臆病者の一撃

エリシャ

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後編

bump of chicken 新世界

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     bump of chicken新世界国際劇場は大阪新世界の北東に位置する映画館です。
    日本全国でも有数の女装子・ニューハーフさんが集まる映画館として有名です。
    女装ニューハーフ出会いコミュニティスポットなのです。
    今でもなお、全国から女装子さんがおとづれる日本女装業界きっての名スポットです。

「どれを見るの?」
「ここは3本立てで、ちょっと前の映画を上映してるんだ。ほら、そこにポスターがあるだろ。」
 壁のポスターを見ると、時代がかった普段の ゆるん なら決して選ばないような映画ばかりでした。

「え~、こんなの見るの? 絶対つまんないよ~~。」
 ゆるん が口をとんがらせて文句を言うと、おじさんは「なかなか見られない映画だから、おじさん楽しみにしてたんだよ。今度好きな映画に連れてってあげるから、今日はおじさんに付き合ってくれないかな?」と申し訳なさそうに言いました。

「わかったよ。今日はおじさんに特別サービスする」
  ゆるん が笑顔で答えると、おじさんも笑ってくれました。

 おじさんがチケットを買ってる間に ゆるん が正面に見える席に進もうとすると、「そっちじゃないよ。」と後ろからおじさんの声が聞こえます。

「こっちじゃないの?」
 おじさんは ゆるん の横に来て、「この映画館には2階があるんだ。そっちに行こう。」と言って ゆるん の手を引いていきました。

「映画館に2階なんてあるの? ゆるん 聞いたことないよ。」
「昔の映画館は建物が劇場みたいに大きくて豪華なんだ。初めてなら是非見ておかないとね。」

 階段を上がって扉を開けるとそこは、すごく天井の高い、前が大きく開けた2階席でした。
「スクリーンが下に見えるよ。すごいね。」
  ゆるん は初めて遊園地に来た子供のようにすっかり興奮してしまいました。

 おじさんと並んで席に座ってからも、 ゆるん はキョロキョロしてました。
 2階席に座ってる人はまばらでしたが、「ねぇ、おじさん。今日はおばさんが多いね。」
    ゆるん がそう言うと、おじさんは ゆるん の方を向いてにっこり微笑みました。

「あれはおばさんじゃないよ。おじさん達が女装してるんだよ。」
「ええ~~?」
 ゆるん は目を大きく開けておじさんを見つめると、今度は女装した人達をジロジロと見始めました。

「あんまり見ちゃだめだよ。それに、映画が始まっちゃえば気にならなくなるよ。」
「ごめんなさい。でも、なんで女装の人が映画館にたくさんいるの?」
 カカトトぶっていたワケではなく、その時は本当に判らなかったのです。

「さぁ、なんでだろうね。おじさんもよく知らないんだ。」
 そうしているうちに辺りが暗くなって、映画が始まりました。
 始まって数分、 ゆるん はこの映画をまったく楽しめませんでした。
(つまんないなぁ。)
 すっかり映画に飽きた ゆるん は、周りの女装おじさんを眺めていました。


 すると・・・
(えっ?)
 少し離れた席に座っている女装おじさんに何人かの普通のおじさんが群がって行ってるではありませんか。

(あの人たち、何してるの?)
  ゆるん はびっくりして、映画そっちのけで女装おじさんの方をじぃ~っと見てしまいました。

 薄暗くてはっきりとはわかりませんが、どうやら女装おじさんをみんなで痴漢しているようでした。
  ゆるん は、何が行われてるのか知りたいという好奇心もあって、その光景を見続けました。

 ある人はキスをし、別の人は胸を揉み、もう一人はスカートをめくって中を覗いています。
 そして、女装おじさんの向こうにいた人は、女装おじさんの手を自分のズボンから出したペニスにあてがっていました。

(集団で痴漢されるなんて。それも大して美人じゃない女装さんなのにみんなが寄ってたかって。)
 後ろの方に目をやると、壁際に立っている女装の人も痴漢されていました。
  ゆるん は隣にいるおじさんの腕を叩いて、周りで起こってることを知らせます。

「ほんとだ、すごいね。でもここはそういう所なんだよね。」
「そういう所、ってどういう所?」
「映画館って暗くなるだろ。だからここみたいに満席にならないような映画を上映する所ではお互いに合意してエッチなことをする人たちが集まってくるんだ。」
「それじゃあ、痴漢されてる人は痴漢されたくて来たってこと?」
「多分そうだね。」
(そんな・・・。痴漢されたくて来るなんて、あるのかな?)
  ゆるん はもう一度、痴漢されている人たちを眺めました。

 女装の人から目を離しておじさんの方を振り返ると、おじさんはあくびをしていました。
「おじさん、この映画、つまんないよね?」
  ゆるん がニヤッと笑いながらおじさんをからかうと「そうだなぁ。ちょっとハズレかな、この映画。」と言いました。

