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37 神人の腕
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「なるほど、空間が折りたたまれているのだな」
迷宮の応接室を見回しながら、おかっぱ頭のケレケレは感心していた。
「確かにこれではイ=ルグ=ルの思念波も届くまい。だが、イ=ルグ=ルの気配も察知できないのではないか」
「そっちは前提条件ではなかったからな」
リキキマは胡散臭そうな顔でケレケレを見つめている。ロココかバロックかは不明だが、とにかく飾りのついた古そうな椅子に腰掛けて紅茶を飲みながら。しかし気にならないのか、ケレケレは微笑む。
「やはりイ=ルグ=ルは死んだと思っていた訳か」
「当たり前だ。あんな状態で生き残っているとは思わん。おまえだってイ=ルグ=ルが死んだと思ってたから、この百年音沙汰なしだったんだろう」
「我が思っていた訳ではないが、ケルケルルガはそう判断していたようだ」
「そら見ろ。誰がどう考えたって、死んだと思うんだよ。それが生きてたなんて、まったく迷惑な話だ」
リキキマは横目で部屋の隅に座る一本足をにらみつけた。3Jは相変わらず抑揚のない声で言う。
「俺のせいで生き返った訳ではない」
「似たようなもんだろ」
そこに応接室のドアがノックされ、ハイムが入って来た。
「お待たせ致しました」
手に持つ銀色のトレイの上には、直径十センチほどの半透明の円盤。差し出されたそれを手にし、ケレケレは天井の照明にかざした。
「確かに。これはイ=ルグ=ルの思念結晶で間違いない」
「それを使って、イ=ルグ=ルの居場所を突き止められないか」
そうたずねる3Jに、ケレケレはニッと笑って見せた。
「我にこれを食べろという気か」
「そうだ」
「食えば居場所がわかるのか?」
興味深げにのぞき込むリキキマに、しかしケレケレは首を振った。
「残念ながら、そう簡単には行かん。我は確かにケルケルルガの一部ではあるが、言い換えれば一部でしかない。思念結晶など体内に入れたら、おそらくこの身はイ=ルグ=ルに乗っ取られるだろう」
「何だ、役に立たんヤツだな」
「お嬢様、直截《ちょくせつ》に過ぎます」
ハイムは思わず苦言を呈したが、そんなリキキマにもケレケレは不愉快な顔一つしない。
「そうでもないぞ」
そして3Jを見た。
「方法はある。試してみるか」
頭が痛い。ジュピトル・ジュピトリスは困っていた。自室の端末の前で唸っている。
ウラノスの働きかけにより、世界政府のデータベースはジュピトルに解放された。そこで調べるべきはイ=ルグ=ルの事。情報はすぐに見つかった。だがあまりに多い。玉石混淆とはまさにこれだ。ありとあらゆる言語の様々な階層の人々が発した情報が、そのまま残っている。
片っ端からアキレスに翻訳させたが、重要度の高さによる区分けがされていない生情報だけに、ほとんど悲鳴を聞いているような物だった。
カンザブロー・ヒトコトの論文も見つかった。削除されたと聞いていたのに、おそらく全文が残っている。しかしざっと読んだ限りでは、イ=ルグ=ルの遺した言葉の多様なバリエーションと詳細な解説があるだけで、主な内容的にはすでに聞いた物のようだ。
そこでジュピトルは、はたと気付いた。3Jは何故カンザブローの事を知っていたのだろう。何故ここに連れてきたのだろう。もしやこのデータベースの情報を知っていたのではないか。
さもありなん、という気がする。自分が釈迦の手のひらで飛び回る孫悟空のようにも思えてきた。だが、その感覚すらも3Jは予測しているのではないか。ならばこの大量の情報の中から何かを見出すのは、自分に与えられた宿題だ。何とかしなくてはならない。
とは言え、何のヒントもなしにいきなりは難しい。まあ、つい最近までイ=ルグ=ルが蘇る可能性すら考えた事のなかった自分に、非があるのかも知れないのだけれど。
ジュピトルがため息をついたとき、端末に外線が着信した。しかし番号が不明だ。
「アキレス」
すると青い髪の青年は、心得たと言う風にうなずいた。
