自称平凡少年の異世界学園生活

木島綾太

文字の大きさ
141 / 372
【五ノ章】納涼祭

第九十三話 極まる混迷

しおりを挟む
 学園の中心から花火が打ち上がり、その音は街中に伝播でんぱしていく。
 納涼祭二日目の終わりを知らせる狼煙のろしに、なんだなんだ、と祭りの熱気に乗じていた人々は足を止め、空を見上げる。
 急ごしらえな為か華美な物ではないが、それでも大勢の目と耳を惹くには十分だった。

 そして、異変はすぐに現れた。
 大通りメインストリートのみならず、街中のざわめきが強まる。

 始めに温厚そうな獣人の若い男性。
 目が血走り、周囲の喧騒をわずらわしそうに睨みつけたかと思えば、近くで開いていた出店の店主を怒鳴りつけた。
 支離滅裂しりめつれつな暴言、荒唐無稽こうとうむけいな売り言葉に買い言葉。
 いわれの無い罵倒ばとうも混ざった叫びに店主の堪忍袋もが切れた。

 次にその光景を不安そうに見ていた妖精族の女性。
 呼吸が荒くなり、辺りに置かれていた手ごろな木箱を抱えたかと思えば、唐突に人が密集している場所へ放り投げた。
 非力な事がさいわいしてか誰にも当たらず木箱は砕けたが、危害を加えられた人々にとって彼女は明確に敵と認識される。
 男女二人組、家族連れ、旅行客。たくさんの目が、見られてる、守らなきゃ、殺さなきゃ……うわ言のように呟きながら、涙目のまま彼女は武器を探しだした。

 歩行補助具として持っていたであろう杖を老人は振り回した。
 露店で売りに出していた土産物を客も店主も踏み荒らす。
 急に様子の変わった夫婦を見て子どもが泣きわめく。

 理性による自制心を失い、始まる怒声と怨嗟の闘争。
 異能と薬物。二種の毒によって引き起こされた異常現象はとどまることを知らず。
 誰もがえりを掴み合い、一触即発の空気が流れる──寸前、一人の男が割り込んだ。

「笑えねぇ冗談だなぁ、オイ」

 自警団を引きつれた金髪長身のエルフ、エルノールだ。彼はこめかみを押さえて一言、吐き捨てて後ろに続く団員へ目線を送る。
 うなづいた団員達はそれぞれ散開し、人を引き離し身柄を取り押さえた。
 手早く、次々と拘束された人の目を覗き込みながら。エルノールは胸元から取り出した爆薬を上空にほうると、軽い破裂音が響く。

 違法薬物の流通を疑った時から錬金術師アルケミストに依頼し、作成していた鎮静剤。
 自警団内で流通させ、所持することを徹底していた。その粉末が風属性の爆薬によって散布され、浸透しんとうしていく。
 身をよじり、暴れ続ける住民の血走った目が、少しづつ元に戻る。

「団長! 近辺の制圧は完了しました。並びに、鎮静剤による効果も発揮されているようです」
「ああ、即効性の効き目で助かるぜ。……暴徒化はするが魔法を使わない、いや使うだけの考えに及ばないってところか。俺らとしちゃあやりやすいが……」

 辺りを見渡すエルノールの視界には、暴動が治まらず混乱におちいり、至る所で黒煙が立ち昇る街の様子が映った。
 局所的に対応したところで焼け石に水。理解していたことではあるが、それはそれとして。

「気が緩む絶好のタイミングとはいえ、ここまで堂々とケンカ売ってくるとはな。舐めた真似してくれるじゃあねぇか……!」

 きしむほど強く拳を握り締め、まなじりを吊り上げて。
 まだ見ぬ大事件を起こした犯人へ、エルノールは強い敵意を向けた。

 ◆◇◆◇◆

「一体、何が起こってんだよ……」
「いきなり暴言を吐かれたかと思ったら殴りかかってきたねぇ」

 花火が打ち上がった後、帰宅途中だった男子生徒の様子が急変し、殴りかかってきた。
 危なげなくエリックとセリスの連携によって無力化され、足下に転がされた生徒の目を覗き込む。

