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冒険者に私はなる!!
やっと街に着きました
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おーーー!街だ!遂に私は街に着いたのね!
感無量です。
「さて、ハルカ。身分証明は持って・・は無いよな?」
私はカバンから免許証を出して見せた。
16才になった私は直ぐに原付運転免許証を習得したわ。
本当は原付スクーターが欲しかったのだけど何故か物凄い勢いで望を初め親戚一同から徹底的に反対されたのは良い思い出ね。
「何だそれ?」
「免許証」
ロイさんが免許証を手に取った。
写真写りがイマイチだからそんなにジロジロ見ないで欲しい。
「メン?キョ?」
「免許証」
「それはお前の国の身分証明なのか?」
「そう」
「そうか、でもこの国では使えない」
あ!!そうよね!私のは普通の免許証だから日本限定なんだった。
「この国の免許証がいるのね」
今度は普通車の免許証も習得しようかしら。
「イヤ、そのメンキョショってのが何か分からんが、この国の身分証明が必要だ」
「それが無いと?」
「街に入れない」
「ノーーー!」
ここまで来て入れないって!そりゃ無いですよ!
ガクッ、私は膝から崩れ落ちた。
「落ち着けハルカ」
「・・・ロイさん、やっと、やっと此処まで来たのに・・・」
「だから落ち着けって!無いなら無いでも街に入る方法はあるから!」
方法が?ある?あるの?!
「分かりました!此処まで来たら私も腹を括ります。多少の荒事も・・・」
「待て待て待て!お前何をする気だ!」
「家には私の帰りを待つ妹が居るの!こんな所で朽ちる訳にはいかない!例えどの様な手段を取っても」
ゴメン、恵。私は今日から裏街道の住民になるわね。
でもそれもこれも家に帰る為なの、どうか許してね。
「お前は一体どんな想像をしているんだ!そして俺達を何だと思っている!」
「やっぱりハルカってアレよね(ヒソヒソ)」
「そうね間違いないわ(ヒソヒソ)」
「えと、強行突破・・・とか?」
「ちげーーよ!!」
「じゃあ、外壁を破壊?」
「巨人か!!」
「じゃあ、武力占拠?」
「瞬殺されるわ!って言うか力ずくばかりかよ!脳筋か?お前は脳筋なのか?!」
「失礼ね!・・・っは!じゃあハニートラップ!そうなのね!」
「ちっがーーーーう!!」
「「はぁ、はぁ、はぁ」」
「この二人って良いコンビね(ヒソヒソ)」
「うん、息がピッタリ(ヒソヒソ)」
「金だ!金!」
「まさかのワイロ?!」
「だから違う!どうしてお前は悪事にばかり発想が行くんだ!」
「覚悟を決めたから?」
「そんな覚悟はさっさと捨てろ!」
「中々面白いわねこの二人(ヒソヒソ)」
「クスクス、本当に(ヒソヒソ)」
「お前らも聞こえてるぞ!!」
「あのねハルカ」
説明係がアンさんに替わった見たい。
ロイさんは何故か経たり混んで肩で息をしている。
「はい!」
「身分証明が無い場合は、簡単なチェックをして問題無ければ、銀貨二枚で仮身分証を貸し出してくれるの」
「え、そうなのですか?」
「そう、そして仮身分証の有効期限内に正規の身分証明を習得するか街を出れば問題無いの」
「なんだ、そうだったんだ。もう、ロイさんが変な事言うから~てっきり」
「・・・俺か?俺が悪いのか?」
「それでね、ハルカはお金を持っているの?」
お金?お金・・・・・お金?
「・・・お金が・・・無い」
そう、私はキャッシュレスな女!
買い物は何時も○○pay、なのに頼みの綱のスマホ子ちゃんが・・・
スマホ子ちゃん、アナタの存在は偉大でした。
「えーと、それでハルカはお金が無いのね」
「はい、一文無しです」
「一文が何か分からないけど、状況は理解出来たよ」
「出来ましたら御貸しいただけますでしょうか」
「何、その話し方、まぁ初めからそのつもりなんだけどね」
「あ、あ、有難う御座います。このご恩は決して忘れません。先祖代々、子々孫々、皆様の御名前を語り継がせて頂きます」
合掌!