「この通信なら、惑星間通信の回線から届いている」
「そんなの、まだ生きてるの」
「公式には、使用できる回線はない事になっている」
幽霊回線か。だがそんな回線を使う相手に心当たりがない訳でもない。ジュピトルは端末に触れた。
「もしもし」
「俺だ」
抑揚のない、感情のこもらぬ声。ジュピトルは苦笑した。
「やっぱり君か、3J」
「すぐに血を用意しろ」
「……は? 血?」
いきなり何を言い出すのだろう、ジュピトルが驚いていると。
「輸血用の血液を集めろ。血液型は問わない。一リットルほどあればいい。第三ヘリポートに行く。護衛を連れて来い。急げ」
それだけ言うと、通話は切れてしまった。
夜のヘリポート。月が出ている。刺さるような三日月から、小さな輝きが降りてきた。空間機動要塞パンドラのフロートディスク。乗っている人影は四人。3Jにズマとジンライ、そしてケレケレだろう。音もなくヘリポートに降着する。
待ち受けていたのはジュピトルにムサシ、ナーガとナーギニー。輸血用の血液パックを二袋手にしたジュピトルは、困惑した様子で近付いて来る。
「とりあえず用意したけど、何に使うの、これ」
「餌だ」
3Jはフロートディスクから下りると、後ろを振り返った。
「早速雑魚が引っかかったようだが」
ほのかな三日月の明かりを受けて、空に赤いセーターと黄色いマフラーが輝いていた。ただし、左腕がない。
「やあ、こんなみっともない姿で申し訳ない」
ドラクルは静かに挨拶をした。
「あれ以来、腕が生えてこないんだ」
「腕の一本失くしたくらい、どうという事もあるまい」
3Jの言葉に、夜の王は微笑む。
「君が言うと、イヤミに聞こえるよ。逆にね」
そしてその目を鋭く細めた。
「……持ってるんだね」
3Jはマントの中から右手を出した。そこにあったのは、月光を反射する半透明の円盤。
「これの事か」
「渡してくれ、と言っても、渡してくれるはずはないか」
「渡す理由がない」
「渡してくれたら、君を殺さないで見逃してあげる、というのはどう」
「悪いが冗談で笑う習慣はない」
「君は本当にイヤなヤツだ」
ドラクルの姿が消えた。同時にズマが腕を振るう。3Jの直近に現われたドラクルは、危うくズマの拳の直撃を受けるところだった。間一髪、体をひねってかわしたものの、そこに斬り込むジンライ。再びドラクルは消えた。現われたのは3Jの真上高く。この位置ではパンドラから攻撃はできない。
「ナーガ、ナーギニー」
3Jは言った。
「思念防壁でジュピトルを守れ」
「えっ」
驚く双子に目もくれず、3Jは続けた。
「ムサシ」
「な、なんじゃ」
「ドラクルは陽動でジュピトルを狙う。構えておけ」
3Jは見つめている。ドラクルを見上げている。しかしドラクルに、上を取った余裕はない。
「まったく、君はどこまでもイヤなヤツだよ。だけど」
ドラクルの胸から光が漏れる。三日月よりも明るい、黄金の光。
「いまは夜。王の時間」
その光は、ドラクルの左の肩からも漏れた。と見えた瞬間、光は腕となった。ドラクルの体には不似合いな太さと長さの、角張った金色の腕。
3Jの隣に立ったケレケレが、面白そうに声を上げる。
「ほう、神人の腕か」
ドラクルは急降下、輝く左腕を振り上げる。ズマは弾丸のように飛び上がった。振り下ろされた金色の拳と、ズマの拳がぶつかる。大気を震わせる振動。そして。叩き落とされたのはズマ。
「ぐあっ!」
すかさずジンライが斬りつけるが、神人の腕はジンライの速度に追いつき、さらに超振動カッターを握りしめた。そのまま3Jに向かって突っ込む。
だがそこに3Jは居ない。僅かに外れた位置に立っていた。ドラクルはジンライをヘリポートに叩きつけると、そのサイボーグをも上回るほどのスピードで左腕を3Jに向かって振り抜いた。しかし。
そこにも3Jは居ない。ほんの少しだけズレている。
「たとえ神の力が宿る腕でも」
ドラクルは左腕を振りかぶった。
「神の知恵は宿りはしない」
振り下ろされる神の腕。ヘリポートが衝撃でえぐれ、穴が空く。けれど、やはりそこにも3Jは居ないのだ。
ドラクルは戦慄した。これは偶然ではない。偶然などであるはずがない。
「君は……君はいったい何なんだ」
