22 / 132
22 確信
しおりを挟む
夜の闇に溶けたナイトウォーカーの姿は、視認できない。闇の刃の攻撃も同じく。しかしジンライの超振動カッターはそれを確実に受け止めていた。
いかなる能力によるものであろうと、『切断』という現象が発生する以上、そこには物理的な『何か』が存在する。目には見えなくとも空気中を移動すれば、音は生じざるを得ない。たとえ振られた先端が音速を超えようとも、根元の速度はたかが知れている。ジンライの研ぎ澄まされた耳は、その動きを確実に捉えていた。
だが、耳に聞こえる音が、そして刃を受ける感触が変化した。
「増えたか」
目に見えぬ刃の数が、二本に増えている。いや、四本に増えた。次の攻撃では八本に、さらに次の攻撃では十六本になった。攻撃が重くなる。それでもジンライに慌てる様子は一切なかった。増えると言っても無限に増やせる訳ではなかろうと見ていたのだ。事実、刃は十六本より増えなかった。それに。
「貴様、弱い相手としか戦った事がないのだな」
攻撃は単調であった。刃は十六本あるが、十六箇所に同時攻撃する訳でも波状攻撃を仕掛ける訳でもない。すべて一箇所に集中している。ならば防御も一箇所に集中できる。これまで外の世界では、姿を闇にさえ溶かせば、後はどうとでもなったのだろう。だがデルファイでは、それも疾風のジンライの前ではそうは行かない。
「拙者もヒマではない。そろそろ終えるぞ」
それはまるで死刑宣告のように。
「そういう訳ですので」
ハイムは言った。
「どういう訳か、サッパリわかんないんですけどお!」
ミミはジージョを背中に回しながら後退した。ハイムはゆっくりと迫る。
「あの闇の方とあなたのお二人は、デルファイの摂理に従っていただきます。生きるも死ぬも、あなた方次第。ですが、そのお子様はいけません。デルファイの摂理の外側にいらっしゃる。申し訳ございませんが、死んでいただかないと」
「だったら出て行くから! あたしたち三人とも出て行くから!」
「それも許されないのです。重ね重ね、申し訳ございません」
「それなら」
ミミの両目が光る。それは太陽のまぶしい輝きではなく、真っ赤に焼けた鉄の、ほの暗い光。
「おまえが死ね!」
その途端、ハイムの全身から勢い良く炎が立ち上った。
「どうよ、生きたまま焼かれる気分は!」
目を光らせながらミミは笑う。
「おお、これはこれは」
しかしハイムには毛の先程の動揺もない。
「生体発火を操られるとは。また厄介な能力ですな。ところで、一つ質問しても良いでしょうか」
「な、何よ」
怯むミミに、ハイムは満面の笑顔でたずねた。
「この状態であなたが死んでも、炎は消えないのでしょうか」
ミミは風を感じた。後ろに何か居る。固く鋭い物が打ち付けられた音。振り返れば、ナイトウォーカーの背中が見える。闇から姿を現したのだ。その両腕を刃とし、ジンライの超振動カッターを必死に受け止めていた。
「攻める事ばかりにかまけて、稚拙な守りを放置した末がこれだ」
ジンライは前に出た。超振動カッターがナイトウォーカーの刃に食い込む。
「くっ!」
ごうごうと燃えさかるハイムがミミに迫る。
「では、お覚悟を」
そのとき、ミミのブルゾンを、ナイトウォーカーのジャケットを、ジージョがつかんだかと思うと。
すとん。
間抜けな音と共に、三人は地面の中へと消えた。それと同時に、ハイムの炎も消える。
「ほうほう、これはこれは」
心底感心したハイムの声。
「壁抜けが出来ると思いきや、まさか地面まで抜けられるとは」
「いかがされる。捜し出して抹殺するのなら、3Jにも声をかけるが」
そう言うジンライに、ハイムは困ったような笑顔で首を振った。
「まあ、たまには想定外の幸福というのもあって良いでしょう。お嬢様には私からお伝え致します。ご協力ありがとうございました」
一分半ほど後、太陽の照りつける荒野にジージョは現われた。地面の中からミミとナイトウォーカーを引っ張り出す。
「ここ、どこ」
ミミの問いに、ジージョが答える。
「たぶん、エリア・エインガナの近く」