 そして、「退屈してきちゃったから・・・いい?」。
 おじさんはそう言うと、 ゆるん の太ももに手のひらをのせました。

「え? 何?」
  ゆるん がびっくりすると、「私たちもエッチなことしようよ。」と言っておじさんは ゆるん の太ももを撫ではじめました。

「ええっ!」
「大丈夫だよ。あの人たちもしてるし。」
 おじさんは ゆるん に顔を寄せてきたかと思うと、いきなりキスをしました。

「んん~~~っ」
  ゆるん はびっくりしてしまいました。
 でも、おじさんとキスしているうちに体の力が抜けて、おじさんに身を委ねる気分になってしまいました。

 おじさんはなおもキスを続けながら ゆるん の襟付きシャツの前ボタンを器用に外していきます。
 そして中のTシャツをまくりあげると、キスをやめて ゆるん の乳首を舐め始めました。

「あっ!」
  ゆるん の乳首はおじさんがいじる度に硬く、どんどん敏感になっていきます。
 クリッ、クリッ

「痛っ!!」
 おじさんが時には親指と人差し指で、時には歯で ゆるん の乳首を摘み上げると、ツキンッとした痛みが走ります。
 そして乳首に痛みが残ってるうちに指先で擦られるとものすごく気持ち良くなりました。
  ゆるん はおじさんに乳首をいじられてるだけでパンツをカウパーでビチョビチョに濡らしてしまいました。

 おじさんは、乳首責めで ゆるん のおちんちんがすっかり硬くなってるのを確認して、ズボンを脱がし始めました。
 すると、ズボンと一緒にパンツも脱ぐようにと言って来ました。

「あっ、おじさん!」
 慌てておじさんの手を止めようとしますが、時はすでに遅く、 ゆるん は映画館で下半身すっぽんぽんの状態になってしまいました。
  ゆるん は恥ずかしくなって、股間を両手で隠すように縮こまります。

「大丈夫だよ、暗いから誰も見てないって。」
 そう言っておじさんは ゆるん の手をバンザイさせてしまいました。
  ゆるん はさらに恥ずかしくなって、すっかり勃起したおちんちんを隠すように膝を立てると、おじさんは元の席に戻り、 ゆるん にキスをしてきました。

 おじさんのキスで再び体の力が抜け始めた頃、頭の上で拘束されてた ゆるん の両手が急にギュッとされました。

「んんっ!!」
  ゆるん はびっくりして、キスの最中に思わず声を出してしまいました。
 おじさんが口を離すと、 ゆるん は顔を上げて頭の上にある自分の手を見ました。

 するとそこでは、見知らぬお爺さんが ゆるん の両手をしっかりと握っていたのです。
「君がかわいいから、お爺さんも手を握りたくなっちゃったんだね。」
  ゆるん が手を握られていることに気づいたおじさんが ゆるん に微笑みかけます。

「このまま手を握っててもらってね。」
「ええっ? あの・・・」
「このままで、お願い。」
  ゆるん にそう言うとおじさんは、 ゆるん がしっかりと合わせている太ももを両手でつかみ、お尻の穴が見えるぐらい大開脚させてしまいました。

「おじさんっ! おちんちんが見えちゃうよ!」
 映画館なので大声は出せません。
 おじさんに聞こえるぐらいの声で ゆるん は抗議します。

「こんなに素敵なんだから、見せてあげようよ。」
 おじさんはそう言うと、 ゆるん のお腹にくっつくぐらい反り返ったおちんちんをパクリと咥えました。

「あああぁぁぁ~~~」
  ゆるん は情けない声を上げてしまいました。
「君、ほんとにかわいいね。それにすごくエッチだ。」
  ゆるん の手を握ってるお爺さんが耳元でささやきました。

「手もこんなにすべすべで。肌もきれいだ。」
「びっくりさせちゃったかな。ごめんね。」
 顔を上げた ゆるん に向かって、お爺さんが話かけてきました。

「でも、ほんとにきれいで、それにすごくいやらしい。」
  ゆるん はお爺さんの言葉に顔が火照ってしまいました。

「おちんちんしゃぶられるの、気持ちいいだろ?」
「お爺ちゃんは、このおじさんよりもっとうまいよ。」
 おじさんが口を離すと、 ゆるん のおちんちんがパチンッと音を立ててお腹に当たりました。

「ビンビンだねぇ。すごく感じちゃってるんだ。」
「見られてると恥ずかしいけど、気持ちよくなってくるだろ。」
 お爺さんが ゆるん にささやく度に大きく広げた太ももからは力がぬけ、 ゆるん のおちんちんはヒクヒクと動いてしまいました。

「この子すごく若いな。こんなところで珍しい。」
「だろ。それにすげぇエロいんだよ。」
「俺らに見られながら、完全におっ勃ててんぞ。」
「触りてえなぁ。」
  ゆるん とおじさんの周りには人だかりが出来始めました。

