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しおりを挟む静かだね・・・・
人がいなくなったから・・・・
ドリュアス様、寂しい?
どうかな?寂しいとは思わないかなぁ
此処から動け無くても、精霊が、頑張ってくれたお陰で世界の事がわかる。
私が眠りについている千年の間、私を守ってくれた精霊達には、もう1つ役割があった。
それは、私の若葉や、花、葉に乗った朝露等を、世界中の様々の生き物、植物に贈るという祝福。
私の祝福を受けたそれらには、私の加護が与え守られるが、それらは、そのお返しに命の耀き・・・オーラを私に届けてくれる。そのオーラと共にそれらの記憶も一緒に送られえ来る。
世界の動向が、手に取る様にわかる。勿論、ここを去った森人の事も・・・
ドリュアス様、どうして森人達の祝福を取らないの?
うん、どうしてだろう?私にもわからない。でも、こんなに寿命を伸ばしてしまって、『では、ここで終わり。』では可哀想かなと。
そうなの?
緩やかに寿命を全うしてくれば良い。
この樹海から、若い森人がいなくなり、私と、年寄りが残った。
寂しく無いと言うと嘘になるが、私は世界樹、ドリュアス様の側から離れたくなかった。
只々、そこにいるだけだと思っていた前世、魂だけになった時に会いに行くと、優しく包む様な気配と共に、ドリュアス様の声を聞く事が出来た。そして・・・このまま、ドリュアス様の側で只々空気の様に漂い消え去るのだろうと思っていた。
眩い光に包まれ、次に目覚めればまた只人であった。勿論その時は前世の記憶等無く、皇帝が支配する1兵士となって、何の疑いも無く命令されるがままに生きていた様に思う。
そうして、何回かの産まれ変わりを経て、再びこのドリュアス様がいる街に産まれた。何度か産まれ変わっても、やはり前世の記憶等、1度も思い出す事は無かったのに・・・
ドリュアス様の祝福が私の記憶を甦らせた。
本当に特別な樹だ。
私の全てを捧げても足りない。
・・・この私の思いがドリュアス様に届くとは思わない。
いいや、むしろ届かない方が良い。こんなどろどろとした人の欲。
私を見て、私だけに祝福を与えて欲しい。
ああ、でも出来るなら、この身が動かなくなった時には、この身をドリュアス様の根元に埋めてドリュアス様の養分になり、ドリュアス様の1部になりたい。
そんな醜い胸の内、知られたく無い。
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