「血走った瞳、それに突発的な心変わりに暴力的な言動──頻発ひんぱつしてる暴行事件で捕まった人たちと同じ症状が出てる」
「では、やはりこれはカラミティによるものだと……?」
「目的も意味も不明。決め付けるのもダメとは思うけど、そうとしか思えない。念の為、《バインド》系の魔法で縛って」

 同じように襲いかかってきた何人かの生徒を投げ飛ばしたカグヤが、闇属性の魔法で縛り上げたのを確認して。

「じっとしてるのもマズい、かと言ってここからアカツキ荘まではちょっと遠い。……一旦、七組の教室に戻ろう。あそこなら安全だ」
「校舎にはまだ帰ってない生徒が大勢いるし、危ないんじゃあないのかい?」
「薬物の散布が影響してるのは恐らくまだ屋外だけだ。ある程度の密閉空間になってる屋内ならここよりはマシだよ」
「だったらさっさと行こうぜ。今の騒ぎを聞きつけて他の奴らが寄ってくるぞ」

 エリックの言う通り、多数の足音が近づいてきていた。
 俺たちは顔を見合わせて駆け出し、近くの昇降口から校舎へ入る。

「今の変貌っぷりを見た訳だし、薬物が原因だってのは疑いようがないとして。こんなにも早く効果が出るもんなのか?」
「異能との合わせ技だよ。効能としては興奮剤に近い薬で思考能力を低下させて、暴力的な面を誘導の異能で引き出してるんだ。元々異能が掛かってる人なら少し吸い込むだけで理性を失うだろうね」
「そんな恐ろしい物をニルヴァーナで……ですが、クロトさんのおっしゃる通りなら私たちも危険なのでは? 先ほどまで外に居たのですから」
「それは……ん?」

 困惑した生徒と戸惑う一般客の混乱を鎮めようと、何人かの教師が声掛けをしている横を通り過ぎて。二年七組へ向かう階段を上り切ったところで騒音に気づく。
 なんだ? と音源の方へ目を向ければ、七組の教室前に魔法で簀巻すまきにされた生徒が山積みにされていた。

 一瞬、思考に空白が出来る。幻覚かと思いまぶたの上から目をこするが、現実の光景だった。
 頭を振って膝をつき、生徒の目を確認。……どこかの教室で窓を開けていたのだろう。猿轡さるぐつわを嚙まされ声が出せず、呻いている生徒の瞳は血走っている。

「えーと、どうなってんだ?」

 セリスがそうつぶやくと教室の扉が開かれ、中から頭を掻きながらデールが出てきた。

「ったく、何だってんだ……んあ? お前らまだ帰ってなかったのか?」
「いや、帰る途中でこういうのにいきなり襲われてさ、危ないから教室まで戻ってきたんだ。皆は無事?」
「問題ねぇよ。こっちもいきなり血相変えたコイツらが入ってきて、暴れ始めたから縛りあげて廊下に並べてんだ。とりあえず状況が分からねぇし、下手に動く訳にもいかねぇ。お前らも突っ立ってないで入れよ」
「ああ、そうする」

 デールに手招きされて教室の中へ。
 見渡せば少々争った形跡はあるものの怪我をしている人はおらず、七組の生徒全員が揃っている。中には臨戦態勢を取る者もいるが入室したのが俺たちであると分かった途端、表情が和らいだ。
 ひとまず肩の力を抜ける場所に変わりはない。各々が体を休めている間に、資材置き場へ保管していたいくつかのアロマキャンドルに火を点ける。
 不思議そうに見つめてくるアカツキ荘の面々へ指を立てて。

「さっき説明しそびれたけど、七組が安全な理由はコレがあるからだよ」
「それって獣人種族の鼻を誤魔化す為のアロマキャンドルだろ。何の意味があるんだ?」
「本当はクレーマー対策とか落ち着いて料理を食べてもらう為だったんだけど、実は鎮静剤を混ぜて作成した特殊な物なんだ。異能には対抗できないが薬物になら十分効果を発揮する」

 ちなみに液体と粉末タイプの鎮静剤もあり、それは自警団が暴行事件への対抗策として所持している。

「……なるほど。メイド喫茶で長時間活動していたおかげで私たちやデールさん、七組の皆さんには知らずの内に耐性が付いていた、と」
「現時点で最も安全で害意にさらされる事が無い場所──ある意味、聖域みたいなもんなのか」
「こんな混乱してる真っ只中でセーフルームが作れるのは助かるな」

