眺めるほうが好きなんだ

チョコキラー

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32.お察しだろう…

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生徒会長獅子 涼雅の告白騒動の翌日。副会長である竜崎は中庭のベンチで優雅に紅茶を飲んでいた。


ちなみに、ペットボトルである。


「やはり、ここはあまり人が来なくていいですね…」

太陽の暖かさにウトウトしていると、ふと光が遮られてしまった。
不思議に思い目を開けると、背の高い人物が目の前に立っていた。

「…何か用ですか?狗介君」

「…ふく…かいちょ……ウトウト……めずら…しい……」

「ここは、あまり人が来ないので気が緩んでしまうのです。いやはや…、私としたことが…。お恥ずかしいところをお見せしましたね」

「……俺も…あった…かい……ウトウト…しちゃ…う」

「フフッ。確かに君はよく寝ていますもんね」

竜崎が少し笑うと、狗介は恥ずかしいのか、頬を赤くしてどもってしまった。

「君はリアクションが面白いので、からかいがいがありますね」

竜崎が楽しそうに笑みを浮かべていると、先程までどもっていた狗介が何かを思い出したように声を上げた。

「あ、そう…いえば……」

「ん?どうかしましたか?」

「かいちょ……の…こと……き…た…?」

「何がですか?」

「こ…く…はく…」

「はい?」

竜崎は、狗介が何を言っているのか理解出来ず、苛立ちからなのか…、困惑からなのか異様に喉が乾き、思わず紅茶を一気飲みし始める。


「かいちょ……、こく…はく……した…」


さぁ…、皆さんお察しだろう……
この後起こることを……

だが、見届けてくれ。


「ンブッ!!!!!」

「う…!き…たな…い……」

竜崎は驚きのあまり飲んでいた紅茶を盛大に吹き出してしまった。

「ゴホッ…!い、今…、なんて言いました…!?」

「だか…ら…、かいちょ…が…こく…はく…した……」

「は…、はーーーーーーー!?」

副会長 竜崎の裏返った声は人のいない中庭でこだました……


後に狗介はこう語る


「あ…んな…、ふく…かいちょ…、はじ…めて……」



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