迷子になって異世界へ行きました

kenzo

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此処は何処?

脱出!

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人殺し!!!
や、ヤバい、ヤバい、この人達こんなにヤバい人達だったの?親切な人達かと思ったのに。
なに?強盗だから?犯罪者だったら殺して良いの?
しかも全然躊躇無かったし!
こ、怖い、この人達!
に、逃げなきゃ!
でも、急に逃げたら追い掛けて殺されるかも。
ど、どうしよう・・・・!

「おい!ハルカ!!」
「ひっ!は、はい!!」
「お前、大丈夫か?」
「だ、だ、だい、大丈夫で、です、はい」
「本当か?お前何か変だぞ」
「ぜ、ぜん、全然、ふ、普通です、はい」
「何かやたら怯えて無いか?」
「あー、あれじゃ無い、いきなり目の前で戦闘が始まって怖かったんじゃないの」
「は、はい!エリ、エリスさんの言う通りででです。怖かったんです」
アナタ達が怖いのよ!!
「そうか、だけど安心してくれ。もう殲滅したからな」
安心出きるかーー!殲滅ってなに?皆殺しって事?そして後で目撃者の私も殺すの?!
「さ、行こうぜ」
「い、逝く?!」
「ほら、街に行くんだろ」
「は、ははい!」
イヤだー!行きたくない!死にたく無いよー!恵~!


「今日は此処で夜営するか」
え、夜営?此処で野宿するって事?
まさか此処が私の墓場になるって事なの?
どうしよう!逃げなきゃ、でもどうやって?
「じゃあ何時も通り、ダンはテント設営、エリスとアンは食事の支度、俺は警戒だ。ハルカは休んでろ、疲れただろう」
「「「了解」」」
「は、はい、有り難う御座います」
あ、皆が其々に動き出した?
は?私の周りに誰も居ない、これはもしかしてチャンスなのでは?
ゆっくり静かに後退る。
抜き足差し脚忍び足、抜き足差し脚忍び足!
よーし、このまま、このもま・・・!

「おいハルカ!そんなに離れたら危ないぞ」
しまった!こうなったら!逃げろーーー!
「イ、ヤーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
ダダダダダダダダ・・・・・!
ドンドンドンドン・・・・・!
「「「えーーーーー?」」」

*****ロイ視点*****
俺達『疾風』で受けた依頼を終わらせた帰り、救援信号を発見した俺達は変な女と出会った。
名前は『ハルカ』、珍しい黒目黒髪の女だった。
着ている服も見た事の無い様な珍しい物だったが、どう見ても戦闘はおろか、旅にさえ向いていないのは明らかだった。
聞いた話しによると転移魔法か何かの事故で全く知らない場所に飛ばされて迷子になっていたらしい。
俺達はハルカの頼みで街まで同行する事にした。
あの場所から街まではアノ時間からだとどうしても夜営をする必要がある。
流石に迷子の女一人を放っておくわけにはいかない。

お互いに話をしながら歩いて居る時、ゴブリンの集団と遭遇した。
まぁ、ゴブリンなんて俺達からすれば何匹居ようと所詮はザコの集まりに過ぎないので何時も通りさっさと終わらせた。

しかし、そこからハルカの様子がおかしくなった。
エリスは戦闘が怖かったのでは、と言っていた。
確かにそれもあるが、それだけでも無い気がする。
それからのハルカはずっと様子がおかしかった。

日も大分傾き森の中も薄暗くなって来た。
森の夜は危険が増す、暗くなる前に夜営の準備を終え夜に備えなければならない。
俺達は何時もの役割分担に別れた。
俺の担当は周囲の警戒だ。
周囲に意識を広げる。
勿論、仲間達の気配も感じている。
その時、妙な動きを感じた。
ハルカだ!ハルカが皆から離れて行ってる。
全く世話が焼ける奴だ、そう思って俺はハルカに声を掛けた。
「おいハルカ!そんなに離れたら危ないぞ」
何故か逃げた?
一直線に木を薙ぎ倒しながら?
「「「えーーーーー?」」」

*****ハルカ視点*****
逃げれた、逃げちゃった!もう後戻りは出来ないわ!こうなったら逃げ切るだけよ!
ただ、ただ真っ直ぐに走り抜けるだけよーーー!

「え?!」
「「「え?」」」
何で?何でアノ人達が前に居るの?
追い付かれた?追い越された?そんな、今の私より早いなんて、信じられない!
でも諦めてはダメよ、諦めてはダメよ!
走って走って走り抜けるのよーーー!