 納得した三人にアロマキャンドルの設置を手伝ってもらい、清涼感のある香りに教室が包まれた。
 しかし不審がる目線が突き刺さる……当たり前か。帰宅したはずの連中が戻ってきて、いきなりアロマを焚いて置き始めたとか意味不明過ぎる。

「もしかしてお前ら、何が起きてるのか把握してんのか?」
「えっと、まあ、それなりに。手短に要点だけ話すけど……」

 どう説明しようか悩んでいると、扉のそばで廊下を警戒していたデールが目に入る。
 渡りに船だ。彼へ推測した現在の状況を伝え、そのまま説得してもらおう。

「暴行事件の主犯が花火に薬物を細工して、ばら撒かれた物を吸っちまって暴走してる奴が大勢いる訳か。突拍子もない話だが、自警団の依頼やってる時にある程度の事情は聞かされたからな」
「納得できる?」
「まあな。だが、他の連中にとっては妄言扱いされてもおかしくねぇ。正しいか間違ってるかはともかく、そんな発言をしたお前に矛先ほこさきが向かう可能性もある。言いふらすのはマズいだろうな」
「この教室と七組の生徒が安全なのは間違いないから、さりげなく説明してくれない? 俺だと余計な事まで喋って不安にさせるかもしれないし……」
「いいぜ。どの道、この事態が収束するまで籠城するしかないしな」
「たぶん自警団が鎮圧に出てるとは思うけど、どれだけ時間が掛かるか分からないからね」

 位置を交代して教室の中央で人を集めるデールとすれ違い、こちらに集まってきたアカツキ荘の三人に耳を貸すようにハンドサイン。
 花火が打ち上がる直前、通話を掛けてきたカラミティの人物について話す。

発端ほったん、因縁だァ? 勝手に押し付けてきたくせに偉そうだな、ソイツ」
「非常に腹立たしい物言いではありますが、どころを壊すという発言。これは間違いなく現状の騒動を指していると見て間違いないでしょう」
「クロトどころか明確にニルヴァーナを潰そうとしてるからねぇ……ああ、だからこそ学園の中心に小細工を仕掛けたのかい」
「向こうは俺が学園の生徒であると把握してるんだ。そりゃあ的確に嫌な部分を狙ってくるさ。誰だってそうする、俺だってそうする」

 口々に怒りをこぼす三人をなだめながら“これから”を考える。

 何をすべきか。もちろん、惨状を引き起こした元凶、カラミティを止めること。嫌がらせのような襲撃こそあったが他者を介在させず明確に接触してきたのは今回が初、決して無視はできない。ことを起こした相手が今よりもっと酷い手を使わないとも限らないからだ。

 どうするべきか。街は暴動と罵詈ばりに溢れ、迂闊うかつに飛び込めば身動きが制限される。自警団に助力を得たところで容易に人は割けないし、効果は薄い。だというのに相手の居場所が分からないから手探りで突き止めなくてはならない。

 ──圧倒的に不利だ、好転する気がしない。何か一手、相手を上回うわまわる策を講じれたら、あるいは……。

「……なんだか廊下が騒がしくないかい?」
「新手か? にしちゃあ足音が小さいな」

 熟考の海から引き上げられるように、姉弟二人の声で現実に戻る。
 カグヤに周囲を警戒してもらってから扉を開ければ、

『兄ちゃん、姉ちゃん!』

 飛び込んできたのは幼い子ども、というか孤児院の子ども達だった。皆が息を切らせ、肩を上下させている。
 そうだ、あまりにも急展開すぎて意識が回らなかった。彼らの事も気に掛けなければならなかったのに……失態だな。

 魔科の国グリモワールでの《デミウル》による襲撃は、子ども達にとって最も恐ろしく怖いものだった。それに近しい現状を目の当たりにして、俺達を頼りに七組の教室へ来てくれたのだろう。

