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第六章
潜入大作戦
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署の見張りが厳重になっている。
どうやら本格的に犯罪者として追われているようだ。
入り口にも裏口にも警備員が配置されていていつもは拘束銃を装備している所が光線銃だ。
あの光線銃は、音も出さずに対象となるものに強力な光線を浴びせる。
極限まで圧縮された光線は熱を生み出しダイヤモンドでさえ焼き切る。
ジェイ達三人も協力すると意気込んでいたがマルは断った。
もし失敗して捕まりでもすれば、重い罪であの「トーラー」の中に入れられてしまう。
ハムの親友にそんな危険な事はさせられないからだ。
ジェイから貰った重力波スーツを装備してマルは警察署の様子を伺っていた。
・・・数時間後・・・
夜になると警察署の周りの照明がつく。
(こちらの行動パターンはお見通しと言う訳か・・・)
重力波スーツで侵入しようとしても、あの光で影が出来てしまう。
「グズグズしていてはここの場所も見つけられてしまう。」
「マルさん」
マルが振り向くとジェイとオミカーンとヒミコの三人が満面の笑みで立っていた。
「馬鹿野郎!何でお前達ここに!」
ジェイ「ヘッヘッヘーじゃあマルさん。あの厳重な警備をそのスーツだけで侵入するつもりだったんですか?」
オミカーン「そうですよ?そのスーツは私達が開発した物なのよ?マルさんが捕まれば私達が捕まるのも時間の問題よね。」
ヒミコ「であればマルさん一人で侵入するよりも僕達が協力した方が成功する確率がぁー上がるじゃないですか!」
三人一緒「上がるじゃないですか!」
「シッ!」
マルが指を口に当てる。
少し考えた後静かに三人に話しかける。
「分かった。ありがとう。だが気を付けろ。あの光線銃で撃たれたら終わりだ。そしてあいつらを一人でも殺してしまえばその罪は重罪。捕まったとしても死んだも同然だぞ。」
それを聞き三人は満面の笑みのままだが、足はガタガタ震えだした。
「マ、マ、マルさん。ぼ、僕達もな、何も考えずに来た訳じゃありませんよ。こ、これを見て下さい。」
ジェイが笑顔のロボットの様にマルに見せた。
「光線銃じゃないか」
オミカーン「そそそ、それはあ、あの光線銃のきょっ強力な光線をちょっ調整したものなの。」
ヒミコ「だだっからこっこれで人を撃ってもしっしなずっずに動きだっけとっとめっめるっるだだけっけけけ」
マルには、三人の緊張が最高潮に達しているのが目に見えて分かった。
「その銃を貸して見せてくれないか」
ジェイは光線銃をマルに渡す。
「なるほど、こんな事が出来るなんて流石はハムの親友達だ。」
そう言うとマルはその光線銃を三人に向け照射した。
三人一緒「マルさ」
三人は満面の笑みのまま動きを止めた。
「ありがとうジェイ。オミカーン。ヒミコ。」
マルはその場を離れ正面入り口に近寄っていく。
(ニキービの事だ、ワザと裏口の警備を薄くして中で待ち構えてるに違いない。)
そして重力波スーツを作動させ正面入り口にいる警備に向け光線銃を照射した。
そこにいた十数人の警備は動きを止め硬直する。
その隙にマルは正面から侵入する事に成功した。
「おい、ミピピト。外の様子はどうだ?そろそろマルのやつが来てもおかしくないぞ。」
内部ではニキービ刑事が落ち着かない様子でモニターを眺めている。
「今のところ異常はありませんことよニキービさん」
この女性はミピピト。
予知システムが持つデータを全て管理し、彼女の手にかかれば犯罪者の行動など人間がアリの行動を眺めるも同然。
「あいつを甘く見るなよミピピト。俺は奴を許さん!」
ニキービは顔を真っ赤に染めてモニターを指でゴツゴツと突っついた。
「フフフッ、そんなに赤くなっちゃって赤ニキービさんあのマル刑事と何かあったのかしら?」
ミピピトがニキービ刑事の顔を優しく撫でる。
「あいつは、、あいつは俺を、、ん?待て。おかしいぞ。」
正面入り口のモニターを見てニキービ刑事が入り口にいる警備に無線で話しかける。
「おい!お前達!」
「・・・・・・」
「ミピピト!モニターに異常はないか?!」
「え、えぇ、正常に作動して・・ハッ!おかしいことよ!この人達全く動かないことよ!」
「緊急事態!緊急事態!犯人はすでに館内に侵入している!反抗する様なら殺しても構わん!ミピピト、あいつはあのサラ事件のデータを奪いに来たはずだ。データを守れ!・・・あの野郎・・何をした!」