  ゆるん はみんなに恥ずかしい姿を見られてるのが気になってキョロキョロするのですがおじさんは落ち着いています。
 そして・・・
  ゆるん のお尻の穴におじさんが舌を入れてきたのです。

「ひゃあっ!」
  ゆるん は、初めてお尻の穴を舐められる感触に総毛立ちました。
 おじさんは ゆるん の割れ目に鼻を押し付けるようにしてどんどん舌を動かしてきます。

「ひぃぃ~~~」
「おおっ、この子、ケツ穴舐められて感じてるのか?」
「こんなにちっちゃな子なのにすげーな」
「ペニス、触られてないのにガチガチじゃねぇか。」
「あぁー、あのケツマンコに入れてぇ。」
 ギャラリーがどんどん増えてきます。 

 おじさんはまるで ゆるん の痴態を見せつけるかのように強烈な攻撃を繰り出してきます。
「はああぁぁ~~~」
「かわいい声だすねぇ。そそるなー。」
「もうイきそうじゃないか?」
「こんなに感じてたら、出すとき凄いことになるぞ!」
「ぼうず、俺達にイクところ見せてみろよ。」
「ほら、イケっ!」

 おじさんはギャラリーの声に合わせるかのように、尻穴への責めに加えて、左手で ゆるん の乳首をつねりながら右手で竿をグリグリとこすり始めました。

「あっ!あっ!あっ!あっ~~!あっ~~!」
「すげーすげー、この子、気ぃ狂っちゃうんじゃねぇ?」
「俺、見てるだけで出そうだよ。」
「俺もパンツの中びっしょりだ。」
「じいさん、手をしっかり握っててやんな。」
 おじさんの容赦ない攻撃で ゆるん はすぐに頭が真っ白になって何がどうなってるのかわからなくなり、そして、
 ドピュ!! ドピュピュ!! ドクドクドクッ!!!
  ゆるん のおちんちんからものすごい速さで発射された精液が、 ゆるん の顔を直撃してしまいました。

「おお、イったぞ。」
「すげー! セルフ顔射かよ。」
「初めて見たぜ。」
「勢いもすごいが、量もとんでもないな。」
「ドロっとしててすごくおいしそう。舐めさせてね。」
「今日はいいもん見れたー。」
「ありがとうな。」
「また来いよ。」

 堅く目を閉じて肩で息をしている ゆるん にギャラリーが口々に声をかけて、離れていきました。
 おじさんはカバンからティッシュを取り出すと、 ゆるん の顔にかかっている精液をふき取ってくれました。

 ゆるん は上の服は脱いでなかったので、Tシャツがすっかり精液まみれになっていました。
「これは着て帰れないね。」
 そう言っておじさんは ゆるん のTシャツを脱がして上半身を拭くと、襟付きシャツを肩から羽織らせてくれました。

 このとき ゆるん は、自分が映画館で裸になっていることなど気にならなくなっていました。
 というより、ここがどこで何をしているのかわからなくなっていました。
 おじさんは元の席に座ると、 ゆるん を引き寄せて抱きしめてくれました。

「ありがとう。すごく素敵だったよ。」
  ゆるん はおじさんの胸の鼓動を感じながらゆっくり目を閉じました。
 しばらくして落ち着いてきたところで、裸だった ゆるん はパンツをはき、服装を整えました。

「大丈夫?」
「うん、大丈夫。」
「出よっか。」
「うん。」

  ゆるん はおじさんと出口の扉に向かいましたが、歩いてる途中でいろんな人にお尻や股間を撫でられてしまいました。
 外に出ると日が暮れ始めていました。
  ゆるん はおじさんの横を何事もなかったような顔で歩きました。

「大丈夫?」
「うん、大丈夫。」
 おじさんは少し心配そうですが、 ゆるん は自分でも思ったより平気でした。

「今日はサービスしてくれてありがと。」
「あれはそういう意味で言ったんじゃないよっ!!」
 帰り道、少しお腹がすいたので近くのハンバーガーショップに寄りました。
 向かい合わせに座って食べ終えた後、 ゆるん は両肘をついて上目使いでおじさんをにらみます。

「おじさんに聞きたいことがあるんだけど。」
「何かな?」
「・・・映画、本当は全然興味なかったでしょ?」
「ばれちゃったか(笑)」

    狐と狸はどっちが強い?
    両者の特徴を踏まえると、きつねは速さやジャンプ力、狡猾さなどの点で優れていますが、たぬきは頑丈な体つきで身を守ることができる特徴があります。
    知能面では互角であることがわかりましたが、きつねの用心深さが強みとなっています。
    総合的に見ると、きつねがわずかに優位といえるでしょう。

    狸 ゆるん と、狐おじさんの話でした。




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