 申し訳ない気持ちを今は抑えて子ども達をいたわる。不安そうに見上げてくる彼らの目に異常はない。
 ……薬物は子ども達に効かないのか? 思えばエルノールさんに見せてもらった調査資料に子どもの表記は無かった。あえてはぶいた訳でなく、効果が無いのだとしたら載せる必要もないか。

「デール、子ども達もこの教室に居させてやってくれないか。幸い薬の効果は子供に効かないみたいで……待て」

 保護を頼みながら状態を確認していたが、何人か足りない。

「皆、キオとヨムル、それからユキはどこに? はぐれたのか?」
「っ、違う、違うんだ!」
「僕らも集まって兄ちゃん達のとこに行こうとしたら、キオ達が誰かに連れ去られたのを見たんだ!」
「黒い服の男っ、追おうとしたんだけど、いきなり色んな人が暴れ出してっ……!」
「「「「っ!?」」」」

 息を呑む。黒い服の男、間違いなくカラミティの一員だ。
 まさか別の場所とはいえ学園に侵入していたのか? 俺が孤児院の子ども達と交流がある事を知ってさらった……追わざるを得ない理由を作りやがった。

「そうか、分かった。教えてくれてありがとう」

 無力さをなげくように涙目になった子ども達の頭を、目線を合わせて撫でる。

「俺達で三人を取り返してくるよ。必ず連れてくるから、ここで待っててくれるか? 七組の連中なら皆も顔見知りだし不安に思うこともないよ」
「……うん」
「ごめんな、せっかく来てくれたのに。大丈夫、そんなに時間は掛けないよ」

 立ち上がり、扉を開けてエリック達と共に廊下へ。
 より苛烈さを増した罵倒、暴行、器物破損によって構内の雰囲気は一変した。納涼祭での賑わいとは全くの別物と化している。
 つい数分しか経っていないというのに、随分と荒れてしまった。どうにかしたいが、俺達のやるべき事は別にある。

「エリック。デバイスでシルフィ先生に七組の環境を伝えてくれ。忙しいとは思うけど、対応してくれるはずだ」
「おう」
「カグヤ、セリス。悪いけどアカツキ荘に戻って自分たちの武器を。それと、俺の地下工房からありったけの鎮静剤と爆薬を持ってきて。手札が無いよりマシになるはずだ」
「分かりました」
「アンタはどうするんだい? クロト」

 眉間にしわを寄せるエリック、目の据わったカグヤ、指を鳴らすセリス。
 三者三様につのらせた思いを態度に出しながら、引き連れて構内から外に。

「先行してクソ野郎の居所いどころを探る。レオ達の手を借りれば、いくつか目星は付けられるはずだ。場所が割れたらデバイスで連絡するから、確認をおこたらないで」
「あいよ。先走さきばしるなよ?」
「善処する。それじゃあ、また後で」

 皆には悪い事をしたが、単独で動けるようになったのはありがたい。模擬戦のおかげで魔導剣を所持したままなのも怪我の功名と言える。爆薬とポーションの手持ちが無いのは……気合いで乗り切るとしよう。
 アカツキ荘へ向かった三人の背を見送り、デバイスを取り出す。通話先の項目から先日登録した番号を呼び出し、掛ける。

『──クロト!? 良かった、ようやく出てくれた。いくら掛けても出てくれないから、どうしようかと』
「ごめん、こっちも大変なことになってたから。それよりルシア、ユキ達が先行組に攫われた。そっちで何か情報を掴んでないか?」
『っ、じゃあアレは……君が提案してくれた再開発区画の捜索に乗り出そうとしたら、先行組の二人が子どもを連れてきた。眠らされていたようだけど……』
「当たりだな、すぐにそちらへ向かうから待っててくれ。俺も一緒に再開発区画へ乗り込む」
『分かった。……ごめんなさい、街がこんなことになる前にケリをつけるべきだったのに、止められなかった』
「ルシアが謝ることじゃあない。払うべき代償は、当人に払ってもらうよ」

 通話を切り、ポケットに仕舞い駆け出す。
 情報は出揃った。街の混乱は自警団に任せる。アカツキ荘に行った三人も察して動く。
 ならば無法者の相手は俺がやろう。適合者であれば、尚更なおさらだ。

