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柾は目を開けた。
堤防の横で寝そべっていると、青い空が柾から見えた。
「戻ってきたんだ。ん?」
柾の胸元で楓音が寝ていた。
「ふにゃーー」
手を丸くして、柾の足を絡ませていた。
「おい、起きろ。流石に誰かに見つかったらマズい」
「ファー」
だらしなく欠伸をして、背中を伸ばした。
「ご、ごめんなさい」
「幸せだった。ありがと」
「元の世界に戻っても気持ち悪い!」
「もう夕方だけどどうする」
「今日はやめましょう。なんだか疲れました」
「賛成だ。今日は家に泊まるだろ?」
「いいんですか」
「まぁ、明日も会うからそっちの方が効率いいだろ。それにラジカセ取りに行かないと」
「忘れてました。でもいいんですか?ご家族は?」
「妹は、部活の合宿でいないし父親も母親も出張でいない」
「二人ってことですか」
「嫌か?」
「そんなことはないですけど」
「むしろ嬉しいって言ってくれれば、飲み物奢ってやったんだがな」
「嬉しいです」
目をキラキラさせて主張する楓音。
「じゃあ、遠回りだが公民館前の自販機な。あそこしか無いから」
二人は西のトンネルの方へ向かう。
「うー。眩しいですね」
「この時間夕日がトンネルの位置に来るからな」
楓音は柾の後ろに回り、柾を盾にした。
「完全に利用された…」
「お願いしますね」
トンネル前で曲がって、坂道を上っていくと公民館があった。
「あの世界でも現実でも大差変わりませんね」
「どっちも寂れてるからな」
花が生えていないだけで外装も雰囲気も変わらないのは事実であった。
公民館にある自動販売機にお金を入れる。
「何が飲みたい?」
「じゃあ、ビタミンCの炭酸を」
「俺もこれ好きだぞ」
「レモンとかの飲み物が好きなんですよね」
「分かる。飲みたくなるよな」
「柾さんは何にするんですか?」
「暑いからな。俺は普通のコーラにしようかな」
「いいですね。夏はやっぱり炭酸です!」
「すげーわかる。炭酸最強!」
「いぇーい」
二人は冷えた炭酸で乾杯したのであった。
ラジカセを取りに神社へと来た。
賑わいも無く、聞こえるのはカーカーと寂しげに鳴く一匹のカラスのみであった。
「夕方で良かったです。夜だったら怖すぎます」
「流石に夜は来たことないな」
本殿の裏を回り、防空壕へと向かう。
「柾さん見に行ってくれませんか?」
「なんでだよ」
「うー。怖いんですよ!言わせないでください」
「怖いって、あっちの世界じゃ大丈夫だったじゃないか?」
「違いますよ。私は虫が怖いんです。あっちの世界では虫がいなかったじゃないですか」
「あー確かに。ゲジゲジとかな」
「もう!想像させないでください」
「Gとかな」
「きらい」
「わかったよ。見てくるから本殿の前で待ってろ。ここ暗いから危ないし」
「だったら、最初から!いえ、ありがとうございます」
柾は、スマホのライトを点け防空壕の中に入る。
あっちの世界とは違いあたりは削られた石がむき出しであった。
「花があることでこの圧迫感が無かったな」
狭い入口を通るが、柾の服は土だらけであった。
「そもそも、逃げる場所なんだから広げといてくれよ」
広い空間に辿り着けば、案の定ゲジゲジが壁にいた。
「これは、付いてこないのが正解だな」
ゲジゲジの特殊な音が響くだけでなく、柾の足音も響くため怖さは倍増であった。
「これか」
ラジカセを見つけ安心する柾。
「あっちの世界では、触れることすら出来なかったがどうだ」
恐る恐るラジカセに手を伸ばすが、あっちの世界とは違いちゃんと手に取ることが出来た。
周りに何もないことを確認して、防空壕を出た。
「なんであっちの世界じゃ持ち運べなかったんだよ」
そ んなことをボヤキながら楓音の元へ戻る。
「柾さん。ありましたか?」
柾が手にしているラジカセを見るとホッとしていた。
「あとで、聞きましょ」
「そうだな」
「着いたぞー」
「お邪魔します」
靴を脱いで、手を洗った後リビングへと向かった。
「俺は、部屋着に着替えてくるからソファーでくつろいでていいぞ」
「わかりました」
テレビを付けたが、スマホで何か文字を打ち始める楓音。
慣れた手つきでフリップ捜査をしていく。
「仕事か?」
「報告をと思いまして」
「よかったら電話とか使っていいからな」
「ありがとうございます。お気持ちだけ」
