迷子になって異世界へ行きました

kenzo

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冒険者に私はなる!!

冒険者ギルド

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街は外周を大きな石造りの壁で囲まれている。
中に入るには門から入らなければいけない。
そして門には二つの入り口がある。
1つは行列を作り、もう1つは人がスムーズに流れている。
行列の入口は身分証明を持たない方、
スムーズな入口は身分証明を持った人が通る方との事らしい。
勿論私は行列に並びます。

皆から色々と教わっている間にいつの間にか私達は門番さんの所に到着していた。
「次」
私の番が来た見たい。
「はい・・・、アレ?皆はアッチの入口じゃないの?」
「お前だけだと心配だから一緒に行くんだよ」
「もう、過保護ね」
でも緊張してたから、ちょっとホッしたかも。

「では幾つか質問していくから手短に正直に答えるように」
「はい!」
「此処に来た目的は?」
「人は一人では生きて行けないからです」
「何処から来た?」
「日本です」
「職業は?」
「高校生です」
「良し!彼方で銀貨2枚を支払って仮身分証明を受け取るように。
行って良し。次」
「有難う御座います」
・・・・
・・・
・・・
「「「(アレで通れるの?)」」」


「結構人が居るのね、大きな建物とかも沢山あるし」
街の中は結構賑わっていた。
「まあな、此処はイグニス王国の中でも結構大きな街だからな」
「へぇー」
「俺達はこれから冒険者ギルドに行かなきゃならねぇけどお前も行くか?」
「私も?」
「ハルカは故郷に帰る為に旅をするんだろう」
「そうなるかな」
「だったら冒険者になるのが一番だな。ギルドに登録してギルドカードを貰えば、それが身分証明になる。それで何処にでも行ける。まぁ、出国、入国には多少の手続きが必要だが、それは誰でも同じだしな」
成る程、身分証明が手に入るのは確かに助かるわね。
「それにギルドで依頼を受けて達成すれば金が出るから旅の資金になるだろ」
おーーー!確かに!
旅をするにも先立つ物は必要だものね。
「分かったわ、私、冒険者になる」
「良し、そうと決まればギルドに行くか!」


大きさで言えば、図書館?それとも市役所かな?位の大きさの石造りの三階建ての建物。
これが冒険者ギルドらしい。
観音開きの大きなドアから中に入ると中は多くの人でごった返してした。
「これでもピーク時よりは空いてるのよ」
エリスさんがイヤそうな顔で教えてくれる。
ロイさんに続いて歩いて行くと横長のカウンターテーブルの一ヵ所に到着した。
「ハルカは此処で登録をするんだ。俺達は向こうで達成報告をしてくる。アン、お前はハルカに付いてやってくれるか」
「そうね、分かった」
ロイさん達は違う窓口へと向かったみたい。
「さ、行こ」
アンさんに促されて目の前の窓口へと着いた。

「ようこそ冒険者ギルド、オーランド領領都本部へ。お二人は新規登録で宜しいでしょうか」
「この子だけ、私は違うよ」
「畏まりました。ではコチラヘお掛け下さい」
私達は受付のお姉さんの正面に腰を下ろした。
「では質問をしていきますので答えて下さい」
「はい」
「お名前は?」
「ハルカ=キサラギです」
「キサラギ様は貴族の方ですか?」
「え?ハルカって貴族だったの?」
え!アンさんが突然立ち上がったんですけど!
「いえ、ただの一般庶民ですけど」
「でも、キサラギってファミリーネームがあるじゃない!」
「でも私の国では皆、普通に名字、ファミリーネームが有りますよ」
そう言えば、昔は日本でも身分の低い人達は名字が無かったような。
「そうなんだ、本当にハルカの故郷って変わってるわね」
うーん、お互い様なんだけどね。
「分かりました。続けます。現在の年齢は?」
「18才です」
「うそ!15才位と思った!」
これでも周りには大人っぽいて言われているのに。
頬を膨らませてアンさんを睨んだ。
「余計に子どもっぽく見えるよ」
「コホン!続けます。出身は?」
「日本です」
「ニホン?聞いた事無いですが、それは?」
「私の故郷の国の名前です」
「国?ニホン?聞いた事無いですね。まぁ良いです。特技は有りますよか?」
「家事全般、あとは運動です」
「・・・つまり支援系か補助系って事ですか?」
「ハルカ、そう言う事では無くて、剣や体術が得意とか魔法が得意とかって事よ」
「他には戦闘以外でも採取系が得意とか回復系が得意と言うのも有りますね」
成る程、やっぱり格闘技を習って来たから
「では体術と魔法です」
「分かりました」
受付のお姉さんが私の答えを何かの用紙に書き込んでいる。
「では質問は以上になります」
「意外とアッサリとしてるのね」
「こんな物よ、ギルド登録なんて」
そうなんだ。
「では次は戦闘力の測定をさせて頂きます」
「戦闘力?」
「はい」
「付いていけば分かるわ」

