuclear bomb)作戦のことである。4とは爆弾を4個使うという意味である。
「しかも大統領の権限で2年前にヒロシマ、
ナガサキへの原爆投下も中止になっていたではないか。」
「参謀これは米国作戦本部直々の電文です。」
「何、では大統領はこの作戦を知らないのか⁈」
「おそらく...」
「今世界は核根絶を目標としている。そんな中、こんな攻撃を強行すれば我々が避難を受けかねない。」
「しかし参謀、こちらが負けては意味がありません。」
しかしこの作戦は小笠原方面対新型広範囲
受信機によって日本側に筒抜けだった。
ー日本東京中央政府ー
「しっ失礼します‼︎」
「ん、どうした。」
「たった今、小笠原方面隊より入電、敵の
電波を確認したとのことです。」
「読め。」
「はっ、アメリカ軍総司令部より沖縄方面隊へ、本日未明N4作戦が可決された。これより本国からそちらへB-29により原爆を輸送する。とのことです。」
「B-29か。今現在高度10000mを飛行できる戦闘機はあいにくこちら側にはありません」
黒田は顔をしかめていた。
すると五十嵐はこう言った。
「対B-29試作戦闘機はどうなっている?」
「あぁ~、ハヤブサですか。開発課に連絡を
とりますか?」
「よろしく頼む。」
対B-29戦闘機 通称"ハヤブサ"
実は五十嵐は国防長官になってから本土空襲
に来週するB-29をどうにかできないものかと
悩んでいたのだ。
「総司令、試作品第一号がまもなく完成するとのことです。」
「そうか、すぐそっち行くと伝えろ。」
「了解」
ーアメリカ軍南西艦隊司令本部ー
「して、今回の目標は?」
「現在、敵が集中している南九州前線、
広島、大阪、そして首都東京です。」
「やむをえんな。」
「本国より連絡、たった今B-29がテキサスを離陸したとのことです。」
ー千葉・木更津開発工場ー
「ハヤブサの試作品はどうだ。開発課長」
「はっ、順調進んでいます。あとは試験飛行を行なって異常がなければ実戦配備できます。」
「あとは間に合うかどうかだ...」
五十嵐がそう言った瞬間、嫌な予想は当たった。
「長官、大変です。たった今原爆を乗せたB-29がアメリカの基地を離陸したとの報告です。」
「何⁈ 開発課長、すまんがすぐに試験飛行を実行できるか?」
ー指宿防衛前線基地ー
「何⁈ 原爆攻撃が開始されるだと⁈」
「はい、しかもここ指宿一体も攻撃予定地に入ってるって噂です。」
「おい水島、それはどこからの報告だ?」
「総司令部からです。」
「鹿児島司令部に無線は繋がるか?」
「はい、おそらく...」
「こちら指宿防衛前線基地、01中隊長送れ」
「こちら司令本部送れ」
「これより敵の攻撃に備えて前線を後退する許可を得たい。」
「了解、許可する。宮ヶ浜まで後退せよ。」
「了解。」
敵の作戦を知っている日本側は直ちに攻撃
予定地にいる人間を予定外の場所への避難を
開始させた。しかし...
ーアメリカ軍南西艦隊司令本部ー
「何、電文の内容は嘘だと...」
「はい、敵に知られてもいいように嘘の
攻撃予定地を送れとのことでして...」
「して、本当の攻撃予定地は?」
「神奈川、埼玉、千葉、栃木です。」
「なるほど東京近辺を狙おうと。」
「はい、しかも原爆ではなく、通常爆弾による通常爆撃です。しかも東京近辺は発達しています。もしこれで作戦が成功すれば東京近辺一帯は麻痺します。」
「なるほど。して、使用する機体数は?」
「以前予定していた東京空襲と同じです。」
ー東京千葉・木更津開発工場ー
「長官、なんとか試験飛行は成功しました。実戦投入はなんとかできるかと。」
「うむ、よくやった。開発課長。」
<ハヤブサ>
世界で初めてジェットエンジンを積んだ戦闘機である。
最高時速ー960km/h
装備ー7.7mm機銃1門
ロケット弾4発
20mm機銃2門
最高高度ー10000m
この戦闘機は日本で始めてB-29を迎撃するために作られた戦闘機だある。しかもGに耐えられるように新型のパイロットスーツも同時に開発されていた。
「直ちにパイロットを招集せよ。南西諸島戦線に向かわせるのだ。」
「了解しました。」
まもなく歴史史上初めて高度10000mでの
空中線が始まろうとしていた。
N4作戦とは、原子力爆弾(Nuclear bomb)作戦のことである。4とは爆弾を4個使うという意味である。
