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3.婚約者……?
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クリス殿下とサイラスは、そのまま馬車に乗り帰ってしまった。
一体なんだったのだろう?
「ジェリ。何か酷いこと言われた?」
「まったく……言われなかった。びっくりした」
「証拠として、映像を記録していると最初に伝えていたから、何も言えなくなったのだろう。しかし、ロイヤルローズを持ってくるなんて、何を考えているんだ」
「殿下が自ら処分してくれて良かったです。侯爵様の対応は流石でした」
「メイナード、お前。クリス殿下が処分していなかったら、手を出してただろう?」
「ジェラルド様に、不利になることは潰します」
「冷静に動くんだ。立場は上だ。そうしなければ、大切なものは護れない。俺がいるうちは、二人まとめて護ってやるが……そうじゃない時も来るから、メイナードは特に冷静さを忘れないでくれ」
「侯爵様、ありがとうございます」
「ところで、ジェリ……と呼んでいるのか?」
スンッと父上の顔から、表情が抜け落ちた。
「はい。侯爵様は、ルドと呼んでいるので。侯爵様とは、別な方が特別な感じがしますから」
「ああ、くそ。お前は、いい性格してるな。後で剣の訓練付き合え」
「よろしくお願いします」
「父上、僕も剣を学びたいです」
「それなら、家令のショーンに一度習ってみないか?」
「ショーンにですか?」
「ショートソードの腕は、ショーンが断トツだ。ルドに合うタイプのものは、一通り腕が立つ」
「そうなんですね。ショーン……お願いします」
「ジェラルド様、お任せを」
「メイナード、俺がいないところでは、ルドを頼む。あいつが命をかけて、産んだ息子だからな」
「もちろんです」
なにこのやり取り……これこそ、死亡フラグになりそうで怖い。
「僕も、メイナードと父上を護れるようになります!」
今度こそ長生きするんだ。皆で生き残らないと意味がない。
「ルド。おいで」
父上のところに近づく。
ギューッと抱きしめられる。
「父上」
「ああ、いつか俺を護れるくらいに強くなるんだ。だが、今はまだ……俺に護られてていいんだ」
「はい」
やっぱり、ジェラルドの父上は最高だ。
「父様。大好きです」
突然、縦に抱きかかえられた。
「わ……」
「ああ。ジェラルド、愛してるよ」
頬にキスをされると、羞恥からか頬が熱くなる。
なんで、こんなに格好いいのだろう。
「ルド……俺にはキスをしてくれないのか?」
(そんなやり取りしてた?)
「はい……じゃなくて、いいえ? あれ」
ん、という感じで頬を寄せてきたので、軽く唇で触れる。
「ルドはいい子だな」
そして、地面に優しく下ろしてくれた。父親がイケオジ過ぎて、心臓がやばい。ビジュが良すぎる。
「侯爵様。いい加減にしてください。ほら、剣の訓練に行きますよ」
「ああ、思いっきり叩きのめすから、ついてこい」
「まるで、親子ですね」
「「ショーン!」」
メイナードと父上の声が重なった。
婚約者候補の設定だけど、本当に親子のように二人は息ぴったりだ。
思わず笑ってしまった。
学園に入る前に、クリス殿下との婚約の打診は来なかった。
きっと、父上が動いてくれている。それに、メイナードが、婚約者……候補だけど、振りをしてくれるのも大きい。
生き延びたい。クリス殿下の婚約者じゃないなら、きっと攻略対象者たちと無関係でいられるはずだ。
クリス殿下が学園で、同じクラスになったら話そうなんて言ってたけれど、席は離れるし、大丈夫だよね。
とにかく今は、身を守る手段を身につけていこう。
「ショーン、いこう」
十六歳になり、いよいよ……学園でゲームがスタートする。
主人公にも、殿下にも絡まれませんように。
入学準備のため、学園へと出発した。
一体なんだったのだろう?
「ジェリ。何か酷いこと言われた?」
「まったく……言われなかった。びっくりした」
「証拠として、映像を記録していると最初に伝えていたから、何も言えなくなったのだろう。しかし、ロイヤルローズを持ってくるなんて、何を考えているんだ」
「殿下が自ら処分してくれて良かったです。侯爵様の対応は流石でした」
「メイナード、お前。クリス殿下が処分していなかったら、手を出してただろう?」
「ジェラルド様に、不利になることは潰します」
「冷静に動くんだ。立場は上だ。そうしなければ、大切なものは護れない。俺がいるうちは、二人まとめて護ってやるが……そうじゃない時も来るから、メイナードは特に冷静さを忘れないでくれ」
「侯爵様、ありがとうございます」
「ところで、ジェリ……と呼んでいるのか?」
スンッと父上の顔から、表情が抜け落ちた。
「はい。侯爵様は、ルドと呼んでいるので。侯爵様とは、別な方が特別な感じがしますから」
「ああ、くそ。お前は、いい性格してるな。後で剣の訓練付き合え」
「よろしくお願いします」
「父上、僕も剣を学びたいです」
「それなら、家令のショーンに一度習ってみないか?」
「ショーンにですか?」
「ショートソードの腕は、ショーンが断トツだ。ルドに合うタイプのものは、一通り腕が立つ」
「そうなんですね。ショーン……お願いします」
「ジェラルド様、お任せを」
「メイナード、俺がいないところでは、ルドを頼む。あいつが命をかけて、産んだ息子だからな」
「もちろんです」
なにこのやり取り……これこそ、死亡フラグになりそうで怖い。
「僕も、メイナードと父上を護れるようになります!」
今度こそ長生きするんだ。皆で生き残らないと意味がない。
「ルド。おいで」
父上のところに近づく。
ギューッと抱きしめられる。
「父上」
「ああ、いつか俺を護れるくらいに強くなるんだ。だが、今はまだ……俺に護られてていいんだ」
「はい」
やっぱり、ジェラルドの父上は最高だ。
「父様。大好きです」
突然、縦に抱きかかえられた。
「わ……」
「ああ。ジェラルド、愛してるよ」
頬にキスをされると、羞恥からか頬が熱くなる。
なんで、こんなに格好いいのだろう。
「ルド……俺にはキスをしてくれないのか?」
(そんなやり取りしてた?)
「はい……じゃなくて、いいえ? あれ」
ん、という感じで頬を寄せてきたので、軽く唇で触れる。
「ルドはいい子だな」
そして、地面に優しく下ろしてくれた。父親がイケオジ過ぎて、心臓がやばい。ビジュが良すぎる。
「侯爵様。いい加減にしてください。ほら、剣の訓練に行きますよ」
「ああ、思いっきり叩きのめすから、ついてこい」
「まるで、親子ですね」
「「ショーン!」」
メイナードと父上の声が重なった。
婚約者候補の設定だけど、本当に親子のように二人は息ぴったりだ。
思わず笑ってしまった。
学園に入る前に、クリス殿下との婚約の打診は来なかった。
きっと、父上が動いてくれている。それに、メイナードが、婚約者……候補だけど、振りをしてくれるのも大きい。
生き延びたい。クリス殿下の婚約者じゃないなら、きっと攻略対象者たちと無関係でいられるはずだ。
クリス殿下が学園で、同じクラスになったら話そうなんて言ってたけれど、席は離れるし、大丈夫だよね。
とにかく今は、身を守る手段を身につけていこう。
「ショーン、いこう」
十六歳になり、いよいよ……学園でゲームがスタートする。
主人公にも、殿下にも絡まれませんように。
入学準備のため、学園へと出発した。
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