「俺の、皆の居場所を壊すというのなら、どんな手を使ってでも──」
『……適合者。汝は……』

 レオが言い掛けた言葉を聞き捨て、血液魔法を使い手近な屋根へ上り、走る。
 目的地はニルヴァーナの南西地区。
 幾つもの迷宮ダンジョンにより魔物モンスター蟲毒こどくと化し、街中でありながら隔絶かくぜつされた再開発区画だ。
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

30年待たされた異世界転移

明之 想
ファンタジー
 気づけば異世界にいた10歳のぼく。 「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」  こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。  右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。  でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。  あの日見た夢の続きを信じて。  ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!  くじけそうになっても努力を続け。  そうして、30年が経過。  ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。  しかも、20歳も若返った姿で。  異世界と日本の2つの世界で、  20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。

【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜

KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

ダンジョンに捨てられた私 奇跡的に不老不死になれたので村を捨てます

カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
私の名前はファム 前世は日本人、とても幸せな最期を迎えてこの世界に転生した 記憶を持っていた私はいいように使われて5歳を迎えた 村の代表だった私を拾ったおじさんはダンジョンが枯渇していることに気が付く ダンジョンには栄養、マナが必要。人もそのマナを持っていた そう、おじさんは私を栄養としてダンジョンに捨てた 私は捨てられたので村をすてる

木を叩いただけでレベルアップ⁉︎生まれついての豪運さんの豪快無敵な冒険譚!

神崎あら
ファンタジー
運動も勉強も特に秀でていないがめっちゃ運が良い、ただそれだけのオルクスは15歳になり冒険者としてクエストに挑む。 そこで彼は予想だにしない出来事に遭遇する。 これは初期ステータスを運だけに全振りしたオルクスの豪運冒険譚である。  

異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!

枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕 タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】 3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!

詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~

Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」 病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。 気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた! これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。 だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。 皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。 その結果、 うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。 慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。 「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。 僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに! 行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。 そんな僕が、ついに魔法学園へ入学! 当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート! しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。 魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。 この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――! 勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる! 腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!

勇者召喚の余り物ですが、メイド型アンドロイド軍団で冒険者始めます

水江タカシ
ファンタジー
28歳独身、一般事務の会社員である俺は、勇者召喚に巻き込まれて異世界へと転移した。 勇者、聖女、剣聖―― 華やかな肩書きを持つ者たちがもてはやされる中、俺に与えられたのは聞いたこともないスキルだった。 【戦術構築サポートAI】 【アンドロイド工廠】 【兵器保管庫】 【兵站生成モジュール】 【拠点構築システム】 【個体強化カスタマイズ】 王は落胆し、貴族は嘲笑い、俺は“役立たず”として王都から追放される。 だが―― この世界には存在しないはずの“機械兵器”を、俺は召喚できた。 最初に召喚したのは、クールな軍人タイプのメイド型戦闘アンドロイド。 識別番号で呼ばれる彼女に、俺は名前を与えた。 「今日からお前はレイナだ」 これは、勇者ではない男が、 メイド型アンドロイド軍団と共に冒険者として成り上がっていく物語。 屋敷を手に入れ、土地を拠点化し、戦力を増強しながら、 趣味全開で異世界を生きていく。 魔王とはいずれ戦うことになるだろう。 だが今は―― まずは冒険者登録からだ。

ダンジョン冒険者にラブコメはいらない(多分)~正体を隠して普通の生活を送る男子高生、実は最近注目の高ランク冒険者だった~

エース皇命
ファンタジー
 学校では正体を隠し、普通の男子高校生を演じている黒瀬才斗。実は仕事でダンジョンに潜っている、最近話題のAランク冒険者だった。  そんな黒瀬の通う高校に突如転校してきた白桃楓香。初対面なのにも関わらず、なぜかいきなり黒瀬に抱きつくという奇行に出る。 「才斗くん、これからよろしくお願いしますねっ」  なんと白桃は黒瀬の直属の部下として派遣された冒険者であり、以後、同じ家で生活を共にし、ダンジョンでの仕事も一緒にすることになるという。  これは、上級冒険者の黒瀬と、美少女転校生の純愛ラブコメディ――ではなく、ちゃんとしたダンジョン・ファンタジー(多分)。 ※小説家になろう、カクヨムでも連載しています。

処理中です...