「それどこよ」
「オーストラリア大陸」
「はあ? 何でそんなとこまで来た訳」
愕然とするミミに、ジージョは偉そうに答えた。
「しょうがないじゃん。エージャンの真裏に出たら、海なんだからさ」
「いや、そういう問題なの?」
「思いっきりそういう問題じゃんか」
「それで」
ナイトウォーカーがたずねる。
「エリア・エージャンには戻れるのか」
ジージョはふて腐れたような顔で答えた。
「二、三十キロ移動して、また地面を抜ければ、たぶん」
「たぶんって」
ミミを抑えて、ナイトウォーカーはまたたずねた。
「どちらの方向に移動すれば良い」
「それがわかんないんだよなあ」
「ええーっ」
驚くミミに、ジージョはムッとする。
「何だよ、命が助かっただけありがたいと思えよ!」
「それとこれとは話が別でしょうが!」
ナイトウォーカーは自分の腕を見た。超振動カッターが食い込んだ傷跡がまだ残っている。その腕で額の汗を拭った。
「……暑いな」
ミミとジージョの怒鳴り合いは続いている。太陽の位置はまだ低い。これから一層暑くなるはずだ。南半球はこれから夏に向かうのだから。
闇の中に小さな明かりが灯っている。その場にあるのは、背もたれの角度が三十度ほどしかない、楕円形のカプセルのような椅子。そこに腰掛け――横になっていると言う方が近いのだろうが――手を胸で組み、深く瞑想にふける巨躯。オリンポス財閥総帥ウラノスである。
どれほどの時間そうしていたのだろうか、不意に目を開けると「メーティス」とつぶやいた。
「お呼びでしょうか、総帥閣下」
闇の中に女の声がする。
「惑星間回線に接続、パンドラを呼び出せ」
「かしこまりました」
数秒の沈黙。そして闇の中に、鈴を転がすような声が響く。
「はいはーい。何か用?」
「私だ」
「わかってるわよ、そんな事くらい」
「3Jを出せ」
「もう、それならそうと最初から言いなさいよ。ちょっと待ってて」
また数秒間の沈黙の後。
「何だ」
感情のこもらぬ、抑揚のない声。それに向けて、ウラノスは不機嫌そうに言った。
「いい加減、パンドラのインターフェイスを調整したらどうだ」
「俺は問題ない」
これ以上言っても意味はないようだ。ウラノスはそう理解して話題を変えた。
「日曜日はご苦労だった」
「ねぎらわれる筋合いはない」
「だが、もう少し早く助けには行けなかったのか」
「俺はジュピトルの世話係ではない」
「あまりにも被害が大きすぎる」
「俺が出した被害ではない」
「否定しかできんのか」
「肯定する理由がない」
ウラノスは苦虫を噛み潰したような顔で口をつぐんだ。3Jは言う。
「イ=ルグ=ルとの戦いが始まれば、何億という人間が死ぬだろう。五十人や六十人は誤差の範囲だ」
Dの民の、それも富裕層を五十人以上も一度に失う事が、世界経済にどれほどの影響を与えるかを説きたかったが、すぐに無意味だとウラノスは悟った。3Jがこう続けたからだ。
「人間など数百万人生き残ればいい。イ=ルグ=ルとの戦いにおける勝利条件は、それだけだ」
「おまえはイ=ルグ=ルの事しか考えられんのか」
「俺にはそれ以外、必要ない」
「3J、おまえさえ望むのなら」
ウラノスは言った。
「オリンポスに戻ることも可能なのだぞ」
「必要ない」
即答。
「ジュピトルの補佐として迎え入れる事だってできるのだ」
「意味がない」
即答。
「……ジュピトルはあれ以来、部屋から出て来ないのだ」
「だからどうした」
「傷ついているのだ。それがわからんのか」
「傷は治る。それまで放っておけ」
「いまこそ、おまえの言葉が必要だとは思わんか」
「思わない」
「何故だ、何故そうも冷たい」
「俺はそうやって生き残って来たからだ」
言葉を失うウラノスに3Jは言う。
「ジュピトルと俺の基本スペックは同じだ。ならば俺にできた事は、ジュピトルにもできる」
「無茶を言うな。誰もがおまえのようにはなれん」
「誰でもはなれない。だがジュピトル・ジュピトリスならばなれる」
頑な、頑迷とも言える3Jの言葉に、ウラノスはたずねた。
「それは、信頼なのか」
