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第十一章
スピリット・ジャーニー
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「・・・・あっ・・ごめんなさいこんな時に・・」
ヨダレを垂らして寝ていたオミカーンが目を覚ます。
「良いんじゃよ。お前達も寝とらんのじゃろ。少し休んだらええ」
ジェイ「そう言えばコカーン教授。この装置はどの様にして過去に戻る事が出来るんですか?」
「ん?あぁトーラーの事か。過去に戻ると言う言い方が正しいのかは分からんがお前たちの知っとるトーラーは人間の脳だけ機能させ重力波で時間の感覚を麻痺させるんじゃ。オミカーンが寝ておった様に人間は寝ている時に夢を見るじゃろ?トーラーの中でも同じ様な感覚になるんじゃが、そのあまりに長い時間で自分が起きているのか寝ているのか分からなんくなる。」
ヒミコ「あぁ・・・たまに起きても現実かどうか分からない時がよくあるなぁ」
ジェイ「ヒミコはよく寝るからな。それでこの装置はどう過去と繋がるんですか?」
「人間は普段意識せずして目や鼻や耳などから感じる事を記憶しているんじゃ。それを寝ている間に脳が整理していると考えられている。それ程に脳というのは自分が覚えていないと思っている事も覚えていたりするんじゃ。よく催眠治療で過去の記憶を辿る何て事を聞いた事があるじゃろ。」
オミカーンは寝ている。
「ゴホンッ。まぁえぇ。この改良トーラーはその脳の記憶を更に明確化させる為に対象となる人間の五感、そして脳を意図的に操作してまるで現実世界の様な感覚にさせるんじゃ。そして記憶を辿り過去に戻る。」
ジェイ「でも、それだけじゃ催眠療法のソレとそんなに変わらないじゃないですか。」
「そこにじゃ!時間を止める程の重力波に人間が耐える事が出来れば、時間と言う概念が無くなり一気に記憶を遡る事が可能となると考えたんじゃ。そしてそれは記憶だけじゃないぞ。この装置は人間のもっと凄い能力を引き出す事に成功したんじゃ!体外離脱じゃよ。」
ヒミコ「体外離脱?!」
オミカーンは寝ている。
「ゴホンッ!!そうじゃ体外離脱じゃ!俗に言う幽体離脱と言えば分かりやすいのかの。そして幽体離脱した状態で記憶を遡り過去に何らかの影響を与えるんじゃ。直接その影響が過去に戻る理由と直結せんでもえぇ。過去を刺激して未来に変化が生まれれば、実験は成功じゃ。」
ジェイ「幽体離脱って・・・そんなオカルトみたいな話・・」
オミカーンは少し動いた。
「そうでもないんじゃよ。古代エジプトやアメリカ先住民のインディアンもこの体外離脱を行なって宇宙人と交信していたのではないかと言われとるんじゃ。ワシはそれは宇宙人ではなく未来人と考えとるんだがね。そう。人間の過去と未来との交信じゃ!人間は未来を知り過去を変え、そして過去は未来を超えて行くんじゃよ。親が子に自分の知恵を教えるのと一緒じゃな。」
「・・・これで良い!」
いきなりハムが立ち上がり叫んだ。
オミカーンが起きた。
オミカーン「・・嫌な夢を見ました。」
「コカーン教授!早速準備して頂戴!」
ハムは自信に満ち溢れた様子で重力波スーツを着る。
「ハム・・ハムは分かっておるだろうがいくつかの問題があるんじゃ。・・・」
オミカーン「嫌な夢を・・みんな・・血だらけになって・・」
ヒミコ「嫌な事言うなよオミカーン。今それどころじゃないんだぞ。」
オミカーン「・・・ごめん。」
ジェイ「問題って?」
「この装置は簡単に言うと時間を止めている間に幽体離脱をして過去に影響を与えるの。問題は過去の記憶を辿る事が出来ても過去を変えた後の世界は、誰も見た事がないと言う事。知らない世界を辿りこの世界に戻って来れるのか。戻って来たとしてもその場所は私の知っている世界なのか。それとも私自身が生きている世界なのか。誰にも分からない。っと言う事よ。そうよねコカーン教授」
「その通りじゃ。止まっている時間も不明。時間内に戻って来れなかった場合どうなるかも不明。何もかも不明な事が多過ぎる。・・ハム・・やはり」
「教授!私を誰だと思ってるの?!天才少女ハムとは私の事よ?それに誰かがやらないで不明なものが明らかになる訳ないじゃない。私は私の生きて来た理由は今にあると思ってる。心配しないで!大丈夫!!」
ジェイ「ハム・・・」
ハムはトーラーの中に入って満面の笑みでコカーン教授に合図した。
「ハム・・・・」
コカーン教授はトーラーを作動させる。
ゴミューーーーーーーーン
トーラーが唸り出す。
そしてピカッと眩しく光ったと思うと中にいるハムは硬直して身動き一つしていない。
ハムは満面の笑みのまま、ピクリとも動かなかった。
全員「ハム・・・」
「ここからはハム次第じゃ・・・ワシらにはどうする事も出来ん。」
ゴミューーーーーーーーンゴミューーーーーーーーン
研究室にトーラーの唸る音だけが響き渡る。
「誰かいるのか?!」
