冷泉堂大学剣道部改め剣道サークル

Karasumaru

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京都医科大学VS冷泉堂大学剣道部改め剣道サークル

武田真剣道場

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坂巻はルーカスを見上げると、
「あんた、どこの道場で剣道を習ったんだ?」
と尋ねた。
「テキサス州の武田真剣道場だ」
ルーカスはそう言うと、一礼し、冷泉堂大学陣営へと戻った。

『武田真剣道場なんて、聞いたことがないな。アメリカンジョークか?クソ、ばかにしやがって』
坂巻は苦虫を噛み潰したような顔で礼をすると、重い足取りで京都医科大学陣営へと戻っていった。

京都医科大学陣営では、熊寺が両腕を組んで坂巻を迎えた。

坂巻はカミナリが落ちることを覚悟したが、熊寺はため息を一つつくと、
「気にするな。あいつが相手じゃ、ワシでも勝てないだろう。副将といい、あの巨人といい、松尾の小娘め、恐ろしい剣士を連れてきたものだ」
と言った。
「はい。武田真剣道場で剣道を学んだと言っていました。完全にバカにされましたよ」
と坂巻が言うと、熊寺は突然ワナワナと震え出した。
「さ、坂巻、あの大男は、た、武田真剣道場と言ったか?」
「ええ、適当に言ったんですかね。聞いたことありませんよ」
坂巻が眉間にしわを寄せて言う。
「た、たしか、武田信玄公の末裔にあたる最強の剣士がアメリカに渡り、極秘で道場を開いたと風の噂で聞いたことがあるが、まさか、あの大男が、武田の剣術を身につけているとはな。武田真剣道場は戦国時代の殺人剣術じゃ。竹刀とは言え、坂巻よ、首がつながっていることに感謝せい」
坂巻は再び竹刀を落とした。

こうして、冷泉堂大学は京都市大学剣道競技会への出場権を獲得したのであった。
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