「イヤイヤ、大袈裟過ぎでしょ」
「お前は一体幾ら借りるつもりだ!」
「当面の生活に必要な分だけよ!それから必ず返しなさいよ!」
「・・・(コクコク)」
こうして私は皆から一人銀貨5枚、全部で銀貨20枚を借りる事が出来た。
はてさて、この銀貨20枚で何が出来るのでしょうか?
貨幣価値が分かりません。
こんな時は、
「はい!ロイ先生!質問です」
「誰が先生だ!で、何で俺なんだよ」
「面白い・・・から?」
「お前は俺をおちょくってるのか!そうだな!おい!」
「テヘペロ!」
「可愛くねーよ!」
「やっぱりハルカの相手はロイよね」
「フォローは任せて」
「・・・」
「クソー!分かったよ!聞いてやるよ!」
「オッケー グーグル!貨幣の種類は?」
「グ、グーグル・・・?鉄貨と銀貨と金貨と白金貨だ」
「ヘイ ロイ!銀貨一枚は何円ですか?」
「急に偉そうだな!で円ってなんだ?」
「じゃあ、何ドル、何元、何ペソ」
「お前が何を言ってるのかサッパリ分からん」
「では質問を変えます。一般的なパン一つは幾らですか」
「やっとまともな質問が来た。まぁ、だいたい鉄貨10枚だな」
「成る程、では私が今晩泊まるのに宿の値段は?」
「ふむ、若い女一人、でも金は無い、となると素泊まりで銀貨5枚だな」
「では、一般的的な庶民の一月の生活費は?」
「ふむ、大体金貨1枚と銀貨50枚位じゃないか、勿論個人差はあるだろうがな」
「最後に鉄貨、銀貨、金貨、白金貨の関係性は?」
「鉄貨100枚で銀貨1枚だな、同じ様に銀貨100枚で金貨1枚、金貨100枚で白金貨1枚だ」
パン1個が百円かな、安宿の素泊まりが五千円 、生活費を十五万円として・・・
つまり、
鉄貨1枚が約十円、銀貨1枚が約千円、金貨1枚が十万円、白金貨1枚が1千万円って事かな。
「成る程、成る程」
「今ので分かったのかよ」
「はい、大まかですが」
「お前結構頭だけは良いんだな」
「何か引っ掛かる言い方だわ」
「「「(なのにアレな子)」」」
感無量です。
「さて、ハルカ。身分証明は持って・・は無いよな?」
私はカバンから免許証を出して見せた。
16才になった私は直ぐに原付運転免許証を習得したわ。
本当は原付スクーターが欲しかったのだけど何故か物凄い勢いで望を初め親戚一同から徹底的に反対されたのは良い思い出ね。
「何だそれ?」
「免許証」
ロイさんが免許証を手に取った。
写真写りがイマイチだからそんなにジロジロ見ないで欲しい。
「メン?キョ?」
「免許証」
「それはお前の国の身分証明なのか?」
「そう」
「そうか、でもこの国では使えない」
あ!!そうよね!私のは普通の免許証だから日本限定なんだった。
「この国の免許証がいるのね」
今度は普通車の免許証も習得しようかしら。
「イヤ、そのメンキョショってのが何か分からんが、この国の身分証明が必要だ」
「それが無いと?」
「街に入れない」
「ノーーー!」
ここまで来て入れないって!そりゃ無いですよ!
ガクッ、私は膝から崩れ落ちた。
「落ち着けハルカ」
「・・・ロイさん、やっと、やっと此処まで来たのに・・・」
「だから落ち着けって!無いなら無いでも街に入る方法はあるから!」
方法が?ある?あるの?!
