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弱気なキツネ
第十八話 在りし日を求める少女
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「で、なんでこうなってるのですか?」
帝国側の皇女専用の馬車の中で、ローイックは肩を落としていた。
ローイックの右には白い騎士服のキャスリーン。左には淡いピンクの細身のドレス姿のロレッタ。向かいにはロレッタのお目付けで同乗しているハーヴィー。
どうしてこうなった状態だった。
「ローイックの世話は私の役目だからな」
「ローイック様のお世話は私の役目ですので」
左右から同時に答えが返ってくる。
目の前では笑いを我慢して悶えているハーヴィー。
よく分からない一行を乗せた馬車は南関門を離れ、一路帝都タロスに向かっていた。
ネイサンが乗っている王国側の馬車にはミーティア、タイフォンと侍女二人がいた。独りぼっちになってしまったネイサンの話し相手が目的だ。タイフォンだけでは荷が重いからミーティアも巻き込まれている。
「色々と申し訳ない」
ネイサンが苦笑いをし、眉を下げた。苦労しているのか皺が多いが、それでも渋みのある顔が魅力的な男性だ。
「いえ、こちらも姫様が……」
タイフォンが肩をとした。キャスリーンによく似た彼女を見たネイサンはちょっと驚いていた。ミーティアが、彼女が親族であることと身代わりの説明をすると納得したようだ。
「お察しいたします」
ネイサンとタイフォンの二人から同時に出た言葉だ。お互い、大切な人ではあるものの、扱いに苦労しているからだろう。
頭を下げた二人が苦笑していた。
「ネイサン殿、ひとつお尋ねしてよろしいでしょうか?」
チラとミーティアに目配せをしてきたタイフォンが居住まいを正した。ミーティアも話題は分かっている。同時にミーティアも背筋を伸ばした。
「ロレッタのこと、ですかな?」
ネイサンは苦笑いだった。キャスリーンとのせめぎ合いを見ていれば察しも付くだろう。
タイフォンが黙って頷くと、ネイサンはコホンと小さく咳払いして話し始めた。
「ロレッタは一番下の子で、私がもう四十に差し掛かるころの子でしてな」
ネイサンはゆっくりとだが、思い出しながら話をつづけた。一番下の子で、兄とも結構歳が離れてしまっている事。兄弟は皆役人で忙しかった事。自身も官僚として、忙しく、あまりロレッタを見てやれなかった事などだった。
「マーベリク家とは王都での屋敷が隣でして」
大抵貴族は王都に屋敷を構える。そしてその地域は大抵、貴族しかいない特殊な地域になる。リッチモンド家の屋敷とマーベリク家の屋敷は隣同士だった。リッチモンド家もマーベリク家も領地持ちの貴族だ。が、勤めるのは王都の城であったり王宮であったりと、王都にいないと仕事にならないのだ。
「ロレッタが十歳の時です。領地から出て、王都で生活することになりました。まぁ、いずれ嫁ぐことになる相手探しの為の交流を持つことが目的ではありましたが」
リッチモンド家は公爵家である。貴族ではかなり高位だ。そこの令嬢となれば引く手数多ではあろうが、選ぶ権利は公爵家にある。良い物件を早めに見つけて手をつけてしまう事も、重要な事だった。
だからこそ、成人前にロレッタは王都に出てきた。ロレッタが領地で暇を持て余し、不満をぶちまけていたのもあるのだが。
「その頃、ちょうどローイックも成人して官僚になったばかりでした。優秀で将来が楽しみな人材でしたよ。彼は私の下に配属されました。将来を睨んでの人事でした」
ネイサンは小さく笑った。当時を振り返っているのだろう。そんな顔だった。
「屋敷も隣でしたし、仕事を教える傍ら、屋敷に来るようになりました」
そこでロレッタは、ローイックに初めて会った。
「ローイックは、あのような男ですので」
ネイサンがまた苦笑した。普通貴族としてロレッタに会えば積極的に自分を売り込むのだが、ローイックはそんな事もなく、いつもの通りのんびりニコニコしていたらしい。