一瞬の間を置いて、3Jは答えた。
「確信だ」
いかなる能力によるものであろうと、『切断』という現象が発生する以上、そこには物理的な『何か』が存在する。目には見えなくとも空気中を移動すれば、音は生じざるを得ない。たとえ振られた先端が音速を超えようとも、根元の速度はたかが知れている。ジンライの研ぎ澄まされた耳は、その動きを確実に捉えていた。
だが、耳に聞こえる音が、そして刃を受ける感触が変化した。
「増えたか」
目に見えぬ刃の数が、二本に増えている。いや、四本に増えた。次の攻撃では八本に、さらに次の攻撃では十六本になった。攻撃が重くなる。それでもジンライに慌てる様子は一切なかった。増えると言っても無限に増やせる訳ではなかろうと見ていたのだ。事実、刃は十六本より増えなかった。それに。
「貴様、弱い相手としか戦った事がないのだな」
攻撃は単調であった。刃は十六本あるが、十六箇所に同時攻撃する訳でも波状攻撃を仕掛ける訳でもない。すべて一箇所に集中している。ならば防御も一箇所に集中できる。これまで外の世界では、姿を闇にさえ溶かせば、後はどうとでもなったのだろう。だがデルファイでは、それも疾風のジンライの前ではそうは行かない。
「拙者もヒマではない。そろそろ終えるぞ」
それはまるで死刑宣告のように。
「そういう訳ですので」
ハイムは言った。
「どういう訳か、サッパリわかんないんですけどお!」
ミミはジージョを背中に回しながら後退した。ハイムはゆっくりと迫る。
「あの闇の方とあなたのお二人は、デルファイの摂理に従っていただきます。生きるも死ぬも、あなた方次第。ですが、そのお子様はいけません。デルファイの摂理の外側にいらっしゃる。申し訳ございませんが、死んでいただかないと」
「だったら出て行くから! あたしたち三人とも出て行くから!」
「それも許されないのです。重ね重ね、申し訳ございません」
「それなら」
ミミの両目が光る。それは太陽のまぶしい輝きではなく、真っ赤に焼けた鉄の、ほの暗い光。
「おまえが死ね!」
その途端、ハイムの全身から勢い良く炎が立ち上った。
「どうよ、生きたまま焼かれる気分は!」
目を光らせながらミミは笑う。
「おお、これはこれは」
しかしハイムには毛の先程の動揺もない。
「生体発火を操られるとは。また厄介な能力ですな。ところで、一つ質問しても良いでしょうか」
「な、何よ」
怯むミミに、ハイムは満面の笑顔でたずねた。
「この状態であなたが死んでも、炎は消えないのでしょうか」
ミミは風を感じた。後ろに何か居る。固く鋭い物が打ち付けられた音。振り返れば、ナイトウォーカーの背中が見える。闇から姿を現したのだ。その両腕を刃とし、ジンライの超振動カッターを必死に受け止めていた。
「攻める事ばかりにかまけて、稚拙な守りを放置した末がこれだ」
ジンライは前に出た。超振動カッターがナイトウォーカーの刃に食い込む。
「くっ!」
ごうごうと燃えさかるハイムがミミに迫る。
「では、お覚悟を」
そのとき、ミミのブルゾンを、ナイトウォーカーのジャケットを、ジージョがつかんだかと思うと。
すとん。
間抜けな音と共に、三人は地面の中へと消えた。それと同時に、ハイムの炎も消える。
「ほうほう、これはこれは」
心底感心したハイムの声。
「壁抜けが出来ると思いきや、まさか地面まで抜けられるとは」
「いかがされる。捜し出して抹殺するのなら、3Jにも声をかけるが」
そう言うジンライに、ハイムは困ったような笑顔で首を振った。
「まあ、たまには想定外の幸福というのもあって良いでしょう。お嬢様には私からお伝え致します。ご協力ありがとうございました」
一分半ほど後、太陽の照りつける荒野にジージョは現われた。地面の中からミミとナイトウォーカーを引っ張り出す。
「ここ、どこ」
ミミの問いに、ジージョが答える。
「たぶん、エリア・エインガナの近く」
「それどこよ」
「オーストラリア大陸」
「はあ? 何でそんなとこまで来た訳」
愕然とするミミに、ジージョは偉そうに答えた。