付いて行って到着したのは室内運動場見たいな場所。
「コチラヘ来て下さい」
受付のお姉さんが案内してくれた所には布で覆われた180cm位の人形がある。
「これを力一杯殴って下さい」
「殴るのですか?」
「はい、腕力、打撃力を測定します」
成る程!パンチ力ね!私のマークⅡが数値で見れると言うことか、腕が鳴るわね。
「分かりました」
人形の前に立ち正拳に構える。
スーーー息を吸い、フーーーそして吐く。
良し!!
「たーーー!」
『バン!!』
・・・・・
良し、上半身が消失したわ!今日も絶好調ね!さて数値は?
・・・
・・・
・・・
「お姉さん?」
・・・
「アンさん?」
・・・
「あれ?時間が止まった?まさかのマーク・・・」
「は?!失礼しました」
「それで結果は?」
「すみません、測定不能となります」
「え?!測定不能?」
「はい、測定機が壊れましたので」
そうか、故障してたんだ、なら仕方無いわね。
「では、次は魔力測定をします」
歩いて行くお姉さんに付いていく。
私一人で。
アンさんはまだ停止中。

連れて行かれたのは学校の教室の様な部屋。
机が沢山並んでいて、前には教台の様な形になっている。
そしてソコにはまるで占いの水晶玉の様な物が。
「コレに触れて魔力を送って下さい」
魔力を送る?魔法を出さずに掌から魔力を出すイメージ。
イメージ、イメージ、イメージ・・・
『パン!』
・・・
・・・
・・・
「はい、分かりました。以上で測定は終了となります」 
「え、あの、結果は?」
「はい、測定不能です。また壊れました」
「へ?あ、そうですか」
また壊れてたんだ。
キチンとメンテナンスしないとダメですよ。
「はい、最後にカードを発行しますので受付へ戻ります」

お姉さんと一緒に戻るとアンさんが既に座っていた。
「少々お待ち下さい」
お姉さんが席を外した。
「ちょっとハルカ!何なの、あのバカ力は?」
「マークⅡです。それよりバカは酷く無いですか?」
プンプンですよ。
「はぁー、また訳分かんない」

「それで、魔力測定はどうだったの?」
「玉が弾けました。測定不能だそうです」
「・・・バケモノね」
「マークⅢです。それとバケモノは流石に言い過ぎです!」
「そうねゴメン、言い過ぎたわ」
お疲れの様ですね、アンさんは。

「お待たせしました」
お姉さんが席に着くと私の前に免許証位のカードと小冊子を置いた。
「こちらがハルカさんのギルドカードとなります。」
カードを見てみる。
青色のカードに『ハルカ』と私の名前が刻印されている。
それだけ?
「今のハルカさんは初心者なのでカードには何も記入されてません。ギルドに認められると星の刻印が増えて行きます」
「私達は4つ星よ」
「目安ですが、星無しから2つ星が初級、3~5つ星が中級、6つ星以上が上級と考えて貰って良いです。形式上星の数に上限は有りませんが現役最高ランクは8つ星の方がいます」 
成る程、星の数でランクが決まるって事ね。
「ランクアップは能力、ギルドへの貢献度、人間性等諸々を総合的評価して決定します。なので登録したばかりのハルカさんは戦闘力や魔力が高くてもそれ以外の実績が無い為に星無しとなります」
成る程、どんなに強くても悪い人はランクが上がらないって事なのね。
「今お話ししたのはあくまでも基本中の基本で、その他にも守って頂かなければいけない事が有ります。それはこの小冊子を良く読んで理解して下さい。尚、質問や相談がある場合は相談窓口が御座いますのでそちらで話して下さい。説明は以上となります。それでは今後のご活躍を期待しております。頑張って下さい」
そう言うとお姉さんはお辞儀をした。
「はい、有難う御座います」
私もお辞儀をしました。
「さ、ハルカ、皆が待ってるわ、行きましょ」
「はい」
こうして新たな私、冒険者ハルカは新たな一歩を踏み出したのだった。
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