それを聞いたミーティアとタイフォンも頬を緩めた。そう、彼が第三騎士団に配属になってから、やはりそんな感じだったのだ。
狸は、のほほんとしていた。表面上は、だが。
「ローイック殿は、こちらでもそんな感じですよ」
「はは、やはりそうですか」
微笑むタイフォンの言葉にネイサンは、さもありなん、と笑った。
「休みになれば、当屋敷に来て、私の書庫を漁って何かを読んでおりました。普通ならロレッタに声でも掛けるものですが」
やはりローイックはローイックだった。ネイサンが所有する本を読むことの方が楽しかったのだろう。当然マーベリク家の屋敷にも本はあるが、読みつくしていた。だからネイサンの屋敷に入りびたりになったのだ。
「そんなローイックが気になったのか、ロレッタは書庫に籠るローイックの元に行くようになりました。何やら話をしてもらっているようでした。本で得た知識でも話をしていたのでしょう。遊んでくれない兄達よりも、余程懐いていました」
ネイサンは、ふぅ、と息を吐いた。表情も少し重くなっているように見える。
「しかし、穏やかな日々は続きませんでした」
帝国との戦争が始まったのだ。戦況は芳しくはなかった。そもそも国力も違えば、軍備も違った。勝てるはずはないので、ある程度の所で講和を申し入れた。
その結果がローイック他の人質だったのだ。
「ローイックがその中に選ばれてしまったときは、私もショックでした。同時にローイックを知っていた、帝国の情報力にも驚きました」
帝国も適当に人選したわけでは無い。優秀な人物を選んでいた。嘱望されていたローイックも選ばれたのだ。
優秀ではあったが成人したてで、配属後一、二年のローイックを知っていたのは、帝国が間者および協力者を王都内に持っていたからだ。この辺りも国力の差なのだろう。
「帝国に行ってしまうその日、彼を送る娘の様子は、忘れられません」
ロレッタは目にいっぱいの涙をため、口を真一文字に食いしばり、ローイックを乗せた馬車が見えなくなるまで、立ち尽くしていたのだ。
「会うのは四年ぶりです。相変わらずな風体に、安心しました」
ネイサンは穏やかな笑みを浮かべた。が、話を聞いていたミーティアの心の内は穏やかではいられなかった。ローイックに対する想いが強いロレッタは、キャスリーンにとってかなりの難敵である事が分かったからだ。
戦争で引き裂かれた事への恨みは相当なものだろう。帰って来れない彼をずっと思い続けていたのだとすれば、ローイックに駆け寄って押し倒したことも納得できた。彼女の感情を思えば同情すらもできる。
その彼女が、自らやって来た。
今の話から、ローイックが彼女の事をどう思っているかは窺い知れなかったが、ロレッタからの想いなど分かっていないだろう事は想像できた。という事は、キャスリーンへの援護も期待できないのだ。
不味いですね。
ミーティアは唇の端を噛んだ。
「ハーヴィー。今回はどれくらい滞在するんだ?」
馬車の中、両側からのプレッシャーに耐えかねたローイックは助けを求めた。すがるような目をしていたのだろうか、ハーヴィーは苦笑いをしている。
「今回の話し合いが、決着つくまでさ」
「……期限なしってことか?」
「まぁ、そうなるな」
ハーヴィーが肩を竦めた。彼自身も分からないのだろう。だがローイックには疑問が浮かぶ。
「宰相を期限切らない交渉に向かわせるのは、ありえないと思うけど」
ローイックの疑問も尤もだ。政治の要がいつ帰るか分からないというのは、混乱と停滞を招くだけだからだ。
「まぁ、リッチモンド宰相も今期で引退するって公言してるからな。後任も既に公務に入ってる。最後のご奉公ってところだ」
「後任は?」
「ヴァーヴィル公爵だ」
「あぁ、それなら分かる」
ローイックは大きく頷いた。
ヴァーヴィル公爵とは、王国内でも数少ない公爵家であり、かつ有能な人だ。ただ歳の頃も、ネイサンほどではないが、もう中年も後期に入っている。恐らくは次の世代までの繋ぎなのだろう、とローイックは理解した。
「……話し合いは長引きそうなのか?」
「さぁなぁ、俺は護衛でしかないしな。そこまでは聞かされてないよ」
ハーヴィーは呑気なものだった。
