あなたは微笑む

茶々

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悪夢

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「愛している。」

どこかで声が聞こえる。どこだろう・・・?
白い・・・白い・・・
ここは、どこ・・・?

「キャサリン。」

貴方は・・・わたくしの・・・


クスクス・・・ヒソヒソ・・・

だれ・・・?

『あんなお子様が、ダリウスの奥様・・・?』
『私のほうがふさわしいわ。』

目の前が藍に染まる。


クスクス・・・

『あら!ごめんなさいね?昨夜ダリウス様はどちらかにお泊まりなったのかご存知?』
『あら?先日は〇〇侯爵夫人のお供をしてらしてよ?』

嘘よ・・・!信じないわ!!

『まぁまぁ!なんて事!お子様の奥様では物足りないのですわね?』
『では、わたくしもエスコートしていただこうかしら?』
『夜のお相手もお願いしてもよろしいかしら?』
『まぁ、こんなお話はキャサリン様には刺激が強すぎましてよ?』



確かに私達は・・・1度しか閨を共にして無いけれど・・・

ダリウス・・・どこに行くの・・・?私を置いて行かないで!そのひとは誰───?



ここはどこ・・・?暗い・・・まるで漆黒。


「────毒─────?」
「そうよ。あなた、ダリウス様に利用されてるのよ。」


わたくしの唯一の友人、カリア・バルド・ストーン伯爵夫人がそう言ってわたくしに小さな小瓶を渡した。

「キャサリン様と結婚したからって令嬢達を寄せ付け無いようにして・・・いかにもキャサリン様を大事にしてますって言いながら御婦人達の機嫌をとっていますのよ?」
「そんな・・・事は・・」

ストーン伯爵夫人はサッと扇を広げ口元を隠し悲しそうに目を潤ませた。

「無いっと仰りますの?」

わたくしは震える手で小瓶を受け取る。ふと、いつかの香水の香りがした。
ストーン伯爵夫人の扇の下はどんな顔をしているのだろう?





『愛しているよ。』

また場面が変わる。仄暗い、灰色な世界。
わたくしは手は持った小瓶をワイングラスに1滴、2滴。
あぁ、愛しているわ!でもわたくし・・・わたくし・・・




結局わたくしは中途半端ですわね
貴方を・・・

愛しているわ・・・




『・・・リン・・・!」
「・・・マ、マ・・・?」


あぁ!紅い紅く・・・!


わたくしも連れてって・・・







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