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第四章
見えない男
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未来を予測し犯罪者を特定出来たとしても犯行を行う直前まで捕まえる事は出来ない。
犯罪は時に突発的に起こる事もある。
殺意がない状態で「あなたは犯罪者になるので逮捕します。」と言われても納得出来る訳がないからだ。
もしこのままサラを隔離し未来に起こる危険から守る事が出来たとしても、別の誰かに危険が及ぶ可能性がある。
今出来る事はサラに誰とも接触させない事。
犯行予知時間にサラを救い出す事だ。
しかしミライとマルはいつになく用心していた。
犯罪者の情報がない・犯行映像が映っていなかった・そして空白の一秒間に何があったのか。
サラは自宅に戻り部屋の扉にロックをかける。
外部との連絡を一切断ち部屋に篭った。
ミライとマルは部屋の影に身を潜め時を待つ。
「そろそろ時間だ」
ミライが離れた位置にいるマルと連絡を取る。
「あぁ、いつだって俺は大丈夫だ。」
「ドンドンドン!」
扉を叩く音だ。
誰かがやって来た。
3人に一気に緊張が走る。
「シズドンドンドンドン!」
扉を叩く音に既に殺意を感じる。
サラは体をガタガタと震わせながら布団に包まっている。
「ドン!」
「・・・・・・・」
突然の静寂。
サラを殺しにやって来たが、誰もいないと思って何処かに行ったのだろうか。
ただ、まだ犯行予知の時間まで10分ある。
少しの間、部屋の時計が時を刻む音だけが聞こえる。
「あなた誰?」
突然サラの声が聞こえる。
ミライとマルは自分の目を疑った。
布団に包まっていたサラが突然立ち上がり誰かと話している。
その話しかける先には誰もいないのだ。
「やめて!」
サラは一人で見えない誰かと口論になっている様に見える。
時間を確認すると犯行時間の5分前だ。
するとサラは誰かに押し倒された様に倒れ込む。
「どうなってるんだ・・・」
しかし映像で見た男性はそこにはいないが、サラの様子は映像で見たままだった。
「マル!いくぞ!」
ミライとマルは拘束銃を構え飛び出した。
映像ではサラに男が覆い被さっていた。
訳も分からず拘束銃を撃つ。
が、何の手応えもない。
「・・・・・・・」
サラに目をやると、頭から大量の血を流し倒れていた。
「何・・が起きた」
サラはすぐに医療施設に搬送されたが、搬送先で息を引き取った。
「な、何が起きたんですか?!」
シズドンが犯行現場にやって来た。
「分からない。こんな事は初めてだ。」
シズドンに現場を任せ二人は署に戻る。
「お前達。大変な事になったぞ。」
時空警察クノ署長。
普段は大人しいのだが怒り出すと手が付けられない。
二人は署長に呼び出されていた。
「僕達も混乱しているんです。システムの異常もなく、警備も万全でした。
ただ、映像に写っていた犯罪者と思われる男性がいなかったんです。」
「何を言ってるんだ!そんな事がある訳ないだろ!目に見えない誰かが女性を殺害したと言って世間が納得すると思うか?!」
クノ署長が声を荒げてミライに詰め寄る。
「しかし署長、部屋の扉は開いておらず誰かが侵入して来たとも、」
ミライは壁とクノ署長に押し潰されそうになっていた。
マルが二人の間に割って入る。
「犯行に及んだと思われる男性の情報が無く、顔の映像も映されていませんでした。現在違う角度の解析も進めている状況です。」
「ふん。では解析で何か分かったら報告しろ。何も出なかったなんて言わせないからな!」
二人は署長室を出ると同時にため息をつく。
「ありがとうマル。」
「別に構わんよ。ただミライ、これは相当マズい事になりそうだ。」
未来を予知する事ができる警察のシステムも全ての人間の命を救う事は出来ない。
近い未来に起こる複数の犯罪を機械が予知出来たとしても、それを守るのは人間であり、
救えない命もあると言う事は誰もが理解している事だった。