「そうか」
柾は自分の部屋に行き、着替え終わると冷蔵庫の中を見てある程度の献立を決め、下処理を始める。
テレビでは、品川のニュースが特集として放送されていた。
しかし、報道もそれほど重く事態を受け止めていないらしく軽々しく微笑ましいニュースとして報道される。
「楓音の組織は、どうしてるんだ?」
「どうやら、未だに対処出来てないみたいで。救援要請来てました」
「救援って。頭を貸してほしいと?」
「そうでしょうね。でも、近々解決するので行くだけ無駄でしょうけどね」
溜息を吐いて「こっちの方がよっぽどヤバいですよ」
「………」
柾は助言もせず、ただただ野菜を切ってはフライパンに入れるのを繰り返すことしかしなかった。
「今日は何にしてくれるんですか」
野菜を炒める時のジューという音がすると楓音が腹の音を鳴らしながらいった。
柾は口元を緩め「焼きそばだよ」
「焼きそば!」
「簡単なものになっちゃってごめんな」
「いえ、焼きそば大好きなので。おいしそうです!」
スマホをテーブルに置いて、台所を覗いた。
「もう少しで出来るからな」
「はい!」
可愛らしく笑って、ソファーに戻った。
数分後、ソースの匂いが部屋に漂い始めると楓音が準備を手伝おうと駆け寄った。
「そうだな。手を洗って待っててくれ」
「わかりました」
小走りで洗面台へと向かった。
「よっぽど、お腹空いてたんだな」
火を止めて、出来上がった焼きそばを皿に盛り付ける。
残った青のりを付けてテーブルに置くと楓音が戻ってくる。
「よし、食べるぞ~」
嬉しそうに頬張りながら、焼きそばを食べる楓音。
他愛もない話をしていたら、あっという間に平らげてしまう。
「お腹一杯です。ごちそうさまでした」
お腹をポンポンと叩く楓音。
「お粗末様です」
「ありがとうございます」
「おう。お風呂入れといたから入ってこい」
「はい!」
「妹の寝巻でいいか?」
柾は脱衣所に洋服を置いた。
「はい。下着は妹さんの借りてもいいですか」
「さっき、連絡したらいいって言ってたよ」
「後で、お礼しないといけませんね」
「そうだな」
柾が出ようとすると、楓音が声のトーンを低くして「大丈夫ですかね」と呟いた。
「大丈夫だよ」
「誰も助けてくれなくて」
「品川ので大変なんだろ」
「そんなこと言ったら、私達だって大変ですよ!」
「あと、どれくらいなんだ」
「マニュアル通りなら、最悪三日でこの場所は解明不可能の自然災害に襲われます」
「そうか。そうなる前にどうするしかないな」
「なんで、柾さんはそんなに前向きなんですか!」
「楓音は頑張ってる。頑張ってる人は頑張りすぎないように止める人が必要だからな」
「なんで……」
「楓音。現実世界に戻ってきてから空元気だったからな。やっと今自分に正直になってくれて嬉しいよ」
「うっ」
お湯の中でブクブクとする音が聞こえてくる。
「溺れるなよ。風呂上がったらラジカセ聞くからな溺れて死ぬなよ」
「……。はい」
「俺は、楓音の出汁を楽しみにしてるよ」
バシャと音を立て浴室で立ち上がり、勢いのあまり湯おけを床に落とした。
「ほんとに、気持ち悪い!!」
柾は「ハハハ」と笑って脱衣所を後にした。
柾も風呂から上がって、団欒の時間。
二人は今後の話になった。
楓音の交渉の元、組織の知人に連絡し朝都内の喫茶店で若菜の情報を渡してもらうことになった。
「明日は会うところからですね」
「楓音はどうやって四日間を見つけるとか考えてるのか?」
「聞き込み調査を主にしてやっていこうと思ってます」
「結局、聞き込みか」
「一番着実です。組織に頼めば身近の人だったりはすぐに分かると思います」
「どんな組織なんだよ」
「極秘組織ですかね」
「そう聞くと安っぽいな」
「一応、民営機関ではなく国家機関なんですよ?」
「の割りに口が軽いんだな」
「柾さんは調査に協力してもらってますので、教えていいと明日会う人が言ってました」
「舐められてる気分」
「ですが、極秘でお願いします。ご家族にも教えないように」
「わ、わかった」
「あの世界と重ね合わせて、四日間を穴埋めしていきましょう」
「分かった」
柾は立ち上がり、持ってきたラジカセをテーブルに置いた。
「使い方は」
「こうですよ」
「すまんな。使ったことなくてな」
ほぼ同じ年代生まれの楓音に感心しながら見る柾。
「再生しますよ」
ノイズと共に始まる。