「さっさと終わらせて帰りたいです」
ロレッタがローイックを見上げてくる。ローイックは視線をキャスリーンに向けたが、そこには窓を見て物思いにふける彼女の姿があった。
帝国側の皇女専用の馬車の中で、ローイックは肩を落としていた。
ローイックの右には白い騎士服のキャスリーン。左には淡いピンクの細身のドレス姿のロレッタ。向かいにはロレッタのお目付けで同乗しているハーヴィー。
どうしてこうなった状態だった。
「ローイックの世話は私の役目だからな」
「ローイック様のお世話は私の役目ですので」
左右から同時に答えが返ってくる。
目の前では笑いを我慢して悶えているハーヴィー。
よく分からない一行を乗せた馬車は南関門を離れ、一路帝都タロスに向かっていた。
ネイサンが乗っている王国側の馬車にはミーティア、タイフォンと侍女二人がいた。独りぼっちになってしまったネイサンの話し相手が目的だ。タイフォンだけでは荷が重いからミーティアも巻き込まれている。
「色々と申し訳ない」
ネイサンが苦笑いをし、眉を下げた。苦労しているのか皺が多いが、それでも渋みのある顔が魅力的な男性だ。
「いえ、こちらも姫様が……」
タイフォンが肩をとした。キャスリーンによく似た彼女を見たネイサンはちょっと驚いていた。ミーティアが、彼女が親族であることと身代わりの説明をすると納得したようだ。
「お察しいたします」
ネイサンとタイフォンの二人から同時に出た言葉だ。お互い、大切な人ではあるものの、扱いに苦労しているからだろう。
頭を下げた二人が苦笑していた。
「ネイサン殿、ひとつお尋ねしてよろしいでしょうか?」
チラとミーティアに目配せをしてきたタイフォンが居住まいを正した。ミーティアも話題は分かっている。同時にミーティアも背筋を伸ばした。
「ロレッタのこと、ですかな?」
ネイサンは苦笑いだった。キャスリーンとのせめぎ合いを見ていれば察しも付くだろう。
タイフォンが黙って頷くと、ネイサンはコホンと小さく咳払いして話し始めた。
「ロレッタは一番下の子で、私がもう四十に差し掛かるころの子でしてな」
ネイサンはゆっくりとだが、思い出しながら話をつづけた。一番下の子で、兄とも結構歳が離れてしまっている事。兄弟は皆役人で忙しかった事。自身も官僚として、忙しく、あまりロレッタを見てやれなかった事などだった。
「マーベリク家とは王都での屋敷が隣でして」
大抵貴族は王都に屋敷を構える。そしてその地域は大抵、貴族しかいない特殊な地域になる。リッチモンド家の屋敷とマーベリク家の屋敷は隣同士だった。リッチモンド家もマーベリク家も領地持ちの貴族だ。が、勤めるのは王都の城であったり王宮であったりと、王都にいないと仕事にならないのだ。
「ロレッタが十歳の時です。領地から出て、王都で生活することになりました。まぁ、いずれ嫁ぐことになる相手探しの為の交流を持つことが目的ではありましたが」
リッチモンド家は公爵家である。貴族ではかなり高位だ。そこの令嬢となれば引く手数多ではあろうが、選ぶ権利は公爵家にある。良い物件を早めに見つけて手をつけてしまう事も、重要な事だった。
だからこそ、成人前にロレッタは王都に出てきた。ロレッタが領地で暇を持て余し、不満をぶちまけていたのもあるのだが。
「その頃、ちょうどローイックも成人して官僚になったばかりでした。優秀で将来が楽しみな人材でしたよ。彼は私の下に配属されました。将来を睨んでの人事でした」
ネイサンは小さく笑った。当時を振り返っているのだろう。そんな顔だった。
「屋敷も隣でしたし、仕事を教える傍ら、屋敷に来るようになりました」
そこでロレッタは、ローイックに初めて会った。
「ローイックは、あのような男ですので」
ネイサンがまた苦笑した。普通貴族としてロレッタに会えば積極的に自分を売り込むのだが、ローイックはそんな事もなく、いつもの通りのんびりニコニコしていたらしい。
それを聞いたミーティアとタイフォンも頬を緩めた。そう、彼が第三騎士団に配属になってから、やはりそんな感じだったのだ。
狸は、のほほんとしていた。表面上は、だが。