「俺の名前は3J。デルファイの3J」
一つ目一本足の男は言った。
「ただの人間だ」
迷宮の応接室を見回しながら、おかっぱ頭のケレケレは感心していた。
「確かにこれではイ=ルグ=ルの思念波も届くまい。だが、イ=ルグ=ルの気配も察知できないのではないか」
「そっちは前提条件ではなかったからな」
リキキマは胡散臭そうな顔でケレケレを見つめている。ロココかバロックかは不明だが、とにかく飾りのついた古そうな椅子に腰掛けて紅茶を飲みながら。しかし気にならないのか、ケレケレは微笑む。
「やはりイ=ルグ=ルは死んだと思っていた訳か」
「当たり前だ。あんな状態で生き残っているとは思わん。おまえだってイ=ルグ=ルが死んだと思ってたから、この百年音沙汰なしだったんだろう」
「我が思っていた訳ではないが、ケルケルルガはそう判断していたようだ」
「そら見ろ。誰がどう考えたって、死んだと思うんだよ。それが生きてたなんて、まったく迷惑な話だ」
リキキマは横目で部屋の隅に座る一本足をにらみつけた。3Jは相変わらず抑揚のない声で言う。
「俺のせいで生き返った訳ではない」
「似たようなもんだろ」
そこに応接室のドアがノックされ、ハイムが入って来た。
「お待たせ致しました」
手に持つ銀色のトレイの上には、直径十センチほどの半透明の円盤。差し出されたそれを手にし、ケレケレは天井の照明にかざした。
「確かに。これはイ=ルグ=ルの思念結晶で間違いない」
「それを使って、イ=ルグ=ルの居場所を突き止められないか」
そうたずねる3Jに、ケレケレはニッと笑って見せた。
「我にこれを食べろという気か」
「そうだ」
「食えば居場所がわかるのか?」
興味深げにのぞき込むリキキマに、しかしケレケレは首を振った。
「残念ながら、そう簡単には行かん。我は確かにケルケルルガの一部ではあるが、言い換えれば一部でしかない。思念結晶など体内に入れたら、おそらくこの身はイ=ルグ=ルに乗っ取られるだろう」
「何だ、役に立たんヤツだな」
「お嬢様、直截《ちょくせつ》に過ぎます」
ハイムは思わず苦言を呈したが、そんなリキキマにもケレケレは不愉快な顔一つしない。
「そうでもないぞ」
そして3Jを見た。
「方法はある。試してみるか」
頭が痛い。ジュピトル・ジュピトリスは困っていた。自室の端末の前で唸っている。
ウラノスの働きかけにより、世界政府のデータベースはジュピトルに解放された。そこで調べるべきはイ=ルグ=ルの事。情報はすぐに見つかった。だがあまりに多い。玉石混淆とはまさにこれだ。ありとあらゆる言語の様々な階層の人々が発した情報が、そのまま残っている。
片っ端からアキレスに翻訳させたが、重要度の高さによる区分けがされていない生情報だけに、ほとんど悲鳴を聞いているような物だった。
カンザブロー・ヒトコトの論文も見つかった。削除されたと聞いていたのに、おそらく全文が残っている。しかしざっと読んだ限りでは、イ=ルグ=ルの遺した言葉の多様なバリエーションと詳細な解説があるだけで、主な内容的にはすでに聞いた物のようだ。
そこでジュピトルは、はたと気付いた。3Jは何故カンザブローの事を知っていたのだろう。何故ここに連れてきたのだろう。もしやこのデータベースの情報を知っていたのではないか。
さもありなん、という気がする。自分が釈迦の手のひらで飛び回る孫悟空のようにも思えてきた。だが、その感覚すらも3Jは予測しているのではないか。ならばこの大量の情報の中から何かを見出すのは、自分に与えられた宿題だ。何とかしなくてはならない。
とは言え、何のヒントもなしにいきなりは難しい。まあ、つい最近までイ=ルグ=ルが蘇る可能性すら考えた事のなかった自分に、非があるのかも知れないのだけれど。
ジュピトルがため息をついたとき、端末に外線が着信した。しかし番号が不明だ。
「アキレス」
すると青い髪の青年は、心得たと言う風にうなずいた。
「この通信なら、惑星間通信の回線から届いている」
「そんなの、まだ生きてるの」
「公式には、使用できる回線はない事になっている」
幽霊回線か。だがそんな回線を使う相手に心当たりがない訳でもない。ジュピトルは端末に触れた。