堤防の横で寝そべっていると、青い空が柾から見えた。
「戻ってきたんだ。ん?」
柾の胸元で楓音が寝ていた。
「ふにゃーー」
手を丸くして、柾の足を絡ませていた。
「おい、起きろ。流石に誰かに見つかったらマズい」
「ファー」
だらしなく欠伸をして、背中を伸ばした。
「ご、ごめんなさい」
「幸せだった。ありがと」
「元の世界に戻っても気持ち悪い!」
「もう夕方だけどどうする」
「今日はやめましょう。なんだか疲れました」
「賛成だ。今日は家に泊まるだろ?」
「いいんですか」
「まぁ、明日も会うからそっちの方が効率いいだろ。それにラジカセ取りに行かないと」
「忘れてました。でもいいんですか?ご家族は?」
「妹は、部活の合宿でいないし父親も母親も出張でいない」
「二人ってことですか」
「嫌か?」
「そんなことはないですけど」
「むしろ嬉しいって言ってくれれば、飲み物奢ってやったんだがな」
「嬉しいです」
目をキラキラさせて主張する楓音。
「じゃあ、遠回りだが公民館前の自販機な。あそこしか無いから」
二人は西のトンネルの方へ向かう。
「うー。眩しいですね」
「この時間夕日がトンネルの位置に来るからな」
楓音は柾の後ろに回り、柾を盾にした。
「完全に利用された…」
「お願いしますね」
トンネル前で曲がって、坂道を上っていくと公民館があった。
「あの世界でも現実でも大差変わりませんね」
「どっちも寂れてるからな」
花が生えていないだけで外装も雰囲気も変わらないのは事実であった。
公民館にある自動販売機にお金を入れる。
「何が飲みたい?」
「じゃあ、ビタミンCの炭酸を」
「俺もこれ好きだぞ」
「レモンとかの飲み物が好きなんですよね」
「分かる。飲みたくなるよな」
「柾さんは何にするんですか?」
「暑いからな。俺は普通のコーラにしようかな」
「いいですね。夏はやっぱり炭酸です!」
「すげーわかる。炭酸最強!」
「いぇーい」
二人は冷えた炭酸で乾杯したのであった。
ラジカセを取りに神社へと来た。
賑わいも無く、聞こえるのはカーカーと寂しげに鳴く一匹のカラスのみであった。
「夕方で良かったです。夜だったら怖すぎます」
「流石に夜は来たことないな」
本殿の裏を回り、防空壕へと向かう。
「柾さん見に行ってくれませんか?」
「なんでだよ」
「うー。怖いんですよ!言わせないでください」
「怖いって、あっちの世界じゃ大丈夫だったじゃないか?」
「違いますよ。私は虫が怖いんです。あっちの世界では虫がいなかったじゃないですか」
「あー確かに。ゲジゲジとかな」
「もう!想像させないでください」
「Gとかな」
「きらい」
「わかったよ。見てくるから本殿の前で待ってろ。ここ暗いから危ないし」
「だったら、最初から!いえ、ありがとうございます」
柾は、スマホのライトを点け防空壕の中に入る。
あっちの世界とは違いあたりは削られた石がむき出しであった。
「花があることでこの圧迫感が無かったな」
狭い入口を通るが、柾の服は土だらけであった。
「そもそも、逃げる場所なんだから広げといてくれよ」
広い空間に辿り着けば、案の定ゲジゲジが壁にいた。
「これは、付いてこないのが正解だな」
ゲジゲジの特殊な音が響くだけでなく、柾の足音も響くため怖さは倍増であった。
「これか」
ラジカセを見つけ安心する柾。
「あっちの世界では、触れることすら出来なかったがどうだ」
恐る恐るラジカセに手を伸ばすが、あっちの世界とは違いちゃんと手に取ることが出来た。
周りに何もないことを確認して、防空壕を出た。
「なんであっちの世界じゃ持ち運べなかったんだよ」
そ んなことをボヤキながら楓音の元へ戻る。
「柾さん。ありましたか?」
柾が手にしているラジカセを見るとホッとしていた。
「あとで、聞きましょ」
「そうだな」
「着いたぞー」
「お邪魔します」
靴を脱いで、手を洗った後リビングへと向かった。
「俺は、部屋着に着替えてくるからソファーでくつろいでていいぞ」
「わかりました」
テレビを付けたが、スマホで何か文字を打ち始める楓音。
慣れた手つきでフリップ捜査をしていく。
「仕事か?」
「報告をと思いまして」
「よかったら電話とか使っていいからな」
「ありがとうございます。お気持ちだけ」
「そうか」
柾は自分の部屋に行き、着替え終わると冷蔵庫の中を見てある程度の献立を決め、下処理を始める。