「ローイック殿は、こちらでもそんな感じですよ」
「はは、やはりそうですか」
微笑むタイフォンの言葉にネイサンは、さもありなん、と笑った。
「休みになれば、当屋敷に来て、私の書庫を漁って何かを読んでおりました。普通ならロレッタに声でも掛けるものですが」
やはりローイックはローイックだった。ネイサンが所有する本を読むことの方が楽しかったのだろう。当然マーベリク家の屋敷にも本はあるが、読みつくしていた。だからネイサンの屋敷に入りびたりになったのだ。
「そんなローイックが気になったのか、ロレッタは書庫に籠るローイックの元に行くようになりました。何やら話をしてもらっているようでした。本で得た知識でも話をしていたのでしょう。遊んでくれない兄達よりも、余程懐いていました」
ネイサンは、ふぅ、と息を吐いた。表情も少し重くなっているように見える。
「しかし、穏やかな日々は続きませんでした」
帝国との戦争が始まったのだ。戦況は芳しくはなかった。そもそも国力も違えば、軍備も違った。勝てるはずはないので、ある程度の所で講和を申し入れた。
その結果がローイック他の人質だったのだ。
「ローイックがその中に選ばれてしまったときは、私もショックでした。同時にローイックを知っていた、帝国の情報力にも驚きました」
帝国も適当に人選したわけでは無い。優秀な人物を選んでいた。嘱望されていたローイックも選ばれたのだ。
優秀ではあったが成人したてで、配属後一、二年のローイックを知っていたのは、帝国が間者および協力者を王都内に持っていたからだ。この辺りも国力の差なのだろう。
「帝国に行ってしまうその日、彼を送る娘の様子は、忘れられません」
ロレッタは目にいっぱいの涙をため、口を真一文字に食いしばり、ローイックを乗せた馬車が見えなくなるまで、立ち尽くしていたのだ。
「会うのは四年ぶりです。相変わらずな風体に、安心しました」
ネイサンは穏やかな笑みを浮かべた。が、話を聞いていたミーティアの心の内は穏やかではいられなかった。ローイックに対する想いが強いロレッタは、キャスリーンにとってかなりの難敵である事が分かったからだ。
戦争で引き裂かれた事への恨みは相当なものだろう。帰って来れない彼をずっと思い続けていたのだとすれば、ローイックに駆け寄って押し倒したことも納得できた。彼女の感情を思えば同情すらもできる。
その彼女が、自らやって来た。
今の話から、ローイックが彼女の事をどう思っているかは窺い知れなかったが、ロレッタからの想いなど分かっていないだろう事は想像できた。という事は、キャスリーンへの援護も期待できないのだ。
不味いですね。
ミーティアは唇の端を噛んだ。
「ハーヴィー。今回はどれくらい滞在するんだ?」
馬車の中、両側からのプレッシャーに耐えかねたローイックは助けを求めた。すがるような目をしていたのだろうか、ハーヴィーは苦笑いをしている。
「今回の話し合いが、決着つくまでさ」
「……期限なしってことか?」
「まぁ、そうなるな」
ハーヴィーが肩を竦めた。彼自身も分からないのだろう。だがローイックには疑問が浮かぶ。
「宰相を期限切らない交渉に向かわせるのは、ありえないと思うけど」
ローイックの疑問も尤もだ。政治の要がいつ帰るか分からないというのは、混乱と停滞を招くだけだからだ。
「まぁ、リッチモンド宰相も今期で引退するって公言してるからな。後任も既に公務に入ってる。最後のご奉公ってところだ」
「後任は?」
「ヴァーヴィル公爵だ」
「あぁ、それなら分かる」
ローイックは大きく頷いた。
ヴァーヴィル公爵とは、王国内でも数少ない公爵家であり、かつ有能な人だ。ただ歳の頃も、ネイサンほどではないが、もう中年も後期に入っている。恐らくは次の世代までの繋ぎなのだろう、とローイックは理解した。
「……話し合いは長引きそうなのか?」
「さぁなぁ、俺は護衛でしかないしな。そこまでは聞かされてないよ」
ハーヴィーは呑気なものだった。
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