「分かりました!此処まで来たら私も腹を括ります。多少の荒事も・・・」
「待て待て待て!お前何をする気だ!」
「家には私の帰りを待つ妹が居るの!こんな所で朽ちる訳にはいかない!例えどの様な手段を取っても」
ゴメン、恵。私は今日から裏街道の住民になるわね。
でもそれもこれも家に帰る為なの、どうか許してね。
「お前は一体どんな想像をしているんだ!そして俺達を何だと思っている!」
「やっぱりハルカってアレよね(ヒソヒソ)」
「そうね間違いないわ(ヒソヒソ)」
「えと、強行突破・・・とか?」
「ちげーーよ!!」
「じゃあ、外壁を破壊?」
「巨人か!!」
「じゃあ、武力占拠?」
「瞬殺されるわ!って言うか力ずくばかりかよ!脳筋か?お前は脳筋なのか?!」
「失礼ね!・・・っは!じゃあハニートラップ!そうなのね!」
「ちっがーーーーう!!」
「「はぁ、はぁ、はぁ」」
「この二人って良いコンビね(ヒソヒソ)」
「うん、息がピッタリ(ヒソヒソ)」
「金だ!金!」
「まさかのワイロ?!」
「だから違う!どうしてお前は悪事にばかり発想が行くんだ!」
「覚悟を決めたから?」
「そんな覚悟はさっさと捨てろ!」
「中々面白いわねこの二人(ヒソヒソ)」
「クスクス、本当に(ヒソヒソ)」
「お前らも聞こえてるぞ!!」
「あのねハルカ」
説明係がアンさんに替わった見たい。
ロイさんは何故か経たり混んで肩で息をしている。
「はい!」
「身分証明が無い場合は、簡単なチェックをして問題無ければ、銀貨二枚で仮身分証を貸し出してくれるの」
「え、そうなのですか?」
「そう、そして仮身分証の有効期限内に正規の身分証明を習得するか街を出れば問題無いの」
「なんだ、そうだったんだ。もう、ロイさんが変な事言うから~てっきり」
「・・・俺か?俺が悪いのか?」
「それでね、ハルカはお金を持っているの?」
お金?お金・・・・・お金?
「・・・お金が・・・無い」
そう、私はキャッシュレスな女!
買い物は何時も○○pay、なのに頼みの綱のスマホ子ちゃんが・・・
スマホ子ちゃん、アナタの存在は偉大でした。
「えーと、それでハルカはお金が無いのね」
「はい、一文無しです」
「一文が何か分からないけど、状況は理解出来たよ」
「出来ましたら御貸しいただけますでしょうか」
「何、その話し方、まぁ初めからそのつもりなんだけどね」
「あ、あ、有難う御座います。このご恩は決して忘れません。先祖代々、子々孫々、皆様の御名前を語り継がせて頂きます」
合掌!
「イヤイヤ、大袈裟過ぎでしょ」
「お前は一体幾ら借りるつもりだ!」
「当面の生活に必要な分だけよ!それから必ず返しなさいよ!」
「・・・(コクコク)」
こうして私は皆から一人銀貨5枚、全部で銀貨20枚を借りる事が出来た。
はてさて、この銀貨20枚で何が出来るのでしょうか?
貨幣価値が分かりません。
こんな時は、
「はい!ロイ先生!質問です」
「誰が先生だ!で、何で俺なんだよ」
「面白い・・・から?」
「お前は俺をおちょくってるのか!そうだな!おい!」
「テヘペロ!」
「可愛くねーよ!」
「やっぱりハルカの相手はロイよね」
「フォローは任せて」
「・・・」
「クソー!分かったよ!聞いてやるよ!」
「オッケー グーグル!貨幣の種類は?」
「グ、グーグル・・・?鉄貨と銀貨と金貨と白金貨だ」
「ヘイ ロイ!銀貨一枚は何円ですか?」
「急に偉そうだな!で円ってなんだ?」
「じゃあ、何ドル、何元、何ペソ」
「お前が何を言ってるのかサッパリ分からん」
「では質問を変えます。一般的なパン一つは幾らですか」
「やっとまともな質問が来た。まぁ、だいたい鉄貨10枚だな」
「成る程、では私が今晩泊まるのに宿の値段は?」
「ふむ、若い女一人、でも金は無い、となると素泊まりで銀貨5枚だな」
「では、一般的的な庶民の一月の生活費は?」
「ふむ、大体金貨1枚と銀貨50枚位じゃないか、勿論個人差はあるだろうがな」
「最後に鉄貨、銀貨、金貨、白金貨の関係性は?」
「鉄貨100枚で銀貨1枚だな、同じ様に銀貨100枚で金貨1枚、金貨100枚で白金貨1枚だ」
パン1個が百円かな、安宿の素泊まりが五千円 、生活費を十五万円として・・・
つまり、
鉄貨1枚が約十円、銀貨1枚が約千円、金貨1枚が十万円、白金貨1枚が1千万円って事かな。
「成る程、成る程」
「今ので分かったのかよ」
「はい、大まかですが」
「お前結構頭だけは良いんだな」
「何か引っ掛かる言い方だわ」
「「「(なのにアレな子)」」」
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