「もしもし」
「俺だ」
抑揚のない、感情のこもらぬ声。ジュピトルは苦笑した。
「やっぱり君か、3J」
「すぐに血を用意しろ」
「……は? 血?」
いきなり何を言い出すのだろう、ジュピトルが驚いていると。
「輸血用の血液を集めろ。血液型は問わない。一リットルほどあればいい。第三ヘリポートに行く。護衛を連れて来い。急げ」
それだけ言うと、通話は切れてしまった。
夜のヘリポート。月が出ている。刺さるような三日月から、小さな輝きが降りてきた。空間機動要塞パンドラのフロートディスク。乗っている人影は四人。3Jにズマとジンライ、そしてケレケレだろう。音もなくヘリポートに降着する。
待ち受けていたのはジュピトルにムサシ、ナーガとナーギニー。輸血用の血液パックを二袋手にしたジュピトルは、困惑した様子で近付いて来る。
「とりあえず用意したけど、何に使うの、これ」
「餌だ」
3Jはフロートディスクから下りると、後ろを振り返った。
「早速雑魚が引っかかったようだが」
ほのかな三日月の明かりを受けて、空に赤いセーターと黄色いマフラーが輝いていた。ただし、左腕がない。
「やあ、こんなみっともない姿で申し訳ない」
ドラクルは静かに挨拶をした。
「あれ以来、腕が生えてこないんだ」
「腕の一本失くしたくらい、どうという事もあるまい」
3Jの言葉に、夜の王は微笑む。
「君が言うと、イヤミに聞こえるよ。逆にね」
そしてその目を鋭く細めた。
「……持ってるんだね」
3Jはマントの中から右手を出した。そこにあったのは、月光を反射する半透明の円盤。
「これの事か」
「渡してくれ、と言っても、渡してくれるはずはないか」
「渡す理由がない」
「渡してくれたら、君を殺さないで見逃してあげる、というのはどう」
「悪いが冗談で笑う習慣はない」
「君は本当にイヤなヤツだ」
ドラクルの姿が消えた。同時にズマが腕を振るう。3Jの直近に現われたドラクルは、危うくズマの拳の直撃を受けるところだった。間一髪、体をひねってかわしたものの、そこに斬り込むジンライ。再びドラクルは消えた。現われたのは3Jの真上高く。この位置ではパンドラから攻撃はできない。
「ナーガ、ナーギニー」
3Jは言った。
「思念防壁でジュピトルを守れ」
「えっ」
驚く双子に目もくれず、3Jは続けた。
「ムサシ」
「な、なんじゃ」
「ドラクルは陽動でジュピトルを狙う。構えておけ」
3Jは見つめている。ドラクルを見上げている。しかしドラクルに、上を取った余裕はない。
「まったく、君はどこまでもイヤなヤツだよ。だけど」
ドラクルの胸から光が漏れる。三日月よりも明るい、黄金の光。
「いまは夜。王の時間」
その光は、ドラクルの左の肩からも漏れた。と見えた瞬間、光は腕となった。ドラクルの体には不似合いな太さと長さの、角張った金色の腕。
3Jの隣に立ったケレケレが、面白そうに声を上げる。
「ほう、神人の腕か」
ドラクルは急降下、輝く左腕を振り上げる。ズマは弾丸のように飛び上がった。振り下ろされた金色の拳と、ズマの拳がぶつかる。大気を震わせる振動。そして。叩き落とされたのはズマ。
「ぐあっ!」
すかさずジンライが斬りつけるが、神人の腕はジンライの速度に追いつき、さらに超振動カッターを握りしめた。そのまま3Jに向かって突っ込む。
だがそこに3Jは居ない。僅かに外れた位置に立っていた。ドラクルはジンライをヘリポートに叩きつけると、そのサイボーグをも上回るほどのスピードで左腕を3Jに向かって振り抜いた。しかし。
そこにも3Jは居ない。ほんの少しだけズレている。
「たとえ神の力が宿る腕でも」
ドラクルは左腕を振りかぶった。
「神の知恵は宿りはしない」
振り下ろされる神の腕。ヘリポートが衝撃でえぐれ、穴が空く。けれど、やはりそこにも3Jは居ないのだ。
ドラクルは戦慄した。これは偶然ではない。偶然などであるはずがない。
「君は……君はいったい何なんだ」
「俺の名前は3J。デルファイの3J」
一つ目一本足の男は言った。
「ただの人間だ」
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