ニキービ刑事は舌打ちをしてデータ管理室に向かった。
どうやら本格的に犯罪者として追われているようだ。
入り口にも裏口にも警備員が配置されていていつもは拘束銃を装備している所が光線銃だ。
あの光線銃は、音も出さずに対象となるものに強力な光線を浴びせる。
極限まで圧縮された光線は熱を生み出しダイヤモンドでさえ焼き切る。
ジェイ達三人も協力すると意気込んでいたがマルは断った。
もし失敗して捕まりでもすれば、重い罪であの「トーラー」の中に入れられてしまう。
ハムの親友にそんな危険な事はさせられないからだ。
ジェイから貰った重力波スーツを装備してマルは警察署の様子を伺っていた。
・・・数時間後・・・
夜になると警察署の周りの照明がつく。
(こちらの行動パターンはお見通しと言う訳か・・・)
重力波スーツで侵入しようとしても、あの光で影が出来てしまう。
「グズグズしていてはここの場所も見つけられてしまう。」
「マルさん」
マルが振り向くとジェイとオミカーンとヒミコの三人が満面の笑みで立っていた。
「馬鹿野郎!何でお前達ここに!」
ジェイ「ヘッヘッヘーじゃあマルさん。あの厳重な警備をそのスーツだけで侵入するつもりだったんですか?」
オミカーン「そうですよ?そのスーツは私達が開発した物なのよ?マルさんが捕まれば私達が捕まるのも時間の問題よね。」
ヒミコ「であればマルさん一人で侵入するよりも僕達が協力した方が成功する確率がぁー上がるじゃないですか!」
三人一緒「上がるじゃないですか!」
「シッ!」
マルが指を口に当てる。
少し考えた後静かに三人に話しかける。
「分かった。ありがとう。だが気を付けろ。あの光線銃で撃たれたら終わりだ。そしてあいつらを一人でも殺してしまえばその罪は重罪。捕まったとしても死んだも同然だぞ。」
それを聞き三人は満面の笑みのままだが、足はガタガタ震えだした。
「マ、マ、マルさん。ぼ、僕達もな、何も考えずに来た訳じゃありませんよ。こ、これを見て下さい。」
ジェイが笑顔のロボットの様にマルに見せた。
「光線銃じゃないか」
オミカーン「そそそ、それはあ、あの光線銃のきょっ強力な光線をちょっ調整したものなの。」
ヒミコ「だだっからこっこれで人を撃ってもしっしなずっずに動きだっけとっとめっめるっるだだけっけけけ」
マルには、三人の緊張が最高潮に達しているのが目に見えて分かった。
「その銃を貸して見せてくれないか」
ジェイは光線銃をマルに渡す。
「なるほど、こんな事が出来るなんて流石はハムの親友達だ。」
そう言うとマルはその光線銃を三人に向け照射した。
三人一緒「マルさ」
三人は満面の笑みのまま動きを止めた。
「ありがとうジェイ。オミカーン。ヒミコ。」
マルはその場を離れ正面入り口に近寄っていく。
(ニキービの事だ、ワザと裏口の警備を薄くして中で待ち構えてるに違いない。)
そして重力波スーツを作動させ正面入り口にいる警備に向け光線銃を照射した。
そこにいた十数人の警備は動きを止め硬直する。
その隙にマルは正面から侵入する事に成功した。
「おい、ミピピト。外の様子はどうだ?そろそろマルのやつが来てもおかしくないぞ。」
内部ではニキービ刑事が落ち着かない様子でモニターを眺めている。
「今のところ異常はありませんことよニキービさん」
この女性はミピピト。
予知システムが持つデータを全て管理し、彼女の手にかかれば犯罪者の行動など人間がアリの行動を眺めるも同然。
「あいつを甘く見るなよミピピト。俺は奴を許さん!」
ニキービは顔を真っ赤に染めてモニターを指でゴツゴツと突っついた。
「フフフッ、そんなに赤くなっちゃって赤ニキービさんあのマル刑事と何かあったのかしら?」
ミピピトがニキービ刑事の顔を優しく撫でる。
「あいつは、、あいつは俺を、、ん?待て。おかしいぞ。」
正面入り口のモニターを見てニキービ刑事が入り口にいる警備に無線で話しかける。
「おい!お前達!」
「・・・・・・」
「ミピピト!モニターに異常はないか?!」
「え、えぇ、正常に作動して・・ハッ!おかしいことよ!この人達全く動かないことよ!」
「緊急事態!緊急事態!犯人はすでに館内に侵入している!反抗する様なら殺しても構わん!ミピピト、あいつはあのサラ事件のデータを奪いに来たはずだ。データを守れ!・・・あの野郎・・何をした!」
ニキービ刑事は舌打ちをしてデータ管理室に向かった。
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