しかし、今回の問題は被害者が存在して加害者が存在しなかった事。
一度として前例がない事が起きたのだ。
犯罪は時に突発的に起こる事もある。
殺意がない状態で「あなたは犯罪者になるので逮捕します。」と言われても納得出来る訳がないからだ。
もしこのままサラを隔離し未来に起こる危険から守る事が出来たとしても、別の誰かに危険が及ぶ可能性がある。
今出来る事はサラに誰とも接触させない事。
犯行予知時間にサラを救い出す事だ。
しかしミライとマルはいつになく用心していた。
犯罪者の情報がない・犯行映像が映っていなかった・そして空白の一秒間に何があったのか。
サラは自宅に戻り部屋の扉にロックをかける。
外部との連絡を一切断ち部屋に篭った。
ミライとマルは部屋の影に身を潜め時を待つ。
「そろそろ時間だ」
ミライが離れた位置にいるマルと連絡を取る。
「あぁ、いつだって俺は大丈夫だ。」
「ドンドンドン!」
扉を叩く音だ。
誰かがやって来た。
3人に一気に緊張が走る。
「シズドンドンドンドン!」
扉を叩く音に既に殺意を感じる。
サラは体をガタガタと震わせながら布団に包まっている。
「ドン!」
「・・・・・・・」
突然の静寂。
サラを殺しにやって来たが、誰もいないと思って何処かに行ったのだろうか。
ただ、まだ犯行予知の時間まで10分ある。
少しの間、部屋の時計が時を刻む音だけが聞こえる。
「あなた誰?」
突然サラの声が聞こえる。
ミライとマルは自分の目を疑った。
布団に包まっていたサラが突然立ち上がり誰かと話している。
その話しかける先には誰もいないのだ。
「やめて!」
サラは一人で見えない誰かと口論になっている様に見える。
時間を確認すると犯行時間の5分前だ。
するとサラは誰かに押し倒された様に倒れ込む。
「どうなってるんだ・・・」
しかし映像で見た男性はそこにはいないが、サラの様子は映像で見たままだった。
「マル!いくぞ!」
ミライとマルは拘束銃を構え飛び出した。
映像ではサラに男が覆い被さっていた。
訳も分からず拘束銃を撃つ。
が、何の手応えもない。
「・・・・・・・」
サラに目をやると、頭から大量の血を流し倒れていた。
「何・・が起きた」
サラはすぐに医療施設に搬送されたが、搬送先で息を引き取った。
「な、何が起きたんですか?!」
シズドンが犯行現場にやって来た。
「分からない。こんな事は初めてだ。」
シズドンに現場を任せ二人は署に戻る。
「お前達。大変な事になったぞ。」
時空警察クノ署長。
普段は大人しいのだが怒り出すと手が付けられない。
二人は署長に呼び出されていた。
「僕達も混乱しているんです。システムの異常もなく、警備も万全でした。
ただ、映像に写っていた犯罪者と思われる男性がいなかったんです。」
「何を言ってるんだ!そんな事がある訳ないだろ!目に見えない誰かが女性を殺害したと言って世間が納得すると思うか?!」
クノ署長が声を荒げてミライに詰め寄る。
「しかし署長、部屋の扉は開いておらず誰かが侵入して来たとも、」
ミライは壁とクノ署長に押し潰されそうになっていた。
マルが二人の間に割って入る。
「犯行に及んだと思われる男性の情報が無く、顔の映像も映されていませんでした。現在違う角度の解析も進めている状況です。」
「ふん。では解析で何か分かったら報告しろ。何も出なかったなんて言わせないからな!」
二人は署長室を出ると同時にため息をつく。
「ありがとうマル。」
「別に構わんよ。ただミライ、これは相当マズい事になりそうだ。」
未来を予知する事ができる警察のシステムも全ての人間の命を救う事は出来ない。
近い未来に起こる複数の犯罪を機械が予知出来たとしても、それを守るのは人間であり、
救えない命もあると言う事は誰もが理解している事だった。
しかし、今回の問題は被害者が存在して加害者が存在しなかった事。
一度として前例がない事が起きたのだ。
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