「え?!」
「「「お?」」」
ま、また?また追い越された!
そんな、逃げ切れ無いの?もう私は助からないの?イヤよ、イヤよ、イーーヤーーーなーーーのーーーよーーーー!

「来た!」
「きゃーーー!」
ゴロゴロゴロゴロ、バタン!
え、何、何?いきなり世界が回る。
「取り押さえろ!」
「きゃーーー!止めて!」
ドタバタ、ドタバタ!
「うお!なんて力だ!ダメだ!エリス、眠らせろ!」
「え、あ、分かった!スリーブ」
あ、ダメ・・・意識が・・・ゴメン・・・恵・・・わ、た、し・・・死ん・・・じゃ・・・た・・・・・
「zzzz・・・・」

*****ロイ視点*****
「ちょっとロイ、何なの?何でハルカが走って行ったの?」
「知るか!俺が知りたい」
「それにしても凄いね、コレってハルカが走った跡でしょ」
アンの言う様に凄い、イヤ凄いなんてもんじゃ無い。
進路上の木を全部薙ぎ倒してハルカの走った道が出来ている。
「ハルカって人間なの?」
「た、多分な」
コレを見ると自信は持てないがな。

暫く俺達でハルカの走った後を眺めて居た。
・・・・
ん?
「・・・ーーー!」
んん?
「・・・ーーーー!」
んんん?
「お、おい、何か聞こえないか?」
「え?何?」
「しーー」
俺達は揃って耳を澄ませた。
「イヤーーー!」
「え?後ろ?」
「イヤーーー!」
「「「え?」」」
「え?!」

「ねぇ、今通り過ぎたのって、ハルカじゃ」
「うん、ハルカだった」
「何で向こうに行ったハルカが後ろから来るんだ?」
「そんなの分からないわよ!」
「不思議?」

「それにしてもパワーも凄いがスピードもとんでもないな」
「確かに、私達じゃ絶対に追い付け無いわ」
「・・・ーーー!」
・・・
「・・・ーーー!」
・・・
「・・・ーーー!」
「なぁ」
「聞こえた」
「また、後ろからだよな」
「だよね」
「イヤーーー!」

「え?!」
「「「お?」」」
「やっぱりハルカだったな」
「て言うか、アノ子何してるの?」
「俺が知るか!」
「あのね」
「どうしたアン」
「うん、もしかしてなんだけど」
「もしかして?」
「あのね、ハルカってとんでもなく方向音痴じゃ無いかな?」
「え?」
「方向音痴?」
「「イヤイヤ」」
「方向音痴って限度があるだろ!」
「もしかしてよ、もしかして!でね」
「何だ?」
「また戻って来るんじゃ無いかな?」
「・・・まさか」
「イヤ、でも・・・」
「「「有り得るかも」」」
「良し、じゃあ罠を仕掛けよう」
「罠?」
「そう、この獣道ならぬハルカ道にロープを仕掛ける」
「そんな単純な罠で大丈夫?」
「いえ、ハルカなら掛かるわ!」
「ああ、掛かるな!」
「・・・(コクン)」

「・・・ーーー!」
来た、皆にアイコンタクトを送る。
「・・・ーーー!」
ロープに引っ掛かり転がる場所を想定して木の影に隠れる。
「イヤーーー!」

「来た!」
「きゃーーー!」
ゴロゴロゴロゴロ、バタン!
良し、気持ち悪い位に読み通りだ!
「取り押さえろ!」
「きゃーーー!止めて!」
ドタバタ、ドタバタ!
「うお!なんて力だ!ダメだ!エリス、眠らせろ!」
「え、あ、分かった!スリーブ」
・・・・・
「zzzz・・・・」
ね、眠った・・・終わった。
俺達はグッタリとその場に座り込んだ。




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