「しかも大統領の権限で2年前にヒロシマ、
ナガサキへの原爆投下も中止になっていたではないか。」
「参謀これは米国作戦本部直々の電文です。」
「何、では大統領はこの作戦を知らないのか⁈」
「おそらく...」
「今世界は核根絶を目標としている。そんな中、こんな攻撃を強行すれば我々が避難を受けかねない。」
「しかし参謀、こちらが負けては意味がありません。」
しかしこの作戦は小笠原方面対新型広範囲
受信機によって日本側に筒抜けだった。
ー日本東京中央政府ー
「しっ失礼します‼︎」
「ん、どうした。」
「たった今、小笠原方面隊より入電、敵の
電波を確認したとのことです。」
「読め。」
「はっ、アメリカ軍総司令部より沖縄方面隊へ、本日未明N4作戦が可決された。これより本国からそちらへB-29により原爆を輸送する。とのことです。」
「B-29か。今現在高度10000mを飛行できる戦闘機はあいにくこちら側にはありません」
黒田は顔をしかめていた。
すると五十嵐はこう言った。
「対B-29試作戦闘機はどうなっている?」
「あぁ~、ハヤブサですか。開発課に連絡を
とりますか?」
「よろしく頼む。」
対B-29戦闘機 通称"ハヤブサ"
実は五十嵐は国防長官になってから本土空襲
に来週するB-29をどうにかできないものかと
悩んでいたのだ。
「総司令、試作品第一号がまもなく完成するとのことです。」
「そうか、すぐそっち行くと伝えろ。」
「了解」
ーアメリカ軍南西艦隊司令本部ー
「して、今回の目標は?」
「現在、敵が集中している南九州前線、
広島、大阪、そして首都東京です。」
「やむをえんな。」
「本国より連絡、たった今B-29がテキサスを離陸したとのことです。」
ー千葉・木更津開発工場ー
「ハヤブサの試作品はどうだ。開発課長」
「はっ、順調進んでいます。あとは試験飛行を行なって異常がなければ実戦配備できます。」
「あとは間に合うかどうかだ...」
五十嵐がそう言った瞬間、嫌な予想は当たった。
「長官、大変です。たった今原爆を乗せたB-29がアメリカの基地を離陸したとの報告です。」
「何⁈ 開発課長、すまんがすぐに試験飛行を実行できるか?」
ー指宿防衛前線基地ー
「何⁈ 原爆攻撃が開始されるだと⁈」
「はい、しかもここ指宿一体も攻撃予定地に入ってるって噂です。」
「おい水島、それはどこからの報告だ?」
「総司令部からです。」
「鹿児島司令部に無線は繋がるか?」
「はい、おそらく...」
「こちら指宿防衛前線基地、01中隊長送れ」
「こちら司令本部送れ」
「これより敵の攻撃に備えて前線を後退する許可を得たい。」
「了解、許可する。宮ヶ浜まで後退せよ。」
「了解。」
敵の作戦を知っている日本側は直ちに攻撃
予定地にいる人間を予定外の場所への避難を
開始させた。しかし...
ーアメリカ軍南西艦隊司令本部ー
「何、電文の内容は嘘だと...」
「はい、敵に知られてもいいように嘘の
攻撃予定地を送れとのことでして...」
「して、本当の攻撃予定地は?」
「神奈川、埼玉、千葉、栃木です。」
「なるほど東京近辺を狙おうと。」
「はい、しかも原爆ではなく、通常爆弾による通常爆撃です。しかも東京近辺は発達しています。もしこれで作戦が成功すれば東京近辺一帯は麻痺します。」
「なるほど。して、使用する機体数は?」
「以前予定していた東京空襲と同じです。」
ー東京千葉・木更津開発工場ー
「長官、なんとか試験飛行は成功しました。実戦投入はなんとかできるかと。」
「うむ、よくやった。開発課長。」
<ハヤブサ>
世界で初めてジェットエンジンを積んだ戦闘機である。
最高時速ー960km/h
装備ー7.7mm機銃1門
ロケット弾4発
20mm機銃2門
最高高度ー10000m
この戦闘機は日本で始めてB-29を迎撃するために作られた戦闘機だある。しかもGに耐えられるように新型のパイロットスーツも同時に開発されていた。
「直ちにパイロットを招集せよ。南西諸島戦線に向かわせるのだ。」
「了解しました。」
まもなく歴史史上初めて高度10000mでの
空中線が始まろうとしていた。
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