テレビでは、品川のニュースが特集として放送されていた。
しかし、報道もそれほど重く事態を受け止めていないらしく軽々しく微笑ましいニュースとして報道される。
「楓音の組織は、どうしてるんだ?」
「どうやら、未だに対処出来てないみたいで。救援要請来てました」
「救援って。頭を貸してほしいと?」
「そうでしょうね。でも、近々解決するので行くだけ無駄でしょうけどね」
溜息を吐いて「こっちの方がよっぽどヤバいですよ」
「………」
柾は助言もせず、ただただ野菜を切ってはフライパンに入れるのを繰り返すことしかしなかった。
「今日は何にしてくれるんですか」
野菜を炒める時のジューという音がすると楓音が腹の音を鳴らしながらいった。
柾は口元を緩め「焼きそばだよ」
「焼きそば!」
「簡単なものになっちゃってごめんな」
「いえ、焼きそば大好きなので。おいしそうです!」
スマホをテーブルに置いて、台所を覗いた。
「もう少しで出来るからな」
「はい!」
可愛らしく笑って、ソファーに戻った。
数分後、ソースの匂いが部屋に漂い始めると楓音が準備を手伝おうと駆け寄った。
「そうだな。手を洗って待っててくれ」
「わかりました」
小走りで洗面台へと向かった。
「よっぽど、お腹空いてたんだな」
火を止めて、出来上がった焼きそばを皿に盛り付ける。
残った青のりを付けてテーブルに置くと楓音が戻ってくる。
「よし、食べるぞ~」
嬉しそうに頬張りながら、焼きそばを食べる楓音。
他愛もない話をしていたら、あっという間に平らげてしまう。
「お腹一杯です。ごちそうさまでした」
お腹をポンポンと叩く楓音。
「お粗末様です」
「ありがとうございます」
「おう。お風呂入れといたから入ってこい」
「はい!」
「妹の寝巻でいいか?」
柾は脱衣所に洋服を置いた。
「はい。下着は妹さんの借りてもいいですか」
「さっき、連絡したらいいって言ってたよ」
「後で、お礼しないといけませんね」
「そうだな」
柾が出ようとすると、楓音が声のトーンを低くして「大丈夫ですかね」と呟いた。
「大丈夫だよ」
「誰も助けてくれなくて」
「品川ので大変なんだろ」
「そんなこと言ったら、私達だって大変ですよ!」
「あと、どれくらいなんだ」
「マニュアル通りなら、最悪三日でこの場所は解明不可能の自然災害に襲われます」
「そうか。そうなる前にどうするしかないな」
「なんで、柾さんはそんなに前向きなんですか!」
「楓音は頑張ってる。頑張ってる人は頑張りすぎないように止める人が必要だからな」
「なんで……」
「楓音。現実世界に戻ってきてから空元気だったからな。やっと今自分に正直になってくれて嬉しいよ」
「うっ」
お湯の中でブクブクとする音が聞こえてくる。
「溺れるなよ。風呂上がったらラジカセ聞くからな溺れて死ぬなよ」
「……。はい」
「俺は、楓音の出汁を楽しみにしてるよ」
バシャと音を立て浴室で立ち上がり、勢いのあまり湯おけを床に落とした。
「ほんとに、気持ち悪い!!」
柾は「ハハハ」と笑って脱衣所を後にした。
柾も風呂から上がって、団欒の時間。
二人は今後の話になった。
楓音の交渉の元、組織の知人に連絡し朝都内の喫茶店で若菜の情報を渡してもらうことになった。
「明日は会うところからですね」
「楓音はどうやって四日間を見つけるとか考えてるのか?」
「聞き込み調査を主にしてやっていこうと思ってます」
「結局、聞き込みか」
「一番着実です。組織に頼めば身近の人だったりはすぐに分かると思います」
「どんな組織なんだよ」
「極秘組織ですかね」
「そう聞くと安っぽいな」
「一応、民営機関ではなく国家機関なんですよ?」
「の割りに口が軽いんだな」
「柾さんは調査に協力してもらってますので、教えていいと明日会う人が言ってました」
「舐められてる気分」
「ですが、極秘でお願いします。ご家族にも教えないように」
「わ、わかった」
「あの世界と重ね合わせて、四日間を穴埋めしていきましょう」
「分かった」
柾は立ち上がり、持ってきたラジカセをテーブルに置いた。
「使い方は」
「こうですよ」
「すまんな。使ったことなくてな」
ほぼ同じ年代生まれの楓音に感心しながら見る柾。
「再生しますよ」
ノイズと共に始まる。
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