突然トーラーの音に負けない勢いで男の声が聞こえ、研究室の扉が開く。
「ここの責任者はいるか?!早く出て来い!!」
ヨダレを垂らして寝ていたオミカーンが目を覚ます。
「良いんじゃよ。お前達も寝とらんのじゃろ。少し休んだらええ」
ジェイ「そう言えばコカーン教授。この装置はどの様にして過去に戻る事が出来るんですか?」
「ん?あぁトーラーの事か。過去に戻ると言う言い方が正しいのかは分からんがお前たちの知っとるトーラーは人間の脳だけ機能させ重力波で時間の感覚を麻痺させるんじゃ。オミカーンが寝ておった様に人間は寝ている時に夢を見るじゃろ?トーラーの中でも同じ様な感覚になるんじゃが、そのあまりに長い時間で自分が起きているのか寝ているのか分からなんくなる。」
ヒミコ「あぁ・・・たまに起きても現実かどうか分からない時がよくあるなぁ」
ジェイ「ヒミコはよく寝るからな。それでこの装置はどう過去と繋がるんですか?」
「人間は普段意識せずして目や鼻や耳などから感じる事を記憶しているんじゃ。それを寝ている間に脳が整理していると考えられている。それ程に脳というのは自分が覚えていないと思っている事も覚えていたりするんじゃ。よく催眠治療で過去の記憶を辿る何て事を聞いた事があるじゃろ。」
オミカーンは寝ている。
「ゴホンッ。まぁえぇ。この改良トーラーはその脳の記憶を更に明確化させる為に対象となる人間の五感、そして脳を意図的に操作してまるで現実世界の様な感覚にさせるんじゃ。そして記憶を辿り過去に戻る。」
ジェイ「でも、それだけじゃ催眠療法のソレとそんなに変わらないじゃないですか。」
「そこにじゃ!時間を止める程の重力波に人間が耐える事が出来れば、時間と言う概念が無くなり一気に記憶を遡る事が可能となると考えたんじゃ。そしてそれは記憶だけじゃないぞ。この装置は人間のもっと凄い能力を引き出す事に成功したんじゃ!体外離脱じゃよ。」
ヒミコ「体外離脱?!」
オミカーンは寝ている。
「ゴホンッ!!そうじゃ体外離脱じゃ!俗に言う幽体離脱と言えば分かりやすいのかの。そして幽体離脱した状態で記憶を遡り過去に何らかの影響を与えるんじゃ。直接その影響が過去に戻る理由と直結せんでもえぇ。過去を刺激して未来に変化が生まれれば、実験は成功じゃ。」
ジェイ「幽体離脱って・・・そんなオカルトみたいな話・・」
オミカーンは少し動いた。
「そうでもないんじゃよ。古代エジプトやアメリカ先住民のインディアンもこの体外離脱を行なって宇宙人と交信していたのではないかと言われとるんじゃ。ワシはそれは宇宙人ではなく未来人と考えとるんだがね。そう。人間の過去と未来との交信じゃ!人間は未来を知り過去を変え、そして過去は未来を超えて行くんじゃよ。親が子に自分の知恵を教えるのと一緒じゃな。」
「・・・これで良い!」
いきなりハムが立ち上がり叫んだ。
オミカーンが起きた。
オミカーン「・・嫌な夢を見ました。」
「コカーン教授!早速準備して頂戴!」
ハムは自信に満ち溢れた様子で重力波スーツを着る。
「ハム・・ハムは分かっておるだろうがいくつかの問題があるんじゃ。・・・」
オミカーン「嫌な夢を・・みんな・・血だらけになって・・」
ヒミコ「嫌な事言うなよオミカーン。今それどころじゃないんだぞ。」
オミカーン「・・・ごめん。」
ジェイ「問題って?」
「この装置は簡単に言うと時間を止めている間に幽体離脱をして過去に影響を与えるの。問題は過去の記憶を辿る事が出来ても過去を変えた後の世界は、誰も見た事がないと言う事。知らない世界を辿りこの世界に戻って来れるのか。戻って来たとしてもその場所は私の知っている世界なのか。それとも私自身が生きている世界なのか。誰にも分からない。っと言う事よ。そうよねコカーン教授」
「その通りじゃ。止まっている時間も不明。時間内に戻って来れなかった場合どうなるかも不明。何もかも不明な事が多過ぎる。・・ハム・・やはり」
「教授!私を誰だと思ってるの?!天才少女ハムとは私の事よ?それに誰かがやらないで不明なものが明らかになる訳ないじゃない。私は私の生きて来た理由は今にあると思ってる。心配しないで!大丈夫!!」
ジェイ「ハム・・・」
ハムはトーラーの中に入って満面の笑みでコカーン教授に合図した。
「ハム・・・・」
コカーン教授はトーラーを作動させる。
ゴミューーーーーーーーン
トーラーが唸り出す。
そしてピカッと眩しく光ったと思うと中にいるハムは硬直して身動き一つしていない。
ハムは満面の笑みのまま、ピクリとも動かなかった。
全員「ハム・・・」
「ここからはハム次第じゃ・・・ワシらにはどうする事も出来ん。」
ゴミューーーーーーーーンゴミューーーーーーーーン
研究室にトーラーの唸る音だけが響き渡る。
「誰かいるのか?!」
突然トーラーの音に負けない勢いで男の声が聞こえ、研究室の扉が開く。
「ここの責任者はいるか?!早く出て来い!!」
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