「しょうがないじゃん。エージャンの真裏に出たら、海なんだからさ」
「いや、そういう問題なの?」
「思いっきりそういう問題じゃんか」
「それで」
ナイトウォーカーがたずねる。
「エリア・エージャンには戻れるのか」
ジージョはふて腐れたような顔で答えた。
「二、三十キロ移動して、また地面を抜ければ、たぶん」
「たぶんって」
ミミを抑えて、ナイトウォーカーはまたたずねた。
「どちらの方向に移動すれば良い」
「それがわかんないんだよなあ」
「ええーっ」
驚くミミに、ジージョはムッとする。
「何だよ、命が助かっただけありがたいと思えよ!」
「それとこれとは話が別でしょうが!」
ナイトウォーカーは自分の腕を見た。超振動カッターが食い込んだ傷跡がまだ残っている。その腕で額の汗を拭った。
「……暑いな」
ミミとジージョの怒鳴り合いは続いている。太陽の位置はまだ低い。これから一層暑くなるはずだ。南半球はこれから夏に向かうのだから。
闇の中に小さな明かりが灯っている。その場にあるのは、背もたれの角度が三十度ほどしかない、楕円形のカプセルのような椅子。そこに腰掛け――横になっていると言う方が近いのだろうが――手を胸で組み、深く瞑想にふける巨躯。オリンポス財閥総帥ウラノスである。
どれほどの時間そうしていたのだろうか、不意に目を開けると「メーティス」とつぶやいた。
「お呼びでしょうか、総帥閣下」
闇の中に女の声がする。
「惑星間回線に接続、パンドラを呼び出せ」
「かしこまりました」
数秒の沈黙。そして闇の中に、鈴を転がすような声が響く。
「はいはーい。何か用?」
「私だ」
「わかってるわよ、そんな事くらい」
「3Jを出せ」
「もう、それならそうと最初から言いなさいよ。ちょっと待ってて」
また数秒間の沈黙の後。
「何だ」
感情のこもらぬ、抑揚のない声。それに向けて、ウラノスは不機嫌そうに言った。
「いい加減、パンドラのインターフェイスを調整したらどうだ」
「俺は問題ない」
これ以上言っても意味はないようだ。ウラノスはそう理解して話題を変えた。
「日曜日はご苦労だった」
「ねぎらわれる筋合いはない」
「だが、もう少し早く助けには行けなかったのか」
「俺はジュピトルの世話係ではない」
「あまりにも被害が大きすぎる」
「俺が出した被害ではない」
「否定しかできんのか」
「肯定する理由がない」
ウラノスは苦虫を噛み潰したような顔で口をつぐんだ。3Jは言う。
「イ=ルグ=ルとの戦いが始まれば、何億という人間が死ぬだろう。五十人や六十人は誤差の範囲だ」
Dの民の、それも富裕層を五十人以上も一度に失う事が、世界経済にどれほどの影響を与えるかを説きたかったが、すぐに無意味だとウラノスは悟った。3Jがこう続けたからだ。
「人間など数百万人生き残ればいい。イ=ルグ=ルとの戦いにおける勝利条件は、それだけだ」
「おまえはイ=ルグ=ルの事しか考えられんのか」
「俺にはそれ以外、必要ない」
「3J、おまえさえ望むのなら」
ウラノスは言った。
「オリンポスに戻ることも可能なのだぞ」
「必要ない」
即答。
「ジュピトルの補佐として迎え入れる事だってできるのだ」
「意味がない」
即答。
「……ジュピトルはあれ以来、部屋から出て来ないのだ」
「だからどうした」
「傷ついているのだ。それがわからんのか」
「傷は治る。それまで放っておけ」
「いまこそ、おまえの言葉が必要だとは思わんか」
「思わない」
「何故だ、何故そうも冷たい」
「俺はそうやって生き残って来たからだ」
言葉を失うウラノスに3Jは言う。
「ジュピトルと俺の基本スペックは同じだ。ならば俺にできた事は、ジュピトルにもできる」
「無茶を言うな。誰もがおまえのようにはなれん」
「誰でもはなれない。だがジュピトル・ジュピトリスならばなれる」
頑な、頑迷とも言える3Jの言葉に、ウラノスはたずねた。
「それは、信頼なのか」
一瞬の間を置いて、3Jは答えた。
「確信だ」
0
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる